【王位戦観戦感想】▲藤井聡太二冠vs△豊島将之竜王~1日目の封じ手局面を自分なりに分析してみる~

注目の一戦。

戦型は相掛かりでしたね。6八玉型相掛かり!

縦歩取りってやつですね。ひねり飛車になったりするなど空中戦になりやすい形。

4筋と端から早い開戦ですね。メチャクチャ激しい・・・

持ち駒は互角です。歩3枚。

囲いとしては、後手の方が固そうに見えますね。激しい戦闘が起きている場所に先手が一手近いのが怖いところ。端を食い破られても、後手の方が遠いんですよね。だから、先手の藤井聡太先生は意外とバランスを取るのが難しそう。

じゃあ、後手の問題点は何かと言えば、角が使いにくそうなこと。このまま端に猛攻されたら、意外と角が窮屈になっちゃいそうなのがネックじゃないかなと。

普通に考えるとこのあとはお互いに端をめぐる攻防になると思います。

現在はいい勝負だとして、明日はかなり激しい攻防になると思います・・・

自分の予想だと端からお互いに攻め合ってどうなるかって感じじゃないかな~

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【叡王戦観戦記】▲斎藤慎太郎八段vs△藤井聡太二冠~角換わりの名手同士の驚愕の終盤戦・公式棋譜リンク有

いや、昨日の叡王戦がすごかったですね。

挑戦者決定戦というわけですさまじい高度なバトルを見せつけられました。

ふたりとも角換わりの第一人者で、腰掛け銀でがっつり勝負となりました。

公式の棋譜リンクはこちら

http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/6/eiou202106260101.html

角換わりはもう手待ちありきの勝負となっていて高度な心理戦の装いです。

後手がそこまで勝率が悪くないせいで、先手が避ける傾向になっていますよね。

先手の斎藤先生は積極的に動きます。バランス重視の陣形です。後手の二冠はしっかり囲った印象。

最近の藤井将棋はカウンター重視になっている印象ありますね。今回もカウンターからの猛攻です(;’∀’)

ゆったり自陣を安全にしながら、最後は一瞬で決める。中原将棋に大山将棋っぽさも追加されてきた印象。いや強すぎるでしょw

△4七銀の捨て駒から一瞬にして寄せきる終盤力。藤井二冠が叡王挑戦を決めました・・・

前人未到のトリプルタイトル戦ですかぁ

強すぎる。

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【棋聖戦観戦記】藤井聡太棋聖vs渡辺明名人(公式棋譜リンク有)

いや、昨日の棋聖戦すごすぎましたね。

藤井聡太先生が名人相手に2連勝・・・

公式サイトの棋譜へのリンクはこちらです

http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/92/kisei202106180101.html

解説もあるんでまだ見ていない人は是非とも!

相掛かりでしたね。藤井先生が先手で、空中戦。

それに対して渡辺明名人は棒銀を見せて後手から攻めようとしていました。

基本的に相掛かり後手は受けに回りやすいので、自分から行くのは珍しい。

お互いに攻め合う感じの中盤へ。

中盤はねじりあいって感じでした。

藤井陣は柳のようにしなやかな感じ。

陣形の広さを生かして名人の猛攻をかわし続ける未成年・・・

いやすごい構図だ。

攻撃をかわしきって最後は一気に寄せきる戦い方でした。

いや、異次元過ぎるでしょ・・・

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自分の愛用しているフットワーク軽めの中飛車!

ということで久しぶりの中飛車ブームが到来したので、自分が愛用しているフットワーク軽めの中飛車の説明をしていきたいと思いますw

基本的に定跡通りの中飛車と若干違うものなんですよね。

定跡にある中飛車は基本的に5筋位取りを目指してゆっくり押しつぶすような将棋になることが多いと思います。

ですが、自分の中飛車は軽めの中飛車で、バンバン動きますw

①美濃囲いは開戦後に作る

基本的に抑え込まれるのが嫌なんで、美濃囲いを作る前に動いてしまうことが多いですね。角交換に備えて銀で抑えを利かせて玉がある程度移動したら、敵の銀が動く前に開戦です。大丈夫??って心配する人もいると思いますが意外と居飛車から急戦策が意外とないので大丈夫w

飛車先の歩を切ってからでも片美濃は作れますw

なぜこのタイミングで仕掛けるかと言えば

a.居飛車の銀が前に出てくると抑え込まれて中飛車が窮屈になりやすい

b.銀が前に出てくると居飛車が抑え込んでいる間に穴熊に組む選択肢も生まれてめんどくさいw

これがすべて!

