相居飛車の戦型の決まり方!

相居飛車の何が難しいかといえば、覚えることが多いことです!

居飛車4大戦法の矢倉・角換わり・相掛かり・横歩取りは序盤の4手でほぼ決まるので、そちらの解説になります。

まずは、わかりやすい相掛かりです(^^)/

相掛かり

まず先手が飛車先の歩を突きます。

次に後手が飛車先の歩を突けば……

相掛かり決定です(^^)/

相居飛車で相掛かりをやりたい時は、先手で飛車先の歩を突く!

これが大事!!

この他の戦法をやりたい時は、先手が初手に角の道を開けましょう(‘ω’)ノ

矢倉・角換わり

角道を開けた時に後手が飛車先の歩を突いたら、先手が矢倉か角換わりを選べます!

矢倉なら

角換わりなら

こっちを選びましょう!

これでほぼ決まります(例外はもちろんあるので、原則論ですw)

横歩取り

後手が横歩取りにしたい時は、こうやって角道を開けると、横歩取りに誘導できます。

ただ、先手は相手が振り飛車の場合も想定しなくてはいけないので注意してくださいね!(^^)!

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【入門者のかた~初段を目指す人向け】将棋格言の解説~居飛車対抗形~

今回は、将棋の格言の解説をしていきます。

やはり、初心者のかたが一番参考になるのは格言で、格言から少しずつ手筋をおぼえていくのが上達の早道。

ということで、

①対抗形~居飛車~(今回)

②対抗形~振り飛車~

③相居飛車

④終盤の格言

⑤その他

こんな感じで5分類に分けて、格言を解説していこうと思います。

今回は①の解説です。

格言

① (ノーマル)振り飛車には角交換

居飛車側が狙う基本方針は、振り飛車との角交換です。

上の歩を取ったら、角交換が成立して居飛車が優勢になりやすいです。

ただし、これは角の道を閉じた振り飛車にだけ有効です。

角道オープン振り飛車には無効なので、ご注意ください。

ここらへんは初心者のかたが混乱しやすい箇所です。

(使いやすい戦法)

・対振り棒銀 ・4五歩早仕掛け

②攻めは飛角銀桂守りは金銀三枚

これは、ノーマル振り飛車にも角交換振り飛車にも使える格言。

青い枠が王の護衛部隊

赤い枠は攻撃部隊です。

最終的な狙いは、①の格言のように角交換。

もしくは銀の突破を狙っていきます。

「攻めは銀、受けは金」という格言もあります。基本的に、居飛車は銀を使って、振り飛車と戦っていくのが基本です。↑の陣形は、有名な棒銀です。

(使いやすい戦法)

・すべて

③ 開戦は歩の突き捨てから

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は image-48.png です

これは先ほども使った図ですね。

4筋の歩を餌に、開戦しようとします。

基本的に、お互いに居飛車の時に使いやすい格言ですが、振り飛車を相手にするときでも使えます。

(使いやすい戦法)

・斜め棒銀 ・4五歩早仕掛け

④ 居玉はさけよ ・ 王飛車接近すべからず

これは序盤の守りかたですね。

振り飛車は、美濃囲い・振り飛車穴熊など陣形が固いです。

なので、王を左に動かして囲いを作りましょう。

(使いやすい戦法)

・すべて

⑤手のない時は端歩を突け

基本的に、対振り飛車において、端歩をついておくことは悪くなることは滅多にありません。美濃囲いや穴熊は、端に弱いので、とりあえず王様側の歩だけでも突きましょう。

(使いやすい戦法)

・居飛車穴熊以外の対抗形

居飛車は奇数の歩を突け

これは、ノーマル振り飛車に対して有効な格言です。

角交換振り飛車相手だと、意外に5筋の歩突きがあまくなりやすいので、ノーマル振り飛車に有効な格言だと判断しています。

(使いやすい戦法)

・舟囲い急戦全般

まとめ

基本的に格言が有効な戦法って、居飛車vsノーマル振り飛車の時なんですよねw

まとめてみてそう思いました。

これは角交換振り飛車にも有効な新しい格言が必要なのではないか。

そんな問題提起をしながら次回に続きます。

【将棋ソフトと学ぶ定跡研究】エルモ急戦(斜め棒銀vs四間飛車)(超基本編)

はじめに

ということで、今回は定跡研究です。

いつもの定跡研究は少しレベルの高いものばかり書いていたような気がするので、今回から超基本編(級位者の方向け)→基本編(初段を目指す人向け)→上級編(有段者~)とステップアップしていくような方針にしていこうかなと思っています。

そして、ブログも総合定跡を書くようにしていきたいので、そこもあって方針変換。

兄弟記事です。

棋譜

エルモ急戦の特徴

・基本的な攻め方は、舟囲い急戦と同様

・左銀を攻めに使っている舟囲いと比較して、横からの攻めに強い

端に強い

・舟囲いと比べて、角交換に弱い

攻めは舟囲いよりも遅い

良く言われるのはこんな感じです。もし興味がある人は、最初は舟囲い急戦から覚えると分かりやすいと思います。

ノーマル振り飛車に使えるけど、角交換系の振り飛車には弱い形です。

対抗形における居飛車の囲いの固さはこんな感じのイメージです

穴熊>ミレニアム>左美濃>エルモ>舟囲い

逆に攻めが早いのは

舟囲い>エルモ>左美濃……

と逆のパターンになります。

急戦は攻め好きのイメージがあると思いますが、実は「受け」がしっかりできないとなかなか勝てません。エルモもしっかり受けに回ることが多いので、意外と難しいと思います。

この記事でも書きましたが、急戦の最も有力な形は「棒銀」。棒銀ばかりだと狙い撃ちされるので、エルモは棒銀に次ぐ有力な選択肢というポジションに収まるのではないかと私は思っています。

基本的な狙い

(初手から)▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△4二飛▲2五歩△3三角▲5六歩△9四歩▲9六歩△3二銀▲6八玉△7二銀▲7八玉△6二玉

