居飛車をはじめて勉強したいときは、棒銀からはじめるべき理由

ということで、居飛車を勉強したいという方はまずは棒銀から始めるべきだと思っています。

というのも、棒銀は攻めの基本が詰まっているうえに、わかりやすく、応用範囲も広いから。

居飛車で一番難しいのは攻めですよね。

変な癖がつくとあんまりよくない。
なので、一番オーソドックスな棒銀から始めるのが理にかなっていると思います。

そして、棒銀が成功した後、どうしたらいいのかわからない。
これが初心者の最大の悩みですね。

そこは手筋の勉強が必要です。

棒銀の成功=序盤の終わりと考えると、次は手筋をみっちりやっていくのが大事です。

手筋は、重い攻め・強引な攻めで自滅を防いでくれるので、重い攻撃をしてしまって、寄せに使う駒がないというのも防いでくれます。

棒銀は、矢倉・角換わり・振り飛車に応用可能です。

右四間飛車もいいんですが、利用範囲が棒銀のほうがはるかに広いんですよね。

最悪、居飛車は棒銀オンリーでもいけなくはないんで(笑)
自分も原始棒銀だけでどこまでいけるかチャレンジで、三段までは戦えました。

居飛車は、振り飛車よりも囲いが流動的なので、その感覚をならすためにも、棒銀は結構有効だと思います。

棒銀の知識は横歩取り以外では使えるので、一生ものになります。

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居飛車党初心者の方にどうして棒銀と右四間飛車をおすすめするのか!

居飛車党って定跡が難しいし、多いから嫌だと思う人も多いと思います。

でもプロの将棋は相居飛車ばっかりだし勉強したい!

でも、なにからやればいいのかわらない!!

そんな人にまず最初におススメされるのが、棒銀と右四間飛車を徹底的におぼえることですね!

どうして、この戦法なのか?

それはこの2つの戦法に居飛車の基本が詰まっていて、応用範囲が広いからですね!

2つとも攻撃重視の戦法

まずはこれですね。居飛車は自分から攻めるのが基本なので、攻める戦法からおぼえたほうがわかりやすい。

そもそもこの2つの戦法だけで初段までいけちゃうレベルで優秀なので、あれこれ手を出すなら2つにしぼっちゃってもいいかもしれません(笑)

実際、自分もとある企画で2級から三段までの方との相居飛車戦で原始棒銀だけで20番勝負して勝ち越しました!ほとんど有段者の方だったので、勝率6割くらいは稼ぎましたw

原始棒銀は相居飛車においてはかなり優秀なので、おすすめです!

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この2つだけ覚えればほとんどの戦法に対応可能

まず棒銀は……

角換わり・相掛かり・矢倉・雁木に対して強く戦うことができます!

舟囲い棒銀を覚えれば、ノーマル四間飛車・三間飛車もOK

とりあえず、2五歩をついていけば、ほとんど棒銀で済ませることができちゃうのはすごいですw

手筋もこの中の戦法で応用可能になるので、かなりの範囲に使えます!

また、ほとんどの奇襲戦法に対して、とりあえず棒銀にしておけばいいというのもわかりやすいポイント。

攻めあいになるので、あとは終盤力を鍛えるだけでかなり強くなります!

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右四間飛車は……

矢倉・雁木・ノーマル四間飛車・三間飛車に使えますね。

棒銀以上に右四間飛車は長く使える戦法(プロでも愛好している人多い)ので、居飛車党を目指すひとはおぼえて損なしですね。

角道オープン系振り飛車にはどうするのか?

この2つの戦法に対して角道オープン振り飛車はどうするのかという疑問を持つ人も多いと思います。

しかし、意外と原始棒銀にしても評価値が悪くならないのが、私の研究です↓

こんな感じで意外とやろうと思えばやれます(笑)

ここらへんは自分で勉強していくしかないんですが、棒銀だけで有段者もあながち無理じゃないというのが自分の見解ですね。

参考になれば幸いです!

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次の一手で覚える矢倉定跡~絶対撃破・一直線棒銀編!?~

はじめに

それでは、先手になって一直線棒銀を潰しに行きましょう。

前回の問題集の②から分岐します。棒銀が6筋を絡めて攻めてくるところです↓

問題①

から

こうなった先に、一直線棒銀対策の決定版があります!

