【観戦記】▲渡辺明名人ー△ 黒沢怜生五段~角交換四間飛車、名人圧巻の玉頭戦!!~

昨日の王位戦の観戦記です!
いや~、角交換四間飛車でした!最近は角交換振り飛車が増えてきたので、使い手(にわか)の私も嬉しいです。

角交換型に対して、渡辺名人は銀冠に構えて玉頭戦で対抗します。

今は、アマチュアは角交換四間飛車には地下鉄飛車が有力視されていますが、プロは銀冠で対抗しているイメージですね。

どちらの対策も有効です!
矢倉は数を減らしています。平矢倉は結構優秀なんですが、勝ちやすさは銀冠や地下鉄飛車のほうが上ということでしょう。

飛車先の攻防をしながら、名人は銀冠から穴熊に組み替えての玉頭戦へと移行しました!

飛車先の攻防は、渡辺名人が、銀捨てからの絶妙手連続で、飛車交換し、穴熊の固さを活かす将棋になりました!!

角交換振り飛車と言えば、やっぱり玉頭戦ですよね!佐藤会長の剛腕ぶりが有名ですが、渡辺名人のそれもやっぱり強いです!

瞬く間に数の力が発揮されて、黒沢陣を追い詰めます。

玉頭戦の基本は、いかに戦力をその場所に集中できるかで、その基本を着実にして、渡辺名人が勝利となりました!!

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角交換四間飛車の魅力!【初段になりたい人に一押し!】

ということで、最近は角交換四間飛車にはまっています!

今日もぴよ二段を先手番角交換四間飛車で撃破しました!

将棋盤

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①角交換四間飛車はスピード感が大事

角交換四間飛車は、さばきの将棋ですね! 飛車を捌いたら、あとは一気呵成に攻めていく!
最終版は飛車角が捌けていることが多いのでスピード勝負の意識が大事です! その意識がないと居飛車とのかけっこに負けますw


②攻撃がわかりやすい!

基本的に攻撃は向かい飛車にして乱戦です。逆棒銀を基軸にしながら、桂馬ポンや6六銀型をおぼえていけばOK
このわかりやすさは最大の魅力ですね!

③名著が多い!

まずは、藤井猛先生のこの本を読む!

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次に、応用編の黒沢先生の本を読む。

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その後に相振り飛車の指し方を学ぶ!

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最後に地下鉄飛車に備えるでOKです!

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後はバンバン棋譜を並べていきましょう!

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『角交換振り飛車破りの決定版!地下鉄飛車 徹底ガイド』レビュー~この本は角交換四間飛車党も買った方がいい!!~

ということで、今日はこの本のレビューです!

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実は、私は角交換四間飛車も裏芸でよく使っていたんですが、地下鉄飛車の対策が有名になりすぎて、きつくなってしまい封印中でした(笑)

初段前後の方が特に対象になっていますね。説明も分かりやすくて、変化が難しいところはありますが、とても勉強になる1冊です。

角交換四間飛車中心にぴよ将棋で夢想した記事です(笑)
普通に組んでいるとこんな感じで一方的に殴られてKKS不利

増田先生もこの地下鉄飛車を得意としていて、勝ち星を稼いでいました。

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ということで、角交換四間飛車党を絶望に追いこんだ地下鉄飛車ですが、その専門書です。

角交換四間飛車側も、銀冠・矢倉・△5四金などを試していますが、ほとんどの変化で居飛車有利となるのが悲しいです( ;∀;)

