「終盤に時間を残すために、序盤をノータイムで指す」ことの危険性について

ということで、今年はこの記事で締めくくろうと思います。

ウォーズやクエストの切れ負けでよく「終盤に時間を残すために、序盤をノータイムで指す」ということをやっている方が多いと思います。

たぶん、豊島竜王のスタイルとかも影響しているとは思うんですが、これは非常に危険です( ;∀;)

まず、序盤に大差が生まれてそのまま負けることがとても多くなりますw

序盤ノータイムで指すことができる戦法ってほとんどないんですよね。かろうじて言えば四間飛車くらい。それでも、相手の急戦や持久戦についてしっかり対応しないといけないので序盤にしっかり考えて指した方が絶対に成績は上がります!

豊島竜王とかがやっているじゃないかという反論もあるかもしれません。

しかし、注意してほしいのは……

豊島先生、プロのタイトルホルダーですぜ!?

将棋歴30年近くて、才能もあって、めちゃくちゃ勤勉だからできることで、アマチュアの我々が真似できるのかといえば……

まぁ、できませんよね。

はっきり言えば序盤にリードを作れば、中盤に逆転されても勝ちやすい形が残っていて、勝てる可能性がとても高くなります。

だからこそ、序盤にしっかり時間を使って将棋を組み立てていってほしいと思います。

そして、序盤ノータイム指しだと、1局を大切にできないんですよね。自分の一手を説明できないんですよ。だからこそ、経験値がたまりにくい。

その悪循環から抜け出すためにも、序盤を丁寧に指すことを忘れないようにすることをおすすめします。

今年もありがとうございましたm(__)m

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怪物・糸谷哲郎八段が広瀬八段を撃破し、棋王戦挑戦権を獲得~これは角換わりシリーズの予感!~

ということで、怪物・糸谷哲郎先生が早繰り銀の猛攻で広瀬先生を撃破し棋王戦挑戦を決めました。

まさに、糸谷将棋ここにありというくらいのバランス感覚に優れた猛攻でしたね。

あの広瀬先生を倒して、挑戦権獲得はすごい。

糸谷先生は、基本的に角換わりの専門家で、棋譜レーティングのサイトによると50%以上角換わりを採用していました。

こんなに角換わりが多いのは、他には丸山忠久九段くらいなので、棋界きっての角換わりの専門家ですからね。

渡辺棋王も角換わりに定評があるので、今回のシリーズは角換わりが中心になることは間違いなしです。

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予習しておかなくては(笑)

羽生善治九段vs豊島将之竜王のクリスマスの順位戦、幻の勝ち筋について!

クリスマスの夜に話題沸騰していた羽生九段vs豊島竜王の将棋凄かったですね。

打ち歩を利用して、しのいで、逆転か!?というような白熱の将棋でした。

豊島竜王も本当に粘り強い関西将棋のDNAが前に出ていて本当に魅力的な棋譜でしたね。

そして話題になったのは、AIが示していた幻の勝ち筋ですね。

こちらは公式動画の43分ごろから詳しく検討されています。

ただ、この幻の勝ち筋ですが、すべて最善手でいかなければいけないめちゃくちゃな筋でこれはすごいな~というのが私も並べて思いましたね。

とてもドラマチックな対局だったと思います。

まさにクリスマスの激闘。

こちらのyoutube動画にも詳細が書かれているので参考にしてみてください!

【新作棋書レビュー】『1手ずつ解説する四間飛車』~初段になりたければこれを暗記しましょう。最高の出来~

ということでこちらを買ってしまいました。

気になっていた四間飛車本。

自分の場合は、ほとんど競技者として引退気味なので、級位者の方に教えていく視点でレビューをしていきたいと思いますが、四間飛車級位者のかたはまずこちらを暗記しましょう。

そう言えるくらい最高クラスの出来です。

わかりやすい!!

四間飛車を指しこなす本も級位者の人にとっては難しいので、こっちのほうが入門には向いていると思います。手を広げずにこれだけ暗記してしまいましょう。たぶん、それが初段への近道です。

有段者の人的には、専門家じゃない自分でもある程度読まなくてもわかることも多かったので、ちょっと物足りないかも。ただ、解説は最高にいいので大局観養成にはおすすめします!

第1章はvs棒銀

結構珍しい変化も紹介しておもしろかったです。わかりやすさ優先で選ばれた変化ですね。棒銀は私の得意戦法ですので、この完成度の高さは一押しです。

級位者の天敵・原始棒銀もきちんと解説されているので、ここは最高ですね。

美濃囲いの組み方が、対天守閣美濃を考えない組み方なのはちょっとマイナスポイントかもしれません。この意味が分かれば四間飛車有段者レベルだと思うので、級位者の方向けにわかりやすくしていると思います。

気になったのはそこらへんですね。

第2章はvs斜め棒銀or早仕掛け

棒銀よりも少しだけ難易度が上がります。

でも、解説はわかりやすい。

斜め棒銀は比較的にオーソドックス寄り。もっと難しい定跡もありますが、わかりやすさ重視ですね!!

