【冴えカノ特集】まとめページ

saekano13

はじめに

ということで、冴えカノ劇場版公開のために本ブログにて特集を行っております。

今日でとりあえず、原作小説の感想をすべて書き終わったので、まとめページを作ろうと思い今回の記事を執筆してます。

冴えカノにはまった5年以上が経過してその集大成としてブログに特集を組んでいます。

カクヨムに二次創作冴えない彼女たちの育ちかた』まで書くくらいはまってしまいました(笑)

原作小説の感想・アニメ感想・考察記事の紹介ページになっています。

原作小説感想<1~13巻>

アニメ感想

考察記事

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作13巻感想

saekano13

今までの感想はこちら

13巻感想前半

ついに最終巻ですね。

ネタバレ有感想です。ご注意ください。

前回の最後で、ついに告白をした倫也。

それに対して、加藤恵は……

ひたすら答えをはぐらかすのでしたw

いや~、こんな甘い展開を用意してくれとは、さすがは丸戸史明先生です。

一章分ひたすら甘い展開で、血中の糖分濃度が爆上がりです。

そして、告白しているのに、倫也は本当に失言を繰り返します。

恵を消去法で選んだとか正直すぎますよね。

『冴えない彼女の育てかた』じゃなくて『冴えない彼氏の育てかた』というのがこのラノベの本当のタイトルだと思います。

やっぱり、英梨々・霞ヶ丘先輩は、尊敬すべきクリエイターであって、同じ目線に立ってずっと過ごしていくメインヒロインとして考えることができなかったということなんですが、言い方がね~

丸戸先生は本当に情けない主人公を描くのがうまいです。まさに王道ラブコメ作家。

13巻感想後半

そして、後半戦です。

後半戦は、倫也と恵がライバルたちにきちんと付き合ったことを告白して、けじめをつけていく感じですね。

ラブコメだとここをぼかすことも多いと思います。

でも、ふたりはしっかりとけじめをつけていく。

ここらへんは、前作の『white album2』のかずさtrueエンドを思いだしますね。

律儀にしっかりとふたりを振っていく倫也。

特に、 英梨々の失恋シーンは結構ハードでした。

ボタンのかけ違いと強情なせいで、勝てるはずの戦いを落としてしまった。

倫也からの 英梨々 への好意は、明確でしたからね。

第一部の最後で彼を裏切らなかったら、仕事ではなく恋を選んでいたら、加藤は逆転されていたかもしれない。

ここら辺に関しては、別個の記事で考察を書きたいと思っています。

冴えない彼女の育てかたは、やっぱり恵による、恵のための物語でした。

物語の最後はそんな終りかたです。

さあ、ついに劇場公開まで1週間となりました。

劇場版がどのように終わるのかとても楽しみです!(^^)!

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作12巻・Girls Side3感想

saekano12

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12巻感想

 メインヒロイン加藤恵との誕生日デートをすっぽかし、主人公安芸倫也が向かった先は、敵( 紅坂朱音 )の入院先だった。そして、訪れるサークル崩壊の危機。

 正直、主人公の決断は賛否両論ですね。ここでそれをするの?。変な言い方をすれば、今の恋人を待たせて、昔の思い出に走るような。恋愛感情よりも、友人が持つ才能を優先させた決断。正直、自分は支持できなかった。

 ただ、これは最新刊を読むと、また少し違った感想を持ちました。メインヒロインを特別に思っているからこその、一種の甘えなんだと思います。選ばれなかった2人(霞ヶ丘・ 英梨々 )は、そこまでの信頼関係を主人公と築けていない。そこに気がつくことで、自分たちがメインヒロインに完全に敗北したことを自覚しなくてはいけない。才能を特別視されているからこそ、恋愛面では特別に成り得ないという切ない状況です。これがあるからこそ、最新刊が面白くなっている。この巻は盛大な前振りになっている。

 1部で本来やらなければいけなかったこと。それを清算し、2人は新しい可能性へとむかっていく。すべてはこの瞬間のために存在していた。そんな気持ちになる読後感です。

Girls Side3 感想

 いやーおもしろかった。このシリーズで、1・2を争うほどの完成度。なんども転げまわり、奇声を発するのをがまんしました。それほど、胸がキュンキュンする。読み終わった感想は「神の存在をみた」とつぶやきました。