このあとは、矢印の順番のように囲いを作ります。

右の金の位置は、5一が基本ですが、できる限り保留した方が得をしやすいです。

▲5七銀△7一玉▲3六歩△8二玉▲6八銀上△5二金左▲7九金△4三銀

これで基本形が完成。

あとは攻めていきます。

▲4六銀△3二飛▲3五歩

この時のポイントしては

①居飛車は銀と歩を使って、突破を図る

②振り飛車は、三間飛車に振りなおして攻撃に備える

③ ▲3五歩 に△同歩としては絶対にいけない

今回はエルモ急戦の基本的な狙いを紹介するので、タブーの③をやってみたらどうなるか書いていきます。

△同 歩▲同 銀△5四歩▲2四歩△同 歩▲同 銀△4二角▲3三歩△同 桂▲2三銀成

こんな感じで、敵陣を銀で突破できました。エルモ急戦はこれを基本的に狙っていくものです。

まあ、こんな感じで突破できることはほとんどないので、あくまで基本方針の分かりやすい例です。

次回は、振り飛車がちゃんと対応していく流れを見ていきます。

https://dnovel.net/?p=3155

先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲2六歩△3四歩▲7六歩△4四歩▲4八銀△4二飛▲2五歩△3三角▲5六歩
△9四歩▲9六歩△3二銀▲6八玉△7二銀▲7八玉△6二玉▲5七銀△7一玉
▲3六歩△8二玉▲6八銀上△5二金左▲7九金△4三銀▲4六銀△3二飛
▲3五歩△同 歩▲同 銀△5四歩▲2四歩△同 歩▲同 銀△4二角▲3三歩

△同 桂▲2三銀成

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ぴよ将棋、三段を目指して始動(早繰り銀の感想戦)

はじめに

最近、激指の詰将棋レート戦をやっているんですが、ついに四段+まで昇段しました(^^)/

画像

さて、これで自信を手にいれたので、いよいよ、ぴよ三段狩りに挑んでいます。

目指すは、ぴよ将棋三段です!

現在の自分の棋力

道場三段、ウォーズ三段、激指15詰将棋レーティング戦四段+、ぴよ将棋二段+なので、全ゲームで三段に到達したいと考えています。

しかし、ぴよ三段は強敵。

なので、「相がかり」にしぼって対抗策を考えています。

どうして、相がかりなのか

① 自分が一番最初に覚えた戦法で、愛着がある

② ずっと指しているので、経験値が結構ある

③ ②の影響でぴよを嵌め殺しにする手筋を結構知っている&力戦形のほうがぴよは不得意(矢倉や四間飛車などの定跡形はかなり強い)

④ 自分が力戦大好きおじさんであるから

参考棋譜

簡単な解説

ぴよがかなり特殊な初手をしてきて、焦りましたw

ただ、惑わされることなく、相居飛車へと誘導。

この初手から、振り飛車にはならないので、安心して相がかり風の力戦に誘導しましたw

ぴよは結構序盤が甘いので、攻めが早い早繰り銀を受けきることができないときがたまに、ありますw

振り飛車党に言うと信じられませんが、ここは居玉の速攻あるのみ。

ぴよ側が自分の攻めに対する準備ができていなかったので、ここは攻めた方がいいという判断です。

使い慣れないと早繰り銀は王手飛車などの手筋が決まりやすいので、慣れるまでは大変ですが、ほとんどの居飛車戦法で使えるので、慣れておいた方が楽ですw

ちなみに、上の写真の金の動きが敗着です。

バランスが悪くなって、こちらから攻めが繋がりやすくなってます。

ここら辺はギリギリの直上戦です。ミスると即死なので、結構緊張感が強いです。

70手目は自分の勝負手(たぶん、疑問手)

角捨てからの、包囲網の構築を目指しました。自分に即詰みはないので、ぴよが逃げにくい状況を作って寄せ勝ちを狙う感じ。

この包囲網を活かして、一気に詰めろをかけて、ぴよが投了しました。

わかりやすい詰めろですが、意外とほどけないんですよ。

この後の展開として考えていたのは

「▲7七金打△同銀成▲同 桂△7八馬▲同 玉△7六金」とかで、ここまでやっても詰めろ継続。必死というわけではないんですが、分かりやすい展開が続くので、ぴよは悲観して投了したのだと思います。

さて、こんな感じで少しずつレートを上げていきます。

早く三段になれるといいな~

『羽生の頭脳』再考&本格派居飛車党になるためのおススメ本紹介

はじめに

久しぶりに羽生の頭脳を読み返しています。

級位者(たぶん2級?)時代に全巻そろえて、わからないなりに、盤に並べて定跡を少しは理解したはずの思いでの本です。

有段者になっても1回読み返しているので、本格的に読み直すのは3回目です。

部分的な参考なら何度もしているので、結構使っている定跡書です。

そもそも羽生の頭脳とは?

1990年代初頭に、羽生先生が執筆した総合定跡書です。

現在は文庫本になって再版されていて

1巻 四間飛車との舟囲い急戦

2巻 ノーマル三間飛車・ノーマル中飛車との急戦&居飛車穴熊・天守閣美濃

3巻 急戦矢倉&相矢倉

4巻 相がかり&角換わり

5巻 横歩取り

と当時の最新定跡についての総合定跡書として発売されました。

その後、20年近く基本定跡書として君臨していた怪物ですw

将棋ソフトによる定跡革命が起きる前までは、他の定跡書に「羽生の頭脳」から結論が修正されましたという趣旨の文章が良く出ていたので、将棋界の定跡の中で本当に中心的な意味を持っていた傑作です。

木村名人の『将棋大観』の後継者として出現した総合書という位置づけですね。

出版から約30年が経過した現状

しかし、もうすぐ出版から30年です。さすがに定跡の進化が著しいので、有段者の基本書としての役割は少しずつ衰えてきたというのが、本当のところです。

1巻 四間飛車急戦

・4五歩早仕掛けなどの定跡が進化し、よりわかりやすい対策の手順が見つかる。

・舟囲いだけではなく、エルモ急戦などの出現

2巻  三間飛車・中飛車との急戦&居飛車穴熊・天守閣美濃

・角交換振り飛車の流行で、石田流・ゴキゲン中飛車など定跡がまるで変ってしまった。

・藤井システムの流行で、穴熊の手順が変化&天守閣美濃の没落

3巻 矢倉

・雁木の再登場

・左美濃急戦・△4五歩反発などの進化で、従来の相矢倉(3七銀戦法)が激減

・藤井矢倉の出現

4巻 相がかり・角換わり

・ひねり飛車の激減

・引き飛車戦法の出現

・一手損角換わりの出現

・腰掛け銀定跡にソフトの影響で新型が出現

5巻 横歩取り

・8五飛車戦法の開発

・青野流の流行

・相横歩取りの定跡の進化で結論の覆りがいくつかある

デメリットばかり上げてしまいましたが、乱暴にまとめると30年で起きた定跡の進化です。ただ、まだまだ使える定跡も多く書かているのも事実です。

1巻・4巻・5巻はまだまだ使える内容が多いので、居飛車党を目指す人にはかなりおすすめです。

舟囲い急戦の基本は変わっていませんし、角換わりの基本(棒銀・早繰り銀・腰掛け銀)は不変、横歩取りの主要戦法を1冊で学べるメリットはかなりありますよね。

羽生の頭脳の代用になる定跡書

さて、『羽生の頭脳』の偉大さと定跡の進化のスピードを語ったわけですが、今は個別の定跡書が多くて、総合定跡書がほとんどないのが現状です。

ここまで定跡が細分化されてしまったので、たぶん非常に書きにくいのが原因ですね。

ただ、そうすると居飛車党は困る。私もオールラウンダーなのでよくわかります。

なので、『羽生の頭脳』ほど詳細ではないんですが、基本書となる現代将棋の総合定跡書を紹介してこの記事を終えます。

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それがこの二冊です。現代将棋に対応できる基本定跡書です。

