戦法別!おススメ『将棋世界』のバックナンバー紹介!?(私が考える『将棋世界』活用法&勉強法!2)

前回、好評をいただいた↓の記事の補足になります(^^)/

今回は、戦法別に私がおススメする将棋世界のバックナンバーを紹介していきます。

やっと、オールラウンダーを活かせる記事ができました(笑)

バックナンバーは電子書籍で簡単に手に入るので、是非とものぞいてみてください!(^^)!

振り飛車編

ノーマル四間飛車

『将棋世界 2017年1月号』

この鈴木大介先生の講座がざっくばらんですごくわかりやすいかったです。

急戦から持久戦まで幅広く講座でカバーできているのが◎

さらに、四間飛車の天敵である穴熊も 「石井流 ノーマル四間の居飛穴退治」 という読みきり講座もある手厚さぶり。

最新の四間飛車定跡をこれ一冊で幅広くカバーできているのは最高ですね(^^)/

角交換振り飛車

『将棋世界 2017年12月号』

この号では基本的な角交換四間飛車の講座がいいです。

藤井猛九段の『角交換四間飛車を指しこなす本』の後に読むのがわたしのおすすめです(^^)/

三間飛車

『将棋世界2019年9月号』

この号は 三間飛車の専門家小倉久史七段・山本博志四段 の子弟コンビが特集を担当しています。

vs居飛車穴熊に特化していますが、下町流&トマホークの解説がある豪華ぶり。

次の一手問題も収録されている充実ぶり(^^)/

『将棋世界2019年2月号』

こちらは、 佐藤和俊先生が執筆した三間飛車藤井システムの特集が超魅力的。

やっぱりNHK杯準優勝の三間飛車藤井システムの大家ですからね。

安心安全の分かりやすさでした◎

中飛車

『将棋世界2019年4月号』

先手・後手の中飛車を一冊で取り扱っているのがとても魅力的。

今泉先生がプロアマどちらの目線からも書いた概説の講座がとてもわかりやすかったです。

中飛車好きは是非とも読むべき内容です(^^)/

向かい飛車

『将棋世界 2018年11月号』

これはダイレクト向かい飛車特集。

執筆陣が 佐藤康光 会長・大石先生と最高に豪華ですw

ダイレクト向かい飛車に最も詳しい二人がしっかり解説してくれるので、この戦法の基礎を学ぶために最適の1冊です。

相振り飛車

『将棋世界 2018年8月号』

角交換相振り飛車を取り扱っている貴重な本です。

実は、相四間飛車の定跡も取り扱っている貴重な本なので、四間飛車党の方は是非とも読むべき本ですw。

居飛車編

角換わり

『将棋世界 2018年1月号』

角換わり総合講座が魅力的な本ですね。

古き良き形から △4二玉・6二金・8一飛型 まで幅広くカバー。

ただ、角換わりはやはり難しいので、なにか基本書を読んでからのほうがいいと思います。

矢倉

『将棋世界2019年7月号』

最近、激震が走ったせいで、今までの常識が全く通じなくなってしまった矢倉戦法。

こちらは、その灯台となる一冊。

急戦から土居矢倉が特集されているので、矢倉を指したい人は一読の価値有です(^^)/

横歩取り

『将棋世界 2018年7月号 』

最近冬の時代になっている横歩取りですが、青野流に特化したこの本はかなりよかったです。

自分は唯一、横歩取りだけはしないのですが、戦法の歴史・現在の状況について詳しく勉強できたので、一時期横歩取りばかり指していましたw

雁木

『将棋世界 2017年11月号』

この雁木特集、最高に良かったです。

雁木の本はかなり数が少ないんですが、この号の完成度は市販本で一位・二位を争うほどです。

ノーマル雁木からツノ銀雁木までコンパクトにまとまっていてとてもいいです。

まとめ

以上、メジャー戦法をまとめてみました。

少し長くなってしまったので、次回はマイナー戦法系のまとめをしたいと考えています。

駒落ち関係まとめページ

1.駒落ち総論

↓こちらが私がおススメする駒落ち用の棋書や対戦相手となるソフトのおススメ記事です。

↓こちらは駒落ち上手のメリットを徒然に書いていますw

2.駒落ち定跡関係

天野宗歩『将棋精選』の現代語訳チャレンジ中です。

難しい難しいと言われている飛車落ち定跡で、あえて四間飛車を使ってみる可能性の探求です。右四間飛車よりも勝ちやすくて、固くていいです(笑)

こちらは2枚落ち以下の駒落ちを銀多伝で解決してしまおうという新企画。

ぴよ四段に犠牲になってもらっています(笑)

本には書かれない上手側の定跡研究です。

3.駒落ち名局紹介シリーズ

4.次の一手

↓は自分の実戦譜から切り取った終盤の次の一手問題達です。

平手でも応用できる手筋満載です(^^)/

5.駒落ち将棋1000回勝利を目指す!