 自分が求めているラブコメの完成形をみせられた感じですね。嘘つきなメインヒロインの赤裸々な心境があらわになっていく。やっぱりあの行動は独占欲だったのかとか、思った通りあの発言には嘘があったとか。今までキャラクターの深部にかかっていたもやがすべて取り払われてクリアになった感じ。この意地っ張りな衣を脱いでいく過程が、非常にグッとくる。これぞ、ラブコメの王道。

 良い本を読んだときって、少しトリップ気味になるんです。読後感がフワフワしていて、いつの間にか時間が過ぎている。文字列が一気に頭に入ってきて、バラバラになって光り輝くような、そんな不思議な気分。神秘主義なんて信じてはいませんが、これが「神の存在をみた」という状態なんではないかなと思っています。なにもかもが面白くて、一心に集中できることでみえてくる不思議で幸せな世界。数年に一度だけしか味わえない貴重な読書時間でした。少し危ない話になっていますね(笑)。さて、本編の感想です。

 ついに、物語の終着点がみえました。今まで、本心を隠していた意地っ張りなメインヒロインが少しずつ崩れていく。それが、とても幸せな崩れ方をしている。どんなに、隠そうとしても、否定しようとしても、もう心にあるのだから否定することができない。主人公に対しての気持ち。

 他のヒロインたちとは違い、主人公に特別性を求めているのではなく、普通であることを求めている。だからこそ一緒に歩んでいくことができると確信している。もうそれは、「恋」という次元でもなく「愛」というものなのかもしれない。それをもつことができたから、彼女は選ばれた。強力なライバルたちですら、たどり着けない次元にたつことができたのだと思います。

 特に最終頁のメインヒロインの挿絵がすべてを象徴しています。すべてを乗り越えて、満ち足りた表情。ここに物語が収束するんだなという満ち足りた読後感です。ここに私は「神の存在」をみました。

 さて、最後に一番グッときた文章を引用して終わります。仲間たちに「主人公と付き合っていないのか?」と問われたメインヒロインの一言。

「別に付き合ってないよ……”まだ″」(205頁)

 いままで作ってきた物語が一気に収束していく。次でいよいよラストです。

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作11巻感想

加藤11

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前半

ついに11巻の感想です。ここの感想を書きたくて、今まで頑張ってきました。本当に最高。
 
 ゲームのメインヒロインルートを、リアルのメインヒロイン加藤恵と考えていくストーリー。今まで主人公安芸倫也に対して、直接的に向けられていなかったヒロインの感情が一気に爆発する回です。

 ゲームのシナリオ作りと称して、イチャイチャを繰り返す大切なお仕事を読者のたうち回りながら読むことができます。もう至高。これがラブコメか。

 今回は引用がkindle準拠なので少しわかりにくいです。また、ネタバレ有です。未読の方ご注意を

 なにがすごいかって、電話でこんなセリフが飛び交うところ。

『別に、告白なんていらない。ただ、ほんのちょっと、好きになるきっかけでいい。何気ない言葉が、欲しいの。え? そんなんで好きになっちゃうんだ……って、そんな言葉が、欲しいの』(No.1842)

 メインヒロインシナリオの駄目だしですよ。決して、告白とかではない。こんな罠が、所々にしかけられている。もう、何度、爆発したことか。「余計難しい」と答える主人公に対しての一言。

『そっかな……時々、何気なく言ってない?』(同上)

「あれシナリオの話じゃなかったっけ?」と意地悪な質問を返したくなる箇所です。というかもう好意だだ漏れ。知ってたけど。

 そして、次のようなシナリオが出来上がりました。

キス描写もない。手も握ってない。いや、実のところ、告白さえもさせてない。本当に、ただ、二人が互いに何気ない言葉を交わすだけ。……ただ、二人が互いを大好きだってことが、あからさまに透けて見えるだけ(No.2031)

 まんま、今の状況じゃん。ゲームとリンクしてるじゃん。あまい、あますぎる。でも、そこがよい。いいぞ、もっとやれ。

 こんな感じに、ごろごろ転がりまわって、若干の奇声をあげながら読み返していました(笑)。

 少し長くなってしまったので、前半と後半にわけます。このままだと、自分の精神がもたない

後半

 最初に一言、感想を書いておきます。もう感謝です。この作品と出会えた、これまでのすべてに(笑)

