【アベマ将棋観戦記】佐藤天彦 九段 vs. 稲葉 陽 八段~相がかりのねじり合い・200手越えの攻防~

目次

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第3回AbemaTVトーナメント

対局者:佐藤天彦 九段 vs. 稲葉 陽 八段

日付:2020.5.2

観戦記

少し遅くなりましたが、先週のアベマ観戦記です。

佐藤天彦先生vs稲葉陽先生。https://abema.tv/video/episode/288-23_s30_p36

いつぞやの名人戦と同じカードですね。

稲葉先生の恋愛エピソード(不良に囲まれた)という番外編も面白かったですw

https://abema.tv/video/episode/288-23_s20_p50(外部リンク)

ふたりとも、横歩取り不況の直撃を受けて、苦戦している感じですが、角換わりと相がかりや矢倉、雁木などに活路を見い出そうとしています。

今回は、相がかりですね。

UFO銀全盛期から、最近は早繰り銀・▲6八玉型・中段飛車などいろんな戦法が混在している力戦形が魅力。

選択肢が多すぎて、感覚が重要になってくる戦型です。

今回は佐藤先生の。▲2五飛車・3七桂馬・6八玉型です。

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類似局面はこちらの本の第3章に解説されています。

先手は、中段飛車の可動範囲の多さで動きまくり盤上制圧を狙いますが、後手はそれを防ぐために軽いステップで対抗していくイメージです。

と思ったら、先手が右玉に変化しましたw

稲葉先生は、中住まいで対抗します。

左右の銀がドンドン前に出ていき、右玉を制圧しようとしています。

飛車対策の桂馬跳ねで角が使えなくなったので、後手は銀を積極的に動かしていきます。

お互いに厚みを作り出して、ねじり合いですね。

バランス型将棋のおもしろさがここですね。

盤全体の攻防です。

中盤は、個人的に広さがある先手の方が好み。

後手の思い切りの良さが光ります。

ねじり合いを制した先手が、主導権を握ります。

先手の広さを活かした逃げ方と逃げつつ相手玉の逃げ場を塞いでいく手法がすごいw

後手は逃げきれずに投了となりました。

今回のまとめ

・相がかりの自由奔放さ

・中盤のねじり合い

・佐藤先生の広さを活かした終盤術。

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投稿者:

D

小説家になろうで、小説を書いています。 得意ジャンルは、ラブコメ、SF、歴史もの。 このサイトでは、オリジナル小説・詩・ゲームの紹介や読んだ本の書評をしていきたいと考えています!

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