目次
はじめに
最近はコロナウイルスのせいで家にこもりっぱなしなので棋譜並べがはかどります。
今、私が並べているのは『加藤一二三名局集』と今回レビューする『三間飛車戦記』です!
内容
土日を通して、自分が指す形だけ(早石田と相穴熊、△5三銀型を除く)ですが一気に並べました。すごく勉強になりました。『三間飛車名局集』は、昭和の棋譜もたくさん収録されているのが魅力ですが、こちらはここ10年くらいの最新形がたくさん入っているのが魅力。さらに、三間飛車の専門家師弟「小倉七段」「山本四段」という豪華布陣。
これは並べるしかない。
以下、公式ホームページからの引用です。
第1章 ▲7六歩△3四歩▲7五歩
第2章 三間飛車対右四間飛車
第3章 相穴熊
第4章 相三間飛車
第5章 下町流三間飛車
第6章 先手居飛車穴熊対後手三間飛車から四間に振り直し
第7章 三間飛車対居飛車急戦
第8章 最新の三間飛車
解説は第1~7章が下町流で知られる三間飛車のスペシャリスト小倉久史七段、第8章の「最新の三間飛車」はその志を継ぐ弟子の山本博志四段が担当しています。
この本のメリット
・収録範囲が広い
棋譜でいうとわかりにくいところも多いので、戦法名で説明すると
①早石田の攻防
②石田流
③対右四間飛車
④相穴熊
⑤下町流三間飛車
⑥トマホーク
⑦対穴熊への石田流
⑧相振り飛車(相三間飛車だけ)
⑨三間飛車藤井システム
⑩各種急戦
・新しい棋譜を収録
三間飛車名局集は古い棋譜から新しい棋譜
こちらは新しい棋譜に特化しています。
どちらがいいかは、難しいところですが、定跡などを確認するなら新しい棋譜のほうがいいです。
また、対抗形とは本が別になりやすい相振り飛車も一緒に棋譜を収録してくれているのもgood
定跡書とは違い一局の流れをちゃんとみることができるので力勝負になりやすい相振り飛車の一局の流れを把握できるのは嬉しいところですよね。そして、解説も丁寧です。
登場する回数が多い棋士
手動で数えたので間違えていたらごめんなさい(;^_^A
1位 小倉久史先生 15回
2位 久保利明先生 5回
3位 佐藤和俊先生 4回
こんな感じでした。その下に、杉本先生・矢倉先生・西川先生が続いています。
中田功先生が少ないのは、下町流・三間飛車藤井システムが本の中心だからだと思います。
戸辺先生・鈴木先生・菅井先生など振り飛車党の重鎮たちもしっかり収録されていますが、この10年間は石田流中心だったからでしょうか?惜しくも3位を逃してます。
今後の要望
時期の問題があるのでしかたないといえばしかたないんですが、エルモ囲いとミレニアムの棋譜が収録されていないのが唯一の残念なところ。
なので、ぜひとも『三間飛車戦記2』や姉妹版の『四間飛車戦記』・『中飛車戦記』もでるといいなぁ。
主にノーマル三間飛車が好きなひとに特におすすめの棋譜集です。
石田流や急戦、コ―ヤン流をもっと並べたい人は、『三間飛車名局集』にも多数収録されているようなので、次はそちらも並べたいと思いますw
価格:2,464円 |
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