ということで、2019年11月28日から、駒落ち将棋1000回勝利を目指す企画をはじめていきます。

対戦相手は……

<自分が下手の場合>

ぴよ将棋(二段~五段ぴよ帝まで)

激指

技巧2

振電

<自分が上手の場合>

ぴよ将棋(2級~三段まで)

対人戦は81道場などで募集中ですw

相手をしてくださるかたがいたらtwitterなどで絡んでください。

最終目標は、ぴよ三段に4割くらい角落ち上手で勝てるようになること(笑)

かなりハードな目標ですが、頑張っていきたいと思います。

基本的に、四枚落ち~香車落ちを指していこうと考えています。

進行状況は→のアカウントでツイート https://twitter.com/d_narou していきます。

フォローしていただけると幸いですm(__)m

駒落ち上手・下手の効能・効果

はじめに

今回は、駒落ち上手・下手を持つことの利点・メリットを考えていきます(笑)

駒落ち上手のメリット

私が考える駒落ち上手のメリットは以下の通りです。

・受けが鋭くなる

・駒組に敏感になる

・相手の悪手に敏感になり、間違わせる方法がわかってくる

・終盤で怪しい逆転の勝負手を放つことができるようになる

受け

まず、受けが強くなりますね。

これは当たり前と言えば当たり前なんですが、角落ち・香車落ちを除けば、下手側から攻撃されることが普通です。

なので、ひたすら受けまくらなくてはいけない。

そうすることで、受けの技術が磨かれていきます。

大山康晴十五世名人が、修行時代駒落ち上手をたくさん指して、逆転する力を身につけたと本に書いてありました。

特に、アマ三段以上は受けがうまくならないと厳しいと言われています。

だから、有段者になったら積極的に駒落ち上手を持つことが必要になってくるのだと思います。

駒組

次に、駒組に敏感になります。

これも当たり前ですが、駒が少ないので変な組み方をすると一撃で持っていかれますw

なので、慎重に駒組をすることとなり、駒組がうまくなります。

そうするとどうなるか?

力戦に強くなるんですよね。大山康晴名人は、やはり力戦の名手と言われて、振り飛車党に転向する前は、居飛車力戦で一時代を築いていました。

また、嬉野流の考案者さんも、駒落ちをたくさんやっていてその経験を嬉野流に生かしたとインタビューで答えていたこともおぼえています。

力戦での駒組力があがるので、棋力アップ間違いなしですねw

悪手への対応力

相手の悪手に敏感になり、間違わせる方法がわかってくるのも特徴です。

基本的に相手が大優勢のまま将棋となるので、どこかで相手に悪手を指させなければいけません。

相手が間違えたら即座に咎める。そうしないと逆転できませんからねw

終盤で怪しい逆転の勝負手を放つことができるようになる

これも強くなりますw

相手が意外と強くて、終盤まで大劣勢で来てしまった。

このままではズルズル負けていく。

じゃあ、どうするの?

悪手でもいいから勝負手放つしかないでしょ(笑)

・とりあえず、詰めろをかける

・連続王手で、相手の頓死を狙う

・王手飛車取りの筋を狙っていく

などなど。

駒落ち上手をもつひとなら、こういう罠をしかけることが可能でしょうw

上手なのにずるいとか言われてしまうかもしれませんが、終盤は切り合いの世界です。

これでつまづく下手側の方が悪いくらい吹っ切れないと、お互いに勉強にならないお行儀のいい指導対局になってしまいます。

駒落ちはお互いに終盤の力を磨き合う大切な場所です。

全力で、敗勢に抗いましょう(笑)

駒落ち下手の効能

さて、次に駒落ち下手の効能です。

これは結構、言い古されていますが、私なりの見解を述べてみたいと思います。

・将棋の代表的な攻撃方法を学ぶことができる
・広い王様をしっかり寄せきる実戦的な終盤力が身に付く
・上手のカウンターを受けきる手筋が身に付きやすい
・自然と初段レベルの手筋が身に付くようになっている

これらを解説していきたいと思います。

将棋の代表的な攻撃方法

これは将棋大観の駒落ち定跡が下手が徐々に上達するような意図をもって作られているからです。

まず、八枚落ちです。
八枚落ちは基本的に棒銀で戦うことになります。
理にかなっていますよね。将棋の攻めの基本は棒銀ですから、まずそこから学ぶというのが駒落ち定跡のはじまりなのです。

そして、六枚落ち。
これは、1筋もしくは9筋からの端攻め定跡となります。
棒銀で基本の攻撃方法を学んだあとに、今度は端攻めのやり方を左右どちらも学ぶ。
平手定跡では、端攻めは囲い崩しの基本です。よって、棒銀の次はその囲いの崩し方を徹底的に叩きこむ。
このふたつで基本的な将棋の攻め方を、初心者は学ぶことになります。

その後は、四枚落ちです。
この基本定跡は、棒銀です。しかし、単純棒銀ではなかなか守りを崩せないので、そこに端攻めを絡ませなくてはいけません。
それはつまり、六枚・八枚落ちで勉強したことの復習&応用問題となっているわけです。
ここで基本的な攻撃方法、つまり端攻め&飛車と銀の連携方法を身につけるようになっているのです。

