目次
注意書き
将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。
ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。
・棋譜と図面を使用しない
・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる
・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。
今回の対局の基本情報
棋戦名:第70回NHK杯テレビ将棋トーナメント
対局者:西川和宏 六段vs.山崎隆之 八段
日付:2020.4.12
観戦記
こちらが私の驚きのツイートですw
尺が持つのか少し心配になりました(大乱戦になると、かなりの短手数になる可能性があるため)
端歩の打診などもあり、石田流などの駆け引きかなと思いましたが、まさかの山崎先生のパックマン戦法!?
パックマン戦法でも、端歩の突き合いや△3二銀を入れてからパックマンにする新構想ですね。山崎流パックマン。とりあえず、そう呼称しましょう。
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他の奇襲戦法も特集されているので、ぜひ!(奇襲戦法研究所の記事を書く時にも結構参考にさせていただいております)
さて、対する西川先生は……
受けた▲同角です。さあ、大乱戦です。
やっぱり、ここで回避するなんて、男がすたります。さすがは勝負師ですね(ちなみに自分だと絶対回避です。定跡知ってても、怖いものは怖い)
中盤は、大乱戦の中では比較的に緩やかなものになりました。中盤の厚みをめぐる攻防ですね。ただ、山崎先生としては、パックマンの影響で歩をかなり損しているので、中央の厚みを取られて、持久戦にされるのは避けたいところ。対して、持久戦にしたい西川先生は、中飛車にして、中央の厚みを盤石にしようとしますが……
わずかにほころびがありました。
逆に中央の厚みを奪還されて、後手優勢へ。
厚みを活かした攻撃がつながりまくります。あの難しい中盤をどうしてこんなにうまく指せるかの。解説の畠山先生には、「真似してはいけません」と言われておりましたが。
一気に寄せ切りって、山崎先生快勝です。
まとめ
今回の見どころ
・山崎流パックマン!?
・中盤の厚みをめぐる攻防
・厚みを活かした攻め
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「【将棋観戦記】西川和宏 六段vs.山崎隆之 八段 ~NHK杯でまさかのパックマン!?~」への2件のフィードバック