 物語は後半になるにつれ、過激なイチャイチャに変わってきます。そうすべては、「ゲーム」のシナリオ作りのため。2人の関係を進展させるためには、何をすべきか?「手つなぎデート」という回答にたどりついた2人は、駅のホームで実践することに。

 恥ずかしいとか、ゲームを作るためにしょうがないとか言い訳を並びたてる2人。でも、いつの間にか、手を握り合っていたというオチ。ここは静かなんですが、その分ダメージが大きい。イメージとしては、上半身のアップ。いつもの軽快な会話。アングルが徐々に下にいって、手をつないでいたことが判明したような感じ。変なため息が出てしまう。

 そして、ゲームシナリオも佳境に入り、ついにあのシーンへ。台本を読みながら、テレビ電話で通話するふたり。もちろん、ここでも実演。

『でもさ、そんなに緊張することないんだよ、お互い』

「……どうして?」

『だって、悪い思い出なんかに、なるわけがないから』

「え……」

『歯がぶつかっちゃっても、笑っちゃっても、喧嘩になっちゃっても……何が起こっても、素敵な思い出になっちゃうに、決まってるから』(No.2283)

 多くは語りません。もう、この会話がすべてです。最高です。これが深淵で、ラブコメの真理。ふたりは画面越しに顔を近づけて、彼女はこうつぶやくのでした。

『なんで、今、ここに、いないかなぁ……』(No.2329)

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作Girls Side 2・10巻感想

前回までの感想

Girls side 2

 さきほども書いたように、これは番外編。本編ではあまり絡まないキャラを絡ませたり、登場人物を補足したり、漫画版しか登場していない人物を逆輸入してきたりと。王道の番外編です。そう、あの時までは……。

 特筆すべきは、メインヒロインと幼馴染ヒロインの仲直りイベントまで、番外編でかいてしまっているのです。これって本当に番外編なのかよ。ツッコムしかない。そして、最後の2頁で、すべてをもっていく爆弾がしかけられている。これが無慈悲の一撃。

 引用しようと思うので、未読でネタバレが嫌な方はお戻りください

 場面はヒロイン同士が仲直りした夜の布団でのガールズトーク。幼馴染ヒロイン 英梨々 は、彼女(加藤恵)に主人公(倫也)とのなかはどうなのかとそれとなく聞くシーン。

「ずっと、何とも思ってなかった相手だったのに、ある日を境に、そのそうじゃなくなる、こともある」

……

「もちろん、そうじゃなくなったはずなのに、またある日を境に元通りになることだってある」

……

「さぁ、どっちなんだろうね?ま、でも、一つだけ言えることは……」

……

「少なくとも、一度は変わったこと、あるよ?」(232頁から233頁)

 もうノックアウトです。これを初めて読んだとき、そのあとなにもすることができなくなりました(笑)。今まで、匂わせるだけだったヒロイン側の感情がここまでストレートに書かれるとは。この言葉選びのセンスもいい。もう大好き。これだからラブコメはやめられない。

 気持ち悪い感想を書いてしまいましたが、言いたいことが言えたので大満足

10巻

 10巻は、元シナリオ担当の霞ヶ丘先輩のメイン回。大きな仕事を任され、別の道を歩んだ彼女は、より大きな才能を前にスランプに陥ってしまう。それを、倫也が手助けして乗り越えるのですが、その描写が結構好きです。

 ゲームで先輩そっくりのキャラクターをつくり、ゲームの主人公に頼ることで困難を乗り越えていくシナリオを作る。これは本来、現実世界でもありえた描写なんですよね。ただ、先輩が頼ることをしなかったから、主人公がファンであることに固執してしまったから、訪れなかったエンディング。

 これって、ひとつのメッセージなんだと思います。どうして、自分に甘えようとしてくれなかったのか。自分の弱さをみせようとしなかったのか。主人公はありえたエンディングをみせることで、先輩にそれを伝えようとしているのかもしれません。

 すでに、おわってしまった関係というのを自覚しているからこそ。

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作8巻・9巻感想

今までの感想

今回もいつものようにネタバレ有感想です。ご注意ください。

8巻感想

 ついに第2部開幕です。今までの功労者であった霞ヶ丘先輩と幼馴染 英梨々のサークル脱退、新たに後輩の原画家・出海を仲間に入れて動き出す新企画。そして、ゲームのネタのためという大義名分でイチャイチャし始める主人公倫也とメインヒロイン加藤恵。このシリーズは第2部からが本番だと思っています。このイチャイチャをみるために、ここまで読み返して感想を書いてきました(笑)