振り飛車編は四間飛車(急戦・対穴熊・藤井システム)・三間飛車(急戦・穴熊・トマホーク・早石田)・中飛車(先手中飛車・ゴキゲン中飛車に対しての超速)・向かい飛車・角交換四間飛車をカバーできます。

居飛車編は5大戦法(矢倉・横歩・相がかり・角換わり・雁木)をカバーし、ソフトの定跡も基本的なところは書いてあります(角換わりはこの本以外にもう少しカバーした方がいいと思います)

角換わりの基本書としては、こちらをおススメしておきます。

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角換わり本ではこの本が一番わかりやすいです。他の追随を許さないほどの分かりやすさを誇ります(^^)/

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居飛車持久戦vs四間飛車、将棋ソフトが一番評価する持久戦策はなにか?

はじめに

前回は急戦の検討をしました。

なので、今回は持久戦vs四間飛車です。

使うソフトは、またまた「振電」です。振り飛車最強クラスのソフトなので非常に信ぴょう性が高いはずですw

今回は前回の記事の反省も生かして、より見やすくするために振り飛車からの評価値で考えていきます。

姉妹記事です↓

①5筋位取り

四間飛車黎明期からある持久戦です。

5筋の位は天王山。ここをとって駒組を制限してしまうのが基本戦略。

定跡化が難しいので力勝負になりやすい。

振り飛車「マイナス52」です。

意外と評価が高くて驚きですよねw

位取りは理想形に組んだら、負けにくくなるので結構勝ちやすい形です。理想形に組めれば、ですが……

②玉頭位取り

筆者の得意戦法ですw

玉頭戦になりやすいので、振り飛車党が苦手な縦の将棋になりやすいです。

玉頭位取りは、美濃囲いの進展性を奪うこともできるのでそこも魅力です。

さてさて、結果は

振り飛車「マイナス1」です。ほぼ互角。

理想形に組めずに乱戦になると、まとめるのに経験が必要になる形ですからねw

使い手としても納得ですw

③左美濃急戦(※参考記録)

天守閣美濃と斜め棒銀を組み合わせた形

私の得意持久戦その2

火力と守備力を同居させていますw

振り飛車「マイナス311」

かなり有力ですね。まあ、天守閣美濃に対して、藤井システムを直撃されるリスクがあるので使える時とそうじゃないときが結構難しいのが玉に傷。なので、今回は参考記録とします。

④天守閣美濃

さて、天守閣美濃です。

4枚美濃は固さと広さを同居させていて、一時は穴熊よりも評価が高かった時代も……

しかし、対天守閣美濃藤井システム(上の画像)で一気に数を減らしました。

振り飛車「マイナス50」

意外にも五筋位取りに競り負けです。やはりそれほど対策が有能なんですね。

⑤端玉銀冠+右四間飛車

右四間飛車の決定版ともいえる優秀な戦い方。

理想形を崩したくない四間飛車側と囲いをドンドン強化する居飛車の心理戦が楽しめる。

振り飛車「マイナス134」

やはり火力と守備力を備えていると強い

⑥ミレニアム

穴熊並みに固い。藤井システム用の囲いだが、最近ではドンドン市民権を得ている。

今度書籍もでるんですよねw

振り飛車「プラス34」

案外、勝てると思っているw

この企画始まって初のプラス評価ですね。

意外な結果です。振り飛車側が主導権を握りやすいからかな?