さあ、先手の一手を考えましょう。

解答はこちら(クリック)

次の一手で覚える矢倉定跡~一直線棒銀の攻撃アラカルト~

はじめに

前回は、端攻めするパターンの一直線棒銀を見てきました。

しかし、棒銀の恐ろしさは、攻撃の多様性です。

端攻めが基本ですが、それだけではないので、もうひとつの攻撃パターンを紹介していきます。

それでは、問題です。

問題はこちら(クリック)

次の一手で覚える矢倉定跡~後手一直線棒銀の基本編~

はじめに

さて、昨日は矢倉の5手目まで見てきました。

今日からは、5手目6六歩からの矢倉を見ていきます。

平成矢倉には24手組という組み方が主流です。

こちらは、24手で矢倉を組むものですが、矢倉が完成すると、先手陣形が守備力と攻撃力のどちらの理想形も手にいれたうえで、手番を握っているというすさまじいメリットをもっています。

矢倉24手組

▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲5六歩△5四歩▲4八銀△4二銀▲5八金右△3二金▲7八金△4一玉▲6九玉△7四歩▲6七金右△5二金▲7七銀△3三銀▲7九角△3一角▲3六歩△4四歩

後手は、一方的に受け続けることになる可能性があり、どうにかしてそれを防ぐために先手の矢倉が完成する前に、急戦を仕掛ける急戦矢倉が発明されました。

振り飛車党にもわかりやすく言うと、穴熊の完成前に攻める藤井システムと同じ考えですね。「先手の矢倉は強いから、組ませる前に潰す!」

つまり、矢倉を完成させるためには、先手は組ませる前に攻めてくる後手の急戦を対処しながら指していかないといけません。

なので、この問題集では、先に後手の急戦矢倉の対処法を出題してから、相矢倉に移ろうと思います。

今回は、後手の一直線棒銀を取り扱っていきます!

問題はこちら(クリック)

『加藤一二三名局集』徹底研究

はじめに

12月からずっと加藤一二三名局集をゆっくり並べていまして、先日ついに全局並べ終わったので、其方を使って加藤一二三先生の研究をしていきます!

この名局集の感想をたまにtwitterにつぶやいていたら、先生ご本人にいいねをもらったりして、応援してもらいました(^^)/

この場を借りてもう一度お礼を!

加藤先生本当にありがとうございます!

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ちなみに、今は大山vs中原全局集を並べていて感想をこちらに投稿しています。

収録されている戦法について

加藤先生と言えば矢倉と棒銀を中心とした対振り急戦ですよね。

多くのひとは、棒銀をイメージすると思いますが、私は矢倉加藤流からの雀刺しが一番しっくりくるんです。

そうつぶやいたら、加藤先生からもいいねをもらっちゃいました(笑)

さて、採用された戦法は

相居飛車:対振り飛車=7:3くらいです。

相居飛車の内訳は

やっぱり矢倉(急戦含む)がダントツで70%

次に多いのは、相がかり(ひねり飛車含む)で12%

残りの18%を各種相居飛車の戦法で分け合っています。

対抗形は

急戦が60%、位取り20%、棒銀20%です。

棒銀と急戦を分離させてしまったので、あれですが、合わせれば80%

対振りはほとんど急戦ですw

加藤先生の棋風について

加藤先生と言えば、矢倉です。

1筋の歩を早めに突く通称”加藤流”を武器に強豪たちと戦いました。

加藤流の形を作った後どうするかですが、基本となるのは雀刺しです。

歩・香車・飛車が槍みたいに構えるあの形です。ひふみん先生は、あの矢倉で名人を奪取しているので、やっぱり代名詞ですよね。その他にも、急戦矢倉も得意としていて、右四間飛車・矢倉中飛車の採用率も高いです。

また、この棋譜集には、対右玉・対筋違い角・雁木の対局も若干のっているのが面白いところですね。加藤先生は、厚みを守りに活用することもうまくて、広さをうまく使っているのがとても勉強になります。

加藤先生は、基本的に攻守のバランスがいい棋風だと思います。攻め将棋とは言われますが、中原先生の全盛期はもっと苛烈な攻め将棋ですし、相対的に比較するとバランス型の棋風。

厚みを作り出すのがうまく、それを活かして完勝することが多いですね。

なので、勝った対局は本当に気持ちがイイほど完勝しています。これが加藤先生の将棋の相居飛車の特徴。

対して対抗形は、急戦で攻めまくります。ただ、急戦の場合は、どこかで受けなくてはいけなくるときが生まれるので、攻守の切り替えもうまいです。教科書のようにお手本になる切り替え方。

まさに王道を行く棋風です。

以上、加藤先生の棋風分析でした。

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大山vs中原全局集研究(前編)

はじめに

現在、高速棋譜並べをためして、大山康晴vs中原誠の全局集を並べています!