そして、いよいよ二枚落ちです。

こちらは、「二歩突っ切り定跡」・「銀多伝」の二つの定跡を学びます。これらの定跡の意味は、ずばり「厚さ」

盤の中央付近を、自軍の勢力圏として確保して、その勢力圏を活かして攻撃を組み立てる。結構高度な戦い方を分かりやすく学ぶことができるのです。

そして、このあたりから、しっかり囲って開戦するという将棋の基本も徹底されるようになります。

二枚落ちの定跡は、居飛車全般・四間飛車・中飛車の定跡の基本となる部分も内包しているので、この定跡だけは駒落ちに興味がない人でも覚えて欲しいです。

そして、飛車落ち。

こちらは、「右四間飛車」を学びます。

右四間飛車とはつまり、歩・桂馬・角・銀・飛車の集中投下による敵陣の突破法を勉強します。敵の守備力も巨大になっているので、総力戦で攻撃を行う方法となるんですね。

最後は、角落ち。

これは、矢倉・振り飛車など、平手と同じもしくは、近い定跡を使います。

ここは、もうほぼ平手と同じです。

今まで学んだ攻め方で平手の準備をしましょうと言うのが、駒落ち定跡の言いたいことなんですね。

広い王様をしっかり寄せきる実戦的な終盤力が身に付く

こちらもわかりやすいですね。

定跡が成功したら、あとは寄せるだけです。

しかし、駒落ち上手の陣形は結構逃げ場が広い。

下手に王手をかけてしまうと、簡単に入玉されて勝てなくなってしまう。

だからこそ、試行錯誤して、相手玉の寄せ方を学んでいくんですね。

そうすることで実戦的な勝ちやすさを身につけることができます。

上手のカウンターを受けきる手筋が身に付きやすい

上手は負けそうになると、最後の希望をかけて、苦し紛れの攻撃をしかけてくることが多くあります。

そして、ミスをすると即詰みになる巧妙な攻撃を……

その巧妙な攻撃を冷静に対処して、勝ち切る技術を学ぶことができます。

自然と初段レベルの手筋が身に付くようになっている

そして、駒落ち定跡は手筋の宝庫です。

垂れ歩、端攻め、各種寄せの技術などなど。

手筋本何冊分もの手筋を実戦で身につけることができます。

初段になるための最短ルートとして、駒落ち定跡は存在しているのです。

将棋ソフトとの駒落ち戦のすすめ(おすすめの理由・ソフト・定跡本全部解説)

将棋ソフトとの駒落ち戦のすすめ(おすすめの理由・ソフト・定跡本全部解説)

ということで、最近、私がはまっている将棋ソフトとの駒落ち戦について解説していきます。

なぜ、将棋ソフトとあえて駒落ちで戦うのかというと……

① ある程度の駒落ち定跡を知っていれば、終盤勝負になりやすいから

これが、一番の理由です。
将棋ソフトは駒落ちの定跡が入っていないことも多いので、ある程度の知識があれば優勢のまま終盤に突入します。
将棋で一番大事な技術は終盤力。これはみんな納得するところでしょう。
終盤に自分が有利~優勢のまま突入したら、あとは寄せ切るだけです。
しかし、ソフトの終盤力は、弱いソフトでもアマトップ以上、つまりプロに匹敵する力を持っています。
おそろしいほどのしのぎの手順を見せて、下手側を間違わせてくるのです。
ソフトとの駒落ち戦は、相手が最善手を指してくる終盤において、しっかりと勝ちきれるかどうかの勝負となります。寄せ間違えたら、即死亡なので緊張感もちがいますw
実戦的で過酷な状況で、バンバン終盤力を鍛えることができるのです。
家やスマホにプロクラスの終盤の先生が常駐しているのだからこれを利用尽くさない手はありません。

② 手軽

そして、かなり手軽です。
ぴよ将棋か将棋ドロイドをスマホに落とすだけですぐに対局できます。
最近、仕事が忙しいのであまり将棋ができないんですが、移動中やベッドでゴロゴロしながら駒落ち勝負ができるのは嬉しい限りです。
将棋ドロイドで、知識があれば強いソフトをいれられますし、標準のGPS FISHでもかなり強いです。
ぴよ将棋・GPSともにアマトップレベルの実力があるので、終盤力もぴかいちです。

③ おすすめソフトと手合


私がおすすめするソフトは、PCであれば激指シリーズ、スマホならぴよ将棋かGPS将棋です。
これらは本当にテンポよく指してくれるので、ストレスフリー。
PCのフリーソフトも強くていいんですが、思考時間をいじくったりしないとテンポが悪いんですよね。
これらはかなりユーザーフレンドリーなソフトたちなので、ストレスなく勉強ができます。

手合いのおすすめは、駒落ち定跡の知識などもあるので一概に言えませんが、とりあえず2~4枚落ちがいいのではないでしょうか?

特に、『定跡なんかフッとばせ』『駒落ちの話』という名著に書かれていますが、実は二枚落ちの定跡「二歩突っ切り」・「銀多伝」の定跡は四枚落ちにも応用可能なんですw

つまり、どちらかの定跡を軽く覚えてあとはソフトと実戦練習すれば、二枚落ち・四枚落ちどちらにも対応可能(笑)

そのまま終盤力をバンバン鍛えることができますw

④ おすすめ定跡書

また、二枚落ち定跡は手筋の宝庫です。ちゃんと覚えれば、数冊分の次の一手問題集と同じくらいの価値になりますw ↓の本をおすすめします。

『駒落ちのはなし』(先崎学)


「次の一手」で覚える 駒落ち定跡コレクション404
「次の一手」で覚える 駒落ち定跡コレクション404 (マイナビ将棋文庫)

もし、平手定跡と同じ定跡を使いたかったら、高橋道雄先生の本がおすすめです。
ただ、手筋力を極めるなら、銀多伝や二歩突っ切りをおすすめします。このふたつは居飛車党や中飛車・四間飛車党におすすめの厚みの力強さを堪能できる定跡なので、ぜひとも極めてください。

