【NHK杯観戦記】中村太地 七段 vs 谷川浩司 九段~終盤の逆転劇~

目次

今回の対局の基本情報

棋戦名:第70回NHK杯

対局者:中村太地 七段 vs  谷川浩司 九段

日付:2020.6.14

観戦記

今回は、角換わり腰掛け銀でしたね。ふたりとも著書があるくらい角換わりの専門家ですし、やっぱりそうなるかと思いました(笑)

最初は、先手のポンポン桂馬の急戦含みでしたが、お互いに腰掛け銀に進みました。

この序盤の手待ちをしながら、相手の狙いを消し合っていくのが角換わりのおもしろいところであり、難しいところですね。

新型同形はほとんど指したことがないので、しっかり解説を聞きながら並べると新鮮ですね。

50手目付近で、中村先生が思い切った角打ち。

死にそうで、死なない角ですね。すごいバランス感覚(;´Д`)

自分は怖くて指せないですw

最終的に馬と金が交換。これが成立するのか(;’∀’)

と思ったら、継続する攻撃。

矢倉崩しの2四桂馬ですね。

これ強いんですよね。

中村先生、今日は攻めまくりです(‘ω’)ノ

こういう全体を使った波状攻撃は勉強になりますね。

解説の森内九段曰く

60手台の局面は「難解ですね。私は攻めが苦手なので、後手を持った方が気楽」(意訳)だそうです。先手の王様の位置6八にも言及して、もう少し遠くの方が安心という評価ですね。うわ~勉強になります。

中村先生の玉頭を攻める猛攻。しかし、しのいで谷川九段の反撃が始まります。

攻守がスピーディーに入れ替わります。

80手台後半で流れが変わった印象です。先手の攻めに苦しんでいた後手が、一気にカウンター。

解説の森内九段曰く

「先手のと金攻めが間に合わなそう」

いままで、そのと金攻めを評価していた森内先生が、そう言うので、これは後手がかなり盛り返してますね。

100手を超えて、谷川先生の勝ちが近づいてきました。やはり、90手付近の攻防で入れ替わってしまったんでしょうか。先手の攻めが完全に切れかかってしまいました・・・

「どうしてこんなふうになってしまったんだ」と森内九段。

谷川先生は、安全に勝ちにいきました。

攻防の角打ち。手堅すぎる。根絶やし流です。

谷川先生の安定感ある指しまわしでした。

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投稿者:

D

小説家になろうで、小説を書いています。 得意ジャンルは、ラブコメ、SF、歴史もの。 このサイトでは、オリジナル小説・詩・ゲームの紹介や読んだ本の書評をしていきたいと考えています!

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