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目次
はじめに
最近、お仕事やら小説やら将棋以外のことで忙しい。
ならば、なるべく勉強量が少なくていい戦法を身につけて、序盤の研究量をセーブしよう。
ならば、角交換四間飛車だ。
序盤から角交換するから、相手はかなり駒組を制限されるはず!
というなぞの方程式を成立させて、いま角交換四間飛車の練習を頑張っています。
新しい戦法ができるようになるには、たくさん指してたくさん負けることが大事だと思うので、ひたすらぴよ将棋とのぶつかり稽古中ですw
とりあえず、ぴよ初段を相手にたくさん指しています。
しかし、指しっぱなしもあれなので、ここでガチな感想戦をして、多くのひとにも自分のぶつかり稽古の様子をお届けします。
①角交換相振り飛車(1/6)
先手:プレイヤー
後手:Lv20 ピヨ馬(R1050)
▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △3五歩 ▲4八玉 △4二飛

ぴよがまさかの、3→4→3戦法で応戦してきました。
これは本に載っていなかったよw
ということで絶望に沈みつつも、ここは初志貫徹で角交換を積極的に挑むことにしましたw
▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △6二玉 ▲7七銀 △7二玉
▲2八銀 △3二飛 ▲3八金 △6二金 ▲9六歩 △5四歩
▲8六歩 △1四歩 ▲9五歩 △3四飛 ▲8五歩

ぴよは三間飛車に振りなおして、自分は向かい飛車に変化させて、将来の攻撃の芽を作っていく作業です。
角交換相振り飛車(四間飛車ver)だと相手が三間飛車の時は基本的に、右の金を3八の地点に使うことが多いので、自分も今回はそれを見習ってこんな形に。
玉が上がらずに、居玉のままの方が逆に固いまでありうるかもしれません。
ぴよはかなり手損をしているので先手がはっきり攻撃の主導権を握っています。
△3三桂 ▲8八飛 △4四歩 ▲6六銀 △4五歩 ▲8四歩 △8二銀

基本的にこの攻撃陣を作って四間飛車側が仕掛けをできれば優勢ですよね?
本にもそういう感じで書いてありました。棒銀のように左銀を使って一気に攻め潰す作戦です。
ただ、よく考えれば、▲8三歩成のほうが攻めが早いんですよね。
△同銀▲8四歩で一気に大優勢。まだまだ、経験値が足りない証拠ですw
▲7五銀 △8四歩 ▲5六角

とりあえず、この角打ちが決め手になりやすいと本に書いてあったとばかりに、打ちこむ自分。
しかし、こちらも疑問手。
△4三角▲8四銀△5五歩▲8三角成で、有利ではあるんですが、まだ紛れる感じの変化がありました。
▲同飛のほうがよかったはずです。
△4四角 ▲6六歩 △5二金上
▲6八金 △2四飛 ▲8四銀 △7四歩 ▲同 角 △7三歩
▲8三銀成 △6一玉 ▲6五角 △8三銀 ▲同飛成 △7二銀
▲8二龍

グダグダになりつつも、最終的な狙いは無事にクリア。
一気に大優勢となりました。
△6六角 ▲7七金 △4四角 ▲9一龍 △8八歩
▲8二歩 △8九歩成 ▲8一歩成 △5一玉 ▲8二と △4二玉
▲7二と △同 金 ▲6六歩 △4三金 ▲4一銀 △6四歩
▲5二銀打 △6五歩 ▲5一龍 △5三玉 ▲4三銀成 △同 玉
▲5二銀不成△3四玉 ▲4二龍 △5六桂 ▲同 歩 △2五飛
▲2六桂 △同 飛 ▲同 歩 △3一桂 ▲4三金 △6二角
▲2二龍 △4三桂

この後、即詰みがありましたね。
▲同銀不成 △同 玉 ▲4二飛 △3四玉
▲2五銀 △同 桂 ▲3二飛成 △4四玉 ▲3三龍右
以上の9手詰。気がつかないで愚直にゆっくり寄せていますw
かなりの大差があるので、あせらずに勝ちやすい愚直な寄せを目指しています。
完全にチキンですねw
▲4二銀 △4四銀 ▲3二飛 △1五角
▲1六歩 △2四角 ▲2五香 △5八金 ▲同 玉 △4六歩
▲同 歩 △6六歩 ▲2四香
まで99手で先手の勝ち

最後は激辛流に角を取りましたが、▲3三銀成△同角▲2三龍の即詰みもあります。
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②角交換四間飛車(3筋速攻型)
先手:Lv21 ひよ乃(R1110)
後手:プレイヤー
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲4八銀 △6二玉
▲6八玉 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲7八玉 △3三銀
▲2五歩 △7二玉 ▲3六歩 △8二玉 ▲5八金右 △7二銀
▲9六歩 △2二飛 ▲7七桂 △4四銀 ▲3七銀 △3五歩
▲同 歩 △同 銀

自分の後手角交換四間飛車に対して、ぴよは銀冠志向の形で応戦してきました。
銀冠を作られると、あまり角交換四間飛車側にメリットがないので、3筋から速攻をかけて、地道なポイント稼ぎです。
角交換四間飛車に対して、居飛車の囲いは「矢倉」「へこみ矢倉」「穴熊」「銀冠」などがありますが、個人的には銀冠がいちばんやっかいだと思います。
銀冠に組ませるとめんどくさいので、早めの速攻でポイント稼ぎです。
▲8六歩

これがぴよ序盤の悪手ですね。
銀冠を何が何でも作ろうとする意地っ張りな姿勢が裏目にでました。
自分に攻撃の主導権が完全に移るのでここはなにがなんでも速攻ですw
△3六歩 ▲4六銀 △同 銀
▲同 歩 △3二飛