角交換四間飛車側も、美濃囲いを放棄して速攻に出るパターンや木村美濃への変化にちょっとした鉱脈があるんだと読んでいて分かりました。

ただ、本の内容の変化では、角交換四間飛車不利に落ちつくのでそこから独自研究が必要だと思いました。

自分は角交換型のみ指すので、そこを重点的に読みましたが、かなりヒントをつかむことができましたね。

ちなみにこの本は、ほかの角交換系振り飛車に対しても、地下鉄飛車で対抗する変化がたくさん取り上げられているので、居飛車党の方は持っていた方がいいと思いますね。

この本は定跡書というよりも、感覚を磨く本だと思いますので、暗記ではなく理解を深めるために読んでいく方がいいと思いました。

変化トリガーも結構複雑なので、読んでいて難しいと感じる人は基本的な攻め方をおぼえて実戦で試しながら本で復習する流れをお勧めします。

ということで、地下鉄飛車に対抗策を見い出したい角交換四間飛車を使う人もこの本は役立つと思います!結構金脈が眠っています。

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【アベマトーナメント観戦記】久保利明 九段 vs. 豊島将之 竜王名人~さすが美濃囲いだ、なんともないぜ~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第3回AbemaTVトーナメント次鋒戦

対局者:久保利明 九段 vs. 豊島将之 竜王名人

日付:2020.4.11

観戦記

前回の記事はこちら

さあ、次鋒戦に大将同士が激突です。振り飛車党総裁”久保先生”vs序列1位”豊島竜王名人”の激突です。

凄まじい好カードですね。

戦型は、角交換四間飛車の▲7七角型ですね。

最近、流行している戦型で、自分から角交換していた角交換四間飛車のもうひとつの選択肢ですね。従来型よりも手損が少なく、別の攻め筋が使えることが評価されているところです。やや研究が飽和気味な従来型からこちらに流行がシフトしつつあります。

詳細はこちらの本をご覧ください。

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感想(0件)

角交換四間飛車は持ち時間が少ないルールではかなり有効ですね。固く囲える&攻めの主導権も取りやすい。こういうフィッシャールールでもその強みが全面にでております。以前、別の記事でも考察しました。

振り飛車なのに雀刺しを作り出す構想が面白かったですね。

一見、駒損しつつも、振り飛車は玉頭戦の糸口を見つけて、一気に攻め続けます。

自分の中では、もう振り飛車は玉頭戦するものになりつつあります。

玉頭戦って逆転しやすいので、追い込まれたらこちらに持ち込むと意外と紛れるので、持ち時間が少ないルールだと勝ちやすいですよね。

将棋ウォーズやクエストなどネット将棋を主戦場にするアマチュアにはこういう戦い方はとても勉強になりますね。

美濃囲いが固くて、なかなか近づけない中、玉頭戦に持ち込んでひっくり返す。

振り飛車ってすごい(笑)

まとめ

みどころ

・角交換四間飛車の▲7七角型の積極策

・逆転を狙った玉頭戦への移行法

・玉頭戦での攻めのつなぎ方

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ぴよ将棋で初段になるためのコツ

前回の記事はこちら

初段チャレンジ

今朝からぴよ将棋のレート戦をはじめました。

レート戦はストレスかかるから封印していたんですが、今日は気分が乗っていたので、朝から廃指しました……w

結果は……

無事に初段まで到達しました。

27勝1敗という記録です。

とりあえず、初段になりたかったので、2~初段+までのひよこたちと死闘を繰り広げました。

一応使った戦法をメモしておいたので、列挙

・角交換四間飛車 13勝1敗

・飯島流引き角戦法 4勝

・極限早繰り銀 3勝

・ノーマル四間飛車 3勝

・嬉野流 1勝

・中飛車左穴熊 1勝

・藤井矢倉 1勝

・横歩取り 1勝

角交換四間飛車を中心に、各種戦法をつまみぐいしました。

この成績なら一応、オールラウンダーの面目躍如かなと思います。

ちなみに1敗は、寄せ間違えて飛車がただで死にましたw

さて、このチャレンジを通して、ぴよ将棋で初段になるためのコツを列挙していきたいと思います。

どうして、角交換四間飛車を中心に戦ったのか?

