いや、圧巻の将棋でした。
先手渡辺明王将は矢倉、後手藤井聡太4冠は雁木になりました。
頂上決戦にふさわしい戦型ですね。江戸時代から続く将棋です!
渡辺先生は、矢倉に囲わずに早繰り銀にして、速攻を仕掛けます。
かなり研究されている渡辺将棋の雰囲気がぷんぷんで、1日目は藤井聡太4冠がかなり時間を使っていた印象です。
お互いに固めきることなく、乱打戦になりましたね。厚みと厚みのぶつかりあい。ほとんど時間を使わない渡辺将棋。
まさに切り札を投入した感じでしょう。作った厚みとスペースを生かして猛攻を仕掛けています。受けに入った藤井先生が逆に怖いです。
最近は、受けの藤井ですからね。
と金を作られたのにどんどん陣形が盛り上がっていく。いや、昭和の将棋みたいだな。
中原将棋の系譜を感じる。
攻められていたはずの藤井が一瞬のスキを突いて馬成り。ここらへんで形成が変わっている。恐怖しか感じない。
そして、受け将棋特有の守りながら相手のやりたいことを潰していく超高等テクニックを披露して、じわじわと渡辺玉を土俵際に追い込んでいきます。
そして、最後は強烈な一撃で詰み。
いや、全盛期の大山+中原将棋みたいなレベルになっていて、間違いなく史上最強の棋士になりつつある。
強すぎますよ、これは・・・
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