で中飛車の定位置に戻る。ここから第二の駒組タイムです。

②角交換できるときは角交換

基本的に中飛車はバランスがいいので角交換に強いですよね。なので積極的にこちらから狙っていきます。

上の陣形以外でも角交換しておけば居飛車が対振りでは不利な陣形になりやすいですね。矢倉とかボナンザ囲いとか。穴熊には基本的にできないんで陣形的に得をします。

③駒組を終えたら向かい飛車で反撃

角交換振り飛車の常とう手段ですが基本的に向かい飛車に振り直してこっちから積極的に主導権を握っていきます。

今回の対局では後手は厚み重視で雁木にしましたが、軽快なフットワークの中飛車に翻弄されていて向かい飛車からの攻めに対応するのが難しいですよね。

こういう仕掛けも成立しますし

この角打ちが強烈で一気に中飛車が有利になります。

居飛車としては飛車先の歩を取られて、角交換されて、向かい飛車で猛攻に合うという悪夢のような序盤ですw

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矢倉に対する原始棒銀への対応について一口メモ

矢倉に対しての原始棒銀って結構困りますよね。

これはかつてはプロでも流行した形ですし。

ということでおすすめの対策法を紹介していきます。

将棋盤

 0

①角の展開は早めに

とりあえず角をこちらに動かすのが最優先です。相手の銀が飛車の目の前に動いたら移動を始めましょう。これで原始棒銀単体での攻めは不可能になります。

②飛車先の歩を移動させている余裕はない

原始棒銀はあまりにも攻めが早いので飛車先の歩を移動させる余裕はありません。

相手が原始棒銀ならとりあえず飛車先の歩を移動は保留です。

③中央の歩をあえてとられせて中飛車にして反撃

ここまで来るのにいくつか変化はありますが、難しいことを考えたくなければ5筋の歩をあげて後手角をあえて中央に引きずり出して中飛車を狙うのが分かりやすい対策です。

これで先手が早い段階で有利となります。

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矢倉ノート(5手目▲7七銀型・手順のみ。)

ということで矢倉の序盤の解説です。今回はあくまでもメモで自分なりの解釈になっています。後手が持久戦になる可能性が高いところまでを解説してみました。

将棋盤

 0

これより下をコピーしてソフトに張り付けると使えます。

激指・ぴよ将棋用

先手: 先手 / 後手: 後手
手合割:平手

▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲7七銀△6二銀▲2六歩△4二銀▲2五歩△3三銀▲4八銀△3二金▲3六歩△4一玉▲5八金右△7四歩▲5六歩△5二金▲7八金△4四歩