約50局ほど並べました。

1967年から1972年までですね。

ここが二人の天王山ということで、世代交代をかけた大一番が多いです。

ということで、約三割ならべたところの感想を書きます!

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戦型について

ほぼすべて対抗型。

大山先生は中飛車と四間飛車が多くて、三間飛車は少なめ。

対して中原先生は、位取りが多くてその次に棒銀。

これは四間飛車の歴史でも書いたことがあります!

あと、大山先生は後に封印する振り飛車穴熊を積極的に採用しています。

振り飛車戦型:四間飛車35% 中飛車35% 三間飛車 20% その他 10%

居飛車戦型:位取り40% 棒銀20% 力戦形の急戦20% その他20%

こんな感じの採用率です。やっぱり、位取りが多いですね。

対して、振り飛車は中飛車が意外と多いですね。四間飛車とほぼ同率。居飛車穴熊が存在しない世界でのノーマル中飛車の優秀性が如実に出ています。

二人の棋風について

大山先生はもちろん受け将棋。たいして、中原先生は厚みをいかした攻撃で攻めをつなげまくる超攻め将棋です。

歴代最強クラスの受けをもつ大山先生にたいして、すさまじく攻めを繋いでいかます。

いまではほとんどない位取りの戦型の良さが際立っています。

厚みがあると、攻撃の繋ぎやすさが段違いなので、それを活かすのが本当にうまい。

たぶん、この時代の中原先生は歴代最強クラスの攻め将棋です。

私は、自然流を、自然に攻めをつなぐ流派だと思っていますw

攻め将棋の人は、中原先生の棋譜を並べるとすごさが際立つはずですよ。

史上最強クラスの受け将棋の大山先生が、中原先生の攻めに相当苦戦しているのが、その証拠。

いや~、密度が濃い5年間の棋譜でした。

次は、100局まで並べたら感想記事を書きます。

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【将棋ソフトと学ぶ定跡研究】中飛車vs棒銀

はじめに

さて、この前↓の記事で、中飛車vs棒銀の対局の感想を書きましたが、意外とこれについて書かれた本がない。ならば自分で書けばいいではないかと思いつきました。

ということで、今回は

先手中飛車vs後手棒銀の定跡を研究していきたいと思います!

棋譜

ポイント解説

初手から

▲5六歩△8四歩▲7六歩△8五歩▲7七角△5四歩▲5八飛△4二玉▲6八銀 △6二銀▲4八玉△3四歩▲1六歩△1四歩▲6六歩△3二玉▲3八銀△5二金右▲3九玉△7四歩▲2八玉△4二銀▲6七銀△5三銀左▲7八金
△4二金上▲4六歩△7三銀▲5九飛

ノーマル中飛車がどうして急戦に強いのか。

いくつか理由があります。

①左の金が、急戦に備えているので反発力が強い

②バランスがいいので、カウンターが決まりやすい

③相対的に固さが片美濃>舟囲いなので、終盤に強い

これらが理由です。

(続き)△8四銀

この位置に銀が来たらさばきポイント。

次の一手わかりますか?

(続き)▲6五歩(以後、分岐)

です。

これに対して、居飛車がチャンスとばかり、角交換を挑んで来たら、一気に中飛車優勢です。

分岐①(居飛車が角交換)

(続き)△7七角成▲同 桂△9五銀▲8九飛

角交換には、桂馬で取るのがポイント。

そして、むかい飛車に変化です。

(続きから)

△8六歩▲同 歩△同 銀▲8四歩

これで銀取り確定です。

仮に、△同 飛なら▲6六角で、飛車香車取りを防げません。

分岐②(居飛車が角交換拒否)

