目次
注意書き
将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。
ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。
・棋譜と図面を使用しない
・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる
・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。
今回の対局の基本情報
棋戦名:竜王戦1組決勝
対局者:佐藤和俊七段vs羽生善治九段
日付:2020.5.8
観戦記
ついに、運命の竜王戦1組決勝ですね。
羽生善治先生に対するは、振り飛車党の革命家のひとり佐藤和俊七段。
三間飛車藤井システムで大ブレイクした佐藤先生が先手で四間飛車を採用。
対して、羽生先生は居飛車穴熊ですね。
これは、いつもの対抗形に……
ならなかった(笑)
まさかの耀龍四間飛車が降臨しました(;’∀’)(;’∀’)
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耀龍四間飛車を知らない方もいるはずなので、軽く説明します。
対穴熊・金無双四間飛車。
以上です(笑)
というのは、冗談で、美濃囲いではなく、一つずらした場所に囲い(金無双)を作ります。
この戦法の利点はいくつかあって
・美濃よりも縦の将棋に強い(穴熊を上から押しつぶせる)
・美濃よりも端攻めの反動に強い(相振り飛車と同じ)
・右の桂馬を前に出しやすい
などがあります。
特に一番下の桂馬の使いやすさは、今回の棋譜にもよく出ていて、かなり早い段階で前に出ていい動きをしていますね。
ちょっと、わからないところもあって、激指先生に教えてもらったところ、中盤は佐藤先生ペースでした。
ソフト曰く、中盤の踏み込みの問題で逆転されたと判断していました。
この四間飛車の有効性と穴熊の利点が強く出ていますね。
そして、羽生先生の玉頭戦を久しぶりに観ましたが、やっぱりうまいですね。
手厚い先手の陣形を上から潰していく手法は、すさまじくうまい。
囲いの強度さによって、ほんのわずかなスキを見つけて羽生先生が逆転です。
そして、玉頭戦は一気に有利になると、逆転が難しいのでそのまま押し切ってしまいました。
強い。
羽生先生が1組優勝です!
今回の見どころ
・耀龍四間飛車
・玉頭戦をめぐる攻防
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