矢倉・四間飛車・三間飛車党のかたはこちら↓

『駒落ち新定跡』

駒落ち新定跡 スーパー将棋講座

棒銀・中飛車党のかたはこちら↓

『棒銀と中飛車で駒落ちを勝て!』

棒銀と中飛車で駒落ちを勝て! (NHK将棋シリーズ)

⑤ おすすめ定跡本を使った勉強法(2019.11.29日加筆 )

駒落ち定跡勉強法

正統な駒落ちの勉強をしたい方々向けに、私おすすめの勉強法を紹介します。

①『駒落ちのはなし』or『駒落ち定跡』を買ってくる
・とりあえず基本書です。手に入りやすいのはこの二冊。
 それぞれの特徴をレビューすると……

『駒落ちのはなし』

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 61cV7ciu%2BZL._SX339_BO1,204,203,200_.jpg です


(メリット)
・8枚~2枚落ち定跡を取り扱う
・上手目線のはなしも多くて、実戦的でわかりやすい
(デメリット)
・飛香落ち~香車落ちの定跡は収録されていないので、網羅性が劣る

『駒落ち定跡』


(メリット)
・8枚~香車落ちまでの基本駒落ち定跡を収録
・圧倒的な網羅性
・あの藤井聡太七段もアマチュア時代に愛用していた名著
・羽生善治九段推薦!
(デメリット)
・分厚い
・勝ちにくい定跡も紹介されている

基本書としてはほぼ、互角です。大学入試で例えると、『駒落ちのはなし』はわかりやすい実況中継シリーズ。『駒落ち定跡』は、硬派なチャート式みたいな(伝わるかな?)

悩んだら『駒落ちのはなし』をおすすめします。最初から『駒落ち定跡』を選んでも挫折する可能性がありますし……駒落ち沼にはまるとどちらも欲しくなります(笑)

② 基本書をとりあえず一周かるく読む

無理しておぼえる必要はありません。
こういう流れなのかと読み流しましょう。


③ 『次の一手でおぼえる駒落ち定跡コレクション』を買う

「次の一手」で覚える 駒落ち定跡コレクション404 (マイナビ将棋文庫)

基本書が終わったら、問題集です。まるで、資格試験ですね。この問題集は本当によくできているので、手筋本としても優秀です。
中盤~終盤力がかなり身につきます。

④問題集を解く

とりあえず、一章ごとに問題集を解いていきましょう。
正答率は、こだわらなくてOK

⑤問題集を一章解いたら基本書の該当部分をもう一度やり読み直す

こうすることで定跡の理解が深まります。

これで二枚落ち制覇まで頑張ってみてください。
二枚落ち以上は、難しい定跡になるので、二枚落ちまでを完璧にすることを目標に③~⑤を繰り返しましょう。

⑥ 駒落ち名人のエピソード集(番外編、2019.11.30日加筆)

駒落ち名人と呼ばれたプロたちの棋風やおもしろいエピソード紹介( ゚Д゚)

駒落ち名人とよばれたプロ棋士たちの棋風や面白いエピソードを紹介していきます!

紹介するのは、灘蓮照九段・花村元司九段・大山康晴十五世名人・加藤一二三九段

灘蓮照九段

前回の記事でも紹介しましたが、灘流矢倉という▲3七銀戦法の源流をつくった偉大なる棋士です。

駒落ち名人とも呼ばれて、「アマ初段相手に八枚落ちで勝つ自信がある」と豪語し、「アマ四段を相手に四枚落ちで三面指しを行って全勝した」というとんでもエピソードを持っている史上最強クラスの駒落ちの名手です。

いつも紹介する『駒落ちのはなし』『定跡なんてフッ飛ばせ』でも、8枚落ち・4枚落ちの「灘定跡」というものが紹介されており、本気で8枚落ちでアマチュアに勝つつもりだったとか……

廃刊してしまった『将棋マガジン』の企画で、「灘に四枚落ちで勝てば二段免状を進呈」というものをやったそうですが、二段クラスの実力者たちに11勝1敗という実力を見せつけました。

まさに、最強クラスの駒落ち名人……

花村元司九段

上述の灘九段と花村九段は駒落ちの双璧のような存在で、圧倒的な実力を持っていました。

おそらく、賭け将棋で生計をたてていた時代に、おぼえた芸なんでしょうね。

『ひっかけ将棋入門』などでは、歩を一枚懐に入れてイカサマしたというとんでもエピソードも披露していましたが、2枚落ち上手の裏定跡「5五歩止め」にたいして△5四歩の段階で、▲5六歩と突くべきだというのは、下手にとっての真理だと思います。
紛れを許さずに、理想形に組むための布石となっているんですよね~


著書の『よくわかる駒落ち』も名著として有名です。

師匠の木村名人の『将棋大観』を改良している駒落ち定跡の発展に大きな影響を与えた偉大な著作です。

復刊希望(駒落ち本は絶版になりやすい( ;∀;))

大山康晴十五世名人

大山名人も駒落ちでのエピソードに事欠きません。
修業時代は、代稽古で桂馬落ちやら金落ちなど変則的な駒落ちも積極的に受け入れていたとかなんとか……


その過程で、強靭な受けや逆転する力を身につけていったのでしょう。
また、指導対局にも定評があり、下手側に好手を出しやすい局面に誘導して、ヒントを与えて気持ち良く勝ってもらうようにしていたそうです。さすがは大名人。
しかし、ガチな駒落ち勝負では、アマ五段に二枚落ち上手で勝ちきったというすさまじいエピソードも……

