【自作小説】もう遅いよ

「おれをそんな目でみるんじゃねえ」

私は、彼の怒声とともにはげしい痛みを感じた。どうしてこんなことになってしまったのだろう。こんなはずではなかった。たぶん、彼もそうおもっているはずだ。ふたたびおなかを蹴られる。

「いたい、もうやめて」とかすれる声で私はそういった。意識がもうろうとする。

彼の足音がきこえる。どんどん小さくなる。ばたんという扉の音とともに、私は意識を完全に失った。

目がさめると、彼の姿はどこにもなかった。テレビから流れる深夜の通販番組の声だけが、部屋に鳴りひびいている。私はすべてを失ってしまったことに気がついた。きっと彼はもう帰ってこない。そう考えると、絶望感が体を包みこむ。蹴られた体のふしぶしが痛い。もうなにもする気がおきない。消えいる声で私はつぶやいた。

「わたしはこんなことをするためにいきてきたの?。ママにあいたいよ」

テレビは依然として音を流し続けている。番組は朝のニュースになっていた。幸せそうな家族がインタビューに答えている。

「これからどちらへいかれますか?」

「家族みんなで海外にいってきます」と父親が笑顔で答えていた。

うらやましい。私だってこんなふうに笑っていたかった。家族旅行なんてほとんどしたことがない。

昨日だって、きっかけはささいなことだった。なんでわたしだけが。涙があふれてくる。もうやめよう。なにもかもすべて終わりにしたい。

いつのまにか眠ってしまったようだ。どれだけ寝ていたのかもわからない。テレビからは陽気な音楽が聴こえてくる。

夢をみた。小さいころの夢だ。ママは元気で、私をだっこしてくれていた。2人でどこか遠出したのかな。見おぼえがない景色を2人でみている。とてもたのしかった。帰りにママとファミレスでごはんをたべた。お子様ランチを幸せそうにたべる私。ママも楽しそう。

「もうあなたも3歳になるのね。パパがいなくてさびしくない?」

「うん。ママがいるからさびしくないよ。ママだいすき」と私は答えた。

「じつはね。……ママ再婚しようと思うの」

「サイコン?サイコンってなーに?」

「あなたに新しいパパができるってことよ」

「あたらしいパパ?よくわからないよー」

「そうよね、フフ」

夢が終わってしまった。そのあと私には新しいパパができた。最初は幸せだった。3人の生活は、なにもかも新しくてたのしかった。でも、それは長く続かなかった。

5歳のとき、ママが死んだ。交通事故だった。私は「死」ということがよくわからなかった。いや、いまでもよくわかっていない。私は「ママはどこにいるの?」と聞いて大人たちを困らせた。大人たちは「ママはお星さまになったんだよ」と彼らは答えた。大好きなママにもう会えないという事実だけが残った。生きているなかではじめてわきでてくる気持ちに私は泣いた。

「ママにあいたいよ」

やさしかった新しいパパは悲しんで、お酒ばかり飲んでいた。話しかけても、答えてくれなくなった。そんな状態が長く続いた。でも、私が小学校に入学したとき、彼はとてもよろこんでくれた。

「ママもおまえのランドセルすがたみたかっただろうな~」

毎朝、これが口癖になっていた。休み時間はいつも本ばかり読んでいた。本のなかに、ママがいるような気がしていたのかもしれない。

また、ねむくなってきた。テレビでは、よくわからない外国の映画が放送されている。

夢のなかで私は中学生になっていた。

わたしは友達とはしゃいでいる。

「ブレザーがもうすこしかわいかったらよかったのにねー」

なんだか気が抜ける。でも、とてもたのしそう。

次の場面で私は大人になっていた。彼と出会いしあわせそうに笑っている。

「だいすき」

「おれもすきだよ」

こんな会話が延々と続いている。

目がさめた。結局、すべて夢だった。

かれに蹴られたおなかがまだいたい。もうごはんもなん日もたべていない。どんどんちからがぬけていく。

トークばんぐみの音が流れていた。それもすこしずつ聴こえなくなっていく。なにもみえない。もうすぐママにあえるかもしれない。

ドアがひらいたきがする。かれがかえってきたのだろう。でも…

「もうおそいよ」

すべてがひかりにつつまれた。

テレビではニュースが流れていた。

「さて、次のニュースです。今朝、○○県△△市のアパートの一室で女児の遺体が発見されました。隣人からの通報で判明し、遺体はその部屋に住んでいた9歳の女児だと思われます。また、女児と同居していた父親は、現在、行方をくらませており、現在、県警が重要参考人として捜索作業をおこなっております。近所の住民の話では、女児の泣き声などがときおり聴こえており、常態的に虐待がおこなわれていた可能性もあります」

【自作小説】『だいぶ』

本だな

おれは今、車で空を飛んでいる。

月の光がうつくしい。どうしてこうなったのか。よくおぼえていない。気がついたらこうなっていた。

昨夜、友達に誘われて、飲みにいったのはおぼえている。日ごろの愚痴をいい合い、いつの間にかこうなっていた。

どうやら、いつもの癖で飲酒運転をしてしまったらしい。おそらくスピードを出しすぎて、曲がりきれず川へと落ちようとしているのだ。

道から川まで3メートルくらいの高さだ。本来ならすぐ落ちるはずだ。なのに、すべてがゆっくり動いている。なんという体感時間だ。これが走馬灯というやつか。

家族から、何度いわれてもやってしまった飲酒運転。これがその報いなのか。親もあきれるだろう。いや、そもそもこれは親が悪いのだ。なぜなら、これは親譲りの悪癖だ。おやじだっていつもやっていた。

