目次
注意書き
将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。
ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。
・棋譜と図面を使用しない
・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる
・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。
今回の対局の基本情報
棋戦名:第36回NHK杯将棋トーナメント
対局者:米長邦雄十段 対 羽生善治四段
日付:1986・11・30
観戦記
前回と同じように過去のNHK杯のアーカイブス観戦記です。
https://abema.tv/video/episode/457-1_s36_p34
今回は、米長邦雄永世棋聖と羽生善治九段の初手合いですね。
先手が羽生先生・後手が米長先生です。竜王戦がまだ十段戦だった頃のお話。羽生先生もまだ四段ですw
矢倉の名手同士の激突です。
羽生先生は、旧式矢倉(ということで、現在は復活して矢倉の最新形になっていますが(;’∀’))
矢倉の最新事情はこちらをご確認ください。
今回の解説は、羽生先生の師匠である二上九段。
お互いに厚みを作り合うゆったりとした展開へ。
おふたりとも桂馬の早飛びから、厚みを作り出すのがうまいですね。
後手がやや強引に攻めに出て、先手がうまくいなしていく展開。
6~7筋の攻防を羽生先生が制して、完全に主導権を握りました。
お互いに厚みを目指す展開は、どちらかが圧勝で、もう片方が完敗になりやすくく、羽生先生が厚みを活かして一気に攻めかかります。
この厚みを活かした展開、さすがだな。
しかし、劣勢とはいえ、さすがは泥沼流。勝負手を連発していきます。
一つ間違えれば、即首が飛ぶ終盤戦。
お互いに終盤に強みを持つふたりですから、この攻防は痺れます。
粘る米長先生を、間違わずに寄せきる羽生先生。おもしろいです。
やっぱり昭和の矢倉はこういう魅力がありますね。
今回の見どころ
・厚みの構築をめぐる攻防
・厚みを活かした攻撃のつなぎ方
・終盤の勝負手をめぐる駆け引き
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