ということで、今日は将棋本のレビューです。
鈴木大介『角交換振り飛車【基礎編】』(浅川書房)です。
浅川書房と言えば、有段者御用達の出版社さんですね。
名著が多く出版されていて、はずれなし。
この本ももちろん大当たりですw
というのも、浅川書房さんは結構有段者向けの難しい棋書もたくさん出すんですが、この本はかなりわかりやすい。
というか浅川書房クオリティで、級位者の方向けに書かれた本のような位置づけです。
つまり、すごくわかりやすくて、実戦でもよく見る手順が満載です。
角交換振り飛車って、序盤で角交換する都合上、結構落とし穴が多いんですよね。
ただ、基本的な駒組と攻め方が分かりやすいので、初心者の人でもやりやすい。
この本も角交換振り飛車の基本となる攻め筋を一番最初の章で3つに分類して、解説してくれる親切設計。
角交換振り飛車(角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車・3三角戦法・ゴキゲン中飛車などなど)を覚えたい人が一番最初に手を出すべき本がこちらの一冊です。
その後に『角交換四間飛車を指しこなす本』などに移行すると挫折知らずに問題が解けるはずです。
この本では以下の3戦法が紹介されています。
①△3三角戦法
②角交換四間飛車
③ダイレクト向かい飛車
この3戦法。△3三角戦法は00年代中盤~後半に流行った戦法で、今は廃れ気味ですが、ここは絶対に読んでおいた方がいいです。
この戦法紹介に、角交換振り飛車の基礎がすべて詰まっていますw
基本的な駒組。居飛車を手詰まりに追い込む方法。3つの基本的な攻め方。
ぶっちゃけこの章を完璧に理解できたら、角交換振り飛車だけで初段になれるレベルじゃないかなとw
この章を読み終わったら、角交換四間飛車・ダイレクト向かい飛車、自分がやりたい角交換振り飛車の章を読みましょう。
そして、専門的な棋書にステップアップしていってください。
おどろくほど理解できるようになっているはずです。
有段者の人でも、角交換振り飛車をやったことがないひとはここからスタートするといいと思います。
そして、藤井先生の指しこなす本などにステップアップして基礎を作るのがおススメです。
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