早仕掛けはじっくり対応する定跡ですね(自分は玉頭銀速攻派ですが、わかりやすいのはこっちかな?)

第3章は居飛車穴熊

高美濃で戦う形を紹介しています。

▲6五歩型と言えば四間飛車党の人はピンと来るかな?

自分は平美濃で仕掛ける方が好きですがw 居飛車穴熊の△4二角型対策にこの形を推しているのかな?

穴熊編はやっぱり難しいなという印象はあります。

でも、必須知識ですからね。

穴熊をどう攻めるかまでは書いていないので、崩し方は別途勉強が必要な印象ですね。

定跡が難しいので、初段を目指す人同士の対局ではここまで再現されることも少ないかもしれませんが、手筋は勉強になるものが多いです。解説もわかりやすいので何度も読んで考えを吸収する章ですね。

松尾流だけでなく普通の穴熊も収録されているので、そこは嬉しいですね!

この章は、最後に読んだ方がいいかも。難しかったら、読み飛ばして急戦編&右四間飛車編を繰り返し読むのも策ですね。

普通の穴熊の端攻め手順の紹介だけは何度も読むことをおすすめします!

むしろ松尾流を読み飛ばしてそこだけ優先して読む方がいいかもです!

第4章は右四間飛車

ここは需要マックスですよね~

居飛車は船囲い右四間飛車です!

相腰掛け銀で戦うスタイル(自分は6七銀の待機の方が好み)と思ったら、6七銀の待機型が本命だったようです!!

これは本当に右四間飛車をかもりやすいのでおすすめ。

そして、居飛車穴熊右四間飛車も解説されています!

こちらは級位者の方同士の対局だと少ないかもしれませんね。

第3章の端攻めの応用なのでここも難しかったら読み飛ばして、強くなったら読んでもOKです。

まとめ

おススメの読み方は

棒銀→急戦→右四間飛車船囲い(4章前半)→居飛車穴熊普通ver(3章後半)/→右四間飛車穴熊(4章後半)→松尾流穴熊(3章前半)/

ここをとりあえずローテしておけば基礎は確実です。スラッシュで区切ったところは余力があればやっておきたいところです。

ただ内容は難しめなので、ちょっと応用が入っていますね。

参考になったら幸いです!

級位者の方に特におすすめの一冊でした!

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個人的に選ぶ2020年の将棋界の出来事ベスト3~叡王戦・チームレジェンド・藤井聡太~

①永瀬vs豊島・叡王戦の死闘~一体、いつ終わるのか心配になったタイトル戦~

まずはこれですね。まさに死闘だった叡王戦。
コロナの影響もあり開催時期も遅れて、関係各所の方々も大変だったと思います(;’∀’)
千日手&持将棋&フルセット&両者の粘り強い棋風で本当に印象的なタイトル戦になりました。

個人的には、加藤一二三先生vs中原誠先生の名人戦10番勝負以来の死闘だと思います!
両者のいいところが詰まったタイトル戦です。

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②みんなで盛り上がったアベマトーナメント!

これも熱狂しましたね。特に、チームレジェンドとチーム振り飛車の快進撃はすごかった!!
ドラマがありました。そして、最後に勝つは藤井聡太・永瀬拓矢というのも今の将棋界を象徴していますね。
プロの超早指っておもしろいです。もっと増えて欲しいと本気で思っています(笑)

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③怪物高校生・藤井聡太の最年少タイトル&最年少二冠達成

コロナのお休み中にさらに強くなった藤井旋風が巻き起こり、渡辺明・木村一基の両タイトルホルダーからタイトルを奪取しました!!
ついに、伝説の始まりを我々は目撃しているんですね。
この快挙をリアルタイムで視聴できたことを本当にうれしく思います!

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第34期竜王戦12月9日の藤井 猛 九段 vs. 郷田真隆 九段戦が三間飛車党必見の棋譜でした!

ということで、今回は少し前の棋譜ですが、タイトルの棋譜がすごかったので紹介します!

というのも、藤井九段が珍しく三間飛車を採用して、郷田先生がエルモ右四間飛車の戦いでした。

振り飛車を一刀両断!右四間飛車エルモ囲い (マイナビ将棋BOOKS)

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こちらの本が最高の出来で、三間飛車の天敵としてエルモ右四間飛車は猛威を振るっています。

郷田先生の早めの仕掛けに対して、藤井先生もそれにのりました。

ここら辺はさすがは藤井先生という感じで、飛車の動きが縦横無尽に動いて積極的に動いてポイントを稼いでいました。

序中盤の指しまわしでかなり指しやすいところまで持っていった藤井先生のうまさを堪能してください。

40~60手台の動きがとても勉強になるので、是非ともご覧あれ!!

