【アベマトーナメント観戦記】豊島将之竜王名人vs三浦弘行九段~それぞれの執念~

目次

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第3回AbemaTVトーナメントプレーオフ

対局者:豊島将之竜王名人vs三浦弘行九段

日付:2020.4.25

観戦記

ということで、今回はabemaTVのプレーオフの観戦記です。
豊島竜王・名人vs三浦九段。お互いのチームリーダー同士の激突です。

前回の観戦記はこちら

豊島名人はこのフィッシャールールに苦戦しているイメージですね。
あまり勝ちきれていない感じです。

序盤をノータイムで指すあのスタイルは終盤に時間を残すための作戦なんでしょうね。
好きな棋士なのでがんばってほしいんですが。

対して、三浦先生は腕力ある局地戦が好きです。
どちらも好きな棋士同士の大一番で、肩入れしたいのに生き残るのは片方だけ。

先手の豊島名人が新型雁木・後手の三浦先生が左美濃に構えました。
これはこの前のブログでも書きましたが、雁木の有力な対策ですね。

先手雁木の場合は、相雁木に誘導されると手詰まりになりやすいのがネックなんですが、
攻撃力があって主導権を握れるので、採用したんでしょうね。

前回の記事でも、右四間飛車にするのが左美濃側の雁木対策と言いましたが、今回も同じ形へ。
先後は逆ですが、やっぱりこの形はプロでも有力視されているのですね。

後手の十時飛車の手筋は、積極的に狙っていきたい定跡。
ただ、この定跡は右四間飛車側の反動が出やすいので、非常にカウンターが怖いです。

そこを豊島竜王が見逃すわけもなく一転攻勢へ。
三浦先生もこうなると予測していたはずなので、研究家同士のぶつかり合いとなりました。

豊島先生の猛攻で、三浦先生の美濃囲いは崩壊。とてつもなく難解な寄せあいに突入します。
一時、受けなしに見えたのですが、そこはさすがの三浦先生。用意の手で逃げまくる。

しのげるかどうかの瀬戸際で、みごとに逃げ切り豊島先生を圧倒しました。
すさまじい執念を感じる終盤戦です。

今回の見どころ

・プロの雁木対策
・右四間飛車の反動を活かした切り込み方
・執念の終盤戦

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投稿者:

D

小説家になろうで、小説を書いています。 得意ジャンルは、ラブコメ、SF、歴史もの。 このサイトでは、オリジナル小説・詩・ゲームの紹介や読んだ本の書評をしていきたいと考えています!

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