【1600文字棋書レビュー】『現代後手四間飛車のすべて』~居飛車党も読むべき名著だが非常に高レベル~

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ということでこれを読みました!

後手四間飛車のすべて

名著と評判だったのでずっと気になっていたんですよね。

自分は四間飛車も良く指すので定跡をアップロード!

第1章はエルモ急戦

エルモ急戦です。最初はエルモ急戦の成功パターンを披露して、その後は対策。

△4三銀型四間飛車と△3二銀型四間飛車の対策が書かれているのでどちらかだけでもOK。自分が指す方を優先して読んだ方がいいと思います。

この急戦に関しては比較的にとっつきやすいので初段前後のレベルの方にもおすすめ。エルモ急戦に悩む四間飛車党は必見の内容だと思いました。

定跡難易度は△4三銀のほうが簡単だと思います。悩んでいる人はそっちを優先でいいと思います。

第2章は左美濃~銀冠穴熊

今流行中の▲7九玉型左美濃です!

ただ、先手は左美濃ではなく銀冠経由の銀冠穴熊にしてくる定跡になっています。

▲7九玉型左美濃のままで戦う定跡もあるのでそっちも読みたかった!

でも、このような形から右玉のように変化して棒銀で穴熊を潰す手順はめちゃくちゃ勉強になりました。この章も比較的にわかりやすいので初段前後の方でも読みやすいと思います。

第3章はトーチカ(ミレニアム)対策

こちらもミレニアム定跡の最新形。ここら辺から少しずつ難しくなってきますが、この対策は知らないと指せないレベルなので、四間飛車党は必読の内容だと思います。

あと、三間飛車がどうしてミレニアムに強いのか書かれていて勉強になりました(笑)

この章はミレニアムに悩むすべての振り飛車党が読んだ方がいい内容です!

第4章は△9五歩型位取り四間飛車vs居飛車穴熊

非情に難易度が高いのがこの章です。

何十年も続いているこの定跡の最新型ですから、どうしても難しくなります。

居飛車穴熊の左金の位置などで定跡も変わってきて難解ですからね。この章はたぶんアマ高段じゃないと手に負えないクラスの難易度です。

プロでも結論が難解っていうものが多いですからね。無理して読まなくてもOKだと思います!

第5章は端歩突き穴熊vs振り飛車ミレニアム

この章を読むために、この本があると言ってもいいくらい素晴らしい内容です!

・端歩突き穴熊vs藤井システムの現状(及び右銀急戦)

・端歩突き穴熊のメリット

この冒頭のまとめが最高に勉強になりますので、居飛車党でも読んだ方がいいと思う内容になっています。

端歩突き穴熊対策として振り飛車ミレニアムがあるわけですね。

居飛車党と四間飛車を指す人は必見です。

ただ、内容は難しいので、丁寧に読まないといけないんですね。内容的には有段者向け。

玉頭戦になれば、振り飛車ミレニアムが有利になるわけで居飛車穴熊としてはかなり厄介な相手が誕生したなと。

振り飛車党としてはバンバン攻めることができるの気持ちいいんですが。

第6章は駆け引き

これも絶対に読んで欲しい内容ですね。

普通ならこういう形で美濃囲いを作るわけなんですが(天守閣美濃藤井システムを使うため)、振り飛車ミレニアムや耀龍四間飛車を使うためには、この形を作らないといけないわけです。

でこの形だと居飛車側の天守閣美濃が復活できるんです。

よって、序盤戦術の駆け引きはカオスになりつつあるんですよね。

その周辺の一手一手の意味が詳しく書かれていてとても勉強になります。

ここも居飛車党も読んだ方がいい内容。ただし、レベルは有段者向けです。

まとめ

序盤の内容は比較的にとっつきやすいんですが、終盤の内容はかなり難解です。

ただし、終盤は居飛車党も読んだ方がいい内容なので、名著であることは間違いない!