⑦居飛車穴熊vs△4四銀型

攻撃的な居飛車穴熊対策ですね。

さばき合いになりやすいので、そういう時は穴熊側に分があるのが少し怖い。

穴熊側がミスると一気に逆転可能なのが魅力。

振り飛車「マイナス171」

やっぱり穴熊は強いw

➇居飛車穴熊vs△5四銀型

こちらも主流な穴熊対策。⑦と比較して玉頭戦になりやすく、縦からの将棋になりやすい。結構主流の形。

振り飛車「マイナス132」

⑦よりもこちらのほうが指しやすい判断ですね。

たぶん、居飛車感覚を持っている人はこちらの方が得意だと思いますw

⑨飯島流引き角戦法

こちらも対藤井システムに有効な引き角戦法。安定して美濃囲いになりやすいので、愛好家も多いです。

振り飛車「マイナス47」

穴熊よりかはやりやすいという判断ですね。まあ、囲いは同等なんで、いい勝負だと思います。

⑩銀冠穴熊

この状況から銀冠のまま穴熊に潜る広さと固さを両立させる囲い。

中央からの速攻に弱いので組めないときも多い。

振り飛車「マイナス131」

穴熊に組めなくても、銀冠ができているのでそこを評価してくれているんでしょうね。

銀冠の広さは強い。

⑪左美濃

大山先生が好んだ8八玉型左美濃。

囲いは優秀だが、意外と使いこなすのは難しい。角道も閉じるのでやや消極的と言われる

振り飛車「マイナス83」

結構高い印象ですね。居飛車党の技巧2だと振り飛車がプラスにしていたりするのに、振り飛車の専門家は高く評価する。なかなか面白いです。

⑫対振り矢倉

振り飛車黎明期に指されていた形。

意外にも加藤一二三先生が一押ししていたので入れてみました。

ここから穴熊に組みなおしたり、玉頭位取りに合流したりできるので、意外と深い。

引き角からの攻撃も可能。

振り飛車「プラス205」

やはり、横からの攻撃に弱いのがネック。攻撃力と囲いの進展性は高いので、力戦志向にチョイスされやすそうです。

⑬松尾流穴熊

最後に出てくるのは、やはり優勝候補筆頭。

00年代からの持久戦はこれが中心で回っていますw

組めれば勝率8割とも言われる居飛車の理想形。簡単に組ませてくれないので。とりあえず、この形で判断します。

振り飛車「マイナス195」

やはりかと思えるほどの強さですね。勝率8割は伊達じゃない。

ちなみに完成すると……

振り飛車「マイナス215」

強すぎますw

まとめ

さて、それではまとめです。

1位 松尾流穴熊 195

2位 居飛車穴熊vs△4四銀型  171

3位 端玉銀冠+右四間飛車  134

以下……

居飛車穴熊vs△5四銀型 132

銀冠穴熊 131

左美濃 83

5筋位取り  52

天守閣美濃  50

飯島流引き角戦法 47

玉頭位取り 1

ミレニアム マイナス34

対振り矢倉 マイナス205

やはり松尾流は強かったですね。上位は軒並み穴熊軍団です。

評価値だけの判断としては対穴熊の四間飛車の基本方針は……

・松尾流は絶対に組ませてはいけない

・ △5四銀型 と △4四銀型 では、若干、前者の方が戦いやすい

あとは端玉銀冠+右四間飛車もかなり有効です。右四間飛車好きならとりあえずこれを狙いましょう。穴熊は組む前に速攻があるので、こちらのほうが安定しやすいです。

やはり、居飛車としてはまずは固さを重視して、攻撃力ある陣形に組むのがソフトは重視するんですね。

ちなみに急戦編と合算してたたき出した順位は……

1位 松尾流穴熊 195

2位  居飛車穴熊vs△4四銀型  171

3位  棒銀 145

でした。棒銀の優秀さがわかりやすく出てますね。

穴熊に割り込んでトップ3にはいっちゃいました

やっぱり加藤先生半端ないw

最後におススメ棋書です↓

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【奇襲戦法研究】対振り中住まい研究(vs△四間飛車)②~実戦譜~

はじめに

ということで、前回の奇襲戦法・対振り中住まいについての実戦譜をさらします。

今回は後手を激指先生に持ってもらいました。レベルは初段です。

というのも、激指先生の段位は辛い(下手したら24以上)ので、初段でも道場やウォーズ二段~三段のレベルなので、いつも練習相手になってもらっています。

さあ、対振り中住まいの行方は……

棋譜

感想戦

対四間飛車に対して、糸谷流右玉(対振り右玉)は難しい。だって、右玉完成前にすぐに乱戦になるから。その代用となる戦法として考えたのが、この「対振り中住まい」です。

右玉並みにバランスが取れていて、安定感がありますからね。

そして、大駒がさばかれても、打ちこむスキがあまりないのも評価ポイント。

激指の評価としてはここらへんで、マイナス100くらいで互角です。

意外と悪くならないんですよ、この陣形。固さは段違いですが……

四間飛車としては、これを直接的に崩すのが難しいので

①飛車を振りなおす

②自陣を整備する

のどちらかの選択肢をとることとなります。

今回は②を選ばれたので、こちらも自陣整備で対抗。

バランスを取りつつ、隙あらば対振り右玉に合流できる陣形が理想形です。四間飛車の速攻はこれで封じ込めることができているので、右玉っぽくしても結構おいしいです。

攻防で使う手筋も右玉と被るので、結構右玉感覚で指せます。

端角からの手作りから、地下鉄飛車を匂わせつつ、振り飛車の攻撃を誘う感じ。

端で歩を稼いで、あわよくば銀得を狙う攻め筋。人間相手ならたまにうっかりとってくれることもありますが、まあ、かわされますw

↓の55手目の角成ですが、誘惑に負けましたw 5五桂馬の両取りのほうが得が大きいですね。悩んで間違えましたw

60手目台の攻防は、右玉っぽいですね。ひらひらとかわして、相手のミスを誘い逆転。

一気に形勢が傾きました。

私が将棋で唯一得意なのは玉頭の攻防なので、自分の得意ジャンルに相手を引きずり込んだ感じです。

玉頭戦の奥義・桂馬連続打ちで美濃囲いを上から撃破していく図。今回は高美濃も流れの中で崩れていたので、玉頭戦がやりやすいです。

あとは、駒落ちで鍛えた小駒の使い方で王を丸裸にします。自分の飛車が守りごまとしてニート化しているのも、玉頭戦のおもしろいところ。

111手目の歩ですが、疑問に思う人もいると思うので、解説

これは同飛としてしまうと、▲6五馬が成立して必死をかけることができるんです。

なかなかの妙手だと思ったんですが、飛車で詰めろをかけてくるのが激指の終盤力の怖さ。

必死をかけたい自分と終盤にミスをさせて逆転を狙う激指の意地と意地の張り合いですw

▲6五馬が成立 すれば勝てるので、それを狙っているんですがうまいですね~

激指の終盤力を警戒して、じっくり寄せきりました。

広さを活かしてかわしまくりましたww

棋譜

先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△3二銀▲3六歩△4二飛▲5八玉
△6二玉▲3八金△7二銀▲6八銀△7一玉▲7八金△4三銀▲3七桂△8二玉
▲1六歩△1四歩▲2五歩△3三角▲4六歩△5四銀▲4七銀△6四歩▲9六歩
△5二金左▲2九飛△9四歩▲6六歩△7四歩▲6七銀△6三金▲7七桂
△7三桂▲9七角△6二金上▲5六歩△5二飛▲8六角△8四歩▲9五歩
△同 歩▲同 香△9三歩▲5五歩△4三銀▲6五歩△同 桂▲同 桂△5四歩
▲同 歩△6五歩▲3一角成△5五桂▲6四歩△7三金寄▲2一馬△5四銀
▲7五歩△9四歩▲7四歩△4七桂成▲同 金△5七歩▲同 玉△7四金
▲8六桂△8三銀▲7四桂△同 銀▲8六桂△8五銀打▲7四桂△同 銀
▲8六桂△8三銀▲5六歩△6六歩▲同 銀△5五歩▲同 歩△同 銀▲同 銀
△同 飛▲5六歩△9五飛▲6三銀△6五桂▲4八玉△7三金▲6二銀不成
△7二金▲7三銀打△同 金▲同銀成△同 玉▲6三金△8二玉▲7三金打
△9三玉▲8三金△同 玉▲7二銀△8二玉▲7四歩△9三玉▲7三歩成
△9二銀▲9六歩△7五飛▲7六歩△8五飛▲8三と△同 銀▲同銀成△同 玉
▲7四銀△9二玉▲7三金△7二銀▲同 金△8一香▲8三銀打△同 香
▲7三銀成△9三玉▲8二金△7一桂▲5四馬△6二歩▲7二馬△5九銀

