一手ごとに解説!ぴよ帝vs激指15②~三間飛車対抗形~

前回の記事はこちら

はじめに

この前アンケートをさせていただいた観戦記ですが、今回は三間飛車になりました。

先手が激指15先生

後手がぴよ帝です。

さあ、「解説開始」(ウォーズ風)

棋譜

序盤

▲7六歩

激指が角道を開く

△8四歩

居飛車を明示。角交換振り飛車を制限する意味合いも強い一手。

相居飛車なら矢倉・角換わり・横歩取り・雁木の可能性が残る

▲7八飛

三間飛車へ。仮に△3四歩なら、▲ 7五歩からの早石田も有望

△3四歩

ここは石田流を制限できる△8五歩のほうが得が多いと思うが、もちろんこちらも有望

▲6六歩

三間飛車が角交換の乱戦を防ぐ

△8五歩

角の頭を狙う。

▲7七角

これをしなければ大乱戦

△4二玉

囲い合いへ。

▲4八玉

こちらも囲い合いへ


△3二玉

対三間飛車で有望なのは、エルモ・左美濃・穴熊

▲3八玉

穴熊の可能性を残す手

△3三角

居飛車は持久戦へ

▲6八銀

穴熊に備えて左銀が動く

△2二玉

さあ、穴熊か左美濃か

▲6七銀

対持久戦の銀の定位置。三間飛車なら5三銀も有力

△6二銀

おたがいにじっくり囲うので、穴熊作りを優先するかなと思ったがこちらももちろん有望

▲7五歩

三間飛車の積極策。

囲いを作らないまま居飛車穴熊完成前に動く。

定跡手だが、かなりの攻撃的な一手

△9四歩

手が広い中でこれを選ぶのは意外だった。あまり得を感じない?