△4四歩▲5五歩

この場合は、中飛車側に主導権が移ります。

5筋から開戦して、積極的に角交換を目指していく方針になります。

後手の手が広いので定跡とまでは言えませんが、一例をここに置いておきます。

△同 歩▲同 角△7三桂▲5六銀△5四歩▲6六角△4三金右▲4五歩
△同 歩▲2二角成△同 玉▲4五銀△4四歩▲5六銀△3三桂▲7七桂
△9五銀▲7五歩△同 歩▲7四歩△7二飛

主導権が完全に中飛車側にうつるので、棒銀が取り残されて居飛車不満。

▲7八金がいるので、積極的に角交換ができます。

四間飛車でも応用可能な急戦との戦い方なので、使ってみてください(笑)

【将棋観戦記】里見香奈 女流四冠 vs 脇 謙二 八段~中飛車vs棒銀!?~

はじめに&注意書き


将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第46期棋王戦予選

対局者: 里見香奈 女流四冠  vs 脇 謙二 八段

日付:2020.1.22

観戦記

約2カ月前の将棋なんですが、アマチュアに大変参考になるので紹介させていただきます。

里見香奈 女流四冠 は言わずと知れた女流のレジェンド。退会してしまいましたが奨励会元三段の振り飛車党です。得意技は、中飛車。

対して、脇八段は、矢倉の脇システムの考案者として有名な居飛車党です。

なんとこの対局は、中飛車vs棒銀というドリームマッチです。

中飛車は、金が左の守りに加わっているため、急戦に対して圧倒的な力を持つ&後手の急戦は難解という常識に挑む脇八段の研究魂すごいです!

最初は、先手中飛車だったんですが、後手が5筋位取りを拒否して、ノーマル中飛車へと変化。

対して、後手は棒銀で対抗するという思い切った手を繰り出しました。

中飛車vs棒銀って意外と本がないんですよね。

自分が知っている限りだとこちらの本の第一章くらい↓

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感想(1件)

なので、大変貴重な棋譜です。この本の出版社さんがお試し動画を作ってくれているのでよかったらどうぞ。

対急戦には異常な強さを誇るツノ銀中飛車の理想形には組まずに、玉頭付近からも開戦するのが里見先生の工夫ですかね。

実際に中飛車の強みは、美濃囲いにこだわる必要がないことです。『羽生の頭脳』でも、袖飛車への変化を嫌い、中飛車に対する天守閣美濃は損だと述べています。

中飛車の強烈な玉頭戦への変化に対して、脇八段は初志貫徹。

敵陣の左翼を突破。

しかし、終盤のミスによって、玉頭戦で逆転という激しい終盤戦です。

まとめ&今回の見どころ

・ち密な計算によって、不利と呼ばれている棒銀で主導権を握る脇先生の指しまわし

・中飛車から袖飛車への変化からの玉頭戦

・里美女流4冠の玉頭戦における逆転術

とても参考になる棋譜です!

【研究ノート】▲居飛車棒銀vs△四間飛車①

前回の記事はこちら↓

今回から自分のガチ研究ノートをバンバン公開していこうと思いますw

今回は、vs四間飛車に対しての居飛車急戦棒銀です。

基本図まで(△4三銀+平美濃+△1一香車型)

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲2五歩 △3三角
▲4八銀 △3二銀 ▲5八金右 △4二飛 ▲6八玉 △6二玉
▲7八玉 △7二玉 ▲3六歩 △8二玉 ▲5六歩 △7二銀
▲6八銀 △4三銀 ▲5七銀左 △5二金左 ▲6八金上 △9四歩
▲9六歩 △6四歩 ▲3七銀 △5四歩 ▲2六銀 △3二飛
▲4六歩 △1四歩(↓基本図)

とりあえず、四間飛車側が平美濃で待機している場合です。

▲2八飛車型

こちらが棒銀の基本的な攻め方を狙うパターンです。

結構古めの棒銀の定跡を応用しています。

基本的に相手が角をひかずに待機している場合に使えます。

基本図から

▲3五歩 △4五歩 ▲3三角成 △同 桂
▲3七銀(↓図①)

ーーーー

(注釈)

