目次
はじめに
昨日、twitterのほうで、友だち対局をおこなうこととなり、2枚落ち上手をもって友だち対局をしてきました。
今回は変化しないで、表定跡の方で正々堂々と挑みましたw
やっぱり、定跡どおりにやると必勝形を覆すのが難しいですよね。
個人的にはかなり粘って、終盤に入玉寸前までいけたんですが、飛車の動きをミスって一気に崩れてしまいました(笑)
ということで、棋譜添削も踏まえた感想戦です。
相手の方は3級の方でした。
棋譜
感想戦
二枚落ち定跡の二歩突っ切り定跡ですね。
相手は3級の方ですが、ここまでしっかり定跡どおりに駒組みしてもらえると、自分もお手上げです。
持ち時間は、30分ー30秒でやったので、お互いに時間を使い切り質の高い棋譜になったと思います。
1-41手目まで
一か所だけ手順前後(28-31手目)もありましたが、基本的に定跡手順に従った将棋となりました。自分も一応、駒落ちの専門家を名乗っているので、裏定跡もある程度わかるのですが、ここまで基本をしっかり勉強してくれた方なので、正々堂々と正面から勝負する方針へ。
ここまで、厚みと囲いがしっかり作られると、ほとんど上手の敗勢です。ここから以下に粘って、お互いに質の高い終盤のトレーニングをするかに焦点が移ってきます。
42手目
▲3五銀も定跡手ですが、ここの最善は上手に中央の厚みを作らせない▲5六歩です。ここで、上手に中央の厚みを作らせてしまうと、いろんな粘りや紛れの形を作られやすいので、下手としては損ですね。今回はそのおかげで自分が粘りやすくなりました。
「中央の位は天王山」はもう死語ですが、居飛車党の基本的な概念ではあるので、駒落ち対局の時はしっかり意識すると平手でも手を指しやすいと思います。
中央の厚みを無条件で取られると、持久戦になった時にどうしても手に困りやすくなるので(;’∀’)
駒落ち定跡=居飛車の基本的な考えを学ぶ場となっているので、詳しく解説しました。
43-54手目
仕掛けの手順も基本に忠実で、とても理にかなっている攻め方でした。
特に、52手目の▲2六角は、勉強しないと指せない手なので、しっかり勉強していることが分かります。
自分の反省としては、もう少し3一銀を早めにしておくべきだったと思います。
ここは上手の反省点です。
55手目
これは自分の誘い水でした。
次の一手は▲5六飛車で最善手ですが、将来的に手に入るであろう銀を使って飛車をいじめるためにあえて誘導させていただきました。
赤丸の部分に銀や金を置けば飛車の動きを制圧できるので、王の逃走経路も確保しやすくなります。悪手ですが、意外と咎めにくい上に将来的にミスを誘発させやすい一手なので完全な勝負手です。
そうこうしないと、相手の方の勝勢局面なので、逆転が難しくなるのでリスクを取って攻めに行きました。
69手目
私が用意していた勝負手が炸裂しました。
△5五銀(悪手の勝負手)
ここの最善は▲同飛です。
以下、昨日の感想戦で上げた以外の一例としては
▲同 飛△同 金▲5二銀△7二玉▲5三と△同 銀▲同角成
これで綺麗に寄せきってます。飛車を切ると言うのはかなり難しいので、指されたら投了やむなしですね。逆転を狙うための勝負手ですがうまく悪手に誘導できました。
74手目
ここでは、ふたつの手が思いつきます。
①6四銀(昨日の感想戦で提示した手)
②5三と(今日、思いついた手)
どちらもかなり有効な手ですね。
①の場合は確実に馬が作れて寄せ局面へと移行可能で、金取りと馬成りの二つの攻めが非常に受けにくい(堅実な手)
②こちらのほうが若干攻めが早い(※ただし、思いつきにくい)。1手早く馬を作ることができます。
ここの局面では、終盤のスピード感を養うためにおぼえておきたい手ですね。
終盤は駒得よりも早さを意識していくとより勝ちやすくなります。
75手目~
ここら辺は、もう完璧なくらい着実に勝負を決めようとしています。
特に、81手目の4三銀は、見事な詰めろでした。
83手目のこちらの手順に気がつけばさらによかった。
▲8三金です。
安易な王手よりも、包囲網を作った方がより勝ちやすい局面でした。
100手目付近は、こちらがかなり挽回しました。下手やや有利くらいの盤面だったはずです。
111手目の△4七飛車成りが自分の大悪手でした。
一手ミスれば即詰みにできる場面が続いたので、攻めを焦りましたね。
5七桂馬を見逃していました(笑)
みごとに、咎められて終局です。
もう少し粘りを見せられたら良かったのですが、苦しい将棋を耐えまくりました(笑)
いや~強かった。
最後の方は詰ませにくい中段玉もうまくやられてしまいました。
以上、感想戦でした。
今回の記事を深く知りたい方はこちらをどうぞ。
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「友だち対局感想戦~二枚落ちvs二歩突っ切り定跡~」への1件のフィードバック