全体的にレベルが高い本なので、無理せずに何度も読みたい感じですね。

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【新作棋書レビュー】『1手ずつ解説する四間飛車』~初段になりたければこれを暗記しましょう。最高の出来~

ということでこちらを買ってしまいました。

気になっていた四間飛車本。

自分の場合は、ほとんど競技者として引退気味なので、級位者の方に教えていく視点でレビューをしていきたいと思いますが、四間飛車級位者のかたはまずこちらを暗記しましょう。

そう言えるくらい最高クラスの出来です。

わかりやすい!!

四間飛車を指しこなす本も級位者の人にとっては難しいので、こっちのほうが入門には向いていると思います。手を広げずにこれだけ暗記してしまいましょう。たぶん、それが初段への近道です。

有段者の人的には、専門家じゃない自分でもある程度読まなくてもわかることも多かったので、ちょっと物足りないかも。ただ、解説は最高にいいので大局観養成にはおすすめします!

第1章はvs棒銀

結構珍しい変化も紹介しておもしろかったです。わかりやすさ優先で選ばれた変化ですね。棒銀は私の得意戦法ですので、この完成度の高さは一押しです。

級位者の天敵・原始棒銀もきちんと解説されているので、ここは最高ですね。

美濃囲いの組み方が、対天守閣美濃を考えない組み方なのはちょっとマイナスポイントかもしれません。この意味が分かれば四間飛車有段者レベルだと思うので、級位者の方向けにわかりやすくしていると思います。

気になったのはそこらへんですね。

第2章はvs斜め棒銀or早仕掛け

棒銀よりも少しだけ難易度が上がります。

でも、解説はわかりやすい。

斜め棒銀は比較的にオーソドックス寄り。もっと難しい定跡もありますが、わかりやすさ重視ですね!!

早仕掛けはじっくり対応する定跡ですね(自分は玉頭銀速攻派ですが、わかりやすいのはこっちかな?)

第3章は居飛車穴熊

高美濃で戦う形を紹介しています。

▲6五歩型と言えば四間飛車党の人はピンと来るかな?

自分は平美濃で仕掛ける方が好きですがw 居飛車穴熊の△4二角型対策にこの形を推しているのかな?

穴熊編はやっぱり難しいなという印象はあります。

でも、必須知識ですからね。

穴熊をどう攻めるかまでは書いていないので、崩し方は別途勉強が必要な印象ですね。

定跡が難しいので、初段を目指す人同士の対局ではここまで再現されることも少ないかもしれませんが、手筋は勉強になるものが多いです。解説もわかりやすいので何度も読んで考えを吸収する章ですね。

松尾流だけでなく普通の穴熊も収録されているので、そこは嬉しいですね!

この章は、最後に読んだ方がいいかも。難しかったら、読み飛ばして急戦編&右四間飛車編を繰り返し読むのも策ですね。

普通の穴熊の端攻め手順の紹介だけは何度も読むことをおすすめします!

むしろ松尾流を読み飛ばしてそこだけ優先して読む方がいいかもです!

第4章は右四間飛車

ここは需要マックスですよね~

居飛車は船囲い右四間飛車です!

相腰掛け銀で戦うスタイル(自分は6七銀の待機の方が好み)と思ったら、6七銀の待機型が本命だったようです!!

これは本当に右四間飛車をかもりやすいのでおすすめ。

そして、居飛車穴熊右四間飛車も解説されています!

こちらは級位者の方同士の対局だと少ないかもしれませんね。

第3章の端攻めの応用なのでここも難しかったら読み飛ばして、強くなったら読んでもOKです。

まとめ

おススメの読み方は

棒銀→急戦→右四間飛車船囲い(4章前半)→居飛車穴熊普通ver(3章後半)/→右四間飛車穴熊(4章後半)→松尾流穴熊(3章前半)/

ここをとりあえずローテしておけば基礎は確実です。スラッシュで区切ったところは余力があればやっておきたいところです。

ただ内容は難しめなので、ちょっと応用が入っていますね。

参考になったら幸いです!