 やっていることが第1部の焼き直しではないかという感想もあるとは思います。でも、前回までは明らかに違うことが1つ。それは、主人公が中心となって物語をつくるのではなく、メインヒロインも積極的に参加し一緒につくっているということ。ここからが、本当にふたりの物語がスタートしているんですよ。

 会話も、ずっとふたりが一緒にいることが前提ですすみ、どんなトラブルもふたりで乗り越えると匂わせ、「彼女」と言われても否定しない。これで付き合っていないとかおまえたちどうしたんだよ(怒)。

 このふたりの雰囲気が自分は大好きなんですよね。だからこそ、この作品の終盤で「神の存在」をみることができました。これで「冴えない」とかどういうことですか、本当。

9巻感想

 今回は、新企画の幼馴染のサブヒロインの物語をつくるお話。メインヒロインと幼馴染ヒロインの仲直り、後輩のスランプからの脱却もそこに絡んできます。

 幼馴染はサークルにいたときよりも、サークル脱退後の方が周囲へ大きな影響を与えているように思えます。今起きている問題のほとんどが彼女が起因となっている。

 結局、主人公がシナリオを書いた幼馴染シナリオは、彼女へのラブレターのようなものになってしまう。これはメインヒロインとの仲にも問題が起きそうですが、全然揺るがない。むしろ、からかったり、それを親友との仲直りに使おうとするしたたかさをみせてくる。幼馴染がメイン回なのに、最後のおいしいポイントはかっさらっていく。これが正妻の余裕か。

 この巻は、次回へのつなぎのような役割になっています。次回は、本当に衝撃のラストだったので、再読が楽しみです。

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作7巻感想

前回までの感想

ネタバレ有感想です。ご注意ください。

7巻感想

 前回、仲たがいした倫也と恵の関係修復と、霞ヶ丘先輩と英梨々の心境の変化をえがいた巻です。ここまでが、このシリーズの第1部となっています。

 恋愛ゲームでいうところ、共通ルートがこの巻で終わったと私は思います。第1部がヒロインの誰を選ぶのか模索していく状況で、第2部からは選ばれたヒロインとの個別ルートになっている。

 主人公とメインヒロインの仲直りのとき、倫也は怒っている原因は「幼馴染とおれが最近、妙に仲が良いからじゃないのか?」と聞くシーンがあります。その際の加藤の返しが怖い。三点リーダーが無数についた後の「何を言っているの」というセリフ。でも、ここでは完全にそれを否定していないんですよね。「何を言っているの?」とか「本当にそれを疑っていたの?」とは問い詰めるんだけど、明確に否定はしていない。ここに複雑な心境が隠されていると思うのです。ここが非常にグッとくる。

 サークルの仲間を思う気持ち、倫也への好意、そして、今までなんでも自分に相談してくれていたのにも関わらず 英梨々のことだけは話してくれなかったという猜疑心。

 たぶん、加藤は、ここで倫也の特別になれなかったことにショックをうけていたのではないかと思うのです。

 出会ってから最大の危機がそこにはあった。さらに、 英梨々や先輩の裏切り(恋愛や友情よりも夢や仕事を選ぶという選択)も追い打ちをかけてくる。でも、2人はそれを乗り越えていこうという選択をすることで、ついにメインヒロインの個別ルートに突入していく。もう,そうすることが普通であるかのように。

 ここまでの流れがとてもよかった。小説で内容を知っているにもかかわらず、アニメで転げまわるほど素晴らしかった。この作品は最高です。

 ここで完全にメインヒロインが確定したと私は判断しています。

 作者がゲームのシナリオライター出身だからこそ、第一部が共通ルート、第二部が個別ルートという位置づけなのでしょう。

 前作の『white album2』との違いはヒロインの強度じゃないかなと思います。

 冴えカノは、ヒロインたちが強いんですよね。弱さを持ちつつも、雪菜やらかずさほどの弱さがない。

  英梨々はたしかに弱さが内在していますが、彼女のヒロインとしての最大の問題は圧倒的すぎること。そして、最後まで素直になりきれなかったこと。

 ここがかずさとの違いなんじゃないかなと思っています。

 このネタについては今後別の記事で考察したいので今日はここまで。

 閲覧ありがとうございましたm(__)m

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作5巻・6巻感想

前回までの感想

5巻感想

ついに4巻にて、登場人物が全員集合。そこで発生したシナリオ再考問題。第2稿は初稿とは、まるで違うものだった。そこに含まれる先輩の思惑とは何か。

 さて、先輩ヒロインが、一気に攻めてきた5巻です。率直に言ってしまえば、「私とメインヒロインどちらを選ぶの?」という選択肢を作り、白黒はっきりさせようとしました。結果的に、変な方向にかわされてしまいましたが(笑)

