【詩】たんぼ/そらが暗くなって/紅葉の道

たんぼ

【本文】
たんぼは、いのちの証明書


雑草みたいな稲をぼくたちは植える

稲がどんどん大きくなる

豊かな黄金色のコメができる

そしてなにもかもいなくなる

そして、新しいいのちをつなげる。

たんぼは、いのちの証明書
たんぼにはいろんないのちが生きている
ぴょんぴょん、あめんぼ
げろげろ、カエル
ぴかぴか、蛍
ちゅんちゅん、スズメ
みんなみんな生きている
みんなが生きた証で、たんぼは豊かになっていく。

たんぼは、いのちの証明書
そして、わたしは生きていく。



そらが暗くなって

【本文】
「そらが暗くなって」

そらが暗くなった。

街灯もないこの道をわたしは歩いている。
ビルも、コンビニもないこの道を……

空が暗くなった。

光もないこの道をわたしは知っている
秋風が、少しずつ冷たくなっていく。

天《そら》が暗くなった

風が何度も吹きぬける
秋の夜は、風は自由だ
さえぎるものなどなにもない。

そらが明るくなった。

冷たさとは別のぬくもりがわたしを包んだ。

わたしは、風のようになりたい。
強く自由な風になりたい。



「紅葉の道」

【本文】

わたしは、紅葉の道をすすむ。

少しずつ寒くなってきた。
みんな、厚着をしている。
上を見上げた。
夕焼けのキャンバスには、紅のカーテンが広がっていた。

わたしは、紅葉の道をすすむ。

かなり寒くなってきた。
もうみんなコートを着ている。
地面を見つめた。
地面には、紅のじゅうたんが広がっていた。

そして、冬になる。

わたしは回りを見回した。
そこには、白いお化粧をしたセカイが広がっていた。

わたしは、紅葉のみちをすすんでいく。

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