友だち対局自戦記(粘りとはなにか?)

はじめに

ということで、昨日対局した自戦記を書かせていただきます。

今回対局していただいたのはフォロワーのやまねこ閣下 さんです(^^)/

やまねこさんは、ウォーズ2級の居飛車党のかたです。たまにTwitterから流れてくる棋譜を拝見させていただいているので、だいたいの棋風は分かっていました。

雁木や相がかりがお得意な現代的な居飛車党。対抗形は、持久戦にするほうが多いかなという印象で、穴熊にもちこまれるとやっかいだと思っていました。

なので、今回は自分が先手だったら「中飛車」。後手だったら「角交換四間飛車」 or 「羽生式袖飛車」 の全力布陣で行こうと決心していました。

ガチンコ勝負を挑ませていただきました(笑)

しかし、大苦戦。

全力の研究を用意して臨んだのにも関わらず、正確な駒組で私は防戦一辺倒の将棋になってしまいました。なので、今回の記事の裏テーマは「苦しい時の粘りかた」

私は元々「受け将棋」タイプなので、少しくらい悪い方が全力を出せるのです(言い訳)

ちなみに苦しい時の粘りかたで有効な指し方はいくつかあると思いますので、先にいくつか挙げておきます。

・敵の攻め駒をいじめる

・先に受けておく(相手の攻めたい筋に邪魔駒をおいておく)

・龍か馬を自陣に戻して徹底抗戦

・盤面を複雑化させて、紛れる余地を作る

今回は、この指し方全部を使って粘りました(笑)

棋譜

感想戦

初手から36手目まで

今回は自分が先手となったので、「中飛車」を採用。

相手に主導権を渡すのを覚悟で、角交換をおこないました。

この序盤は、正統派中飛車党なら、5筋位取り中飛車を目指すべきなんですが、どうしても穴熊にされたくなかったので、早速角交換をおこなう手順を選択。穴熊にされることはなくなりますが、後手に主導権を握られます。

ただ、自分の得意な研究手順はこちらなので、ひたすらカウンターを狙う展開にしました。

個人的な考えでは、21手目で後手が飛車先の歩を交換していますが、これは桂馬跳ねから飛車がロックされる展開もありうるので注意が必要です。下の画像が参考。こうされると居飛車がやりにくくなるので、敵の陣形をよく見てご注意ください。多少のリスクを伴う行為なので、個人的には駒組を優先した方が好みです。

自分が手損をして、相手に主導権を渡した代わりに、こちらは中飛車の理想形に陣形を組みました。王の守りは木村美濃にしておいたほうがいいのですが、自分は銀冠派なのでそちらの余地を残してあります。対する、居飛車側もとてもよい陣形に組んでいますね。ボナンザ囲いのような囲いで、角の打ち込みに強く、中央は銀が守りを固めて、向かい飛車に変化したときは、7三の地点に桂馬を跳ねられる。

お互いに主張と主張がぶつかり合っています。

自分は向かい飛車に変化して、揺さぶりをかけましたが、7三の地点に桂馬を跳ねられて、対応されました。

36手目の△5六角が好手でした。自分の歩損が確定。

やまねこさん、普通に序盤がうますぎる。「駒組も完璧だし、これで2級とか今のウォーズは魔境だな」とぼやいていました。これは苦戦を覚悟。

ここでは、ふたつの指し方が自分の研究にはあります。

①銀冠にして、相手の攻撃を誘う。主導権は相手に渡しているので、カウンターのタイミングが難しい。【互角】

②桂馬を捨てて、相手の陣形を崩し、陣形を無理やり前のめりにして、角打ちのカウンターを狙う【相手が優勢となるが、カウンターはおこないやすくなる】

今回はリスク覚悟で②を選択しました。

38手目△同桂

これは、疑問手でした。

同飛車とすれば、単純な駒得になるので、後手が優勢です。先手が7六角と打てるスペースもできるので、互角を維持できていると確信しました。

ここは自分がラッキーでしたね。

39手目から54手目

筋悪な手筋から、私が強引に角を捌きました。

この手順は、相手と比較して、自分の方が守備が固いのでできる強引な捌きでした。50手目で、やまねこさんがかなり悩んでいるようでした。

なかなか難しい局面で、自分の研究手順的には、7二金だと考えていました。指されてから、同飛車の有効性に気がつきました。抜けがあったようです(笑)