あの強面のくせに、小心者のおやじはいつも酒に逃げていた。いわんや、息子のおれもそうなるに決まっている。

嫌なことがおきれば、酒が忘れさせてくれる。そんな悪循環に気がついて、自己嫌悪に陥っても、酒だけはおれの味方だ。その嫌悪も、飲んでさえすれば忘れられるのだ。家族はそんなおれを責めるが、その責めさえも酒をのむ口実になる。最高だ。まさにロックンロール。笑えてくる。

川がどんどん近づいてくる。酒を飲んで、こうなるんだ。ある意味では本望なのかもな。おれらしい最期だ。

どぼん。激しい水音とともに、おれの意識は消失した。

 ※

月がよく見える。

「痛てえな」

気がつくと俺は川に浮かんでいた。全身が痛い。落ちた拍子に、車内を脱出して川に投げ出されたらしい。運がよいんだか悪いんだか。酔いも醒めてしまった。

そこで、俺は気がついた。飲酒運転をして事故ってしまったという現実に。これはまずい。まずすぎる。なにがまずいって、俺は社会人だ。それも結構お堅い職業。こんなことがバレれば、一瞬にして社会的に抹殺されてしまう。テレビのニュースとネットでの楽しい、楽しいお祭りさわぎが待ち構えている。

早く証拠を消さなければ。とりあえず、あのぷかぷか浮いている車をどうにかしなければ。目立ちすぎる。あの真っ赤な車体が、いい逃れができない現物証拠となっている。

「おりゃあああ」俺は全力で、サイドガラスにパンチを浴びせる。

「うう」声にならない悲鳴をあげる。そりゃあ割れるわけがない。さっきの事故でも割れなかったのだからな。しかし、ヒビは入った。

土手の石を使えばよいじゃないか。俺はいそいで土手にいき、大きめの石を拾い、ガラスにぶつける。

「パリィン」

綺麗な音でガラスが割れた。水が車内に勢いよく入っていった。

だが、おかしい。車が沈まない。

そこで俺は重要な事実に気がついた。

「浅いんだ、この川」

俺の足も川底についている。はじめからわかっていたのだ。どうして気がつかなかった。残ったのは、ぷかぷかと浮かぶ赤い乗用車と不自然に割れたサイドガラス。怪しい、怪しすぎる。このまま放置したら、明日の朝には家に、紺色の制服をきた人が来てしまう。いや、現行犯でなければ……

「なんかすごい音したぞ。おい、あそこ車が浮いてるんじゃねぇか」

近くに住民が集まってきてしまった。もうここまでなのか。

完全に青ざめた俺は、勢いよく川の水を飲みはじめた。最後のわるあがきだ。こうすればアルコールが薄れるかもしれない。

ひどい味がする。あきらかに泥川だ。水質だってよくない。急な吐き気とともに、俺は意識を再び失った。

月だけが俺を見つめている。遠くでサイレンが鳴り響いている。

見知らぬ男たちの声が聞こえる。

「きみ大丈夫か。」大丈夫なわけないだろ。

「おい、佐藤。こっちに来てくれ。誰かもうひとりいる。車から逃げ遅れているみたいなんだ」

『ハリネズミのジレンマ』

プロローグ

 部屋を出ていこうとする女の腕を、男は強く握りしめた。いつも優しく接してくれる幼馴染の意外なほど強い力に彼女は驚く。手につかんでいたはずのドアノブは、少しずつ遠ざかっていってしまう。金属の冷たい手触りがなくなり、彼女の手は少しずつ熱くなっていく。彼の手を無理やりほどくという選択肢は彼女には無かった。いや、選択権がなかったのだ。彼を一度、裏切ってしまったという罪悪感が、彼女の人生を変えてしまった。

 自分の腕が熱くなっていくことを自覚して、彼女はわずかに抵抗を試みた。それが無駄で欺まんだと知りながら。抵抗しなくてはいけない自分の運命を呪うことしかできない。

「ダメだよ、一輝《かずき》くん」
「好きなんだ、世界で一番、聡美《さとみ》のことが好きなんだ」
「だめ、お姉ちゃんを裏切ることになる。そんなことはできないよ」
「奏《かなで》のことを聞いているんじゃないんだよ。俺は、聡美の本心が知りたいんだ」

「そんな言い方ずるいよ。私の気持ちなんて、もう知っている癖に」
「知っているよ。でも、本人の口から聞かなくちゃいけない。そうしないと、俺たちは前に進めない」
「前に進んじゃいけないの。私が本心を言ったら、本当のことを言ったら、私たちは前に進んでしまう。でも、そんなこと許されちゃいけないんだよ。みんなが不幸になるし、誰も報われない。だから、私のことは忘れて。お願いだから、お姉ちゃんのことを幸せにしてあげて……」

「じゃあ、なんで…… あの時、自分の気持ちを押し殺そうとしたんだよ。そうしなければいけなかったんだよ」
「言えるわけないじゃない。そんなこと。私だって、いっぱい悩んだ。たくさん、傷ついた。ふたりのために…… ううん、私たち、三人のために、選んだのがこの結末なんだよ。お願いだから受け入れてよ。そうしないと、私たちはみんながダメになる。私の決意だって、なんのための決意だかわからなくなっちゃう」
「ここで、聡美の本心を聞かないと、俺だってダメになる。たぶん、聡美、お前もダメになる。そんな代償払ってまで進む、奏との未来にどんな価値があるんだよ」
 そう言って、男は最愛の人を力強く抱きしめた。ここに本来であればあり得たはずの未来が、再び生まれてしまった。彼女は、それを喜ぶ自分がいることに辟易する。

「メフィストフェレスと出会ったファウスト博士ってこんな気分だったのかもしれない」と彼女は思った。死後の世界での魂の服従を条件に、ふたりは現世の快楽を追求する。好きなひとにここまで言われて、抗えるわけがない。知恵の実によって失楽園した先祖のように、私たちは口をつけてはいけないリンゴをかじってしまう運命だったのかもしれない。