▲同 玉△5八歩▲同 玉△5七歩▲4八玉△5八金▲3八玉△4八金▲同 金

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一手ごとに解説!ぴよ帝vs激指15②~三間飛車対抗形~

前回の記事はこちら

はじめに

この前アンケートをさせていただいた観戦記ですが、今回は三間飛車になりました。

先手が激指15先生

後手がぴよ帝です。

さあ、「解説開始」(ウォーズ風)

棋譜

序盤

▲7六歩

激指が角道を開く

△8四歩

居飛車を明示。角交換振り飛車を制限する意味合いも強い一手。

相居飛車なら矢倉・角換わり・横歩取り・雁木の可能性が残る

▲7八飛

三間飛車へ。仮に△3四歩なら、▲ 7五歩からの早石田も有望

△3四歩

ここは石田流を制限できる△8五歩のほうが得が多いと思うが、もちろんこちらも有望

▲6六歩

三間飛車が角交換の乱戦を防ぐ

△8五歩

角の頭を狙う。

▲7七角

これをしなければ大乱戦

△4二玉

囲い合いへ。

▲4八玉

こちらも囲い合いへ


△3二玉

対三間飛車で有望なのは、エルモ・左美濃・穴熊

▲3八玉

穴熊の可能性を残す手

△3三角

居飛車は持久戦へ

▲6八銀

穴熊に備えて左銀が動く

△2二玉

さあ、穴熊か左美濃か

▲6七銀

対持久戦の銀の定位置。三間飛車なら5三銀も有力

△6二銀

おたがいにじっくり囲うので、穴熊作りを優先するかなと思ったがこちらももちろん有望

▲7五歩

三間飛車の積極策。

囲いを作らないまま居飛車穴熊完成前に動く。

定跡手だが、かなりの攻撃的な一手

△9四歩

手が広い中でこれを選ぶのは意外だった。あまり得を感じない?