受けの名手だけあって、駒落ちでも受け将棋だったそうです。

加藤一二三九段

最後はみんな大好きひふみんです。

バラエティー番組でも大人気の加藤九段ですが、実は駒落ちの名手として有名です。

駒落ちの上手だと受けに回ることが多いんですが、ひふみんの駒落ち上手の真骨頂は攻めだと言われています。

角落ち上手の名手であり、積極的に攻めていく重厚な棋風。
全盛期の小池重明氏にも、角落ちで勝利している実績。

五面指しで、アマ高段者たち相手に二枚~平手で全勝。そこには、アマたちの囲いの姿焼きだけが残っていたという伝説……

闘志むき出しのオーラに圧倒される。みんなが口々にそう言っているのも特徴です。
お互いに全力を尽くさなくては、意味がないという勝負哲学。
さすがは神武以来の天才。

⑦ 将棋でオールラウンダーを目指す人向けの駒落ち活用法(2019.12.12追記)

今回は、今まで振り飛車党または居飛車党一本だったひとが、他の戦法も学びたいと思った時、まず駒落ちでワンクッションいれてから、感覚をつかんでいくとわかりやすいと思います。

なので、おぼえたい定跡別に私がおすすめする駒落ち定跡を紹介します。

振り飛車編

①中飛車

・二枚落ち銀多伝定跡
・角落ち中飛車定跡

二枚落ちで、中飛車の手厚い指しまわしをおぼえたうえで、今度は角落ちで振り飛車のさばきを勉強する二段重ね。
これである程度中飛車のコツをつかむことができると思います。

②三間飛車・四間飛車

・角落ち振り飛車定跡

このふたつで重要なことは、振り飛車のさばきです。
居飛車に手厚い陣形を作られたとき、どう駒を捌いて厚みを切り崩すのか。

振り飛車の基本となる考え方がこちらの定跡からまなぶことができます。

③相振り飛車

・六枚落ち9筋突破定跡
・香車落ち下手

振り飛車の基本は、端攻め!
六枚落ち9筋突破定跡で、相振り飛車に必要な端攻めの基本を叩きこむ。
そして、その基本を香車落ちでためしてみましょう。
香車落ちでは、相手は振り飛車にせざるを得ない状況なので、ほぼ確実に相振りを勉強できます。

また、相手の左香がいないので、向こうから端攻めをされる心配も少ないので、こちらから攻めるやり方を学ぶことができるのでおすすめ。

居飛車編

①棒銀

・八枚落ち棒銀
・四枚落ち棒銀

八枚落ちで、基本となる棒銀の突破戦法をおぼえる。
そして、四枚落ちで、端攻めも絡めた攻撃方法をおぼえる。
これができれば、基本的な相居飛車(矢倉・角換わり・相がかり)での棒銀の基本手筋はOKだと思います。

②右四間飛車


・飛車落ち右四間飛車

対矢倉or対振り飛車で、相手の人が角道を閉じた場合の有力手段である右四間飛車の基本が詰まっています。

この定跡はとても難しいんですが、だからこそマスターできれば右四間飛車の使い手としてのスタートを切ることができます。

③矢倉


・六枚落ち1筋突破定跡
・飛車落ち引き角戦法
・角落ち矢倉定跡

まず、六枚落ちで矢倉崩しの定番でもある雀刺しを勉強です。香車と飛車のロケットを作り出して一撃で敵陣の端を食い破る方法を学びます。

それをマスターした後、飛車落ちの引き角戦法です。
これは矢倉での角の使い方を学ぶものです。

また、藤井流早囲いでもよく使える定跡になるので、おぼえて損なし。

最後に、相手から積極的に動いてくる角落ちの矢倉定跡です。平手矢倉の駒組は、出来上がるまでは急戦との戦いでもあります。

バランスを取りながら、矢倉を完成させて、ねじりあう。平手に近い感覚で戦えるので、とてもおすすめです。

私が考える『将棋世界』活用法&勉強法!

将棋世界活用法!

ということでNHKテキストと双璧をなす将棋の専門誌「将棋世界」。
多くの人が買っていると思いますが、今回は棋力向上にどう役立てていくのか考えていきたいと思います。

毎月買っているんだから、より味わい尽くしたいですよねw

①戦法特集を並べまくる

実は将棋世界に特集されている戦法紹介ですが、ほとんどはずれがありませんw
筋違い角などのマイナー戦法から四間飛車などのメジャー戦法までいろんな戦法を取り扱ってくれるのがいいところ。

専門書と比べると網羅性では負けますが、要点がしっかりまとまっているので、意外とわかりやすいんです。

アマ三段同士の対局だとここまでわかっていたら十分というような声もネットに書いてありますし、私の実感としてもそう感じました。

自分の使いたい戦法が過去号でもう特集されちゃっているよというひともご安心を。
電子書籍であればバックナンバーの売り切れの心配はありません。
kindle unlimitedで読み放題になっている年度もかなりあるので、積極的に棋譜を見ていくといいと思います。

戦法の使い手同士の対談集も載っている号はさらにおすすめ。ぶっちゃけた勝ちやすさとかハメ手とかの裏話も多く掲載されていて棋力向上まちがいなしです。

専門書を買うよりも安く基礎固めができるので、お金がない学生たちにもうれしいところだと思います。

②次の一手が充実

これもいいですよね。
次の一手が充実しています。おまけの別冊で40問、たまに特集戦法の次の一手が20問以上入っているときも多いので、60問くらいの指しこなす形式の次の一手が手に入ります。