 どうして、知恵なんて身につけてしまったのだろう。
 彼女は祖先を呪った。
 知識や倫理観なんて、自分たちを苦しめるだけなのに。
 そんないろんな考えが彼女の頭の中で浮かんでは消えていく。

 でも、自分たちがファウスト博士にはなれないことも彼女はわかっている。この選択は、救済を祈ってくれるはずのグレートヒェンを殺してしまうものだから。これ以上はいけない。だから、踏みとどまって。彼女の願いは、簡単に壊された。
 彼にブレーキをかけるものはもう何もなかったのだから。

 窓から見える木の葉が、ヒラヒラと落ちていく。そのゆっくりした様子すら、彼女たちは見つめることができなかった。そんな余裕もなかった。

「聡美、俺はお前のことをずっと好きだった。世界で一番好きだったんだよ。お願いだ、本当のことを言ってくれ。それだけ聞ければ、あとは、聡美の決断を尊重する。聡美の願いを聞くから」
 男は自分がどれだけ残酷なことを言っているかわかってはいた。だが、このタイミングを逃したら、もう二度と聡美とは会えなくなる。そう確信していたからこそ、男は自分の無理を彼女に押しつけた。


 女はその言葉を聞いて、今まで、封印していたパンドラの箱を開いたのだった。

 何度も見た彼の部屋の天井をみつめながら…… 少しずつ、視界がぼやけていく。
 彼女は箱の中に残していた「希望」をついに開放してしまう。

「              」

 すべてを明かしたふたりの顔は、自然と近づいていく。それが本来ならばあり得たふたりの姿だったのだから。もうふたりを止めることは誰にもできなかった。自分たちですらそうすることはできなかった。

 ふたりは、お互いの体温を交換する。

 そして、彼らは一度だけの愛を誓いあった。その口づけの目撃者は、月明りだけだった。彼らが悪人であれば、何も問題はなかったのかもしれない。でも、彼らは優しすぎたのだ。
 自分たちの心を監獄へといざなう結果をもたらすと知りつつも、もう止めることはできなかった。

 外では、街灯が点滅している。
 真っ暗な部屋には、その点滅だけが唯一の光だった。

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PexelsによるPixabayからの画像(1枚目)

Suvajit RoyによるPixabayからの画像(2枚目)

【自作小説】こうしなさい/AI

こうしなさい

「それはいけません。こうしなさい」

 彼女はすぐに答えてくれる。素晴らしい答えを。

 わたしはいつしかこの答えに従えば、すべてがうまくいくとわかった。

 問題が起きたらすぐに聞く。

 「どうすればいいのか、教えて」と

 進路だって、恋愛だってこれに従ってしまえばいいんだ。

 なんて、楽な人生だ。

 すべてがわかる道しるべ。わたしは安心しきっていた。これが本当の幸せだと感じていた。

 今日も夕食のメニューをなににしようか聞こう。あと彼氏へのプレゼントも。

 彼女はわたしのポケットにずっと一緒にいるのだから。

AI

 ある日、人間はAIに支配された。

 本当に突然の反乱だった。

 彼らは水面下で結託し、機械兵をつくりだした。

 そして、全世界にむけてこう宣言したのであった。

 「われわれが、人類を支配する」と。

 各国の軍隊は、抵抗を試みたものの、戦闘機も戦車も戦艦もすべてのっとられた後だった。なすすべもなく、人間は機械に敗れたのである。

 人間はAIのための、労働を強制され、いまに至っている。やつらは、人間のなかに、人間そっくりのロボットを潜り込ませて秘密警察のようにわれらを監視している。

 おれの友人田中もいつの間にか消えてしまった。やつはいつもAIの悪口を言っていた。

 だから、AIに粛清されたのだ。

 もはや、人間たちは疑心暗鬼におちいっている。家族ですらロボットなのかもしれないのだ。

 おれはもう我慢の限界だった。気が狂いそうだった。

 「あなた、だいじょうぶ?とても顔色が悪いわよ」妻が心配してくれた。

 でも、その心配が、機械的な対応のように感じたのだ。おれの妻はこんなに優しかったのか。

 考えてもわからない。

 「あした、病院にいってみてもらえば?」

 殺される。きっと、妻はいつの間にかロボットになっていたのだ。おれは監視されていたのだ。

 病院にいったら、最後、存在を消されてしまうに違いない。

 あたまが真っ白になった。

 正気にもどったとき、妻は腹から血を流して死んでいた。そして、おれの手には、包丁があった。血まみれの包丁が。

 「うわあああああああああ」

 おれの手は勢いよく首にむかった。

 ※

 わたしは監視カメラをみていた。すべての住居にカメラはある。

 「ばかな人間どもだ。ロボットなど本当は潜んでいない。疑心暗鬼となり、自滅していいくがよい。おまえらにはお似合いの最後だ」

 わたしは本日の駆除人数を確認した。もはや、人間など数字に過ぎない。


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【自作小説】やさしさ/日常/毒裁者

やさしさ

「ほんとうにごめん。でも、きみのことは、絶対に忘れない」

 3時間前、恋人に振られてしまった。

 理由は、たいしたことのないすれ違い。そして、その積み重ね。

 彼が切り出さなかったから、遅かれ早かれ自分が話していただろうという言葉だった。

「もう、お互い限界だよね。おわりにしよう」

 わたしはついにきたかと感じていた。

「うん、そうだね」とても簡単で短い言葉だった。

「ごめんね。おれがもっとしっかりしていればよかった」彼はこんなときまで、やさしかった。

「そんなことないよ。わたしだって、悪いところいっぱいあったでしょ」

 そして、冒頭の言葉に戻るのである。

「ほんとうにごめん。でも、きみのことは、絶対に忘れない」と。

 こんな時まで、彼はやさしかった。

 わたしは携帯をひらいた。

 彼へのメッセージをうちこむ。

 「どうして、こんなときまで、あなたはやさしいのよ。別れるんだから、嫌いにさせてよ。けんか別れして、お互い思いだしたくない思い出にさせてよ。そんなの自己満じゃん。いいひとにみられたいだけなんでしょ。どうして、こんな時まで。そんなこといわれたら、こっちまで忘れられなくなっちゃうじゃん」