定跡なら穴熊完成を急ぐはず


▲1六歩

美濃囲いの可能性が高くなる

△1二香

対して居飛車穴熊を明示

▲1五歩

端の位を確保。王の安全地帯と端攻めの可能性を作った

△1一玉

穴熊へ

▲6八角

三間飛車の速攻を目指す一手

△2二銀

ハッチを閉じた

▲5六歩

・振り飛車の常とう手段のひとつ。角の右翼への展開も可能になる

△5四歩

・穴熊の固さを優先すべきのような気がする。やはり、ぴよ帝の序盤はちょっと怪しい

▲2八玉

・速攻の前に王を安全にする


△5二金右

・▲8四飛車を推奨。対三間飛車にはこの浮き飛車がかなり有効

▲7四歩

・ぴよの見せた隙を逃さないで速攻。三間飛車はこの仕掛けがあるので、非常に攻撃的な振り飛車だと思う

△4二角

・疑問手、△6四歩▲7三歩成△同銀くらいで互角のはず

▲5八金左

・守備を整える、片美濃完成も有力。

△8四飛

・前述の通り三間飛車に対して有効な浮き飛車

中盤

▲7三歩成

ついに開戦

△同 銀

取る一手

▲3八銀

戦いの中で美濃囲いを作る。


△8六歩

居飛車も反撃に出るがこれは疑問手。正直、穴熊完成前に勝負に出過ぎたように見える。1枚穴熊と美濃囲いなら固さは美濃が勝る。

▲同 歩

取る一手

△同 角

穴熊特有の強引のさばき。しかし、無理気味。おそらく角交換の成立を読んでいたはずだが読み抜けがあった。

▲8八飛

この軽快なフットワークで飛車角総交換。固さ勝負で勝る三間飛車が、さばきに打って出た

△6八角成

三間飛車のてのひらで踊るしかない

▲8四飛

華麗なさばきが炸裂

△同 銀

不本意な総交換が成立。振り飛車有利

▲6八金

ここまでが三間飛車のシナリオですね。美濃囲いのバランスの良さと相対的な固さ、端歩の確保を考慮して受けきれると判断している


△8八飛

飛車を打ちこむ。ぴよが勝つためには速攻を決めるしかないが

▲7八銀

左銀の有効活用。これで飛車が動けなくなる。さばきの手順を使って陣形バランスを整えている。まさかここまで読んでいたとは……

△3五角

強引な攻めだが格言通りの受けがある

▲4六角

角には角で対抗

△同 角

これで攻撃が完全にストップ

▲同 歩

取る一手

△7三銀

攻撃が停滞してしまったので、振り飛車の打ち込みを警戒して陣形を引き締める。

これで飛車の利きも後ろに効いて陣形が引き締まる。

▲8七歩

飛車の打ち込みを予想していたが、激辛の一手。これで飛車の封じ込めが成功

△7九角

飛車の封鎖を解こうと必死だが、これは軽く受け流される。本来の狙いはここから4六角成だろうが……

やはり、未完成の穴熊問題が気になる


▲6九金

封鎖を維持しつつ、金と銀の連携の強化を図る。

△4六角成

駒がそろっていれば、美濃囲いに脅威を与える位置だが、持ち駒が足りない

▲7一飛

万感の飛車打ち。激辛な手のおかげで対応策もままならない。金・桂馬取り

△4二金寄

穴熊の守りを固める。遅きに失した感が強い。現代的な穴熊。連結こそ通常の穴熊よりもないが、防波堤になっている金によって一手差勝ちになったりもする。

▲7七角

飛車を殺す角打ち

△7八飛成

桂馬と銀の選択だが、銀を選択

▲同 金

取る一手

△5六馬

金に圧迫感を与える。しかし、攻めが切れ気味。このままだと姿焼きになる危険性も強い


▲6八金

駒損を避ける7九金もあるが、陣形の防御力を優先した。

△8八歩

馬で直接取る手もあるが、こちらのほうが馬を動かさないで桂馬を取れる

▲6五歩

角の有効活用を目指す。8一飛車成も有力

△8九歩成

桂馬を取る。馬と金銀と組み合わせれば逆転の芽が出てくるが……

▲8六飛

好手両方に使える飛車打ちからの両取り。桂馬を取った後、二段飛車で穴熊崩しを狙う手筋もある

△5五歩

馬を捨てる覚悟。二段飛車よりも駒損覚悟で飛車馬交換

▲5六飛

馬を取る。桂馬を取るなら攻撃的。こちらは受けを意識した手。

バランスがとれているため飛車の打ち込みに陣形を考慮している

△同 歩

取るしかない


▲8一飛成

桂馬をとった。攻撃力は少し足りないが自陣の安定感は抜群

△9九と

戦力がないので補充するしかない。ほとんど姿焼き状態

終盤

▲5四桂

現代的な穴熊の弱点。飛車と桂馬の連係プレイにもろい

△4四香

角の利きを止めて、穴熊の弱点を補強。ついでに金取り

▲4五歩

香車を動かしてしまえば、角の利きを王に直撃させることができる

△4六桂

終盤型のぴよ将棋猛烈な攻撃。4七銀と逃げてしまうと飛車の打ち込みの隙を与えてしまうので、銀は動かせない

▲4四歩

攻め合いを挑む

△同 歩

放置した場合は、穴熊の致命傷になるので取るしかない


▲4三香

・4二桂馬成もありうるが、そうすると4二の地点に金が残ってしまうので竜が穴熊に迫りやすいこちらの手順を選択。

△3八桂成

美濃囲いを崩して攻め合いを挑む。しかし、敵の王は遠い

▲同 金

取るしかない

△4九銀

・△4九銀▲3九金△3八銀打▲同 金△同銀成 ▲同 玉という攻め筋で激指玉に迫れる。しかし、それでも先手の玉は遠い。

▲4二香成

詰まないことを確信し、攻め合いを継続。

△3八銀成

詰むや詰まざるや。ぴよ特有の終盤の盛り返しを目指す猛攻

▲同 玉

さあ、どうするかと激指は銀を取る

△5七銀

ぴよらしい終盤の最後のお願い。なにもしなければ△4八飛車からの即詰み。

金で取っても、と金ができて攻撃の拠点が確保できる。穴熊の遠さを活かした強引な最後のお願いだ。

▲2八玉

ここで端の位を取っておいたことが活きてくる。早逃げして端に逃げ込んでしまえば、ぴよの猛攻は届かない

△4八飛

あきらめずに王を追う

▲3八桂

ぴよに斜めゴマがないので、受けても逃げても大丈夫。端の位を活かした攻防だ。

△4七金

形作り。端に逃げ込めるため「詰めろ」になっていない

▲4一龍

これで勝負あり。ぴよが投了した。

以下の手順の詰みから逃れることはできない。

▲2一龍    △同 玉 
▲3二銀    △1一玉 
▲2一金

仮に

△3八飛成でも▲1七玉△2五桂▲1六玉で逃げ切れる

一手ごとに解説!ぴよ帝vs激指15(ゴキゲン中飛車対抗形)

前回の記事はこちら

はじめに

昨日ツイッターで実況したぴよ帝vs激指15の対局ですが、かなり盛り上がったので、ブログの方に感想戦と言うことで、一手ごとの解説を書きながら、取り上げていきたいと思います。