今回は、振り飛車側から角交換してきましたが、相手が待機策で来たら一気に基本的な棒銀の戦略で攻め潰します。

相手が待機策で来てくれれば、こちらが攻め続けられるので優勢です。

うまくいなしてきても、最終的に▲4五歩が決め手になりやすく結構重厚な攻撃ができます。相手の金が助太刀してきても、居飛車の攻めは切れにくく、タイミングを間違えれば即終了の結構厳しく気をつかう流れです。

詳細は、ページ最後の棋譜データにありますので、よかったら並べてみてください。

ーーーー

さて、本筋に戻ると一見すると居飛車側の攻撃が繋がりそうですが、実は後手に角の名手があります。

ここで角以外の手を指すと、飛車先の歩の突破を許すことになり、一気に先手優勢です。

(図①より)

△1三角 ▲3四歩 △同 銀 ▲2四歩 △同 角
▲7七角 △4三金(↓結果図①)

一応、ソフトの評価値は互角ですが、かなりがっちり固められてしまっているので、棒銀側の手に困る印象ですね。

棒銀側として、あまり持ちたくないです。

▲3四歩とせずに、▲1六歩としたりしてもいいんですが、そうすると後手の角が自由に動いてきて大乱戦になります。

先手としてはまとめるのが難しいので、持ち時間がしっかりしている対局での単純な棒銀のしかけは、居飛車としては結構まとめきるのが難しくなります。

ーーーー

(注釈)

ちなみに、角による受けを知らないor相手が待機策で来てくれると一気に攻め潰せるので、持ち時間が短い将棋なら、はめ手的な将棋となりますが、結構勝率高いですw

相手の方が、しっかり角を打ちこんで守ってきても、大乱戦に持ち込めるので、研究している分だけこちらが有利です(3分切れ負けなどの時の場合のみ)。

ーーーー

▲4五歩開戦パターン

こちらは▲4五歩早仕掛けの応用で開戦するパターンです。

▲3五歩とした後に、四間飛車側が角を引いた場合に有効な戦い方です。

△1二香型だとこの角引きは有効ですが、△1一香車だと悪手になりやすいです。

(基本図から)

▲3五歩 △5一角 ▲4五歩(↓図②)

これで、棒銀側優勢。

同歩としてしまうと、香車が取られてしまうので、ここは△6二角としなくてはいけません。

(図②より)

△6二角  ▲4八飛 △4二飛 ▲4四歩 △同 角 ▲同 角 △同 銀
▲3一角

ここら辺はほぼ一本道です。

△1二香車としていないので、角交換に弱いことを狙っていきます。

基本的に攻撃の主導権を握っている棒銀側優勢で勝ちやすい。

(以下、△高美濃型・△1二香車型・△3二銀型との戦いを加筆予定)

棋譜データ

手合割:平手
先手:
後手:
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) (00:00 / 00:00:00)
2 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
3 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
4 4四歩(43) (00:00 / 00:00:00)
5 2五歩(26) (00:00 / 00:00:00)
6 3三角(22) (00:00 / 00:00:00)
7 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
8 3二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
9 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
10 4二飛(82) (00:00 / 00:00:00)
11 6八玉(59) (00:00 / 00:00:00)
12 6二玉(51) (00:00 / 00:00:00)
13 7八玉(68) (00:00 / 00:00:00)
14 7二玉(62) (00:00 / 00:00:00)
15 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
16 8二玉(72) (00:00 / 00:00:00)
17 5六歩(57) (00:00 / 00:00:00)
18 7二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
19 6八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
20 4三銀(32) (00:00 / 00:00:00)
21 5七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
22 5二金(41) (00:00 / 00:00:00)
23 6八金(69) (00:00 / 00:00:00)
24 9四歩(93) (00:00 / 00:00:00)
25 9六歩(97) (00:00 / 00:00:00)
26 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
27 3七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
28 5四歩(53) (00:00 / 00:00:00)
29 2六銀(37) (00:00 / 00:00:00)
30 3二飛(42) (00:00 / 00:00:00)
31 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
32 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)
33 3五歩(36) (00:00 / 00:00:00)
34 5一角(33) (00:00 / 00:00:00)
35 3八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
36 6二角(51) (00:00 / 00:00:00)
37 3四歩(35) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
39 3五歩打 (00:00 / 00:00:00)
40 4三銀(34) (00:00 / 00:00:00)
41 4五歩(46) (00:00 / 00:00:00)
42 1二香(11) (00:00 / 00:00:00)
43 4四歩(45) (00:00 / 00:00:00)
44 同 角(62) (00:00 / 00:00:00)
45 同 角(88) (00:00 / 00:00:00)
46 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
47 4八飛(38) (00:00 / 00:00:00)

