谷川浩司九段(十七世名人資格保持者、タイトル数歴代4位)
加藤一二三九段(神武以来の天才、タイトル数歴代9位)
深浦康市九段(タイトル3期)
豊川孝弘七段(将棋界のダジャレ王)
遠山雄亮六段(棋士会副会長)
大平武洋六段(剛腕)
都成 竜馬六段(新人王1回)
(以後加筆があるかもしれません)
谷川浩司九段(十七世名人資格保持者、タイトル数歴代4位)
加藤一二三九段(神武以来の天才、タイトル数歴代9位)
深浦康市九段(タイトル3期)
豊川孝弘七段(将棋界のダジャレ王)
遠山雄亮六段(棋士会副会長)
大平武洋六段(剛腕)
都成 竜馬六段(新人王1回)
(以後加筆があるかもしれません)
さて、第三回は待ちに待った藤井猛九段を取り上げますw
竜王位3期・A級など棋界のトップで戦い続けた振り飛車党の革命家。
藤井システム・藤井矢倉・角交換四間飛車など彼の影響を受けて発展した定跡も多数あり、00年代の振り飛車は彼を中心に動いてきたともいえる。当時は羽生・森内・谷川など居飛車党の重鎮たちもたびたび四間飛車を採用していたことを考えると、彼が棋界に与えた影響の大きさがうかがえますね。
ガジガジ流と言われるほど、大駒を切って相手玉を寄せる終盤も特徴的。ハイリスクハイリターンなところもあり、終盤に致命的なミスをしてしまう(俗にいう“ファンタ”)することもある。終盤力は好調・不調の波が大きいが好調時はすさまじい実力を示す。特に羽生善治をタイトルホルダーとして迎え撃った竜王戦の終盤はまさに芸術。
基本的には四間飛車一本の専門家。現状では角交換四間飛車5割・ノーマル四間飛車3割・相振り飛車2割くらいの採用頻度。棋風は序盤から積極的にリードを奪いに行くことが多い。また、捌きよりも主導権を握ることを重視している印象が強い。角交換四間飛車・藤井システムなど、横からの攻撃が主体になりやすい振り飛車党にもかかわらず、端攻めや逆棒銀など縦からの攻撃も積極的に取り入れることも多い印象を受ける。
自らの四間飛車を「うなぎやのうなぎ」と称しており、居飛車党の裏芸でたまにやる「ファミレスのうなぎ」四間飛車には負けられないと誇りを持っている。
現状では、プロ棋士はノーマル四間飛車には居飛車穴熊を採用するため、見る機会は減ったものの、全盛期は船囲い急戦に対しても無類の強さを誇っていた。
最近は、穴熊を採用することは少なく、美濃囲いを重視している。
修業時代は四間飛車よりも、中飛車穴熊を好んでいたというおもしろいエピソードも……
プロ入り前後して、居飛車を重点的に研究したと語っており、それが縦からの攻撃を積極的に取り入れる棋風に影響しているものだと思われる。
師匠は、穴熊党副総裁とも呼ばれた「西村九段」で、同門の三浦九段とは修業時代から一緒に将棋を指してきたけんか仲間らしい。
ファンからもさらなる飛躍が期待される大人気のプロ。
それでは今日は糸谷哲郎八段の棋風を研究していきたいと思います。よく、ニコニコ生放送などでも解説に登場している人気棋士ですね。
若手時代から将来を嘱望されていて、豊島、村田、稲葉とともに「関西若手四天王」、佐藤・広瀬・高崎・戸部とともに「平成のチャイルドブランド」などと異名を持っていました。元祖チャイルドブランドが「羽生世代」のことなので、どれほど期待されていたかがよくわかりますね。
村山聖・山崎・千田などを要する名門森信雄門下。
デビュー戦で橋本崇載(のちにA級)に勝ち、彼が「強すぎる。怪物だ」とつぶやいたエピソードがあります。デビュー年に新人王・連勝賞・新人賞を同時受賞するという衝撃的なデビューをしました。
また、学業成績も優秀で、プロ入りから1年後大阪大学に合格し、大学院まで進んで哲学を研究していたインテリ。
早指し戦に強く、2009・2010年にはNHK杯で二連続の準優勝。準決勝で、同じ角換わりのプロフェッショナル丸山忠久を39手で完勝しています。
2011年、銀河戦でも準優勝。