将棋GUI用

手合割:平手
先手:
後手:
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) ( 0:00/00:00:00)
2 8四歩(83) ( 0:00/00:00:00)
3 6八銀(79) ( 0:00/00:00:00)
4 3四歩(33) ( 0:00/00:00:00)
*ここで飛車先の歩を突くのは相矢倉になった時に手が制限されやすいので角道を突くことが多い。具体的には8五桂とできなくなる。矢倉において8五桂は好形。
5 7七銀(68) ( 0:00/00:00:00)
6 6二銀(71) ( 0:00/00:00:00)
*ここでは後手は形を決めすぎない方がいいので、一番オーソドックスなこちらを選ぶことが多い。各種急戦矢倉を選ぶ余地を残すことができる。
7 2六歩(27) ( 0:00/00:00:00)
*7七銀型は急戦矢倉に弱く一方的に攻められる危険性がある。よって飛車先の歩を早く突く。そうすれば一方的な将棋になりにくい。
8 4二銀(31) ( 0:00/00:00:00)
*この手なら持久戦になることが多い。米長流急戦矢倉等の余地は残る。現状なら脇システムなどが多いか?
9 2五歩(26) ( 0:00/00:00:00)
*2五桂馬の好形を捨てることになるが、急戦矢倉に弱い5手目▲7七銀ならこちらが有力。この飛車先の歩を突くことで平成矢倉にすることはできなくなるので、脇システムや土居矢倉などの令和的な持久戦になりやすい。
10 3三銀(42) ( 0:00/00:00:00)
11 4八銀(39) ( 0:00/00:00:00)
12 3二金(41) ( 0:00/00:00:00)
*基本的に持久戦志向。だがまだ急戦矢倉の余地は残る。
13 3六歩(37) ( 0:00/00:00:00)
*ここから先手は早繰り銀や棒銀にもできる余地を残す。▲3七銀戦法や条件付きでいろんな矢倉に転換可能で選択肢が多い。
14 4一玉(51) ( 0:00/00:00:00)
15 5八金(49) ( 0:00/00:00:00)
*基本的に先手が持久戦志向の時に指すことが多い。
16 7四歩(73) ( 0:00/00:00:00)
*急戦矢倉に変化できる余地を残した心理戦。
17 5六歩(57) ( 0:00/00:00:00)
*5手目▲7七銀では基本機に▲6六歩は後回しになる。理由はそこを突くことで右四間飛車や左美濃急戦を採用されることを防ぐため。後手の急戦矢倉の種類を制限することが可能。
18 5二金(61) ( 0:00/00:00:00)
*ここまでくればほぼ持久戦。米長流急戦矢倉くらいの余地は残る。
19 7八金(69) ( 0:00/00:00:00)
20 4四歩(43) ( 0:00/00:00:00)
*これで後手の持久戦はほぼ確定。

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【棋聖戦観戦記】渡辺明名人vs藤井聡太棋聖~激しい空中戦のはてに、名人を撃破!

いやすごい棋譜でした。相掛かりの空中戦でしたが、後手は歩をたくさん獲得する代わりに桂馬を犠牲にする序盤。

これ前例あるんだ!!すごい激しい棋譜です。端でも開戦し大乱戦に。

ここで藤井聡太棋聖のすさまじい小駒さばき。飛車二枚を渡しても桂馬と香車とバンバン中央を制圧して、名人を撃破(;^ω^)

なんだこのすさまじい将棋は・・・

中央から名人を圧殺。すごすぎる言葉を失ってしまいます。

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【棋王戦観戦記】森内俊之九段vs長谷部浩平四段~大棋士の無双が続く!!~

ということで今日は棋王戦で森内先生の対局でした。

いや強かった。森内将棋はどんどん進化していっています。

相掛かりらしい激突でしたね。空中戦で後手が縦歩取りっぽい感じ。四〇手くらいまでは前例がある将棋でしたね。研究のぶつかり合いです。

いや、若手新鋭の研究についていっているだけじゃなくて、どんだけ深く研究しているんだと思うくらいです(;’∀’)午前中はほとんど持ち時間を使わずに攻めまくっていました。

自陣角のあたりかたら最強の森内将棋でしたよ。まさに鋼鉄みたいな感じ。飛車下げの構想がそこに効果を発揮するのか!?

自玉の寄りをなくして詰ませるなんてかっこよすぎます!!

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矢倉オタクが教える令和の矢倉を組むうえで注意しなくちゃいけないこと!~先手番駒組の注意点~

はじめに

今回は令和の矢倉(5手目▲7七銀)を指すうえで駒組の注意点をまとめていきます。

棋譜

将棋盤

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①飛車先の歩はすぐにつく

5手目▲7七銀は急戦矢倉に弱いのでカウンターするためにこの歩は7手目につくことが推奨されています。

これがないと後手の急戦にボコボコにされちゃうので注意しましょう。

9手目に▲2五歩とするのが最近のトレンド!

②▲6六歩は基本的に後回し

ここは基本後回しです。早めについちゃうと後手が右四間飛車や左美濃急戦を仕掛けることができちゃうんですよ。左美濃急戦を避けるために5手目▲7七銀を指している以上、これじゃ意味がなくなります。

さらに、ここを突いちゃうと先手番が米長流急戦矢倉をつかえなくっちゃうので作戦の幅も狭まります。

よって、この手は後回し。

③本矢倉はあくまで選択肢の一つに過ぎない

最近の矢倉戦は矢倉を組まずに開戦が多くなっているので矢倉に固執せずに柔軟に後手の急戦を受け流しましょう。

急戦矢倉を知らずして矢倉は指せません。

対急戦対策は以下の3冊が最新ですね。

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