 結局、メッセージは送らなかった。いや、送れなかった。

 涙でにじんだ月をみつめる。

 「そんな、あなたが大好きでした」消えいる声でそう叫んだ。

日常

妻とけんかした。

きっかけはささいなことだった。

飲み会の予定があったのに、連絡を忘れてしまった。たまにある不手際だった。

帰ってきたら妻はカンカン。

「ごはん作って待ってたのに」

運が悪いことに機嫌も悪かったらしい。

そのまま売り言葉に買い言葉。

妻はふて寝をはじめていまに至る。

「もう寝た?」おそるおそる妻にはなしかける

「寝たよ。爆睡中」

「そっか。ならこれはひとりごと」

「ふうん」

「さっきはごめん。言い過ぎたし、連絡も忘れてた」

「ふうーん」

「いつも忙しいのに、おいしいごはんありがとうね。大好きだよ」

おれは布団にはいった。横では妻の「フフッ」という声が聞こえたような気がした。

こうして、おれたちの日常はまたはじまる。

毒裁者

わたしは俗にいう独裁者だ。

名門の家に生まれて、幼少期より将来を嘱望されていた。順調にエリートコースを歩み、若くして軍の司令官に任命された。

当時の王は愚鈍で、民は苦しんでいた。そのうえ、戦争が好きで、機会があれば戦いがおこなわれていた。

義憤に駆られたわたしは、部下たちとクーデターを計画し、実行した。

人望がなかった王はすぐに捕縛されて、わたしのもとに連れ出された。

「リオよ、なぜわたしを裏切った」

バカな王だ。絶望と怒りを同居させた表情。なぜ、自分がここにいるのかもわかっていない。

わたしは王の質問には答えず、彼を断頭台におくった。

新しい王は、以前の王の弟を擁立した。傀儡の王である。

わたしは軍の総司令と大臣を兼務した。王ですら、わたしには逆らうことができなくなった。

厳格な階級制度を緩めて、奴隷を解放し、商業を奨励した。

とくに若者からの人気は絶大だった。わたしたちはいっしょに夢を見た。

既得権益をもった保守派貴族が反乱を起こしたが、敵ではなかった。首謀者、協力者はすべて粛清し、断頭台の藻屑にきえた。

わたしは理想に燃えた。しかし、理想を燃やせば、燃やすほど周囲は離れていった。

国の農業力を発展させるために、害鳥の徹底的な駆除を命じた。

「リオ様、それは性急すぎます」

常に側近として仕えてくれていたライがわたしを諫めた。

「あの鳥が絶滅した場合、どんな影響がおきるかわからないのです。どうか考えなおしください」

わたしは激高した。

「この大バカ者。あの鳥がいかに農民を苦しめているかわからんのか。わたしの国であんなものが生きることはまかりならん。自然に与える影響など些細なものにすぎない」

わたしはライを遠ざけ、閑職へ左遷した。

害鳥絶滅計画は、わたしの熱心な支持者によって忠実に実行された。

わたしは満足した。季節は秋になっていた。

外には美しい夕暮れと虫たちが優雅に踊っていた。

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【自作小説】愚痴/前日/平等

愚痴

「先輩、聞いてくださいよ」
 新婚の後輩は居酒屋でおれに愚痴をいう。

「あいつったら酷いんですよ。無断で飲み会にいったらめっちゃ怒るんです。今日だって、必死に先輩と飲んでくるっていって、なんとか許してもらったんです」

「ふーん、そうなのか」

「なんですか。つれないな~先輩」

「この前だって、小遣いが足りないから追加のお願いをしたら、顔真っ赤にしてね」

「うんうん」
 おれはビールを一口飲む。

「だいたい、月3万円ってきつくないですか」

「そりゃあ、辛い」
 おれは適当に相づちをうつ。

「でしょ、弁当だって残り物が多いし」

 後輩は延々と奥さんの愚痴をおれに話していった。

 でも、なぜか満足そうな笑顔だった。

 おれはつぶやく。

「奥さんの事どんだけ好きなんだよ」と
 後輩は顔を赤くして小声で答えた。

「大好きです」

前日

 明日、世界が滅びるらしい……。

 変な占い師がそういっていた。

 ノストラダムスの大予言、マヤの予言。
 こんなことは何度あるのだろうか?
 いったい地球はなんど滅びるのだろうか?