ここからは、研究手順から離れたのでお互いの力勝負です。

54手目から~終局まで

ここらへんは、自分がひたすら受けてました。

相手の攻撃に合わせて、桂馬と香車をおしげなく自陣に投入。相手の攻撃を事前に防ぐ手順ですね。守備駒が多くなるので、盤面はより複雑化していきます。さらに、離れていた金が美濃囲いに向かって横移動していくのは、大山名人リスペクトです。ちなみに、58手目で、△9八龍という手順もあるなと思っていました。この場合は、さらに自陣飛車も繰り出す用意があったので、さらに盤面は複雑化していたでしょう。

さらに、60手番後半になると、馬まで自陣に引き戻して徹底抗戦の覚悟です。馬の強力な利きを使って、攻め駒の龍と馬をいじめて逆転の目を作り出そうと必死でした(笑)

理屈的にはあまりいい手とは言えませんが、ここら辺は筋悪手筋を使って、盤面を複雑化させないと逆転が難しいと思っていました。

ここら辺は研究大好きなのに、力戦党に分類される自分の変態将棋観がでていますね。

複雑化していく盤面で、私が徐々に逆転しました。

敵の攻めがほとんど切れて、こちらに手番が回ってきたところで、やまねこさんの持ち時間が切れてしまい私の勝利となりました。

83手で時間切れ勝ち。

正直、まだまだ難しい局面が続く状態だったので、辛勝ですね。

研究+盤面の複雑化で、思った以上にやまねこさんの持ち時間を奪ってしまいました(;’∀’)

自作棋譜には、この後の局面をソフトに引き継がせたものを載せています。

千日手模様になったので、途中で打ち切りました(笑)

やはり、相当難解な局面になっていたようです(^^)/

やまねこ閣下さんは、本当に正確な指しまわしで悪手も少なくて、すごかったです。どちらが有段者かわからない指しまわしでしたね汗

本当にお強くて、自分の級位者時代をはるかに超えている印象でした( ;∀;)

