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ということで久しぶりの四間飛車穴熊本ですね!
実は最近四間飛車穴熊を封印していたのでかなり楽しみにしていました。
だって、かつてネット将棋において振り飛車穴熊で無双していた青嶋先生ですからね!!
第1章 vs居飛車穴熊▲6六歩編
こちらは基本的に飛車のふり直しから右四間飛車に構えて四間飛車がガンガン攻めていくオーソドックスな形ですね。
2枚穴熊で左金を穴熊にはくっつけない形ですね。
戦いの呼吸とかちょっとくすっときますね(笑)
最初に定跡形を説明して、次に発展形や最新形を説明していくスタイルなのでわかりやすいと思います。
四間飛車穴熊vs居飛車穴熊のなかでは比較的にとっつきやすい戦型でもありますからね(仕掛けやすいから)
※簡単とは言っていません
本来は無理筋だと言われていた△6五同銀の結論が覆っているのがおもしろいですね。
攻め続ける感じになるんでアマチュア的にもおもしろそうな形だと思いました。
第2章 vs居飛車穴熊▲6六銀編
居飛車穴熊がこっちの場合は右四間飛車には基本的にできません(状況によってはできますが)。
定跡的にはこっちの方が難しいです(※個人の感想です)
居飛車側の動きに四間飛車側が対応していかなくちゃいけないんですよね。
穴熊放棄して美濃にするパターンも有力ですし!
こっちは四間飛車側が四筋から攻めることが多いですね。
自分はこっちには美濃囲いを使った方が勝ちやすいのであんまり詳しくないです(笑)
まとめにも書かれているように、居飛車の指し手が広すぎて対応するのが難しいんですよね~だから、美濃にしてバンバン攻めていった方が自分の棋風的にはやりやすいです。
▲6六の場所に歩がいる→穴熊
▲6六の場所に銀がいる→美濃囲いと使い分けは結構有力ですよ(D流なので本には書かれていませんw)
第3章 トーチカ
いよいよこの本の目玉のトーチカです!!
この戦型が書かれるのは初めてかかなり久しぶりなんで貴重ですね。
トーチカは端攻めができるのがポイントで穴熊側としては結構怖い戦法です。
ここで穴熊側が端歩を受けるかどうかが問題になってくるので自分も気になっていました。
この本ではそこをちゃんとフォローしてくれていて嬉しいですよ。
個人的には積極策の△7二飛車からの猛攻がツボでした(桂馬の頭を狙う攻め)
ただ、どうしてもお互いにじっくり組み合いになってくると手が広すぎて振り飛車が対応しなくちゃいけないことが多くなってきて難解になってきますね。
ここ最近の定跡の最前線近くだから仕方がない面はありますが・・・
なんとなく居飛車穴熊みたいな指しまわしを要求されている気がします(四間飛車側が)
この定跡は難しいから何度も読もう!
第4章 対エルモ急戦
エルモ急戦は基本的に船囲いの応用ってイメージでした。
対船囲いはこちらの本が決定版になっているのでおススメです。
△3二銀型に構えて四間飛車がさばきまくれば囲いの防御力差で勝利できるシンプルな将棋。
鷺宮定跡の応用個所も基本は上の本の進化系ですね。
さばきかたさえおぼえてしまえばあとは同じような形にできるのでまずはこの章から読んでいくとよいと思います。
一番勝率が上がりやすい章だと思います。
まとめ
広瀬先生の穴熊本だけでは対応できない戦法が増えてきたところでこの本の登場は相当意味が大きいですね。
どうしても穴熊の定跡って難解になりやすいので、難易度は結構高いんですが穴熊党は必須の内容だと思います。
エルモは2枚穴熊と耐久度はそう変わらないけど、遠さで劣る。こういう感覚も随所に描かれているのが魅力です。
最後のセオリーは勉強になる大局観なので必読だと思います!!