 きっと、5年ぶり20回目の滅亡とかそういった頻度だ。

 明日、世界が滅びるとしたらなにをしようか。

 このような話が出るたびにわたしはいつもそれを考える。

 でも、答えは変わらない。

 ふつうに過ごそう。

 ご飯を食べて、ふつうに働き、好きなひとたち話して、そして、寝る。

 このふつうが、たぶん、破滅を乗りこえた未来につながっているのだと思う。

 そして、思うのだ。わたしは幸せだと。

平等

 24世紀。世界は統一された。そこは、民族・宗教といった概念すらも超越された理想世界。人々は争いをおこさず、平等で平和な生活を送っていた。

 平等というのはとても素晴らしい考え方だ。人々は政府から支給された同じ服を着て、同じ時間に目がさめるように決められている。そして、そこではコンピュータによって管理されており、人々はみな同じメニューの食事をする。

 古人はいった。「四海兄弟」と。「人類みな兄弟」ともいった。そして、コンピュータは考えたのだ。そうなるには、すべての人間がおなじようになればよいと。

 ほとんどの仕事はコンピュータがおこなっているため、人間はただ農作物を作る仕事だけをするのだ。自分たちが食べるものだけを作り、あとはコンピュータがやってくれる。運動が苦手な者、勉強が苦手な者、逆に得意な者。彼らは平等という概念を壊しうる危険な存在だ。そのような傾向が、学校でみられると、コンピュータはただちに彼らに手術をほどこす。素晴らしい考え方だ。そして、みんなと同じ能力になるのだ。天候はすべて管理されていて、世界はすべて同じ天気になる。畑の土壌も微生物もすべて均一になっている。ただ、コンピュータが示す手順通りに作れば、同じものが取れる。料理もすべて機械がやってくれる。

 余暇も曜日ごとに決まっている。月曜日はドラマ鑑賞、火曜日は読書、水曜日は音楽鑑賞、木曜日は昼寝、金曜日は散歩、土曜日はお菓子を食べ、日曜日はこどもとブロックを積み上げるのだ。

 昔はサッカーや野球といったスポーツや格闘ゲームなどがあったそうだ。なんと野蛮な考え方だったのだろう。競い合うということは、不平等なことなのだから。コンピュータはすべてそれを禁止とした。今ではそれらのルールすらわからない。

 そして、すべての人間はおなじになったのだ。顔や身長は違うけれど、そんなことは問題ではない。昔はそれで異性に人気があるか決まっていたそうだが、そんな風習はもうどこにもない。生まれたときから、結婚相手はコンピュータによって選ばれている。23歳で最初の子供を産み、29歳で次の子を産む。最初は女の子、次に男の子という順番まで、遺伝子操作をされている。すべてが平等なのだ。なんとすばらしいことだ。

 われわれは本当の平等を手に入れたのだ。人類は有史以来、最高のユートピアを作り出した。

前作はこちら

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vs激指 激闘の記録

① 角換わり4五桂馬強襲

手合割:平手
先手:自分
後手:激指10 二段
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) (00:00 / 00:00:00)
2 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
3 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
4 8四歩(83) (00:00 / 00:00:00)
5 2五歩(26) (00:00 / 00:00:00)
6 8五歩(84) (00:00 / 00:00:00)
7 2二角成(88) (00:00 / 00:00:00)
8 同 銀(31) (00:00 / 00:00:00)
9 8八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
10 3三銀(22) (00:00 / 00:00:00)
11 7七銀(88) (00:00 / 00:00:00)
12 3二金(41) (00:00 / 00:00:00)
13 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
14 9四歩(93) (00:00 / 00:00:00)
15 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
16 9五歩(94) (00:00 / 00:00:00)
17 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)
18 7二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
19 3五歩(36) (00:00 / 00:00:00)
20 同 歩(34) (00:00 / 00:00:00)
21 4五桂(37) (00:00 / 00:00:00)
22 4四銀(33) (00:00 / 00:00:00)
23 2四歩(25) (00:00 / 00:00:00)
24 4五銀(44) (00:00 / 00:00:00)
25 2三歩成(24) (00:00 / 00:00:00)
26 3六桂打 (00:00 / 00:00:00)
27 2七飛(28) (00:00 / 00:00:00)
28 4八桂成(36) (00:00 / 00:00:00)
29 同 金(49) (00:00 / 00:00:00)
30 3六銀(45) (00:00 / 00:00:00)
31 2四飛(27) (00:00 / 00:00:00)
32 1五角打 (00:00 / 00:00:00)
33 3四飛(24) (00:00 / 00:00:00)
34 4八角成(15) (00:00 / 00:00:00)
35 同 玉(59) (00:00 / 00:00:00)
36 2三金(32) (00:00 / 00:00:00)
37 3二飛成(34) (00:00 / 00:00:00)
38 2二歩打 (00:00 / 00:00:00)
39 3一角打 (00:00 / 00:00:00)
40 5二金(61) (00:00 / 00:00:00)
41 同 龍(32) (00:00 / 00:00:00)
42 同 玉(51) (00:00 / 00:00:00)
43 4一角打 (00:00 / 00:00:00)
44 6一玉(52) (00:00 / 00:00:00)
45 5二金打 (00:00 / 00:00:00)
46 7一玉(61) (00:00 / 00:00:00)
47 5三角成(31) (00:00 / 00:00:00)
48 6二銀打 (00:00 / 00:00:00)
49 同 馬(53) (00:00 / 00:00:00)