2014年、森内九段を破り、竜王位獲得(一年後に陥落)。故・村山聖九段すらなしえなかった森門下初のタイトルホルダーとなりました。
2016年、王座戦挑戦など
このように若手のトップ集団を走ってきた立派な功績を誇っています。
居飛車党で、角換わり・一手損角換わりの専門家です。
「一手損」冬の時代でも、兄弟子の山﨑八段・角換わりの専門家の丸山忠久九段ともに採用し続けてきたプロフェッショナル中のプロフェッショナル。
一手損角換わりの「相早繰り銀」・対振り飛車用の「糸谷流右玉」・「坂田流向かい飛車」の再評価など、定跡面でもかなりの功績を残しています。
インテリな経歴でありながら、将棋は腕力勝負なところがおもしろいですね。
あまり、がんじがらめに囲いを作らずに、薄い囲いで盤面全体のバランスをとって戦う棋風です。
一手差勝ちを目指す切りあいに特に強さを発揮する将棋。
角換わり:一手損角換わり:対抗形=6:3:1くらいの割合で使っている印象ですね。
基本は、得意の角換わりで、切りあい勝負を好む武士みたいな将棋です。
森信夫門下は、兄弟子の山﨑八段をはじめとして、力戦を好みますが、やっぱり糸谷八段もその気が強いですね。
お茶目なエピソードが多いのも人気の理由。
スィーツ大好きで、新聞に連載を持っていたり、早見えすぎて普通ならやらない天才的な反則をしてしまったり……
修業時代は、ネット将棋で、渡辺明二冠から「糸谷」狩りの被害にあっていたとかなんとか。
普及にも熱心で、最前線で戦いながらイベントをバンバン主催していたりします。今の将棋ブームの基礎をつくったひとりだとも言える貴重な存在です。
ということで、プロ棋士の棋風研究をしていきたいと思います。今回は、木村王位の棋風研究です。
千駄ヶ谷の受け師という異名をもつ本格派居飛車党ですね。
プロ入りが、トッププロとしては遅めで、遅咲きの印象ですが、四段になったあとは、勝ちまくりいくつもの賞をとっています。
名門佐瀬勇次名名誉九段門下ということで、米長邦雄永世棋聖・丸山忠久九段・高橋道雄九段など兄弟弟子もタイトルホルダー経験者のビッグネームが名をつられています。
順位戦A級・竜王戦1組にも長く在籍しており、新人王戦・朝日杯の棋戦優勝2回。
先日、棋界の頂点豊島名人を破り、悲願のタイトル獲得。
対局後の男泣きシーンは、本当に感動しました。
棋風は、居飛車党の受け将棋です。受け将棋というと、守備をがんじがらめに固めて、相手を受け潰すようなイメージをもつような人も多いと思いますが、木村王位はどちらかというとかわす将棋です。
直近の5局の囲いを調べましたが、変則矢倉2回・船囲い1回・右玉1回・力戦1回とかなり薄い将棋を好んでいる印象です。受けの力が強いので、薄めの囲いでも補強したり、かわしたりして、王を守っていくのが特徴的な棋風です。
対振り急戦や横歩取りといった激しい戦型の名手のイメージが私には強いです。
薄い囲いでバランスを取りながら、受け潰したりカウンターを狙っていく。
私も居飛車党のプロの中で一番好きな棋風です。
真似はなかなかできませんが(笑)
もともとは攻め将棋だったのに、修業時代の奨励会時代にもまれて、受け将棋になったというエピソードは私は結構好きですw
また、著書も隠れた名著が多いのが特徴です。
↓
安定感抜群の受け将棋によって、確実に勝利していくのが木村将棋のだいご味。粘りに粘って、あの羽生善治九段を一手頓死に追いこんだほどの粘りは本当に芸術です。
ついたあだ名は「勝率」くん。
また、解説の名人とも言われているサービス精神の塊でもあります。強くておもしろくてわかりやすい。だから、アマチュアからも愛される。
何度失敗してもあきらめずに努力を続けていくメンタル。
そして、若手最強候補を倒しての40代初タイトル。
もうドラマみたいです。これだから将棋はやめられない。
押し棋士にするべき棋士No.1ということで、一番最初にしょうかいさせていただきました(笑)