級位者の方に特におすすめの一冊でした!

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2020年11月4日(今日)のアマゾン日替わりセールで『振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い』が登場しています!?

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ということで、私が読んだ棋書の中でもトップクラスの名著!

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こちらが今日限定でセール中です(^^)/

これは買うしかありませんよ~b

今までで読んだ棋書のなかから選ぶトップ5!~居飛車編~

ということで棋書集めが趣味になりつつある自分が選ぶ超おすすめ棋書トップ5の紹介です!

この本は絶対に読んでおくべきという本を紹介していきます!

①『右四間飛車エルモ囲い』

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この本、最高でした!
実は三間飛車と石田流対策に苦手意識を持っていた自分。

著しく勝率が悪くなっていたんですが、この本を読むと逆に三間飛車関係どんとこい!状態に(笑)

純粋な居飛車党を目指す人にイチオシです!

②『とっておきのエルモ』

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また、エルモかよwと思われるかもしれませんが、この本もすごくよかったです。

まず、実戦で遭遇しやすい局面の解説がたくさんあって、エルモ囲い急戦の指し方や考え方がとても勉強になる本なので、①と組み合わせて活用するとすごくいいです!

③『平成新手白書』

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将棋ソフト時代の将棋の流行をまとめた1冊。
現代将棋はこれなくして語れませんね。

このブログのネタ本としてめちゃくちゃ活躍してもらっています。

現代相居飛車はこれなくしては語れません。
もっていない居飛車党は即買いをおすすめします。

④『対急戦矢倉必勝ガイド』

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矢倉を組む前につぶされる。
矢倉の基本は矢倉を組むまでに後手が仕掛ける急戦策にあるので、その対処法をしっかり勉強できる1冊です!

矢倉は組むまでが一つの関門なのでこの本の知識はマストです!

⑤『角換わり 初段の常識』

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ここまでわかりやすかった角換わりの本はいままでありませんでした!!

角換わりを指す人なら絶対に持っていた方がいいわかりやすい本です。

解説や指すための方針。
私は角換わりを指すための基本をここから教わりました!!

【新刊レビュー】『固めてドカン! 対四間飛車ミレニアム&トーチカ戦法』~ミレニアム入門者の方向けの親切な名著~

ということでいつものように、新刊棋書のレビューです!

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今回は高橋道雄先生のミレニアムですね!

ミレニアム関係の本は少ないので期待しています!!

ミレニアム
トーチカ

あまりわけることはないんですが、この形の違いで差別化して解説されております。

第1章はミレニアムvs四間飛車

後手は藤井システムの出だしで解説されています。もともとは藤井システム対策で考えられた戦法ですからね。最近は、なんでもミレニアムでOKという風潮があるので、そこが平成と令和の違い。

最初は乱戦の変化から解説してくれているので、とても勉強になるはずです。

一手一手の意味について詳しく解説してくれているので、高橋道雄先生らしい親切設計ですね。私も矢倉本でお世話になっております。

穴熊との違いもしっかり説明あり。これは名著ですね。ミレニアムを指したくなる。ミレニアムの理想形もかなりページを割いて説明があるので、初めてミレニアムを指す人向けです。かなりいい!!

ミレニアムを組むうえで気を付けなくてはいけない個所を懇切丁寧に教えてくれます。レベル的には最低でもウォーズ1級くらいの実力がないとちょっと挫折するかもしれませんが、ミレニアムの入門書としてはかなりいいです。

実戦で使いやすい変化もかなり多く解説があるので、本当に丁寧ですね。

居飛車持久戦系の定跡なので、定跡自体が難しいのはネックですが、それにしても親切設計。

穴熊といいミレニアムといい定跡自体の難解さがね~ちょっと怖いんですが・・・

難解な定跡の変化ですが、解説は本当に親切なので何回も読んでおぼえたいですね。

章末に実戦譜が3局紹介されています。ここも平成から令和までの棋譜があるのでかなり嬉しいところ!