これに講座説明もあるので、戦法の専門誌一冊分の価値を半額ぐらいで手に入れることができます。特に、マイナー戦法使いのひとにうれしいです。最近でも坂田流向かい飛車や極限早繰り銀などなど。意外な戦法も特集されるので、バックナンバーをあさりましょうww

③プロの棋譜も充実

直近のタイトル戦・特集記事に関係する名局、大山・中原時代の棋譜など古今東西の棋譜も数多く掲載されています。

解説もあるので、並べやすいのもうれしいところ。
せっかく買ったのだから、たくさん並べましょうw

④モチベアップ効果

特にインタビュー記事で実感できますね。
最新号の木村王位のインタビュー最高に泣けました(´・ω・`)

プロの強くなった方法やアマタイトルホルダーの頑張っている姿、将棋道場の歩んだ道、戦火に散ってしまった天才棋士の運命。

最近は年をとってしまいなみだもろくなってしまったのでやばいですw
自分も頑張ろうと思います。

⑤まとめ

ということで、将棋世界の活用法をまとめてみました。
基本的な定跡解説・指しこなす本や必至問題などの次の一手・プロの名局集。これだけしっかり勉強すれば、並大抵の相手に知識負けすることはなくなりますw

詰将棋も掲載されているので、それも活用したいんですが、短手数でも難しい問題も多いので自信損失しないようにしてください笑

広瀬 章人『四間飛車穴熊の急所』(浅川書房)レビュー~四間飛車穴熊はこれ一本でOK~

hiroseanaguma

『四間飛車穴熊の急所』レビュー

今日は、広瀬竜王の『四間飛車穴熊の急所』(1)(2)レビューになります。
はっきり言いましょう。この本は四間飛車穴熊の決定版です。
出版から8年以上経過していますが、いまだにこの本は四間飛車穴熊の定跡書としての価値を失っておりません。

四間飛車穴熊の利点
・固い
・居飛車急戦にめっぽう強い
・穴熊感覚を身につければ、戦えば戦うほど強くなる

デメリット
・居飛車穴熊との戦い方の定跡がノーマル四間飛車以上に難しい
・穴熊感覚を身に着けるのに時間がかかる。
・最善を尽くしても意外と四間飛車穴熊が苦しいことが多い。

振り飛車穴熊(3枚穴熊)
現代穴熊
広瀬流穴熊

1巻レビュー


・居飛車急戦(早仕掛け・斜め棒銀・鷺ノ宮定跡・棒銀)と銀冠を取り扱う。
・対急戦の左銀の位置について、特に勉強になる。ここは穴熊を指さないノーマル四間飛車党も読んだ方がいいくらい勉強になる。
・ノーマル四間飛車の対急戦定跡との比較も論じられていて、非常に勉強になった。
・銀冠編は、普通の穴熊の問題点を理論的に考察されている。普通の三枚穴熊の問題点をあぶりだした後に、現代穴熊の定跡(袖飛車への変化を含む)へと移行する。この流れがとても勉強になった。特に、なにがなんでも袖飛車にするわけではなく、四間飛車のまま位取りをしたりする場合の違いが明確になったので、なんとなく四間飛車穴熊を指している人に特におすすめ
・銀冠編の定跡は異常に難しいので、読みこなす際はご注意を!

2巻レビュー


四間飛車穴熊の急所〈2〉相穴熊編 (最強将棋21)

・今回は、対銀冠穴熊と対居飛車穴熊定跡を取り扱う。
・基本的には、1巻の銀冠の延長戦にあるので、それを理解してから勉強した方がいい
・対居飛車穴熊編は、3枚穴熊・現代穴熊・広瀬流穴熊の使い分けについて特に勉強になる。
・そして、プロの最新定跡(当時)を論じているため、四間飛車穴熊側にもかなり辛い採点をとっている。ここは専門家の本音が聞けるのでかなり嬉しい。かなり中立的な意見を聞ける。

総合レビュー
・適当に指すとすぐに四間飛車側が手詰まりになるというのが前提となっており、非常に論理的な定跡。
・穴熊=大雑把という固定観念を粉砕するほどの、理路騒然とした主張が貫かれており、大局観の養成にもなる出来
実際、私はこれを読んで居飛車穴熊の勝率まで上がってしまった(笑)。直近の穴熊の勝率は、20勝6敗(約75%)。
・そして、読めば読むほど四間飛車穴熊の苦しさが伝わってくる(;’∀’)
・唯一の希望点は、対位取り定跡がなかったこと(笑) 数少ない位取りの専門家としてはそこが残念でしたね。まあ、一般的な戦法じゃなくなっちゃったからなー(遠い目)

小説家になろうで、将棋ラブコメ連載中です。

よかったらどうぞ。

『 おれの義妹がこんなに強いわけがない ~妹とはじめる将棋生活~


ついに拙作のほうが20万PV達成しました。

【将棋】藤井猛『角交換四間飛車を指しこなす本』(浅川書房)

KKS

浅川書房『角交換四間飛車を指しこなす本』(藤井猛)

今回は、最近私が解いていた将棋の本『角交換四間飛車を指しこなす本』のレビューになります。

この本の内容は以前レビューしたこちらの本とも密接に関係しているのでよかったらご覧ください。

ということで、今回は角交換四間飛車の専門書です。
次の一手形式で勉強できる定跡書ですね。

この指しこなす本は、やっぱり藤井猛九段の独壇場といってもいいくら名著を量産しています。安心安全の藤井クオリティはやっぱり今回も健在でした。

角交換四間飛車に対して、居飛車側のメジャーな対策は矢倉か銀冠。
矢倉:銀冠=7:3くらいで見ることが多いかなと思いますが、今回は矢倉に特化して基本的な手筋を紹介していく形です。

