羽生流袖飛車研究①

ということで、今回は中飛車研究を箸休めして、羽生流袖飛車研究の研究をおこなっていきたいと考えています。

本来は中飛車vs嬉野流の相振り飛車でしたが、変化が膨大でまだまとめが間に合っていないので(笑)

そもそも「羽生流袖飛車」ってなんだというひとも多いと思うので、まずは概要を。

概要

羽生流袖飛車とは、羽生善治が2018年の棋聖戦で用いた作戦です。相がかりのようなオープニングから袖飛車に変える将棋で、火力が抜群です。特に仕掛けの段階で罠が多く貼られているので、今回はそちらの展開を紹介できればと考えております。

(2019.8.25加筆)

基本的な流れは簡単です。

①自分が後手

②相手が飛車先の歩を伸ばす

③袖飛車にする【羽生式袖飛車完成】

④基本的に袖飛車から浮き飛車へ変化する。

⑤桂馬を跳ねて、石田流のような駒組へ。

⑥下記の手順で、両取りを狙う。

基本図まで

▲2六歩△3二金▲2五歩△7二飛

基本図

相手が飛車先の歩をついた相がかり調の将棋に対して、金で先に受けて、袖飛車へ。これで前例のほとんどない力戦に相手を誘導できました。

図①

(基本図から)▲4八銀△7四歩▲2四歩△同 歩▲同 飛△2三歩▲2六飛△7五歩▲7八金

図①



先手はとりあえず、飛車先の歩を交換します。しかし、普通の相がかりとは違って角道を開くことができません。なので、かなり駒組を制限させられた形になりました。

図②

(図①から)△3四歩▲6八銀△7四飛▲5六歩△7三桂

図②

後手は飛車を浮き飛車にして、攻撃準備。先手は、雁木のような形にして対抗していこうとしています。

図③

(図②から)▲5七銀右△6二銀▲6六歩△6四歩▲6七銀△4二銀▲3六歩△6三銀▲4八金△4一玉▲3七桂△5四銀

図③

これで攻撃の準備が整いました。ここからは一気に攻めます。

結果図A

▲4六歩△6五歩▲同 歩△7六歩▲同 歩△8八角成▲同 金△4四角

△7六歩の後の▲同 歩 が悪手でした。

角を交換されて、飛車金取りとなり後手勝勢です。自然な手がおそろしい罠でした。

結果図A

これが、羽生流袖飛車の理想的な攻め方となっています。火力抜群ですね。

次回は、この理想形への対抗手段を考えていきたいと思います。

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