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今回はこちらの棋書のレビューになります。
最初は、級位者の方向けの入門書だろうと思っていたんですが・・・
読んでみると、入門者レベルから有段者向けの変化までかなり盛りだくさんの内容で、すごい名著でした!
最初の章は、まぁ入門用の勉強なんですが、読み進めていくうちに有段者向けの記事も少しずつ出てくる感じ。
居飛車党の最初の一冊としてはこれを推したいくらいの完成度。
角換わりと雁木は居飛車党は避けられないので、この本をマスターするだけで相居飛車対策は結構な部分カバーできると思います。
銀交換した後、何をすればいいのかわからないという入門者の悩みもこちらで解決可能ですね。ちょっと難しいんですが(笑)
目次
第1章は棒銀の基本的な狙い

角換わりの組み方は令和と平成の間みたいな感じ。有段者向けになると少しぬるい気はしますが、ここは基本中の基本を学ぶということでしょうね。
腰掛け銀に対して、棒銀が攻めまくって銀交換。その後は端から手を作っていき角捨てる定跡ですね。
アマ3級クラスまではこの内容だけでOKです。
この章を徹底的に覚えれば、角換わりに関しては3級になれると思います。
第2章は腰掛け銀の棒銀対策

この棒銀が出てきたところで、△2二銀と引くのがメジャーな棒銀対策ですね。
これはちょっと高度な話も出てくるので初段前後レベルだと思います。
棒銀も悪くなるわけではないのでゆっくり持久戦にシフトしていく感じ。
これは明確な狙いがないのでちょっと力将棋になりやすい形。
後手になったときの棒銀対策としてはかなり優秀で、これがマスターできればたぶん初段行けると思う。
第1章からここに行くのは難しいかもですが、対棒銀に悩んでいる人はここを読みましょう!
第3章は端から攻める棒銀

こちらも棒銀対策としてはメジャーですよね。
棒銀は銀を捨てて香車と交換。端攻めをしていく基本定跡。
90年代前後プロの将棋でもよく見た定跡です。
第1章の次は第3章を読んだ方がいいと思いました。こちらはアマ2級~初段クラスの知識だと思っているので、基本的な狙いがわかったら今度はこっちをやった方がいいと思います。
第2章は、どちらかといえば棒銀対策の意味合いが強いですから!
第4章は棒銀vs早繰り銀(角打ち込み型)
ここらへんからちょっとレベルが上がります。

アマ初段前後レベル。
棒銀は早繰り銀にどうして弱いのか。それは棒銀が△5四角など角打ちに弱いからなんですよね。(腰掛け銀では打てない場所に角を打てる)
角換わり3すくみがよくわかる定跡です。
ここら辺は強くなってから読んだ方がいいような気もしますね。1~3章でアマ初段クラスになってからここを読んだ方がいいと思います。普通に内容は有段者クラスですからね。
わからなければ1~3章を完璧にする方針でOKです!
第5章は相棒銀

これは級位者間で特に多い形ですね。だから、4章を飛ばしても読んでおいた方がいい内容。同型だと基本的に先にさせる先手の方が有利!
ただ後手陣を崩す方法が結構難しいので理解が難しいのが難点。
ただ、居飛車党の感覚をつかむためには必須の章なので、2級くらいのレベルになったら読んだ方がいいと思います!
第6章は▲7八金省略型
はい、ここは有段者でも読んだ方がいい内容ですb

この金を省略しているので、実は後手の早繰り銀が間に合わないんですよねw
棒銀の速攻・角捨てで先手の攻撃が華麗に決まります。
実は、自分もこれをよく使っていてので、元ネタはこの本かと納得しました(ネットの棋譜並べで覚えた)
この第6章は普通に有段者が読むべき内容なのでしっかり勉強しましょう。
まとめ
ということでアマ入門者から三段クラスまでずっと使い続けることができる角換わり棒銀の名著でした!
アマ初段になりたい人はこれに特化していくのも十分ありです。
相腰掛け銀は難しすぎますからね。
角換わりは棒銀だけでも有段者になれると思っているので、この1冊でかなりのレベル帯まで一緒に成長できるはずです!
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