ついに棋聖戦第二局です。
戦型は先手急戦矢倉になりました。
矢倉5手目問題。つまり、5手目に▲6六歩にするか▲7七銀にするかです。実は、このどちらを採用するかで、後手は採用できる急戦矢倉が変わってきます。そして、基本的に▲6六歩は、左美濃急戦以外の急戦矢倉に強いのが特徴です。じゃあ、▲7七銀はどうしているのかと思う方もいると思います。実は、▲7七銀は攻撃力が高いんです。そして、▲6六歩とは違い先手でも急戦矢倉にすることができる選択肢をもっているんですね。(先手番米長流急戦矢倉等)そこが好まれるポイント。
https://dnovel.net/archives/3788
以前のブログでも書きましたが、米長流急戦矢倉は先手でも使用可能なので、5手目▲7七銀の矢倉の流行の中心になっているわけです。
ただ、お互いに先後が急戦矢倉にするパターンはかなり力戦形になるので、相掛かりのような将棋になります。
今回がまさにその例ですね。厚みの奪い合いになる攻防になりました。攻め合いの将棋で、藤井将棋はまさに攻め将棋なので後手番でもこうなれば狙い通りといえるのではないでしょうか?
矢倉についてはこちらを参照ください。
鰻と天重。どちらも美味しそう。
予想しにくい手の応酬ですが、完全に後手が主導権を握りました。
こうなると厚みもあるので逆転はかなり難しく、最後は一気に寄せきってしまいましたね。
まさに怪物で、正統派居飛車党の最高傑作の道を邁進しています。
今後増えるだろう現代矢倉についてはこちらの本の知識を頭に入れておかなければいけないレベルになっています。
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真田先生の矢倉シリーズの最高傑作だと個人的には思いますb