【観戦記】ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦 永瀬拓矢二冠 対 藤井聡太七段~最高峰の相掛かり~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦

対局者:永瀬拓矢二冠 対 藤井聡太七段

日付:2020.6.4

観戦記

ついにはじまった歴史を作るための戦い。

史上最年少タイトル挑戦に挑む天才藤井聡太先生に立ちはだかったのは、怪物永瀬拓矢二冠。

歴史的な舞台になりました。

研究仲間同士の激突で、少し前の将棋世界には、永瀬先生のインタビューで、藤井聡太先生にはやや負け越していると話されていたのが印象的でした。

私の戦型予想は

①矢倉(二人とも得意)

②相掛かり(力勝負)

③角換わり(基本)

この順番でしたが、②でしたね。

15手くらいからほとんど定跡化されていない局面で、まさに新時代の相掛かりでした。

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相掛かりは、本当に定跡化が難しくて、力勝負になりやすいですよね。

羽生vs森内百番指しや木村名人実戦譜、中原誠名局集とかで並べましたが、大名人たちの相掛かりは、非常におもしろくて独創的。

相掛かり=江戸時代から続く伝統的な力勝負の舞台で、時代の第一人者たちに愛された戦法ですからね。

序盤から、大駒が交換されるなどでかなりの空中戦的な進行になりました。

40手前後の攻防が、おそらく序盤のキーポイントですね。

飛車打ちが完全に勝負手のように怪しく、これを咎められるかどうかが今回のハイライトシーンのひとつ。

飛車を捨てて角を取った永瀬先生の構想がうまくいき、一気に有利な状況を作った印象ですね。

ここらへんで、どちらもまとめるのは難しいが、先手の方が分かりやすい攻めが多い展開になったんですが、さらに10手後、今回の対局の運命を分ける局面が発生しました。

54手目の後が今回の勝負を分けた手でしたね。

ここをしのげば、先手は攻撃を繋げやすくなる。

逆に、後手はしのがれてしまえば、継続手が難しくなる状況でした。

王の早逃げか、それとも、持ち駒を消費した安定的な金打ちか。

この2つの選択肢。永瀬二冠を長考に沈めました。

選んだのは、早逃げ。

そして、ここから繋がる天才・藤井聡太の攻め。

追い立てる先手に、逃げ切る後手玉。

「時計の針は元には戻らない。 だが、自らの手で進めることはできる」

新世紀エヴァンゲリオン 22話

この名言を思いだしました笑

一気に勝負を引き寄せた後手は、執念の粘りを見せる永瀬二冠を振り切り一気に寄せ勝ちました。

強すぎる。

そして、歴史は動きました。

屋敷九段の最年少記録を破り、ついに藤井聡太先生は、タイトル挑戦。

タイトル戦が楽しみです。

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投稿者:

D

小説家になろうで、小説を書いています。 得意ジャンルは、ラブコメ、SF、歴史もの。 このサイトでは、オリジナル小説・詩・ゲームの紹介や読んだ本の書評をしていきたいと考えています!

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