 ただ、その明後日の方向に主人公が行ってしまったというのが一つの結論なんだと思います。恋愛対象ではなく、クリエイターとしての存在でしかみることができないという残酷な結論が、そこには見え隠れしている。

 先輩と主人公の恋愛関係は、もしかすると、作品が始まる前の仲違えで終わってしまっているのではないでしょうか。そこで、主人公の中では結論が出ている。それに対して、必死に抵抗する先輩。そうだとすると、残酷で切ない関係です。

 そして、メインヒロインのギアがどんどん入ってきました。自分と先輩どちらを選ぶのかと主人公に促したり。シナリオの再現という大義名分で、告白と同義の文化祭でのフォークダンスに誘ったり。

 ここらへんからもうドンドンキャラが立っています。もうタイトル詐欺みたいに(笑)

6巻感想

 ついにゲームが完成する6巻。しかし、ゲームの完成より幼馴染ヒロインの体調を優先させたことにより、メインヒロインの離反を招く衝撃の内容ですね。GS3ネタバレを含みます。ご注意ください。

 この時点ではまだイラスト担当の幼馴染は恋愛対象足り得ているんだと思います。先輩はすでに崇拝の対象ですが、幼馴染はあくまで対等に近い気持ちで接することができている。というか、この巻と次巻の前半部分では、メインヒロインよりも優位にたっているようにまで見えてしまう。

 保留されていた仲直りも済ませ、お互いに笑い合える関係を再構築した2人。相思相愛であった小学生時代に逆戻りしたかのような関係になりました。

 それに対して、メインヒロインは、相談をしてくれなかったという名目で主人公から離反しますが、ここでは本当は嫉妬が多分に含まれていたことが最新刊にて判明しています。すでに、主人公への好意は自覚していたんですね。それがどこのタイミングかという疑問もありますが、自分は最初からだとにらんでいます。

 最初は異性への好意かもわからないものだったのが、初デートやサークルの問題解決を通して、少しずつ大きくなった。5巻でのフォークダンスへの誘いは、その顕著な例ではなないでしょうか。

 なんとなくフィーリングがあうメインヒロインと、昔から惹かれていた初恋の幼馴染。この時点ではもう選択肢はおそらくこの2つしかないんだと思います。

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作3巻・4巻感想

『冴えない彼女の育てかた』原作小説ネタバレ有感想です。ご注意ください。

劇場版公開までもう少しなので、バンバン盛り上げていきますよ。

前回の感想

3巻感想

前回はシナリオ担当の霞ヶ丘先輩との和解が描かれました。今回は、後輩(波島出海)とライバル( 波島伊織 )の登場とそれにともなう波乱、イラスト担当の幼馴染(澤村 英梨々)との確執の発覚などなど。

 正直なところ、メインヒロイン加藤恵と対抗できる存在は、 英梨々だけだったのではないかと思っています。今回は、その幼馴染のメイン回。

 幼馴染の利点は、小学生時代からの付き合いがあること。ただ、小学校時代の対立で、主人公と疎遠となってしまっているのがネックとなっています。ゲーム制作のため再び接近する2人ですが、過去のしこりは取り除けていない。

 正直、この幼馴染はメインヒロインよりも意地っ張り。その意地っ張りが、ある意味では致命傷となってしまうのだから、わからない。この本の最終章で、幼馴染が主人公を含むみんなの特別な絵描きになるという選択肢を選びました。もしこれが、主人公だけの特別な存在になると言っていたら、最新刊のような結末にならなかったのではないかと複雑な気持ちになります。

 彼女にとっては、そんな気持ちはなかったと思いますが、結果的に恋愛よりも仕事をとったような選択肢になってしまったのが非常に切ないです。運命の分かれ道になる3巻でした。