矢倉に対して、逆棒銀にするときとしてはいけない時はどういうときか。
逆棒銀からどのような手筋を使って相手の飛車先を突き破るか。
逆棒銀にできない場合は、左の銀をどう扱うべきか。
美濃囲いの端歩を受けるときか受けない時の違いはどこにあるのか。

こんな角交換四間飛車の基本となる大局観を分かりやすい言葉で説明してくれます。

章分けはこんな感じ
①基本的な駒組

②逆棒銀の基本的な手筋

③逆棒銀を封じられた時の対策&居飛車側が腰掛銀を採用してきたときの対策

基本的にこの手があると逆棒銀は無理筋となります。

実力が上がれば上がるほどほど、基本的に逆棒銀は決まらないものと考えたほうがいいと思います。

なので、①②が基本知識。③が応用的な位置づけとなり。基本的な定跡となっていますね。

唯一の残念な点は、居飛車側が銀冠を採用してきたときの説明がなかったこと。

基本的な考えは対矢倉と同じなんですが、最近の研究では角交換四間飛車に対して居飛車が銀冠に組む対策に有力な手順が見つかっています。

なので、これを何周もした後に、『将棋世界』の特集講座などでそちらの定跡を確認していくことをおすすめします。

とはいっても、基本的な手筋や定跡の網羅性は非常に頼りになる本です。
銀冠対策は応用編になるイメージなので、こちらの本でしっかりと基礎固めしてから次のステップに入るといいと思います。

こちらをマスターできれば、角交換四間飛車で有段者以上の実力を身に着けれらると断言します。

もしこちらが少し難しいならば、上で紹介した『角交換振り飛車(基礎編)』もおすすめです。

【将棋】鈴木大介『角交換振り飛車【基礎編】』(浅川書房)レビュー

ということで、今日は将棋本のレビューです。

鈴木大介『角交換振り飛車【基礎編】』(浅川書房)です。

浅川書房と言えば、有段者御用達の出版社さんですね。

名著が多く出版されていて、はずれなし。

この本ももちろん大当たりですw

というのも、浅川書房さんは結構有段者向けの難しい棋書もたくさん出すんですが、この本はかなりわかりやすい。

というか浅川書房クオリティで、級位者の方向けに書かれた本のような位置づけです。

つまり、すごくわかりやすくて、実戦でもよく見る手順が満載です。

角交換振り飛車って、序盤で角交換する都合上、結構落とし穴が多いんですよね。

ただ、基本的な駒組と攻め方が分かりやすいので、初心者の人でもやりやすい。

この本も角交換振り飛車の基本となる攻め筋を一番最初の章で3つに分類して、解説してくれる親切設計。

角交換振り飛車(角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車・3三角戦法・ゴキゲン中飛車などなど)を覚えたい人が一番最初に手を出すべき本がこちらの一冊です。

その後に『角交換四間飛車を指しこなす本』などに移行すると挫折知らずに問題が解けるはずです。

この本では以下の3戦法が紹介されています。

①△3三角戦法

②角交換四間飛車

③ダイレクト向かい飛車

この3戦法。△3三角戦法は00年代中盤~後半に流行った戦法で、今は廃れ気味ですが、ここは絶対に読んでおいた方がいいです。

この戦法紹介に、角交換振り飛車の基礎がすべて詰まっていますw

基本的な駒組。居飛車を手詰まりに追い込む方法。3つの基本的な攻め方。

ぶっちゃけこの章を完璧に理解できたら、角交換振り飛車だけで初段になれるレベルじゃないかなとw

この章を読み終わったら、角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車、自分がやりたい角交換振り飛車の章を読みましょう。

そして、専門的な棋書にステップアップしていってください。

おどろくほど理解できるようになっているはずです。

有段者の人でも、角交換振り飛車をやったことがないひとはここからスタートするといいと思います。

そして、藤井先生の指しこなす本などにステップアップして基礎を作るのがおススメです。

【将棋】将棋の定跡書はどうしてあんなに難しいのか?(定跡書を味わい尽くすために)

鬼殺し

はじめに

将棋の定跡書って難しい。

困った顔で働く会社員のイラスト(男性)

twitterでよく見る悩みの一つですね。

私もこの問題に長い間悩まされていました。初段レベルになってやっとなんとなくの意味がわかってきたというのが正直なところです。

将棋の定跡書はなぜ難しいのか。理解するためにはどうすればいいのか。その理由を考えて、今後の将棋上達法の一助になればと思い今回の記事にさせていただきます。

理由1

理由1:そもそも定跡書のほとんどは上級~有段者向けの本である

まず、これがポイントです。問題の大本でもあります。ほとんどの定跡書がアマ初段以上の実力を想定して書かれていると私は思います。これを踏まえて次の理由を読んでもらえると今回の記事の趣旨がわかりやすくなります。