先手がぴよ帝、後手が激指15です。みなさんの事前予想はこんな感じです↓

序盤

▲2六歩

ぴよが、飛車先の歩を突いて居飛車を明示。後手も飛車先の歩を突けば、相がかりになりやすい初手。

△3四歩

対して激指は角道を開く。これで相がかりの可能性はグッと減った。

▲7六歩

ぴよも角道を開く。相居飛車なら横歩取りや一手損角換わりになりやすい局面だ。

△5四歩

激指は意外にも中飛車を選択した。ちなみに、このまま三間飛車に振るゴキゲン三間飛車という手もある。

▲6八玉

中飛車になることを予想して、玉の囲いを急ぐ一手。

定跡ならば、▲2五歩or▲4八銀が多い

△5二飛

やはり、中飛車。ゴキゲン中飛車という形だ。

▲7八玉

囲いを急ぐ一手。この局面なら ▲4八銀 のほうが主流。

△5五歩

五筋位取り中飛車が完成した。

中央の位を取っている影響で、開戦のタイミングを選びやすく、敵陣への圧迫感も強い形。

中飛車の理想形の一つで主導権を握りやすいと言える。

ちなみに、相手が ▲4八銀 を選択していれば、角交換して角交換振り飛車にする変化も有効。

▲4八銀

ここから超速や一直線穴熊を繰り出すことができる。対抗形において最も基本となる銀の位置。


△6二玉

後手も囲いにいく。中飛車の場合は基本は片美濃囲いだが、金美濃や片銀冠、穴熊など選択肢は多い。

▲5八金右

これにて居飛車の舟囲いが完成。

△7二玉

激指も囲いへと向かう。

▲9六歩

振り飛車穴熊をけん制。

△9四歩

端歩を確保して、将来の逃走経路を確保する意味がある一手。

ここが突かれた場合は基本的に美濃囲い系列になりやすい。

▲6八銀

中飛車の中央突破を警戒して、中央を厚くする。

持久戦よりも急戦になりやすい一手。

一直線穴熊の可能性はなくなった。

△8二玉

振り飛車の定位置

▲4六歩

少し前に流行した対中飛車▲4七銀型を志向する一手。

押さえ込みたい居飛車vsさばく振り飛車の勝負になりやすい。

超速が流行してから数を減らしている。

△7二銀

片美濃囲いが完成。

▲2五歩

居飛車が角の頭を狙う。

△3三角

角が動いて、居飛車の攻撃に備える。

▲7七銀

左銀も中飛車の抑えに向かう。囲いが薄くなる代わりに、抑え込む力が強くなる。

△4二銀

中飛車の左銀も動く。

最終的な行先は中央・左翼・右翼すべてに選択肢がある。

▲6六銀

左銀が中飛車の抑え込む形。かなり中央突破が難しくなる。

△5四飛

5六歩から歩交換をするのがよくある手。こちらの浮き飛車の場合は軽快なフットワークで攻守に飛車を使うような形になる。

※△5六歩▲同 歩△同 飛 ▲4七銀△5一飛が一般的な流れ

▲4七銀

▲4七銀 型が完成。左右の銀の活躍で、中央突破はほぼ無理となる。

△5三銀

左銀が積極的に前に出る。


▲3六歩

桂馬の利用を促進することもできるし、三筋を焦点にもできる攻撃的な一手。

△6四銀

3二金もありえる。その場合はバランスを取る一手。

この手は中央の厚みを維持しつつ、隙があれば囲いに合流。もしくは玉頭戦もしかけることができるバランス型。

△4四銀も普通に見えるがその後の▲3七桂△3五歩▲4五歩で銀がいじめられて居飛車が有利となる変化になる。

なので、今回の場合は中央の厚みを維持する場合は右に使う方が得。

▲3八飛

個人的に意外な手だった。3七の桂馬跳ねが第一感。

たしかに、ノーマル中飛車に対して、袖飛車からの急戦(加藤流袖飛車)があるが今回は角道オープンの中飛車。

△5二飛

三筋からの攻撃に備えて、飛車を引く。

さばきを目指す一手。

中盤

▲3五歩

ついに開戦。振り飛車の弱点である角頭を狙う。

△同 歩

取るしかない。

▲同 飛

こちらも取る一手。

一見主導権を握っているが……

ここまでぴよがやや有利

△4四角

中飛車のバランスの良い陣形を活かした飛車の迎撃方法。成りこめる隙が無い。

▲3八飛

一度退散。


△1四歩

6二角も有力。端歩を突いて、バランスを崩さないように調整していると考えられる。

▲4五歩

角をいじめて攻撃の主導権を確保

△2二角

△6二角 と比較してやや守備的な指しまわし。

端角も見せて、お互いに駆け引きが発生している。

▲3六飛

浮き飛車にして、攻防に効く場所をキープ。

△1三角

角を攻撃に使う端角。中央突破を示唆して中央の攻防を有利に展開する意味もある。

▲3四飛

次の一手で端を強襲して、角をいじめる意図がある。それが正しければ歩を得するが、読み抜けがあった。

△3二飛

これが振り飛車の強烈なさばき。

飛車を逃がしたら一方的に成りこめる。飛車交換に応じても、玉形の差がもろにでるためにっちもさっちもいかなくなる。

囲いと陣形のバランスを活かしたさばきの手筋だ。

▲同飛成

強制的に飛車交換に応じざるを得ない

△同 金

振り飛車のさばきが成立。


▲5五銀

歩を確保するとともに銀交換を打診。さすがに飛車だけでは攻め切れない

△6五銀

さすがに交換拒否。交換せずとも、飛車の打ち込みから玉形の差を活かしてリードを広げることができるので、交換するメリットが薄い。

▲4六銀引

角の軌道を封鎖し、中央からの揺さぶりを防ぐ。

ただ、6六銀のほうが、守りに使いやすいような気はする。

△3三歩

角の成りこみを防ぐ。陣形のバランスの良さから、飛車の打ち込みをそこまで恐れる必要がない。

▲4一飛

陣形バランスと次の一手で飛車は封じ込める。

これが中飛車のバランスの良さのおそろしいところ。

△3一金

飛車を追い払う一手。端角の利きを有効活用している。

▲4三飛成

たまらず逃げる飛車。美濃囲いから遠い場所に逃げるしかなく攻撃が遅れる。ここで中飛車のカウンターチャンス到来

終盤

△4九飛

強烈な飛車の打ち込み。リードが広がる。玉頭の銀、右翼の飛車で包囲網を作りつつある。


▲3二歩

歩を使って金をいじめる。2二金と避ける辛い手もあるが……

△7六銀

激指は攻め合いを選択した。

8七銀成という攻め筋から舟囲い潰しの選択肢も広がる非常に攻撃的な指しまわしだ。

それに対して同玉とすると、6九の金が取られる。

▲3一歩成

ぴよも攻め合いを挑む。しかし、包囲網の形成速度を考えると攻めが遅い。

△4六角

意外な一手が飛び出した。 8七銀成 のほうが有力だと思うが、角をさばいても囲いの差で勝てると踏んでいるのだろう。やや疑問手。

▲8六金

取った金で 8七銀成 の筋を消す。上側の包囲網を打破できる可能性が出てきた。

△4二歩

歩のただ捨てに見えるが取ってしまうと、▲6四角があり、龍取りかつ玉頭戦で勢いを与えてしまう。歩で龍の勢いを消す絶妙手だ。1九角成もあるがそれだと攻め合いになってしまい紛れる危険性がある。

▲5三龍

取れないのでかわす。

△6七銀成

一見タダに見えるが、同金のあとに相手の銀が無防備になる。上からの制圧を諦めて横からの攻めに特化する方針のようだ。ただ包囲網を壊すのであれば 8七銀成 の方を優先すべきだったと思う。窮余策の意味合いが強い。