いくつか理由があります。

①序盤から大乱戦になる変化が少ないので、安心して戦えること。

対局数も多くなるので、序盤の空中戦をできる限り避けて、安定して戦える戦法がイイと思っていました。

角交換四間飛車なら攻撃の主導権をにぎりつつ、美濃囲いor穴熊に組めるので、かなり安定感があったので、チョイス。

②変化の余地が少ないので、自分の研究が生かしやすい

序盤から角交換するので、お互いに駒組の制限を受けるんですね。

だから、研究局面に誘導しやすく戦いやすいです。

ぴよ側が振り飛車に来ることも少ないので、基本的に対抗形でチャレンジできるのがいいです(相振り苦手なので(;’∀’))

③序盤からリードを作りやすい

基本的にぴよは序盤下手ですが、終盤は初段クラスでも結構強いですよねw

だからこそ、序盤でできる限りリードを作っておくのがいいですね。

基本的に終盤型の自分もぴよの終盤力で大頓死する経験が多々あるので、もう序盤から積極的にリードして、押し切る戦い方を目指しました。

藤井先生の名著を読んでおけば基本的にぴよに序盤負けすることはないと思います。

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この本の内容と少しの応用で、逆棒銀が決まったり、飛車先の攻防を制して大優勢を築きやすいです。

なので、手っ取り早くぴよ将棋に勝ちたかったら、↑の本を読んで「角交換四間飛車」を連採すればOK

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もしかすると相振りになる可能性もあるので、ここまで読んでおけばかなり安心でしょう。

ぴよに勝つのに必要なのはたしかな終盤力

そして、大優勢になったら、一気に押し切りましょう。

ぶっちゃけると、ぴよ将棋で初段になるためには、↑の2冊と断固たる終盤力が必要です。

ぴよの終盤力ははっきり言って脅威です。

粘りがうまい上に、緩手をみせたら一気に寄せてきます。

なので、基本的な寄せの力と確実に勝ち切る詰将棋力が大事。

終盤の問題をたくさん解きましょう。

序盤はある程度適当でもいいから、安定した終盤力を身につけて欲しい。身につけないと、初段以上にはなれない。というひよこたちの声なき声が聞こえてくるような気がします・

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こちらが終盤の問題集では私の最押しです(^^)/

参考になると幸いです。

追記:四間飛車vs原始棒銀

こちらの記事に感想をいただいたので、追記します。

角交換四間飛車に角道を突かない棒銀で対抗された場合どうすればいいのかという趣旨で、たしかに角交換四間飛車にはできない変化です。

角交換四間飛車が使えないパターンはいくつかあって、居飛車が

①原始棒銀できた場合

②飯島流引き角戦法を使ってきた場合

これが代表例ですね。どちらの場合もノーマル四間飛車にして対抗しなくてはいけなくなります。

とはいっても、①②の場合もある程度定跡が確立しています。

とりあえず①の場合の対抗策はこんな感じです。

①原始棒銀が3筋から攻めてきた場合

②原始棒銀が1筋から攻めてきた場合

基本的に原始棒銀に対しては四間飛車側からの積極策が効果的です。

今回の流れは↓の本の定跡を私なりに改造して作ったものなので、より詳細を知りたい方は、読んでみてください。おすすめです。

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【将棋】藤井猛『角交換四間飛車を指しこなす本』(浅川書房)

浅川書房『角交換四間飛車を指しこなす本』(藤井猛)

今回は、最近私が解いていた将棋の本『角交換四間飛車を指しこなす本』のレビューになります。

この本の内容は以前レビューしたこちらの本とも密接に関係しているのでよかったらご覧ください。

ということで、今回は角交換四間飛車の専門書です。
次の一手形式で勉強できる定跡書ですね。

この指しこなす本は、やっぱり藤井猛九段の独壇場といってもいいくら名著を量産しています。安心安全の藤井クオリティはやっぱり今回も健在でした。

角交換四間飛車に対して、居飛車側のメジャーな対策は矢倉か銀冠。
矢倉:銀冠=7:3くらいで見ることが多いかなと思いますが、今回は矢倉に特化して基本的な手筋を紹介していく形です。

