ついに3組決勝戦で師弟対決が実現しましたね。
▲藤井聡太七段-△杉本昌隆八段の激突です。
杉本先生は、相振り飛車の歴史の革命家です。詳しくはこちらをご覧ください。
50代になってからさらに気力が充実していくのはさすがです。
師匠は和服で対局。やる気満々ですね。
戦型は、先手金無双急戦vs四間飛車。
振り飛車の革命家の師匠に対して、藤井先生も新時代の戦法をぶつけていきます。
今度本が出るんですよね。
金無双急戦はもともと、将棋ソフトのポナンザが得意としていた形で、10年代中盤~後半にチヤホヤ将棋ソフトで採用されることが増えていた形です。
少しずつプロ棋戦でも増えてきて、ついに大舞台で登場しましたね。
個人的にエルモ急戦よりも有力だと思ってます。バランスの良さと角交換に強いのが評価点(エルモは角交換が意外と難しい)
この囲いには、斜め棒銀と早仕掛けのどちらかを選択するのが有力ですね。
棒銀はたしか採用数が少ないはず。ここらへんは、エルモ急戦と一緒です。
藤井先生は斜め棒銀を採用しました。
それに対して杉本先生は、急戦に強い左金と飛車の接近を選択しました。
これは大山先生→藤井猛先生と受け繋がれた四間飛車の形ですね。片美濃放棄は驚きましたが(;’∀’)
藤井先生は流れの中で、金無双を変化させて玉頭戦を選択。
金無双陣形は縦に強いのでこれはなかなかおもしろい。
とても勉強になりました。
一気に攻め切ってしまった印象です。
藤井先生が3組優勝。3組優勝→竜王挑戦→タイトル奪取の竜王戦ドリームの王道が見えてきました。
羽生・糸谷先生がたしかこの流れでタイトルを取っているので、期待大です。