令和最初の鬼の三番勝負自戦記③~vsぷいゔぃとんさん~

さあ、令和最初の鬼勝負シリーズも最終回です。

前回の記事はこちら

① 第三局 四間飛車vs右四間飛車

さて、最終回は四間飛車vs右四間飛車になりました。実は今回、自分がポカして、短い詰みを見逃しています(笑) たぶん、第二局の熱戦で疲れていたようで情けない終盤になってしまっているのですが、中盤までの熱戦はかなり自信があるのでお楽しみください。

ちなみに、右四間飛車は私を有段者にさせてくれた戦法でもあります。現状は中飛車と右四間飛車、後手相振り三間飛車が私のトップエース。つまり、トップエースの内、2戦法を今回の鬼勝負に登板させましたw かなりガチンコだったのがわかりますねw

今回の感想戦は、自分の中で特に定跡研究が進んでいる戦法と言うこともあって、序盤の解説が多くなると思います。

② 感想戦

14手目 △6二飛

実は、この右四間飛車なのですが、▲9五角で咎められます。本来であれば桂馬が上がった後に動かさなくてはいけません。

この手順は普通であればミスなのですが、実は自分の研究手順で、大混戦の空中戦に突入する変化です。一応、先手有利の状況ですが、研究手順があるのでこちらも戦えるかなと思ってます。でも、今回は拒否されてしまいました(笑) さわりだけKIFに変化が入ってますw この変化は陣形のバランスを取って、相手を抑え込む手順です。最善手となればこの手順になります。

17手目 ▲7八金

これは、私も愛用する右四間飛車対策。良い手です。上部が厚くなって、右四間飛車の突破を防ぎますね。

棒銀などほかの急戦にも有効な汎用性が高い一手。大山名人も愛した形です。

この手があった場合は、自分は一度右四間飛車を放棄して、振りなおし7筋攻めに専念するか、右四間を陽動にして端攻めにシフトします。ここらへんは、専門家としてのこだわった戦術理論があるのですが、長くなる&難しくなるので別の機会に(笑) ここでは、簡単に有段者の右四間飛車は、6筋攻撃ばかりにこだわらずに、柔軟に動かしてくると覚えてください。

研究手順の一例です。

A.右四間飛車を陽動に端攻めした場合

これは端を食い破っていますよね。これで後手有利。

ただ、右四間飛車の駒組を有効的に活用できていないことが気になります。

それほど金の場所が絶妙なんですよね。

B.7筋攻撃に組み替えた場合

こちらは先手番の研究しかないので、画像が違いますが駒損しつつも食らいついていますよね。

25手目 ▲6五歩

これは積極的に主導権を握ろうとする一手ですね。ただ、今回の対右四間飛車にはちょっと難しかった。

斜め棒銀など他の急戦なら有効ですが、右四間飛車的には美味しい一手。一気に攻撃が繋がります。 ▲7八金があるので、こちらはあんまり推奨できない一手かなと思います。 ▲7八金は相手の攻撃を抑え込むための一手なので、できれば相手が仕掛けてきてそれを防ぎぎってからのカウンターを個人的には推奨します。
▲7八金 は本当に堅いので、信じてもらえば簡単に防ぎぎれます。

定跡としては、▲5六銀で攻撃に備える&カウンターの糸口にする手ですね。

ちなみに、自分が理想にしている四間飛車vs右四間飛車+エルモの形は下図。

これが自分の理想形。重要な駒に丸を付けてあります。

先手の左香は、相手の角の殴り込み後に備えて駒損しないための保険。

金は前述の通り。

銀は抑え込みと将来の玉頭戦の選択肢にもなります。

後手の右金は、角の打ち込み場所をなくすための位置。ただ、守備力が弱体化しているので、好みがわかれると思います。

31手目 ▲8五桂

今回の敗着の一手かなと思います。

これは、同桂の後に好きなタイミングで角成やら、△7七桂成で居飛車側の攻撃が繋がってしまいます。せっかく8二金で、迎撃態勢が整っていたのに、もったいない感じがします。

右四間飛車の攻撃力はたしかに怖いですが、四間飛車の防御陣地も厚いです。そこを信じれば活路は見つけられます。

34手目 △9二飛

これは自分の悪手。慎重になりすぎました。本来ならエルモ囲いを作ってから開戦の予定だったので、固さ負けを気にしすぎました。結局これで飛車がニート化してしまいましたしね(笑)

△7七桂成の切り合いが最善手で、これで後手が大優勢だと思います。

今回は消極的すぎたので、後手有利~優勢の間くらい。

42手目 △8八飛

これは自分のうっかりですw

34手目あたりから、手が乱れていますね。指してから気がつきました。緊張感のある3連戦は年寄りにはこたえます(言い訳)