これが自分の速攻の狙い筋です。
自分にしては珍しく軽快な攻撃になりましたねw
▲3三歩 △同 飛 ▲2四歩 △同 歩

この同歩が自分の悪手でした。
あえて、歩に気を取られないで、△3七歩成でいっきに攻勢をかけた方が、大優勢です。読み間違えてます。
▲同 飛 △2三歩 ▲2五飛 △3七歩成 ▲2二角 △3六角
▲2六飛 △4七と ▲3三角成 △5八と ▲3六飛 △6九と

ここらへんは大さばきです。
囲いの固さで、自分の方が攻めが早いと確信して、飛車角捨ての総攻撃。
ただ、△6九とよりも△3三桂のほうがいいですね。
以下、▲5八金△1四角で飛車金取りが成立します。
▲1一馬 △6八金 ▲8七玉 △7九と ▲2一馬 △7八と
▲9七銀打 △8八と ▲同 銀 △7八銀 ▲9七玉 △8九銀成
▲5五角 △6四銀 ▲3三角成 △8八成銀 ▲同 玉 △7八金打
▲8七玉 △6七金 ▲5六銀 △7七金引 ▲同 馬 △同 金
▲同 玉 △6五桂

ここらへんは、双方にミスが出て大乱戦になっています。
自分は攻めゴマを全部清算していしまったので、結構きつくなりました。
ただ、ここらへんのゴチャゴチャした接近戦は、駒落ちの経験が活きやすいので大好物。
自分の陣地は、美濃囲いが無傷なので、強引に王手飛車取りを狙い敵の継戦力を削ぐ作戦にシフトしました。敵玉を守る駒が周囲にいないので、攻め合いになっても勝てるという判断です。
▲同 銀 △同 銀 ▲6七香 △7六銀
▲同 玉 △5四角 ▲6五桂 △3六角 ▲5三桂不成△7九飛
▲7七金 △5四角 ▲6五銀

この局面に即詰みがあったようです。
以下、
△7五銀 ▲8七玉 △6五角
▲8八玉 △7七飛成 ▲同 玉 △7六銀打 ▲6八玉 △6七銀成
▲同 玉 △6六香 ▲5八玉 △4七銀 ▲4九玉 △4八金
の15手詰。見逃しますねw
△同 角 ▲同 香 △7五銀
▲6七玉 △7七飛成
まで92手で後手の勝ち
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棋譜①
先手:プレイヤー
後手:Lv20 ピヨ馬(R1050)
▲7六歩 △3四歩 ▲6八飛 △3五歩 ▲4八玉 △4二飛
▲2二角成 △同 銀 ▲8八銀 △6二玉 ▲7七銀 △7二玉
▲2八銀 △3二飛 ▲3八金 △6二金 ▲9六歩 △5四歩
▲8六歩 △1四歩 ▲9五歩 △3四飛 ▲8五歩 △3三桂
▲8八飛 △4四歩 ▲6六銀 △4五歩 ▲8四歩 △8二銀
▲7五銀 △8四歩 ▲5六角 △4四角 ▲6六歩 △5二金上
▲6八金 △2四飛 ▲8四銀 △7四歩 ▲同 角 △7三歩
▲8三銀成 △6一玉 ▲6五角 △8三銀 ▲同飛成 △7二銀
▲8二龍 △6六角 ▲7七金 △4四角 ▲9一龍 △8八歩
▲8二歩 △8九歩成 ▲8一歩成 △5一玉 ▲8二と △4二玉
▲7二と △同 金 ▲6六歩 △4三金 ▲4一銀 △6四歩
▲5二銀打 △6五歩 ▲5一龍 △5三玉 ▲4三銀成 △同 玉
▲5二銀不成△3四玉 ▲4二龍 △5六桂 ▲同 歩 △2五飛
▲2六桂 △同 飛 ▲同 歩 △3一桂 ▲4三金 △6二角
▲2二龍 △4三桂 ▲4二銀 △4四銀 ▲3二飛 △1五角
▲1六歩 △2四角 ▲2五香 △5八金 ▲同 玉 △4六歩
▲同 歩 △6六歩 ▲2四香
まで99手で先手の勝ち
棋譜②
先手:Lv21 ひよ乃(R1110)
後手:プレイヤー
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4二飛 ▲4八銀 △6二玉
▲6八玉 △8八角成 ▲同 銀 △2二銀 ▲7八玉 △3三銀
▲2五歩 △7二玉 ▲3六歩 △8二玉 ▲5八金右 △7二銀
▲9六歩 △2二飛 ▲7七桂 △4四銀 ▲3七銀 △3五歩
▲同 歩 △同 銀 ▲8六歩 △3六歩 ▲4六銀 △同 銀
▲同 歩 △3二飛 ▲3三歩 △同 飛 ▲2四歩 △同 歩
▲同 飛 △2三歩 ▲2五飛 △3七歩成 ▲2二角 △3六角
▲2六飛 △4七と ▲3三角成 △5八と ▲3六飛 △6九と
▲1一馬 △6八金 ▲8七玉 △7九と ▲2一馬 △7八と
▲9七銀打 △8八と ▲同 銀 △7八銀 ▲9七玉 △8九銀成
▲5五角 △6四銀 ▲3三角成 △8八成銀 ▲同 玉 △7八金打
▲8七玉 △6七金 ▲5六銀 △7七金引 ▲同 馬 △同 金
▲同 玉 △6五桂 ▲同 銀 △同 銀 ▲6七香 △7六銀
▲同 玉 △5四角 ▲6五桂 △3六角 ▲5三桂不成△7九飛
▲7七金 △5四角 ▲6五銀 △同 角 ▲同 香 △7五銀
▲6七玉 △7七飛成
まで92手で後手の勝ち
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