定跡なら穴熊完成を急ぐはず


▲1六歩

美濃囲いの可能性が高くなる

△1二香

対して居飛車穴熊を明示

▲1五歩

端の位を確保。王の安全地帯と端攻めの可能性を作った

△1一玉

穴熊へ

▲6八角

三間飛車の速攻を目指す一手

△2二銀

ハッチを閉じた

▲5六歩

・振り飛車の常とう手段のひとつ。角の右翼への展開も可能になる

△5四歩

・穴熊の固さを優先すべきのような気がする。やはり、ぴよ帝の序盤はちょっと怪しい

▲2八玉

・速攻の前に王を安全にする


△5二金右

・▲8四飛車を推奨。対三間飛車にはこの浮き飛車がかなり有効

▲7四歩

・ぴよの見せた隙を逃さないで速攻。三間飛車はこの仕掛けがあるので、非常に攻撃的な振り飛車だと思う

△4二角

・疑問手、△6四歩▲7三歩成△同銀くらいで互角のはず

▲5八金左

・守備を整える、片美濃完成も有力。

△8四飛

・前述の通り三間飛車に対して有効な浮き飛車

中盤

▲7三歩成

ついに開戦

△同 銀

取る一手

▲3八銀

戦いの中で美濃囲いを作る。


△8六歩

居飛車も反撃に出るがこれは疑問手。正直、穴熊完成前に勝負に出過ぎたように見える。1枚穴熊と美濃囲いなら固さは美濃が勝る。

▲同 歩

取る一手

△同 角

穴熊特有の強引のさばき。しかし、無理気味。おそらく角交換の成立を読んでいたはずだが読み抜けがあった。

▲8八飛

この軽快なフットワークで飛車角総交換。固さ勝負で勝る三間飛車が、さばきに打って出た

△6八角成

三間飛車のてのひらで踊るしかない

▲8四飛

華麗なさばきが炸裂

△同 銀

不本意な総交換が成立。振り飛車有利

▲6八金

ここまでが三間飛車のシナリオですね。美濃囲いのバランスの良さと相対的な固さ、端歩の確保を考慮して受けきれると判断している


△8八飛

飛車を打ちこむ。ぴよが勝つためには速攻を決めるしかないが

▲7八銀

左銀の有効活用。これで飛車が動けなくなる。さばきの手順を使って陣形バランスを整えている。まさかここまで読んでいたとは……

△3五角

強引な攻めだが格言通りの受けがある

▲4六角

角には角で対抗

△同 角

これで攻撃が完全にストップ

▲同 歩

取る一手

△7三銀

攻撃が停滞してしまったので、振り飛車の打ち込みを警戒して陣形を引き締める。

これで飛車の利きも後ろに効いて陣形が引き締まる。

▲8七歩

飛車の打ち込みを予想していたが、激辛の一手。これで飛車の封じ込めが成功

△7九角

飛車の封鎖を解こうと必死だが、これは軽く受け流される。本来の狙いはここから4六角成だろうが……

やはり、未完成の穴熊問題が気になる


▲6九金

封鎖を維持しつつ、金と銀の連携の強化を図る。

△4六角成

駒がそろっていれば、美濃囲いに脅威を与える位置だが、持ち駒が足りない

▲7一飛

万感の飛車打ち。激辛な手のおかげで対応策もままならない。金・桂馬取り

△4二金寄

穴熊の守りを固める。遅きに失した感が強い。現代的な穴熊。連結こそ通常の穴熊よりもないが、防波堤になっている金によって一手差勝ちになったりもする。

▲7七角

飛車を殺す角打ち

△7八飛成

桂馬と銀の選択だが、銀を選択

▲同 金

取る一手

△5六馬

金に圧迫感を与える。しかし、攻めが切れ気味。このままだと姿焼きになる危険性も強い


▲6八金

駒損を避ける7九金もあるが、陣形の防御力を優先した。

△8八歩

馬で直接取る手もあるが、こちらのほうが馬を動かさないで桂馬を取れる

▲6五歩

角の有効活用を目指す。8一飛車成も有力

△8九歩成

桂馬を取る。馬と金銀と組み合わせれば逆転の芽が出てくるが……

▲8六飛

好手両方に使える飛車打ちからの両取り。桂馬を取った後、二段飛車で穴熊崩しを狙う手筋もある

△5五歩

馬を捨てる覚悟。二段飛車よりも駒損覚悟で飛車馬交換

▲5六飛

馬を取る。桂馬を取るなら攻撃的。こちらは受けを意識した手。

バランスがとれているため飛車の打ち込みに陣形を考慮している

△同 歩

取るしかない


▲8一飛成

桂馬をとった。攻撃力は少し足りないが自陣の安定感は抜群

△9九と

戦力がないので補充するしかない。ほとんど姿焼き状態

終盤

▲5四桂

現代的な穴熊の弱点。飛車と桂馬の連係プレイにもろい

△4四香

角の利きを止めて、穴熊の弱点を補強。ついでに金取り

▲4五歩

香車を動かしてしまえば、角の利きを王に直撃させることができる

△4六桂

終盤型のぴよ将棋猛烈な攻撃。4七銀と逃げてしまうと飛車の打ち込みの隙を与えてしまうので、銀は動かせない

▲4四歩

攻め合いを挑む

△同 歩

放置した場合は、穴熊の致命傷になるので取るしかない


▲4三香

・4二桂馬成もありうるが、そうすると4二の地点に金が残ってしまうので竜が穴熊に迫りやすいこちらの手順を選択。

△3八桂成

美濃囲いを崩して攻め合いを挑む。しかし、敵の王は遠い

▲同 金

取るしかない

△4九銀

・△4九銀▲3九金△3八銀打▲同 金△同銀成 ▲同 玉という攻め筋で激指玉に迫れる。しかし、それでも先手の玉は遠い。

▲4二香成

詰まないことを確信し、攻め合いを継続。

△3八銀成

詰むや詰まざるや。ぴよ特有の終盤の盛り返しを目指す猛攻

▲同 玉

さあ、どうするかと激指は銀を取る

△5七銀

ぴよらしい終盤の最後のお願い。なにもしなければ△4八飛車からの即詰み。

金で取っても、と金ができて攻撃の拠点が確保できる。穴熊の遠さを活かした強引な最後のお願いだ。

▲2八玉

ここで端の位を取っておいたことが活きてくる。早逃げして端に逃げ込んでしまえば、ぴよの猛攻は届かない

△4八飛

あきらめずに王を追う

▲3八桂

ぴよに斜めゴマがないので、受けても逃げても大丈夫。端の位を活かした攻防だ。

△4七金

形作り。端に逃げ込めるため「詰めろ」になっていない

▲4一龍

これで勝負あり。ぴよが投了した。

以下の手順の詰みから逃れることはできない。

▲2一龍    △同 玉 
▲3二銀    △1一玉 
▲2一金

仮に

△3八飛成でも▲1七玉△2五桂▲1六玉で逃げ切れる

投稿者:

D

小説家になろうで、小説を書いています。 得意ジャンルは、ラブコメ、SF、歴史もの。 このサイトでは、オリジナル小説・詩・ゲームの紹介や読んだ本の書評をしていきたいと考えています!

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