43手目 ▲7七角

これはぷいさんの冷静な一手。自分の悪手をうまく咎めてます。好手です。

この緊張感ある三連戦最後の段階で、ここに気がつくのは正直すごいです。

おみごとな一手でした。

47手目 ▲2六桂

これは指しこなすのが難しい一手。

王の逃げ場所を塞いでしまいますからね。ただ攻撃力が上がる。諸刃の剣。

ぷいさんの棋風がでてくる一手ですw

56手目 △3三桂馬

よく考えれば、△2五歩で「必至」になりました。これは自分の見逃しです。

68手目以降

これはわかりやすい詰みがあったのに自分が見逃し続けました(笑)

長い詰みが先に見えてしまったので、そちらに固執しすぎましたね。これはいつもの悪い癖。

③ 総評

ということで偉そうに3局をまとめた総評をつけますね。

まず、自分の反省点。

・勝ちにこだわるあまり消極的な手が中盤にでていた。

・最短の詰みを逃して、長い手数の詰みに固執しすぎる【=ミスしやすい手順】

・終盤力がやはり同レベルと比べて弱い。必至見逃しや手数の長い詰みなど。

元々、序盤研究型の将棋なので、やはり終盤がネックですね。

良かった点は、ぷいさんの捌きを完全に抑え込んだこと。特に第二局は、自分の中で会心譜でした。

全対局、相手のやりたいことを抑え込めたなと感じております。

次に、ぷいさんの将棋について

・粘り強い【受け将棋。詰将棋作家でもあるので終盤の緩手も少ない。この実力は自分を超えているのは間違いない】

・終盤型【寄せ方や王への迫り方に緊迫感がある】

・やや序盤で悪くしがち【今回は、自分が序盤型なのでちょっと目立ってしまったのはあると思います】

自分もぷいさんも、どちらも受け将棋ですが、棋風が違いますね。

自分は、序中盤で相手のやりたいことを抑え込むタイプの「受け将棋」

ぷいさんは、終盤のギリギリのところで真価を発揮する「受け将棋」

こんな違いがありました。ぷいさんは、美濃囲いや金無双の活用がうまいですね。だから、囲いの力を使っての粘り方が本当にうまい。ここはもう自分の実力を超えている部分なので、普通に凄いなと思います。

逆に自分は、「厚み」のある受け将棋です。中飛車が得意なのも、この棋風が影響していると自己分析しています。中盤で相手のやりたいことをシャットアウトさせてしまう将棋が好き。

特に第2・3局が顕著に出ていますが、 ぷいさんが狙っていた捌きを今回は封じ込めることができました。

序中盤の動きもかなり違いがでました。

ぷいさんは、今回積極的に動いていたのもやっぱり棋風の違いがありますね。

私も四間飛車をたまに採用するのでわかりますが、狙いが全然違うんですよね。 ぷいさんと自分の目指す理想形が違うみたいな感じがします。

ぷいさんは、やはり捌きや主導権を重視する藤井猛九段の影響が強く出てますね。本当に積極的に動かれます。

逆に、私は振り飛車党でも鈴木大介九段や四間飛車を使った時の大山名人のほうの影響が強くて、「捌き」よりも「厚み」や「抑え込み」を好みます。主導権は握れたらそれはもちろんいいけど、それよりも有利なポジションの死守を優先。多少、相手に主導権を渡しても、有利なポジションを確保しているので問題なしと考えますからね。

このどちらがいいとかはありません。本当に個性です。ここらへんは、やっぱり読んだ本や並べた棋譜の影響がでていてとても面白かったです。

最後にぷいさんへのエールを書いてこの記事を終わります。

「間違いなく終盤力と粘り方は有段者クラスの実力になっていると思います。下手をしたら、私を上回ってますね。特に粘りは間違いなく級位者以上。序盤の定跡にちょっと混乱が見られるので、定跡本だけでなく、コンピュータなどの定跡研究も取り入れると飛躍すると思います。実力は自分の級位者時代以上だと思ってます。がんばって初段になってください」