矢倉に対して、逆棒銀にするときとしてはいけない時はどういうときか。
逆棒銀からどのような手筋を使って相手の飛車先を突き破るか。
逆棒銀にできない場合は、左の銀をどう扱うべきか。
美濃囲いの端歩を受けるときか受けない時の違いはどこにあるのか。

こんな角交換四間飛車の基本となる大局観を分かりやすい言葉で説明してくれます。

章分けはこんな感じ
①基本的な駒組

②逆棒銀の基本的な手筋

③逆棒銀を封じられた時の対策&居飛車側が腰掛銀を採用してきたときの対策

基本的にこの手があると逆棒銀は無理筋となります。

実力が上がれば上がるほどほど、基本的に逆棒銀は決まらないものと考えたほうがいいと思います。

なので、①②が基本知識。③が応用的な位置づけとなり。基本的な定跡となっていますね。

唯一の残念な点は、居飛車側が銀冠を採用してきたときの説明がなかったこと。

基本的な考えは対矢倉と同じなんですが、最近の研究では角交換四間飛車に対して居飛車が銀冠に組む対策に有力な手順が見つかっています。

なので、これを何周もした後に、『将棋世界』の特集講座などでそちらの定跡を確認していくことをおすすめします。

とはいっても、基本的な手筋や定跡の網羅性は非常に頼りになる本です。
銀冠対策は応用編になるイメージなので、こちらの本でしっかりと基礎固めしてから次のステップに入るといいと思います。

こちらをマスターできれば、角交換四間飛車で有段者以上の実力を身に着けれらると断言します。

もしこちらが少し難しいならば、上で紹介した『角交換振り飛車(基礎編)』もおすすめです。

【将棋】鈴木大介『角交換振り飛車【基礎編】』(浅川書房)レビュー

ということで、今日は将棋本のレビューです。

鈴木大介『角交換振り飛車【基礎編】』(浅川書房)です。

浅川書房と言えば、有段者御用達の出版社さんですね。

名著が多く出版されていて、はずれなし。

この本ももちろん大当たりですw

というのも、浅川書房さんは結構有段者向けの難しい棋書もたくさん出すんですが、この本はかなりわかりやすい。

というか浅川書房クオリティで、級位者の方向けに書かれた本のような位置づけです。

つまり、すごくわかりやすくて、実戦でもよく見る手順が満載です。

角交換振り飛車って、序盤で角交換する都合上、結構落とし穴が多いんですよね。

ただ、基本的な駒組と攻め方が分かりやすいので、初心者の人でもやりやすい。

この本も角交換振り飛車の基本となる攻め筋を一番最初の章で3つに分類して、解説してくれる親切設計。

角交換振り飛車(角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車・3三角戦法・ゴキゲン中飛車などなど)を覚えたい人が一番最初に手を出すべき本がこちらの一冊です。

その後に『角交換四間飛車を指しこなす本』などに移行すると挫折知らずに問題が解けるはずです。

この本では以下の3戦法が紹介されています。

①△3三角戦法

②角交換四間飛車

③ダイレクト向かい飛車

この3戦法。△3三角戦法は00年代中盤~後半に流行った戦法で、今は廃れ気味ですが、ここは絶対に読んでおいた方がいいです。

この戦法紹介に、角交換振り飛車の基礎がすべて詰まっていますw

基本的な駒組。居飛車を手詰まりに追い込む方法。3つの基本的な攻め方。

ぶっちゃけこの章を完璧に理解できたら、角交換振り飛車だけで初段になれるレベルじゃないかなとw

この章を読み終わったら、角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車、自分がやりたい角交換振り飛車の章を読みましょう。

そして、専門的な棋書にステップアップしていってください。

おどろくほど理解できるようになっているはずです。

有段者の人でも、角交換振り飛車をやったことがないひとはここからスタートするといいと思います。

そして、藤井先生の指しこなす本などにステップアップして基礎を作るのがおススメです。