藤井聡太二冠、順位戦B2組で野月八段を破り無敗を守る!!~怪物、順位戦に強すぎる~

いや~後手雁木を急戦で撃破しましたね!

藤井二冠の厚みを生かした逃げ方が光っていました。

野月先生は、羽生先生に勝ったばかりで調子が良かったんですが、じわじわとした将棋と受けで見事に差を広げていきました。

後手雁木は早繰り銀調の急戦がネックになっていますしなかなか難しいですね。

持ち時間が長い棋戦に本当に強いですね。終盤最強で、中盤にも時間を使えると無敵に近いものがあるんですよね(;´Д`)

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現状の矢倉分析~進化する矢倉~

ということで、矢倉分析をしていきたいと思います。
令和矢倉の歴史についてはこちらになります↓

さて、現状の矢倉ですが、やはり急戦矢倉が流行の先端を行っていますね。
ここ最近のタイトル戦も、後手の早繰り銀に対して先手がどう対応するかで神経戦が繰り広げられていました。

たまに見る土井矢倉も、対急戦の流れの中で組み替えることも多くて、土井矢倉は急戦矢倉の延長線上に位置づけられています。

では、相矢倉のような持久戦は死んだのかというとそうでもないんですよね。
最有力は脇システムというのがここ何年間か続いています。

藤井矢倉ブームも4~5年前になってしまい相矢倉が本当に減ったなというのが現状でしょうね。

脇システムは角換わりのようなもので誘導しやすく、研究しやすいのが最大のメリット。

5手目▲7七銀型矢倉は、急戦に弱いというのがセオリーみたいなところはありますし、急戦中心に矢倉が回るのは必然だと思います。

最近では、矢倉の入城にこだわりを持たない感じになっています。これも対急戦全盛期ということもあるんでしょう。

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祝・藤井聡太銀河爆誕!!~2代目藤井銀河!

いや~強すぎる未成年の伝説が続いております。
ついに、銀河戦を史上最年少で制して、藤井聡太銀河爆誕ですね。藤井猛九段も数年前に復活した藤井システムで勝っているので、2代目藤井銀河襲名ですねw

決勝戦は、早指し最強とも呼び名が高い糸谷哲郎先生でした。
持ち時間が短い銀河戦で、糸谷先生撃破し優勝。苦手と思われていた横歩での勝利ということでさらに進化を遂げつつある印象です。

まだ成長が続いている藤井二冠。
羽生先生が思考の全盛期は20代中盤だったというインタビューがありましたが、今後の藤井時代到来の足音が迫ってきたように私は思いますね。

すでに史上最年少2冠という重圧がありながらもここまでできるのは、怪物としかいいようがありません。

https://twitter.com/shogipremium/status/1335847966121193472

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藤井聡太全局集を並べて、一言感想を書いていく記事!~H28・29年度版~

藤井聡太全局集 平成28・29年度版

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こちらの本を時系列順に並べて感想を書いていきます!

①▲加藤一二三九段vs△藤井聡太四段(H28・12・24 竜王戦)

伝説vs伝説のデビュー戦ですね。

戦型は矢倉。▲3七銀戦法(加藤流)

まさに矢倉の王道を行く戦型。

ひふみんの棋風通りの中央からの猛攻→端攻めに対して、冷静な受けで対応する新四段。

そして、炸裂する強烈なカウンターで、加藤九段の伝家の宝刀である矢倉を撃破し、センセーショナルなデビューを果たした。

②▲藤井聡太四段vs△豊川孝弘七段(H29・1・26棋王戦)

角換わり▲4五桂戦法。

かなり早いタイミングで桂馬が前に出る。

桂馬跳ねから中央を崩して、一気に終盤へ突入。

切れ味抜群の終盤力で一気に実力者の豊川先生を撃破してしまった。

③▲浦野真彦八段vs△藤井聡太四段(H29・2・9竜王戦)

こちらも角換わりポン桂ですね。後手側の超急戦。

桂馬跳ねを許した段階で、藤井先生が有利になって切り合いへ。

この切り合いがメチャクチャ強い。

48手で勝利。怪物すぎる。

➃▲藤井聡太四段vs△浦野真彦八段(H29・2・23NHK杯戦)

同じ対戦相手となった4局目。

旧式の角換わり腰掛け銀。

藤井先生らしい攻め将棋だった。角の打ち込みと金銀を使った攻めで優勢になって押し切る。

藤井先生の棋風が強く出た将棋だと思う。

(以下、追記予定)