④ KIF形式棋譜ファイル

手合割:平手
先手:ぷいさん
後手:D
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) (00:01 / 00:00:01)
2 3四歩(33) (00:02 / 00:00:02)
3 6六歩(67) (00:00 / 00:00:01)
4 6二銀(71) (00:04 / 00:00:06)
5 6八飛(28) (00:02 / 00:00:03)
6 6四歩(63) (00:02 / 00:00:08)
7 7八銀(79) (00:00 / 00:00:03)
8 6三銀(62) (00:01 / 00:00:09)
9 6七銀(78) (00:01 / 00:00:04)
10 5四銀(63) (00:01 / 00:00:10)
11 7七角(88) (00:01 / 00:00:05)
12 7四歩(73) (00:01 / 00:00:11)
13 4八玉(59) (00:00 / 00:00:05)
14 6二飛(82) (00:02 / 00:00:13)
15 3八玉(48) (00:01 / 00:00:06)
16 4二玉(51) (00:01 / 00:00:14)
17 7八金(69) (00:00 / 00:00:06)
18 3二玉(42) (00:03 / 00:00:17)
19 2八玉(38) (00:01 / 00:00:07)
20 7三桂(81) (00:02 / 00:00:19)
21 1六歩(17) (00:00 / 00:00:07)
22 1四歩(13) (00:02 / 00:00:21)
23 3八銀(39) (00:02 / 00:00:09)
24 4二銀(31) (00:01 / 00:00:22)
25 6五歩(66) (00:02 / 00:00:11)
26 7七角成(22) (00:05 / 00:00:27)
27 同 桂(89) (00:02 / 00:00:13)
28 6五歩(64) (00:01 / 00:00:28)
29 5六銀(67) (00:06 / 00:00:19)
30 3三角打 (00:06 / 00:00:34)
31 8五桂(77) (00:55 / 00:01:14)
32 同 桂(73) (00:07 / 00:00:41)
33 7三角打 (00:02 / 00:01:16)
34 9二飛(62) (00:08 / 00:00:49)
35 4六角成(73) (00:02 / 00:01:18)
36 7七桂成(85) (00:07 / 00:00:56)
37 同 金(78) (00:18 / 00:01:36)
38 同 角成(33) (00:03 / 00:00:59)
39 5八金(49) (00:06 / 00:01:42)
40 6八馬(77) (00:52 / 00:01:51)
41 同 金(58) (00:02 / 00:01:44)
42 8八飛打 (00:04 / 00:01:55)
43 7七角打 (00:12 / 00:01:56)
44 8九飛成(88) (00:16 / 00:02:11)
45 1一角成(77) (00:04 / 00:02:00)
46 3一金(41) (00:02 / 00:02:13)
47 2六桂打 (00:44 / 00:02:44)
48 4八金打 (00:22 / 00:02:35)
49 3四桂(26) (00:11 / 00:02:55)
50 3九龍(89) (00:16 / 00:02:51)
51 1七玉(28) (00:12 / 00:03:07)
52 3八金(48) (00:08 / 00:02:59)
53 2五香打 (00:45 / 00:03:52)
54 4一玉(32) (00:40 / 00:03:39)
55 2三香成(25) (00:19 / 00:04:11)
56 3三桂打 (00:10 / 00:03:49)
57 4二桂成(34) (00:10 / 00:04:21)
58 同 金(31) (00:06 / 00:03:55)
59 2一馬(11) (00:14 / 00:04:35)
60 2八龍(39) (00:09 / 00:04:04)
61 2六玉(17) (00:03 / 00:04:38)
62 3四桂打 (01:51 / 00:05:55)
63 3六玉(26) (00:06 / 00:04:44)
64 4六桂(34) (00:02 / 00:05:57)
65 3五玉(36) (00:01 / 00:04:45)
66 2七龍(28) (00:01 / 00:05:58)
67 4六歩(47) (00:25 / 00:05:10)
68 4四銀打 (00:01 / 00:05:59)
69 3四玉(35) (00:07 / 00:05:17)
70 4五銀(54) (00:01 / 00:06:00)
71 同 歩(46) (00:02 / 00:05:19)
72 2五龍(27) (00:13 / 00:06:13)
73 投了 (00:00 / 00:05:19)
まで72手で後手の勝ち

変化:56手
56 2五歩打 (00:00 / 00:03:39)
57 4二桂成(34) (00:00 / 00:04:11)
58 同 金(31) (00:00 / 00:03:39)
59 3二銀打 (00:00 / 00:04:11)
60 同 金(42) (00:00 / 00:03:39)
61 同 成香(23) (00:00 / 00:04:11)
62 同 飛(92) (00:00 / 00:03:39)
63 5一金打 (00:00 / 00:04:11)
64 同 金(61) (00:00 / 00:03:39)
65 1五歩(16) (00:00 / 00:04:11)
66 同 歩(14) (00:00 / 00:03:39)
67 2一馬(11) (00:00 / 00:04:11)
68 2八龍(39) (00:00 / 00:03:39)

変化:59手
59 2二銀打 (00:00 / 00:04:11)

変化:15手
15 9五角(77) (00:00 / 00:00:05)
16 4四歩(43) (00:00 / 00:00:13)
17 3八玉(48) (00:00 / 00:00:05)
18 4五歩(44) (00:00 / 00:00:13)
19 5八金(69) (00:00 / 00:00:05)
20 3二銀(31) (00:00 / 00:00:13)
21 2八玉(38) (00:00 / 00:00:05)
22 7二金(61) (00:00 / 00:00:13)
23 6二角成(95) (00:00 / 00:00:05)
24 同 玉(51) (00:00 / 00:00:13)
25 3八銀(39) (00:00 / 00:00:05)
26 2四歩(23) (00:00 / 00:00:13)
27 1六歩(17) (00:00 / 00:00:05)
28 4四角(22) (00:00 / 00:00:13)
29 2二飛打 (00:00 / 00:00:05)
30 同 角(44) (00:00 / 00:00:13)

変化:29手
29 7七桂(89) (00:00 / 00:00:05)
30 3三桂(21) (00:00 / 00:00:13)

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