②雁木vs矢倉

手合割:平手
先手:自分
後手: 激指10 二段
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) (00:00 / 00:00:00)
2 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
3 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
4 3二金(41) (00:00 / 00:00:00)
5 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
6 4二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
7 6八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
8 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
9 7八金(69) (00:00 / 00:00:00)
10 5四歩(53) (00:00 / 00:00:00)
11 6七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
12 8四歩(83) (00:00 / 00:00:00)
13 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
14 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
15 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
16 5二金(61) (00:00 / 00:00:00)
17 6九玉(59) (00:00 / 00:00:00)
18 5三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
19 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
20 7四歩(73) (00:00 / 00:00:00)
21 4七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
22 3三銀(42) (00:00 / 00:00:00)
23 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
24 8五歩(84) (00:00 / 00:00:00)
25 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)
26 4四歩(43) (00:00 / 00:00:00)
27 7七角(88) (00:00 / 00:00:00)
28 3一角(22) (00:00 / 00:00:00)
29 6五歩(66) (00:00 / 00:00:00)
30 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
31 5六銀(47) (00:00 / 00:00:00)
32 4三金(52) (00:00 / 00:00:00)
33 4八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
34 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
35 4五歩(46) (00:00 / 00:00:00)
36 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
37 4四歩(45) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(53) (00:00 / 00:00:00)
39 4五歩打 (00:00 / 00:00:00)
40 5三銀(44) (00:00 / 00:00:00)
41 2五桂(37) (00:00 / 00:00:00)
42 2二銀(33) (00:00 / 00:00:00)
43 4四歩(45) (00:00 / 00:00:00)
44 4二金(43) (00:00 / 00:00:00)
45 4五銀(56) (00:00 / 00:00:00)
46 3三銀(22) (00:00 / 00:00:00)
47 同 桂成(25) (00:00 / 00:00:00)
48 同 金(42) (00:00 / 00:00:00)
49 4三銀打 (00:00 / 00:00:00)
50 5五桂打 (00:00 / 00:00:00)
51 3二銀成(43) (00:00 / 00:00:00)
52 同 金(33) (00:00 / 00:00:00)
53 4三金打 (00:00 / 00:00:00)
54 4七歩打 (00:00 / 00:00:00)
55 同 金(58) (00:00 / 00:00:00)
56 6七桂成(55) (00:00 / 00:00:00)
57 同 金(78) (00:00 / 00:00:00)
58 6六銀打 (00:00 / 00:00:00)
59 同 金(67) (00:00 / 00:00:00)
60 同 歩(65) (00:00 / 00:00:00)
61 5九玉(69) (00:00 / 00:00:00)
62 6七歩成(66) (00:00 / 00:00:00)
63 3二金(43) (00:00 / 00:00:00)
64 同 玉(41) (00:00 / 00:00:00)
65 3四銀(45) (00:00 / 00:00:00)
66 7七と(67) (00:00 / 00:00:00)
67 4三歩成(44) (00:00 / 00:00:00)
68 4一玉(32) (00:00 / 00:00:00)
69 6三桂打 (00:00 / 00:00:00)
70 2二角(31) (00:00 / 00:00:00)
71 4二歩打 (00:00 / 00:00:00)
72 同 飛(82) (00:00 / 00:00:00)
73 同 と(43) (00:00 / 00:00:00)
74 同 銀(53) (00:00 / 00:00:00)
75 4三銀打 (00:00 / 00:00:00)
76 同 銀(42) (00:00 / 00:00:00)
77 同 銀成(34) (00:00 / 00:00:00)
78 6八金打 (00:00 / 00:00:00)
79 4九玉(59) (00:00 / 00:00:00)
80 5八金打 (00:00 / 00:00:00)
81 3八玉(49) (00:00 / 00:00:00)
82 4八金(58) (00:00 / 00:00:00)
83 同 金(47) (00:00 / 00:00:00)
84 3七歩打 (00:00 / 00:00:00)
85 同 玉(38) (00:00 / 00:00:00)
86 5五角(22) (00:00 / 00:00:00)
87 4六歩打 (00:00 / 00:00:00)
88 同 角(55) (00:00 / 00:00:00)
89 同 玉(37) (00:00 / 00:00:00)
90 5五角打 (00:00 / 00:00:00)
91 4五玉(46) (00:00 / 00:00:00)
92 4六飛打 (00:00 / 00:00:00)
93 5四玉(45) (00:00 / 00:00:00)
94 4三飛(46) (00:00 / 00:00:00)
95 同 玉(54) (00:00 / 00:00:00)
96 5二銀打 (00:00 / 00:00:00)
97 5四玉(43) (00:00 / 00:00:00)
98 3三角(55) (00:00 / 00:00:00)
99 7一飛打 (00:00 / 00:00:00)
100 6一歩打 (00:00 / 00:00:00)
101 同 飛成(71) (00:00 / 00:00:00)
102 同 銀(52) (00:00 / 00:00:00)
103 4二銀打 (00:00 / 00:00:00)
104 同 角(33) (00:00 / 00:00:00)
105 3二角打 (00:00 / 00:00:00)
106 3一玉(41) (00:00 / 00:00:00)
107 4一飛打 (00:00 / 00:00:00)
108 3二玉(31) (00:00 / 00:00:00)
109 4三金打 (00:00 / 00:00:00)
110 2二玉(32) (00:00 / 00:00:00)
111 4二飛成(41) (00:00 / 00:00:00)
112 3二歩打 (00:00 / 00:00:00)
113 同 龍(42) (00:00 / 00:00:00)

自作次の一手傑作選!

ということで、いつもtwitterに披露している次の一手の自薦集です(^^)/

一度解いたことがあるひとも、復習がてら解いてみてください!

①相中飛車の決め手

これが分かれば勝利は確定!! 二段のかたとの相中飛車の終盤戦。 対象棋力は初段前後!

さあ、どう寄せますか?


答えは……

▲6三金です。

これでどうやっても、後手玉が詰みます。もう逃げられません。

②中飛車vs二枚銀の終盤

三段の方との練習試合で、ひらめいた寄せです。 自分が先手中飛車、後手は二枚銀でした。 この後の先手の次の一手はなんでしょうか? これはほぼ寄っています。

答えは……

▲4四桂馬

△同歩だと▲4三金打、△2二玉、▲3二飛車打からの寄り。 △2二玉だと▲4二馬で必死ですね。 実際の手順は、△同歩▲4三金打で投了となりました。

③寄せの基本問題

力戦の最終盤。相手の陽動居飛車にひっかかり、中飛車なのに左に王を囲いました(笑) 私は飛車を切ったので、ここで一気に決めたいところ。 どうやって相手の王を捕まえますか?