唯一のネックは実戦譜くらしか、ミレニアムvsダイヤモンド美濃の解説がないところですね。ミレニアムにはダイヤモンド美濃というのが定説なので、そこらへんは自分で調べないといけないのかも(トーチカ編にあるかな?)

副読本としてはこちらをおすすめします!

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第二章はトーチカ

こちらも序盤の手の意味を懇切丁寧に教えてくれます!

トーチカは地下鉄飛車に変化することもできるので、そこらへんも説明がのっているのは嬉しいところですね。

また、トーチカと戦う振り飛車党にも嬉しい視点解説が多く書かれていて四間飛車党も買って損なしの内容だと思いました。特に、美濃から右矢倉への組み換えはおもしろいですよね。この戦法に悩む四間飛車党必見です!

トーチカが端から攻める手順はかなり勉強になりました。

平成から令和にかけての研究が深まったことで、石田流に対しても玉頭戦でOKという発想はおもしろいですね。

ミレニアムは横の将棋、トーチカは縦の将棋になりやすい印象ですね。

こちらも実戦譜3局収録!

まとめ

・組むまでの過程が本当に懇切丁寧

・定跡自体は難易度が高いので注意

・わかりやすいので、まずはここからはじめて副読本などで知識補完をおすすめします!

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新刊レビュー!『1冊でわかるノーマル振り飛車 基礎から流行形まで』

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ということでこの前でたばかりの棋書を買ったのでレビューします!宮本広志先生のこの本です!

第1章は振り飛車・居飛車の囲いや振り飛車の超基本について!

美濃囲いの進化系・居飛車は舟囲い・エルモ・トーチカ・穴熊・銀冠穴熊の基本的な崩し方を解説してくれています。

級位者の方にはかなり嬉しいですね。囲い崩しは基本ですからね!!これは評価が高いです!!特にエルモやミレニアムは崩し方がわからない人も多いと思うので一読する価値ありです。

飛車先の守り方から寄せの基本までわかりやすく説明してくれるのでこの1章は級位者の方は何度も読むべきですね!振り飛車を始めたい人はここを熟読必須です!!1章だけでもこの本を読む価値ありますね。四間飛車の急戦は、四間飛車の章には書かれていなくて、ここに集中しているので、級位者の方はここをしっかり読むといいと思います。

あとの四間飛車の章はかなり有段者向けの内容です。

第2章は向かい飛車

向かい飛車はどのノーマル振り飛車でも裏芸にできるので、1番最初に配置したんでしょうね。でも、個人的には乱戦が多くて変化も結構難しいものが多いので、ここは読んでも読まなくてもいいと思います。向かい飛車は裏芸なので、ほかのノーマル振り飛車を極めてからでOKです。あとに飛ばしてみるといいと思います!

この章で取り扱うのは居飛車急戦(少し)と居飛車穴熊なので、本気で向かい飛車を学ぶときは別の本も使った方がいいと思います。

第3章は三間飛車~ノーマル振り飛車最有力~

角交換を避ける基本からはじまります。これがわからないと三間飛車は指せないので、いいですね。

最初は5筋をつかない一直線穴熊vsトマホーク!5筋の歩の有無でトマホークができるかどうか分かれるので注意ですね。ぴよ将棋と戦うとこの変化になることが多い手順を紹介してくれていてなかなか面白かったです。

次は5筋突き穴熊vs5七銀型三間飛車。俗にいうカナケンシステムですね。石田流に組み替えるやつです。居飛車6六銀型でしっかり穴熊に組む形ですね。こちらも頻出なので三間飛車の専門家を目指す人は避けられません。