▲同 金

取る一手

△4七飛成

銀交換を成立させて、角も救う。

▲6二歩

片美濃崩しの常とう手段がこの歩打ち。

かなり固さを崩すことができる。将来の決め手にもなりやすく積極的に狙いたい一手。

△7一金

逃げるしかない。少しぴよ将棋が持ち直してきた。

▲5八銀

固さを取り戻すための一手。▲6八金引~▲6一銀打の流れが私の第一感でした。

ぴよらしからぬかなり守備的な一手。悪手寄りの疑問手。

△3八龍

攻めをかわしつつ、王を視界にとらえる。

▲2一と

さすがに駒が足りないので桂馬を補充した。

個人的には5一龍のほうが美濃崩しに直結しやすいイメージ。 一手前に▲6八金引~▲6一銀打 のほうが良かったと思う。

△4七銀

駒不足の先手に対して、早い攻めに移行する。やはり ▲5八銀 の消極性が裏目に出てしまった可能性が高い。


▲6八金引

横からの攻撃に備えて守備を強化する。しかし、後手の攻め筋がしっかりしているので非常に厳しい。守備の強化時には金銀を連ねた形を作ると安定しやすい。

△5八銀成

攻める。守備駒と攻め駒の交換は、攻め駒の方に分がある

▲同金上

同金寄よりも若干横からの攻めに強くなりやすい形。ぴよも懸命に粘っている。

△1九角成

ぴよの手駒では美濃崩しができないので、自玉が安全だと確信し今まで遊んでいた角で持ち駒を補充。冷静な攻撃を見せる。

▲5一龍

美濃崩しに繋ぎやすい場所に龍が移動。しかし、これは形作り的な意味合いが強い。

激指に大きなミスがあれば逆転してやると言う宣言。

△4六馬

馬の戦力を玉の包囲に使う一手。

しかし、歩を打てない6筋に香車を打った方が攻めが早い。

かなり激辛な遅攻だがやや疑問手。

▲1一と

攻めも受ける術も少ないので、持ち駒を補充。

これで底香や合いごまに使える香車が手に入る。

よって、1手前は、香車打ちのほうが激指的には得だった。

△6四香

さきほどから指摘している香車打ち。順番がぎゃくになってしまった。


▲6七香

獲得した香車で合い駒。二歩になるので歩が打てない。

△同香成

香車同士を交換。金の連なりを崩せる。

▲同金右

これで横からの攻めに弱体化。

△5八銀

厳しい一手。先手が同金としてしまうと、龍が玉に迫り敗勢となる。

▲5六銀

大劣勢であるものの、何とかしのぐ一手。

次の一手の他に△5九銀打▲7七玉△6四香で「詰めろ」をしかける手順もある。

この手に有効手を指せなかったら「△6八銀不成▲同 金△6六金▲7八玉 △6七銀成▲同 銀△同 金▲6九玉△6八龍」などの手順で詰み。

△6四香

こちらが先でもかなり厳しい。

▲6六香

合い駒するしかない。

△5九銀打

先ほど言及した形に合流した


▲7七角

王の逃げ道と角を守りに使うための一手。しかし、絶妙手の決め手が次の一手となる。

△6七銀成

これを見てぴよ将棋は投了した。

以下、

▲同 銀△6八銀成▲同 角△8八金▲7七玉が最有力。

△8八金 を同玉とすると龍が迫り即詰み手順となる。

その手順は以下の通り。

(▲同 玉△6八龍▲7八金△7九角▲9八玉△9七金▲同 桂△7八龍▲同 銀△8八金)

上に脱出させるしかないが、その後の経路がほぼない。

かといって、即詰みを狙える手順も存在しないので、ぴよ帝の投了はやむなしという状況だった。

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今回の企画はこちらの本に触発されました。

とても名著なのでぜひとも読んでみてください(‘ω’)ノ

【奇襲戦法研究】対振り中住まい研究(vs△四間飛車)

前回の記事はこちら

はじめに

さて、今回は対振り飛車の中住まいを研究していきます。

これが基本図です。

振り飛車党が激怒しそうな基本図ですね。ちょっと、設定をミスって激指14級と戦っているようになっていますが、実際は検討モードで研究してますw

基本的な方針

対振り飛車の「糸谷流右玉」ってあると思うんですが、あの戦法「対四間飛車」だとかなり厳しいですよね。四間飛車の飛車先に王様がいるので、四間飛車側が望めば、ごちゃごちゃの大乱戦になってしまいます。

だから、糸谷流右玉vs四間飛車は、振り飛車側の速攻が怖いのもあるので、なかなか難しい。

その代用品として、たどり着いたのがこの戦法です。

手筋は、結構右玉と重なるので、こちらの本がとても参考になります。

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基本方針は簡単です。

・振り飛車の端がやぶれそうだったら、地下鉄飛車から端攻め。

・振り飛車が積極的に動いてきた場合は棒金からのおさえこみ。

基本的に地下鉄飛車を狙うのは難しいので、私は抑え込みをおすすめします。

その端攻め特化バージョンは、↓の本で紹介されています。

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上述のように、相手が四間飛車を指したときに有効的な戦い方だと思います。

右玉だと序盤にもろい4筋が、中住まいだとかなり早めに補強できるので、手厚くできるのです。なので、四間飛車側は攻めあぐねて、どこかの筋に飛車を動かす必要があります。

おもに、「中飛車」か「三間飛車」の選択となるのでそちらをおさえこみつつ、カウンターを狙うのがこの戦法の肝になります。

バランスがいいので、意外と振り飛車党はこの陣形崩しを苦手にするはずです。

相手の方がオールラウンダーだったら、横歩取り・相がかりの経験があると思うのでちょっとまずいですが(笑)

次回以降に詳細な棋譜を紹介していきます。

棋譜データまとめ

先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛▲4八銀△4四歩▲5八玉△6二玉▲3八金
△7二銀▲7八金△7一玉▲6八銀△9四歩▲9六歩△5二金左▲2五歩
△3三角▲1六歩△3二銀▲3六歩△4三銀▲3七桂△8二玉▲7七桂△5四歩
▲2九飛△6四歩▲9七角△6三金▲4六歩△5五歩▲8六角△5四銀▲4七銀
△3二飛▲6六歩△5一角▲6七銀△3五歩▲2七金△3六歩▲同 金△3五歩▲2六金△7四歩▲6八金△7三桂▲4八玉

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先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4二飛▲4八銀△4四歩▲5八玉△6二玉▲3八金
△7二銀▲7八金△7一玉▲6八銀△9四歩▲9六歩△5二金左▲2五歩
△3三角▲1六歩△3二銀▲3六歩△4三銀▲3七桂△8二玉▲7七桂△6四歩
▲4六歩△6三金▲6六歩△7四歩▲2九飛△7三桂▲4七銀△5四歩▲6七銀
△5二飛▲9七角△5五歩▲9八香△5四銀▲9九飛△8四歩▲8六角△5一角
▲4八玉△8三銀▲2九飛
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先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀△3二銀▲3六歩△4二飛▲5八玉
△6二玉▲3八金△7二銀▲6八銀△7一玉▲7八金△4三銀▲3七桂△8二玉
▲1六歩△1四歩▲2五歩△3三角▲4六歩△5四銀▲4七銀△6四歩▲9六歩
△5二金左▲2九飛△9四歩▲6六歩△7四歩▲6七銀△6三金▲7七桂
△7三桂▲9七角△6二金上▲5六歩△5二飛▲8六角△8四歩▲9五歩
△同 歩▲同 香△9三歩▲5五歩△4三銀▲6五歩△同 桂▲同 桂△5四歩
▲同 歩△6五歩▲3一角成△5五桂▲6四歩△7三金寄▲2一馬△5四銀
▲7五歩△9四歩▲7四歩△4七桂成▲同 金△5七歩▲同 玉△7四金
▲8六桂△8三銀▲7四桂△同 銀▲8六桂△8五銀打▲7四桂△同 銀
▲8六桂△8三銀▲5六歩△6六歩▲同 銀△5五歩▲同 歩△同 銀▲同 銀
△同 飛▲5六歩△9五飛▲6三銀△6五桂▲4八玉△7三金▲6二銀不成
△7二金▲7三銀打△同 金▲同銀成△同 玉▲6三金△8二玉▲7三金打
△9三玉▲8三金△同 玉▲7二銀△8二玉▲7四歩△9三玉▲7三歩成
△9二銀▲9六歩△7五飛▲7六歩△8五飛▲8三と△同 銀▲同銀成△同 玉
▲7四銀△9二玉▲7三金△7二銀▲同 金△8一香▲8三銀打△同 香
▲7三銀成△9三玉▲8二金△7一桂▲5四馬△6二歩▲7二馬△5九銀
▲同 玉△5八歩▲同 玉△5七歩▲4八玉△5八金▲3八玉△4八金▲同 金
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