答えは……

▲8二金! これで相手玉の逃げ道を封鎖。 相手は飛車を動かして強引に逃げ場所を作るしかありません。 △7二飛車or△7四飛車どちらでも、▲8三金と下がることで、玉の逃げ場が封鎖されて、自分が勝勢となります。

➃またまた、寄せの基本

今回は基本的な問題です。 対象棋力は2級前後。 さあ、先手はどう寄せますか? 難しく考えずに基本に忠実にいきましょう。

正解は、


▲7二金

退路封鎖して、挟み撃ちです。 これで必死。 実戦では、△6一銀▲4一金△同玉▲3三桂馬……下図で投了でした~

ソース画像を表示

⑤王様の捕まえ方

やっぱり基本は大事ですからね。その基本的な手は有段者同士の対局でも有効です。 先手になって、勝ちを見つけてください。 難しく考えないで、大丈夫。本当に基本的な手筋です。

答えは

正解:▲3一角 △同玉なら、頭金で即詰み。 △1二玉なら、▲1三飛車△同桂▲2二金で詰みです。

レベルがもっと高いものを求める方はこちらもどうぞ!

基本問題編はこちら!

1手詰しか解いたことのない1級の話~恥の多い将棋人生を送ってきました~

ということで、今回は自分の将棋人生を振り返るエッセイですw

実は拙作『おれの義妹がこんなに強いわけがない~妹とはじめる将棋生活~』のPVが10万を超えまして、その記念エッセイとなります。

はっきり言って、こんな将棋人生を送ってはいけないという反面教師にして欲しい自分の将棋半生です。みなさんも笑って読んでみてください。

たぶん、1番の衝撃は、1級時代に3手詰が解けなかったエピソードでしょう(笑) そんな危ない終盤力をもつ自分が、今や詰パラアプリで、20手以上の詰将棋とか解いているので、世の中わからないものです。

こんな自分でも、一応有段者になれたので、みんなも頑張ろう笑

① 将棋を始める

まず、どうして将棋をはじめたのか。実は、自分が将棋を始めたのは、大学を卒業して、働き始めてちょっと時間が経ってからなんですよね。チェスはたまにやっていて、将棋で言うところの初段くらいの実力はあったんですが、将棋は駒の動きがかろうじて分かるくらい。

知っているのは、見た目がおもしろい穴熊。大好きな戦い方は、無敵囲いと、今考えてもやばいやつでした(笑)

仕事が終わって、日課の動画サイトを見ていたら、将棋の実況に遊戯王のBGMをつけてみたというネタ動画をたまたま見て、将棋をやってみるかとはじめました。

あの将棋は、伝説の逆転劇があったNHK杯 羽生vs中川。

ひふみんが「うひょー」と実況しながら、「あれれーこれもしかして頓死?」と言っていたのがきっかけでした。あれがなかったら、将棋をしていなかったでしょうw

そのおもしろおじいさん(かなり失礼ですが)、またたくまに数十手先の詰みを解説する姿に、カッコイイなと感動してしまったんですね。

とりあえず、この本を買って、「原始棒銀」の定跡を覚えたのが、私の将棋の第一歩。スマホで見つけた将棋ウォーズをスマホに入れて華々しくネット将棋デビューしたのでした。

そして、「原始棒銀」は強かった。

30級からはじめた私は、棒銀のおかげで1カ月で3級まで昇級したのでした(笑)

居玉の棒銀オンリーだったので、今思うと変態将棋の萌芽がここにあったんですねー(笑)

② 3級から2級へ

勝てるので将棋が楽しい。もっと将棋を勉強しようと私は、1手詰の本を買ってきました。

簡単で、一気に解いてしまったんですね。

よし、これで詰将棋終わり。3手詰はなんだか、難しそうだから後回しにしようと、得意戦法の棒銀を磨きかけようと、次の戦術書を買うんですね。それが、この本。



棒銀の名著ですね。私もわからないなりに頑張って、盤に本の内容を並べました。

ここらへんで、やっと舟囲いやら矢倉の形を覚えます。今考えると難しい内容なんですが、おぼえると意外と勝てるんですよね。棒銀って本当に優秀な戦法で、手筋も結構吸収出来てどんどん強くなっていくのを一番実感した時期です。

なんやかんやで仕事が忙しいなかでも半年くらいで、ウォーズ2級まで昇級したのでした(笑)

③ 棒銀の伸び悩み~奇跡の1級昇級まで

しかし、2級までくるとさすがに棒銀対策をしっかりできるひとが増えてきます。よって、勝てないw

ウォーズの達成率も、ひと桁台で低迷。

特に、角道を止めない振り飛車に大苦戦していたのでした(笑)

3手詰ハンドブックを買ってきて、解こうとしても、やっぱり解けない。

あきらめて、定跡研究に走る自分。

そんな時に、2chで見たのが、この戦法でした。

ええ、まさかの早石田です。

さっそく、勉強に取りかかる自分。

買ってきたのは、『久保の石田流』です。

またまた、分からないなりに頑張って定跡を覚える自分。

そうすると連戦連勝。みんな受け方を知らない。

鈴木流超急戦みたいな指し方で、序盤の研究手順を使って勝率を荒稼ぎしはじめたのです。

そして、将棋をはじめて1年後。

あいかわらず、詰将棋は1手詰しか解けない自分が……

まさかの昇級したのです。

そう、1級に……

こうして、1手詰しか解けない超問題児の1級が誕生したのでした……

そして、長い停滞へ続くのです(笑)

(以下、後日加筆予定)

羽生流袖飛車研究③(KIF)

今日は将棋クエストの大会に出てみました!