その後は、左美濃vs三間飛車。こちらは無策だと振り飛車が簡単に抑え込まれるので、対策必須です。ただ、定跡が結構乱戦気味になりやすいのがネック。

最後は舟囲いやエルモ急戦vs三間飛車。三間飛車に対して舟囲い急戦はめったにしてくる人いないのでエルモ急戦を中心に読むといいと思います。知識は四間飛車と被っているので、そこら辺は自分でフォローする形。この部分は相当難しいので、級位者のかたが理解するのは難しそう。この三間飛車の章の最難関なので、わからなかったら無理しない方がいいと思います。この手順通りにならないことも多いので、考え方を学ぶ方針を貫いた方がいいかな。

第4章は四間飛車

最初から定跡の最前線である居飛車穴熊vs四間飛車ミレニアム!!

いや、いきなりこれいきますか!? ちょっとツッコミを入れましたw

てっきり四間飛車美濃囲いの定跡を紹介してからの流れかなと思いましたが(;’∀’)

対穴熊としては有力ですが、級位者のかたが急戦に対抗するためには別の本を読まないといけないと思います。

その後に居飛車トーチカ(ミレニアム)vs四間飛車美濃囲い。こっちは美濃囲いなんだ……四間飛車編だけレベル高すぎる印象ですね。この章は有段者向けですね。

次に銀冠穴熊vs四間飛車(地下鉄飛車へ変化)

四間飛車編は定跡の最前線への挑戦となっていますね!!この章だけかなり新しい定跡が満載。銀冠穴熊を地下鉄飛車にして押しつぶす対策が紹介です。

その後は、エルモ急戦編。

こちらも対策がしっかりかかれている本が少なくて嬉しいですが、内容的には四間飛車で初段レベルになっている人向け。たぶん知識ゼロからはじめると分からないことも多いので『四間飛車を指しこなす本』の知識を覚えてからでOKです。

四間飛車のラストは居飛車は4六銀3七桂型!またまた、定跡の最前線w

この対策が書かれた本はこの本が最初かな?有段者の方でも一読の価値があると思います。

三間飛車は比較的に級位者の人向けの内容だったのに、四間飛車は有段者向けの内容になって緩急がすごいです!ただ、四間飛車定跡の最前線は猛烈な変化の時代になっているので、有段者的には嬉しいまとめです。

第5章はノーマル中飛車

やはりというべきか居飛車穴熊vsツノ銀中飛車がほとんどを占めます。

急戦に強いので、少しだけはそこら辺の説明が欲しかったなというのが本音です。第1章で基本的な説明はされていますが……

もしくはここは削除して、四間飛車の基本知識を豊富に紹介したりしてもよかったんじゃないかなと思わなくもないところ。

内容的にも勝率的にも居飛車穴熊が強すぎるので、有段者向けの章ですね。

まとめ!

第1章は振り飛車の基本知識が詰まっていて、伸び悩んでいる振り飛車党の級位者の方に特におすすめできます!

三間飛車編も現在の基本が詰まっているので、三間飛車の基本書としてはかなり優秀です!

ただし、四間飛車についてはかなり有段者向けの内容になっているので、四間飛車の級位者の方は読んでも落ち込まないでください!

四間飛車の最新定跡の入門書としてはかなりうまくまとまっているので、初段レベル以上になった時に使うものだと割り切ってもいいかもしれません。

各章のまとめは本当にわかりやすいので必見です!

本の内容の難易度にかなりの緩急さがあり、そこがネックですが、自分のレベルに合わせて、ほかのメインの本を補うような使い方になると思います!

自分のレベルに合わない本を無理したり、背伸びして使うと伸び悩みの原因にもなりますので、少しずるいくらいの使い方をするべき本だと思いました!

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『角交換振り飛車破りの決定版!地下鉄飛車 徹底ガイド』レビュー~この本は角交換四間飛車党も買った方がいい!!~

ということで、今日はこの本のレビューです!

