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1950年代、ついに復活した中飛車。
ツノ銀中飛車の全盛期。
そして、ついに怪物が中飛車を愛用するようになります。
そう、大山康晴十五世名人です。
50年代後期から、後手中飛車を愛用し始めて、強豪たちを次々と打ち破ります。

さらに、中飛車に対する急戦定跡も徐々に確立されていきます。
例えば、升田vs大山の対局でも登場した▲4六金急戦。
右四間飛車で対抗する棋譜もあります。
他の対抗策としては位取りといった選択肢も有力視されていたようです。

基本的に50年代後期は、この急戦策と位取り(この2つの組み合わせもあります)が主流となっていて、中飛車の歴史が動き始めていきます。
(続く)
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