いや、藤井聡太先生が強すぎますね。
圧倒的な強さで豊島将之竜王を破り、史上最年少4冠が爆誕しました。
藤井将棋の強さは、終盤の完成度と厚みを生かした中盤の戦い方、研究に裏付けられた序盤の精度があげられると思います。
デビュー時は、すごい厚みを生かした攻め将棋だなと思っていたんですが、タイトル奪取後は厚みを生かした受けからのカウンターのような将棋も増えてきて、今ではかなり受け将棋のように見受けられます。
そして、受けに回っても強いんですよね。読みの精度がすごいから、むしろ受けている方が安定感があるまである。
藤井聡太全局集と棋譜速報でほとんどの棋譜を並べていますが、本当に正統派居飛車党の将棋ですね。
それに対して、自分は羽生先生の将棋は難しいと感じてしまう。
羽生先生の棋譜も速報や名局集、100番勝負シリーズとかで数百以上は並べているはずなんですが、どうしてもとらえどころがないと感じます。
やはり、オールラウンダーだからなのか。藤井将棋や永瀬将棋は厚みの使い方。佐藤会長は序盤の独創力とそれをまとめる力強さ。森内将棋は、強靭な受け。豊島将棋の粘り強さ。そんな棋風を感じるんですが、羽生将棋は自然すぎて、怖い。
確かに羽生マジックのような終盤の驚くような一手は個性なんでしょうけどね。
でも中盤は攻め将棋よりだけど、自然な感じ。
中原将棋を自然流と言いますが、自分は中原将棋=厚みを生かした攻め将棋のように見ているので、どちらかといえば羽生将棋が自然流なんじゃないかなと思うんですよ。
オールラウンダーはこだわりが薄いとよく聞くので、やはりその万能性がリズムのような棋風に出てこないのかなと思ったり。
こう比べてみると、羽生先生の将棋って長い将棋の歴史の中でも特に異質だったんじゃないかなと思うんですよね。
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