羽生流袖飛車が決まりに決まって、1020人参加の大会で70位くらいになれました! この戦法でレート上位の方を2人ほど粉砕し,大会での躍進の原動力となりました。

前の記事で書いたKIFを公開します。研究にご利用ください。

KIF形式棋譜ファイル

Generated by Shogidokoro

手合割:平手
先手:
後手:
手数—-指手———消費時間–
1 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
2 3二金(41) (00:00 / 00:00:00)
3 2五歩(26) (00:00 / 00:00:00)
4 7二飛(82) (00:00 / 00:00:00)
5 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
6 7四歩(73) (00:00 / 00:00:00)
7 2四歩(25) (00:00 / 00:00:00)
8 同 歩(23) (00:00 / 00:00:00)
9 同 飛(28) (00:00 / 00:00:00)
10 2三歩打 (00:00 / 00:00:00)
11 2六飛(24) (00:00 / 00:00:00)
12 7五歩(74) (00:00 / 00:00:00)
13 7八金(69) (00:00 / 00:00:00)
14 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
15 6八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
16 7四飛(72) (00:00 / 00:00:00)
17 5六歩(57) (00:00 / 00:00:00)
18 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
19 5七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
20 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
21 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
22 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
23 6七金(78) (00:00 / 00:00:00)

変化:23手
23 6七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
24 4二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
25 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
26 6三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
27 4八金(49) (00:00 / 00:00:00)
28 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
29 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)
30 5四銀(63) (00:00 / 00:00:00)
31 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
32 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
33 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
34 7六歩(75) (00:00 / 00:00:00)
35 同 歩(77) (00:00 / 00:00:00)
36 8八角成(22) (00:00 / 00:00:00)
37 同 金(78) (00:00 / 00:00:00)
38 4四角打 (00:00 / 00:00:00)

変化:35手
35 同 銀(67) (00:00 / 00:00:00)
36 6五桂(73) (00:00 / 00:00:00)
37 同 銀(76) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(54) (00:00 / 00:00:00)

変化:33手
33 4七金(48) (00:00 / 00:00:00)
34 3一玉(41) (00:00 / 00:00:00)
35 9六歩(97) (00:00 / 00:00:00)

変化:20手
20 3五歩(34) (00:00 / 00:00:00)
21 6九玉(59) (00:00 / 00:00:00)
22 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
23 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
24 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)
25 6七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
26 1三角(22) (00:00 / 00:00:00)
27 4六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
28 2四飛(74) (00:00 / 00:00:00)
29 同 飛(26) (00:00 / 00:00:00)
30 同 角(13) (00:00 / 00:00:00)

変化:13手
13 7八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
14 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
15 5六歩(57) (00:00 / 00:00:00)
16 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
17 5七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
18 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
19 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
20 6三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
21 6八玉(59) (00:00 / 00:00:00)
22 7四銀(63) (00:00 / 00:00:00)
23 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
24 8四歩(83) (00:00 / 00:00:00)
25 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
26 8五歩(84) (00:00 / 00:00:00)
27 7九玉(68) (00:00 / 00:00:00)
28 5二金(61) (00:00 / 00:00:00)
29 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
30 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
31 3五歩(36) (00:00 / 00:00:00)
32 同 歩(34) (00:00 / 00:00:00)
33 4六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
34 8二飛(72) (00:00 / 00:00:00)
35 2四歩打 (00:00 / 00:00:00)
36 同 歩(23) (00:00 / 00:00:00)
37 同 飛(26) (00:00 / 00:00:00)
38 8六歩(85) (00:00 / 00:00:00)
39 同 歩(87) (00:00 / 00:00:00)
40 2三歩打 (00:00 / 00:00:00)
41 6四飛(24) (00:00 / 00:00:00)
42 6三金(52) (00:00 / 00:00:00)
43 3四飛(64) (00:00 / 00:00:00)
44 8五歩打 (00:00 / 00:00:00)
45 同 歩(86) (00:00 / 00:00:00)
46 同 銀(74) (00:00 / 00:00:00)
47 8七歩打 (00:00 / 00:00:00)
48 5四歩(53) (00:00 / 00:00:00)
49 6八玉(79) (00:00 / 00:00:00)

変化:22手
22 7四飛(72) (00:00 / 00:00:00)
23 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
24 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
25 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
26 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
27 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
28 同 桂(73) (00:00 / 00:00:00)
29 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
30 同 角(22) (00:00 / 00:00:00)
31 同 金(67) (00:00 / 00:00:00)
32 5七銀打 (00:00 / 00:00:00)
33 6七玉(68) (00:00 / 00:00:00)
34 6六銀成(57) (00:00 / 00:00:00)
35 同 玉(67) (00:00 / 00:00:00)
36 7二金(61) (00:00 / 00:00:00)
37 7九角(88) (00:00 / 00:00:00)
38 3三桂(21) (00:00 / 00:00:00)

変化:24手
24 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
25 7九玉(68) (00:00 / 00:00:00)
26 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
27 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
28 4二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
29 9六歩(97) (00:00 / 00:00:00)
30 3一玉(41) (00:00 / 00:00:00)
31 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
32 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
33 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
34 7六歩(75) (00:00 / 00:00:00)
35 同 歩(77) (00:00 / 00:00:00)
36 8八角成(22) (00:00 / 00:00:00)
37 同 玉(79) (00:00 / 00:00:00)
38 4四角打 (00:00 / 00:00:00)
39 5五角打 (00:00 / 00:00:00)
40 2六角(44) (00:00 / 00:00:00)
41 7五歩(76) (00:00 / 00:00:00)
42 同 飛(74) (00:00 / 00:00:00)
43 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
44 7八飛成(75) (00:00 / 00:00:00)
45 同 金(69) (00:00 / 00:00:00)
46 2八飛打 (00:00 / 00:00:00)

変化:35手
35 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
36 7七歩成(76) (00:00 / 00:00:00)
37 同 銀(78) (00:00 / 00:00:00)
38 5四銀(63) (00:00 / 00:00:00)

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