理由2

理由2:前提条件として、基本手筋をマスターしている必要がある
これも級位者の方が定跡書でつまづくポイント。
手筋とは駒の効率的な利用方法です。つまり、一局面における最善手の導き方の基本がわかっていないと、一手一手の意味が分からずに定跡書を読んでも理解できないんです。定跡は手筋の積み重ねだから、手筋がわからない状態でその集合体の定跡を学ぶのは難しい。四則計算ができない小学生がより高度な因数分解ができないのと同じです。『羽生の法則』をマスターしているレベルでやっと定跡書が読めるレベルになるということです。
初段=基本的な手筋をマスターしている状態と考えるとやはり、それくらいの棋力は必要になってきてしまいます。
定跡書を読むこと自体が、一種の応用問題なところはあります。
まずは、自分で考えられるようになること。これが大事です。そうしなければ、定跡書の本当の価値は理解できないでしょう。

理由3

理由3:定跡書は、その戦法が得意な人やおぼえたいひとのために書かれている。

つまり、今得意な人が補強用に読んだり、意欲が高い人が頑張って読む本なんです。生半可な気持ちで挑戦すると挫折します(笑)

理由4

理由4:定跡書には基本的な内容からプロの最新研究まで含まれている

これも定跡書を難しくしているポイント。
基本的な定跡ならわかりやすいし、なじみ深い。でも、プロの最新研究は深すぎてわけわかめ。
なので、定跡書1週目は、基本と書かれている変化だけ確認していくと挫折しなくていいと思います。アマトップクラスにならないとそこまでの知識は不要かもしれません。

まとめ

以上が、定跡書が難しい理由です。
定跡書のネガティブなイメージを書いてしまいましたが、私は定跡書が大好きです。
この記事でいいたいことはひとつ。
「背伸びをしすぎない」こと
まずは、手筋本・次の一手・詰将棋・駒落ち将棋で基礎を固めましょう。
自分でしっかり局面を考えることができるようになって、やっと定跡書の内容が理解できるようになります。
基本的な手筋をマスターして、基礎が完成すれば、定跡書は少しずつ読めるようになっていきます。
そして、定跡書が読めるようになっても、まずは簡単なところからコツコツと積み重ねていくことが大事です。いきなり、難関に挑戦しても間違いなく挫折します。
読めるようになって、完璧に覚えた定跡書は、最高の将棋ライフのパートナーになることでしょう。
そのためにも、今は焦らずコツコツ基礎を積み重ねていくべきです。
あこがれのプロ棋士の本を読みたい。
その気持ちはよくわかります。

でも、冬山登山に軽装でいっても途中で遭難するだけです。
まずは基礎体力をつけるところからはじめていきましょう。

ただ、将棋の定跡書はすぐに絶版になるので、欲しい本は買っておいて鑑賞しましょう。
将棋界を盛り上げるために、どんどん課金してください(笑)

ガッツポーズのイラスト(会社員)

【棋書レビュー】『ひと目の石田流』【現代振り飛車党になるために……】

ということで、最近はまっている「石田流」の基本書をご紹介です。

それがこちらの長岡裕也『ひと目の石田流』(マイナビ)です。

この本、最高の出来ですw

定跡確認用の次の一手問題集なんですが、石田流で初段になりたいひとはこれ1冊でOK

第1章 石田流三間飛車の基本
第2章 △5三銀型持久戦
第3章 △6三銀型持久戦
第4章 △6三銀型急戦
第5章 角交換型
第6章 相振り飛車
第7章 相三間飛車
第8章 後手番での石田流

この構成になっています。

まあ、後手側が石田流を拒否してくることもあるので、三間飛車定跡も勉強が必要なんですが(;’∀’)

石田流の利点として……

①振り飛車の理想形で戦える

②振り飛車側から積極的に戦うことができる

③さばきの手筋に困らなくなる

④美濃囲いとの相性が最高

⑤玉頭銀にして攻撃も可能

基本的にこの↓の形からはじまる基本定跡がこの本でカバーできます。

早石田ですね。ここから居飛車側が角交換してくる超急戦的な手順・基本的な対急戦の手順・居飛車側の持久戦・相振り飛車・後手石田流がすべてこの本でカバーできる網羅性が本当に凄いw

対抗形・相振り飛車・後手石田流これだけカバーできる高い網羅性。基本的な石田流の手筋。これ一冊でOK

石田流の基礎本いう立ち位置です。

惜しむらくは、出版年の関係で、△1四歩戦法の説明がないことくらいですが。

まあ、 △1四歩戦法は、後手が居飛車・相振り飛車どちらも指せるオールラウンダーくらいしか使いこなせない高度な戦い方なので、初段レベルの知識の対象範囲外とも言えます。なので、有段者になってから別の本で学んでもいいのかな?と私は思いますね。

もうひとつのデメリットは、居飛車の左美濃対策も乏しいこと。これも出版年の影響のはず。だから、左美濃対策の宮本新手とかも残念ながら取り扱われていません。

だいたい、棒金・二枚銀→居飛車穴熊→左美濃→ △1四歩戦法 といった感じで後手の対策が進化していったので、後ろふたつが抜けているのがちょっと残念。

ただ、基本手筋・相振り定跡をこれ1冊でカバーできるのは本当に凄い。

この本を完璧にして、後年に発売された『石田流を指しこなす本』三点セットを完璧にするのが、最強の石田流使い誕生の第一歩だと思います。

石田流に興味がある人は、絶対に解いた方がいいです。

次の難しい定跡に向かうための基礎知識が、確実に手に入ります。

この本を読んで先手の振り飛車のエース戦法を手に入れましょう。

中飛車・石田流ができるようになると本格派現代振り飛車党になれますw