変化:35手
35 4五歩(46) (00:00 / 00:00:00)
36 6二角(51) (00:00 / 00:00:00)
37 4八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
38 4二飛(32) (00:00 / 00:00:00)
39 4四歩(45) (00:00 / 00:00:00)
40 同 角(62) (00:00 / 00:00:00)
41 同 角(88) (00:00 / 00:00:00)
42 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
43 3一角打 (00:00 / 00:00:00)

変化:34手
34 同 歩(34) (00:00 / 00:00:00)
35 同 銀(26) (00:00 / 00:00:00)
36 4五歩(44) (00:00 / 00:00:00)
37 3三角成(88) (00:00 / 00:00:00)
38 同 桂(21) (00:00 / 00:00:00)
39 3四歩打 (00:00 / 00:00:00)
40 4二金(52) (00:00 / 00:00:00)
41 3三歩成(34) (00:00 / 00:00:00)
42 同 飛(32) (00:00 / 00:00:00)
43 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)

変化:43手
43 4七桂打 (00:00 / 00:00:00)

変化:34手
34 4五歩(44) (00:00 / 00:00:00)
35 3三角成(88) (00:00 / 00:00:00)
36 同 桂(21) (00:00 / 00:00:00)
37 3七銀(26) (00:00 / 00:00:00)
38 1三角打 (00:00 / 00:00:00)
39 3四歩(35) (00:00 / 00:00:00)
40 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
41 2四歩(25) (00:00 / 00:00:00)
42 同 角(13) (00:00 / 00:00:00)
43 7七角打 (00:00 / 00:00:00)
44 4三金(52) (00:00 / 00:00:00)

変化:39手
39 1六歩(17) (00:00 / 00:00:00)
40 3五角(13) (00:00 / 00:00:00)
41 3六銀(37) (00:00 / 00:00:00)
42 4四角(35) (00:00 / 00:00:00)
43 7七桂(89) (00:00 / 00:00:00)
44 4六歩(45) (00:00 / 00:00:00)
45 同 銀(57) (00:00 / 00:00:00)
46 4五歩打 (00:00 / 00:00:00)
47 5七銀(46) (00:00 / 00:00:00)

変化:41手
41 7七角打 (00:00 / 00:00:00)

変化:38手
38 2二飛(32) (00:00 / 00:00:00)
39 7七角打 (00:00 / 00:00:00)
40 4二金(52) (00:00 / 00:00:00)
41 3四歩(35) (00:00 / 00:00:00)
42 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
43 3六銀(37) (00:00 / 00:00:00)
44 4三銀(34) (00:00 / 00:00:00)
45 4五歩(46) (00:00 / 00:00:00)

変化:38手
38 4四角打 (00:00 / 00:00:00)
39 6六角打 (00:00 / 00:00:00)
40 3五角(44) (00:00 / 00:00:00)

変化:38手
38 1五歩(14) (00:00 / 00:00:00)

変化:37手
37 3四歩(35) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)

変化:33手
33 3八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
34 5一角(33) (00:00 / 00:00:00)
35 3五歩(36) (00:00 / 00:00:00)
36 6二角(51) (00:00 / 00:00:00)
37 3四歩(35) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(43) (00:00 / 00:00:00)
39 3五歩打 (00:00 / 00:00:00)
40 4三銀(34) (00:00 / 00:00:00)
41 2八飛(38) (00:00 / 00:00:00)
42 5三金(52) (00:00 / 00:00:00)
43 4七金(58) (00:00 / 00:00:00)

変化:43手
43 4五歩(46) (00:00 / 00:00:00)
44 3三桂(21) (00:00 / 00:00:00)
45 4四歩(45) (00:00 / 00:00:00)
46 同 金(53) (00:00 / 00:00:00)
47 4六歩打 (00:00 / 00:00:00)
48 3六歩打 (00:00 / 00:00:00)
49 3八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
50 2四歩(23) (00:00 / 00:00:00)
51 同 歩(25) (00:00 / 00:00:00)
52 2二飛(32) (00:00 / 00:00:00)