こちらの続きです。
今回は第二回の後手中飛車(ゴキゲン中飛車)です。
後手のゴキゲン中飛車は現在、プロ棋士の先生方の対局のなかでも結構苦戦している印象です。
まず、先手居飛車vsゴキゲン中飛車にはどんな戦いがあるのかを確認していきましょう。
代表的な4つの戦い方についてです。
目次
超急戦

ゴキゲン中飛車の中でも最も激しい戦いになりやすい戦法。
この金の動きがトリガーになる。
研究勝負になりやすく、詰みまで研究されている変化も多いため、指しこなすためには慣れと勉強が必要な形。
中飛車初心者にはおすすめできない。
※実は回避可能なので、慣れるまでは回避した方が無難です。私は慣れても拒否してます(笑) 拒否の方法はこちら↓
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丸山ワクチン

この角交換がトリガーになる戦法。
急戦調が多い対後手中飛車にたいして、これは例外的に持久戦に持ち込もうとする作戦。角の打ち込みからの居飛車の急戦策はまとめることが難しく、居飛車不利になりやすい。
居飛車・中飛車ともに力を出しやすく、好む人も多いが、居飛車は超速が勝ちやすいためこちらを選ぶ人はかなり少なくなった。
居飛車穴熊

居飛車が工夫して、穴熊を妨害してくるゴキゲン中飛車相手に穴熊を組む。
居飛車側が序盤から、かなり神経を使うことになり、穴熊に組むまでが結構大変なイメージ。↑の図は一直線穴熊と呼ばれる形。その他に、▲4七銀型で穴熊を作る方法もある。
※定跡書では▲4七銀型の穴熊は評価が低いが、自分的には結構やれるイメージ。一直線穴熊よりも序盤の安定度は高い。
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超速

誕生以来、すべての中飛車党を困らせ続ける居飛車の切り札。
本来はここから居飛車穴熊に安全に組むための作戦だったが、いまでは二枚の銀が前に出たりするなどレパートリーも豊富。
中飛車が自然に駒組すると大抵作戦負けになりやすく、工夫が必要になる。自分が後手中飛車を封印中なのもほとんどこれが原因。
中飛車が勝ち切るために、かなりの終盤力が必要になる戦型だと思っています。
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待ってました!
明解な内容で、道に迷える級位者にはたいへんありがたいです!
後手中飛車は苦悩の道になりそうですか・・・^^;
先手中飛車の時はわりと簡単に有利になりそうなのに、後手になって1手遅れるだけで、急に難しくなるのですね。
コメントありがとうございますm(__)m
基本的に自然に組んでいると、作戦負けしやすいのでどこかで工夫が必要になりますね。ただ、里見先生のように中飛車を使いこなせる人もおおいので、終盤力を鍛えるのが大事になってくると思います。