4巻感想

 この巻は、音楽担当のいとこヒロイン(氷堂 美智留)が登場。物語的にはそこまで動きはないものの、メインヒロイン加藤恵の感情が所々にでてきて良い感じ。

 加藤って第一部だと、フラットでこだわりがないように描かれますが、実際は隠しているだけなんですよね。結構、意地っ張りとも思えるほど、与えられた役割を演じているというか?素の部分がドンドン出てくる後半に魅力がドンドンわかってくる終盤型ヒロインだと思っています。この巻はその伏線的な意味を持っていました。

 デートを途中ですっぽかされた時の笑顔を「見栄」と認めたり、主人公にからかわれたときの発言をブーメランにしてぶつけ返したりなどなど。メインヒロインが前面に押し出されるのは、第1部の終わりからのなのですが、そういう伏線があったのだなとニヤニヤしながら読んでいました。

 この巻にて、ほぼ登場人物が出そろいました。次の巻から、第1部が後半となって話が一気に進みます。楽しみだ。

【冴えカノ特集】『冴えない彼女の育てかた』原作1巻・2巻感想

はじめに

ということで映画まであと2週間になりました。

カクヨムに二次創作を投稿している自分としてもこれは全力で応援せざるをえない。

冴えない彼女たちの育ちかた

https://kakuyomu.jp/works/1177354054887596213

おかげさまで人気ランキング5位にもなっています。

良かったら読んでみてください。

ということで、今日から冴えカノ強化月間です。みんなで全力で盛り上げていきましょう。

原作小説・アニメ感想、考察などを大量にブログに投下していきますw

今回は原作小説感想です。

ネタバレ有感想なのでご注意ください。

ちなみに、自分は、加藤>英梨々>詩羽の順番で好きです。

第1巻感想

さて、今日は『冴えない彼女の育てかた』1巻の感想です。このシリーズの最新刊に、みごとに撃沈されて、再び1巻から読み直しています。最新刊読了後の感想になるので続刊のネタバレが含まれる恐れがあります。ご注意ください。

 春休みに偶然出会った少女加藤恵をモデルに、ゲームを作ろうとする主人公安芸倫也は、周囲の仲間(人気イラストレーター:澤村英梨々、ラノベ作家:霞ヶ丘詩羽)を巻き込んで、サークルを立ち上げようとする物語です。問題は、少女が予想以上に冴えなかったこと。はたして、主人公は理想のゲームを作り上げることはできるのか。

 1巻は結構、粗削り。でも、非常にスピード感があります。シリーズ全体を通していえば、長いプロローグの役割を果たしています。メインヒロインとの運命的な出会いを、より運命的・物語的に作り変えるために存在している巻だと思います。この巻に2回でてくる坂のシーンが、とてもグッとくる。

 メインヒロインは「フラット」という性格が強調されていますが、本質的には意地っ張りな部分が絶対にある。これは最新刊を読んで、確信しました。だから、見えないようにしているが、このタイミングでも主人公に対してなにかしらの好意があるように思います。もしかすると、それは無意識の好意かもしれません。でも、面倒くさがりな彼女が、ここまで簡単に主人公についてくる。その矛盾が、彼に対する好意を証明しているように思えるのです。

 ただ、そこでラノベ主人公特有の鈍感さで、勝手に「失恋」と解釈されたことで話がややこしくなっている。この主人公視点のくびきが取れる瞬間が最高です。

第2巻感想

 今回は、メインヒロイン(恵)との初デートから、シナリオ担当の霞ヶ丘先輩との衝突から仲直りまでをえがいております。

 1巻では、感情表現が希薄だったメインヒロインですが、今回から少しずつ本音がポロポロ。デートを途中ですっぽかされた時の表情がいいですね。主人公を笑顔で送り出しつつも、別れたら笑顔がしかめっ面に変わる。意地っ張りな彼女の本質がでている。「やっぱり好きなんだろ?」とつぶやきたくなる感じ。

 それに対して、シナリオ担当の先輩は、事実上振られているんではないかと最初読んだときから思っていました。別の女と主人公の思い出を延々と聞かされ、自身は崇拝の対象とされている。これが、メインヒロインをおしのけて、恋愛関係をつくることができるのかという疑問符をつけなくてはいけない。先輩もすごい魅力的なのに、ここでほとんど可能性を残さない作者がすごい。

 いや、何回も読み返しているのに本当におもしろいですね。このシリーズ。