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実は、私は角交換四間飛車も裏芸でよく使っていたんですが、地下鉄飛車の対策が有名になりすぎて、きつくなってしまい封印中でした(笑)

初段前後の方が特に対象になっていますね。説明も分かりやすくて、変化が難しいところはありますが、とても勉強になる1冊です。

角交換四間飛車中心にぴよ将棋で夢想した記事です(笑)
普通に組んでいるとこんな感じで一方的に殴られてKKS不利

増田先生もこの地下鉄飛車を得意としていて、勝ち星を稼いでいました。

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ということで、角交換四間飛車党を絶望に追いこんだ地下鉄飛車ですが、その専門書です。

角交換四間飛車側も、銀冠・矢倉・△5四金などを試していますが、ほとんどの変化で居飛車有利となるのが悲しいです( ;∀;)

角交換四間飛車側も、美濃囲いを放棄して速攻に出るパターンや木村美濃への変化にちょっとした鉱脈があるんだと読んでいて分かりました。

ただ、本の内容の変化では、角交換四間飛車不利に落ちつくのでそこから独自研究が必要だと思いました。

自分は角交換型のみ指すので、そこを重点的に読みましたが、かなりヒントをつかむことができましたね。

ちなみにこの本は、ほかの角交換系振り飛車に対しても、地下鉄飛車で対抗する変化がたくさん取り上げられているので、居飛車党の方は持っていた方がいいと思いますね。

この本は定跡書というよりも、感覚を磨く本だと思いますので、暗記ではなく理解を深めるために読んでいく方がいいと思いました。

変化トリガーも結構複雑なので、読んでいて難しいと感じる人は基本的な攻め方をおぼえて実戦で試しながら本で復習する流れをお勧めします。

ということで、地下鉄飛車に対抗策を見い出したい角交換四間飛車を使う人もこの本は役立つと思います!結構金脈が眠っています。

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『振り飛車を一刀両断! 右四間飛車エルモ囲い』『とっておきのエルモ』感想~この短期間に永久保存版の名著が2冊!?居飛車党は即買いレベル~

『右四間飛車エルモ』『とっておきのエルモ』感想~この短期間に永久保存版の名著が2冊!?居飛車党は即買いレベル~

最近、マイナビさんがバンバンエルモ囲いの本を出してくれていて、私も買ってしまいました。


先行文献の村田本は、かなり難しくて、私はおぼえるのを断念してしまいましたが、この2冊はとてもよかったです。

たまに、右四間飛車エルモを使ったりしていたんですが、四間飛車には右四間飛車エルモは結構難しいと思っていました。そこに関してもフォローされていて、四間飛車には右四間飛車エルモは結構難しい、三間飛車には有効という解説がかなり腑に落ちました。

村田本はプロとソフトの最新形みたいなところがあって、こんな形だと指しこなすのに自信が無かったり、そもそもレベルが高すぎてこの形にならないんじゃないと思うときも多かったのですが、この後発本はそこをフォローしてくれていました。

これによって、私の中の村田本の価値も相当上がります。
分かりやすい本を読んでから、難しい村田本に進むことができるようになったのは、エルモのすそ野を広げたと思います。

細川さんの『とっておきのエルモ』もわかりやすくて、さばきあったらエルモの方が有利になりやすいという基本的な考えが徹底されていてとても勉強になりました。

アマチュアの方が発行する棋書が、最近増えてきてとても嬉しいです。やっぱりアマチュア目線でわかりやすい変化や出やすい変化、解説も丁寧で自分のエルモ苦手を完全に克服してくれました。
あと参考棋譜もたくさんあって、棋譜並べしながら実戦感覚をやしなえるのもいいですね。

私もしばらくは

三間飛車・石田流→右四間飛車エルモ
四間飛車→エルモ急戦とノーマル右四間飛車(左美濃・居飛車穴熊)、棒銀

これらを使い分けていこうと思いました。
本当に素晴らしい本をありがとうございます。

あとTwitterのほうで、簡単な感想をつぶやいたら右四間飛車エルモの作者であるアマ強豪中の強豪鈴木肇さんからご丁寧なお礼リプをいただいてしまいました。
この場を借りて、お礼申し上げますm(__)m

お二方とも、社会人かつ忙しい将棋研究の中、素晴らしい名著を世に出していただき本当にありがとうございますm(__)m

アマゾンとマイナビさんへのリンクをつけておきます。興味がある方はこちらからもどうぞ。

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『とっておきのエルモ【棋譜データ付き】』

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中原十六世名人・加藤一二三九段・米長永世棋聖の棋風について~スラムダンク風に例えてみる&藤井聡太先生に一番近いのは?~

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中原誠名局集を並べ終わりました。


前に話していた中原誠名局集をこの前、並べ終わりました。いや~最高でしたね。
中原将棋は、居飛車党の基本が詰まっています。厚みの作り方・厚みを使った寄せ・空中戦の激しい将棋などなど。

中原先生・加藤先生・米長先生の3強時代がありましたが、それぞれ棋風がはっきりしているのもおもしろいところです。

中原先生:厚みある超攻め将棋だが、軽快な攻めまで得意なポイントゲッター

加藤先生:重みある攻撃力と守備力を兼ね備えた居飛車正統派

米長先生:終盤の受けに定評がある泥沼流

居飛車党の方はこのなかで、自分がどんな風になりたいかを考えて並べれば、本格派の居飛車党に成れちゃいますよ(笑)


ちなみに、わかりやすくスラムダンクの登場人物に例えると・・・(わかりやすいか?)


中原先生=内(厚み)・外(空中戦)どちらでも得点が取れるオフェンスの鬼・流川

加藤先生=抜群の安定感で攻守どちらにも強い赤木

米長先生=抜群のディフェンス・リバウンドセンスで、どんなに劣勢になってもチャンスを作り続ける桜木花道

こんなイメージです。

そして、誰が藤井聡太先生に一番近いのか。

これはかなり悩みますが、中原誠先生と加藤一二三先生のどちらかに近いと思っています。手厚さと激しい攻め将棋は中原先生を彷彿とさせますし、序盤の手堅さ・巧みさは加藤先生を再来です。

さらに、そこに谷川九段の終盤力を追加させてしまったような、正統派居飛車モンスターですからね、藤井新棋聖は(;^ω^)

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将棋世界2020年8月号感想!~ついに羽生式右玉が特集に登場~

将棋世界の最新号を買ってきました!

今回は戦術特集の2つが注目だったので、発売日にすぐに買いいってしまいました(笑)

その注目の特集が「検証!指定局面対局~角頭歩~」と「一手損角換わりの▲早繰り銀vs△羽生式右玉」です。

奇襲戦法特集

最初の特集は、星野先生と宮本先生が交互に奇襲戦法の局面をもって対局していくもので、奇襲戦法の知識が欲しい方必見の特集です。

さらに、今回は別の特集で相掛かりノーガード戦法(「ギロチン戦法」)も特集されている充実した内容です。やっぱり、アマとしてはこういう奇襲戦法の特集が充実してくれると嬉しいところです。

羽生式右玉

最近羽生先生が連続採用している一手損角換わりの△7二金型の右玉ですね。

一手損角換わりの天敵である先手早繰り銀対策に注目されているので、私も注目しておりました。

王の逃げ場をいかに確保して、先手の竜の殴り込みをかわし続けるのかがポイントなんですが、やっぱり持ち時間が短い将棋だと難しそうですね。

頭の中で主要な変化だけをとりあえず並べてみましたが、慣れるまでに結構時間がかかりそうです。

付属されている羽生式右玉の棋譜もいい感じです。

vs屋敷先生戦は、広さの活かし方

vs佐々木大地先生戦は、強烈なカウンター

どちらも対照的な戦い方なのでとても勉強になりました。

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