今回は激戦となり本当におもしろい棋譜を残すことができました。

本当にありがとうございますm(__)m

KIF形式棋譜ファイル

手合割:平手
先手:自分
後手:やまねこ閣下さん
手数—-指手———消費時間–
1 5六歩(57) (00:17 / 00:00:17)
2 8四歩(83) (00:03 / 00:00:03)
3 5八飛(28) (00:04 / 00:00:21)
4 8五歩(84) (00:08 / 00:00:11)
5 7八金(69) (00:02 / 00:00:23)
6 6二銀(71) (00:05 / 00:00:16)
7 7六歩(77) (00:02 / 00:00:25)
8 3四歩(33) (00:04 / 00:00:20)
9 2二角成(88) (00:08 / 00:00:33)
10 同 銀(31) (00:02 / 00:00:22)
11 8八銀(79) (00:02 / 00:00:35)
12 3三銀(22) (00:02 / 00:00:24)
13 4八玉(59) (00:01 / 00:00:36)
14 4二玉(51) (00:01 / 00:00:25)
15 3八玉(48) (00:01 / 00:00:37)
16 3二玉(42) (00:02 / 00:00:27)
17 2八玉(38) (00:02 / 00:00:39)
18 4二金(41) (00:01 / 00:00:28)
19 3八銀(39) (00:03 / 00:00:42)
20 8六歩(85) (00:21 / 00:00:49)
21 同 歩(87) (00:02 / 00:00:44)
22 同 飛(82) (00:01 / 00:00:50)
23 5九飛(58) (00:16 / 00:01:00)
24 8二飛(86) (00:18 / 00:01:08)
25 8七歩打 (00:03 / 00:01:03)
26 6四歩(63) (00:11 / 00:01:19)
27 7七銀(88) (00:03 / 00:01:06)
28 6三銀(62) (00:02 / 00:01:21)
29 6六銀(77) (00:01 / 00:01:07)
30 7四歩(73) (00:14 / 00:01:35)
31 1六歩(17) (00:03 / 00:01:10)
32 1四歩(13) (00:05 / 00:01:40)
33 7七桂(89) (00:04 / 00:01:14)
34 7三桂(81) (00:04 / 00:01:44)
35 8九飛(59) (00:08 / 00:01:22)
36 5四角打 (01:12 / 00:02:56)
37 8五桂(77) (00:13 / 00:01:35)
38 同 桂(73) (00:05 / 00:03:01)
39 8六歩(87) (00:02 / 00:01:37)
40 8四歩打 (00:13 / 00:03:14)
41 5五歩(56) (00:19 / 00:01:56)
42 7六角(54) (00:03 / 00:03:17)
43 8五歩(86) (00:02 / 00:01:58)
44 同 角(76) (00:17 / 00:03:34)
45 7三角打 (00:28 / 00:02:26)
46 8一飛(82) (00:04 / 00:03:38)
47 8五飛(89) (00:07 / 00:02:33)
48 同 歩(84) (00:02 / 00:03:40)
49 8二角打 (00:02 / 00:02:35)
50 同 飛(81) (03:03 / 00:06:43)
51 同 角成(73) (00:03 / 00:02:38)
52 6九飛打 (00:16 / 00:06:59)
53 9一馬(82) (00:28 / 00:03:06)
54 3五桂打 (00:02 / 00:07:01)
55 3九桂打 (00:28 / 00:03:34)
56 9九飛成(69) (00:31 / 00:07:32)
57 5九香打 (00:20 / 00:03:54)
58 6九角打 (00:13 / 00:07:45)
59 6八金(78) (00:07 / 00:04:01)
60 8七角成(69) (00:17 / 00:08:02)
61 7三馬(91) (00:15 / 00:04:16)
62 5二銀(63) (00:09 / 00:08:11)
63 6四馬(73) (00:10 / 00:04:26)
64 9八龍(99) (00:10 / 00:08:21)
65 5七銀(66) (00:15 / 00:04:41)
66 8六馬(87) (00:17 / 00:08:38)
67 6五馬(64) (00:10 / 00:04:51)
68 8八龍(98) (00:15 / 00:08:53)
69 6六馬(65) (00:06 / 00:04:57)
70 9八龍(88) (00:11 / 00:09:04)
71 9二飛打 (00:04 / 00:05:01)
72 6八馬(86) (00:08 / 00:09:12)
73 同 銀(57) (00:04 / 00:05:05)
74 同 龍(98) (00:01 / 00:09:13)
75 7三歩打 (00:09 / 00:05:14)
76 6二香打 (00:41 / 00:09:54)
77 5七馬(66) (00:11 / 00:05:25)
78 同 龍(68) (00:03 / 00:09:57)
79 同 香(59) (00:02 / 00:05:27)
80 6七香成(62) (00:02 / 00:09:59)
81 7二歩成(73) (00:03 / 00:05:30)
82 5一金(61) (00:01 / 00:10:00)
83 6二と(72) (00:05 / 00:05:35)
84 投了 (00:00 / 00:10:00)
まで83手で先手の勝ち

変化:84手
84 同 金(51) (00:00 / 00:10:00)
85 同 飛成(92) (00:00 / 00:05:35)
86 5七成香(67) (00:00 / 00:10:00)
87 5一金打 (00:00 / 00:05:35)
88 4一金打 (00:00 / 00:10:00)
89 同 金(51) (00:00 / 00:05:35)
90 同 金(42) (00:00 / 00:10:00)
91 8四角打 (00:00 / 00:05:35)
92 6一歩打 (00:00 / 00:10:00)
93 5二龍(62) (00:00 / 00:05:35)
94 同 金(41) (00:00 / 00:10:00)
95 8二飛打 (00:00 / 00:05:35)
96 4二金打 (00:00 / 00:10:00)
97 5七角(84) (00:00 / 00:05:35)
98 2四香打 (00:00 / 00:10:00)
99 3六歩(37) (00:00 / 00:05:35)
100 2七桂成(35) (00:00 / 00:10:00)
101 同 桂(39) (00:00 / 00:05:35)
102 6九飛打 (00:00 / 00:10:00)
103 4五桂打 (00:00 / 00:05:35)
104 7三角打 (00:00 / 00:10:00)
105 7二飛成(82) (00:00 / 00:05:35)
106 5五角(73) (00:00 / 00:10:00)
107 4六銀打 (00:00 / 00:05:35)
108 5六銀打 (00:00 / 00:10:00)
109 3三桂成(45) (00:00 / 00:05:35)
110 同 桂(21) (00:00 / 00:10:00)
111 9三角成(57) (00:00 / 00:05:35)
112 4六角(55) (00:00 / 00:10:00)
113 同 歩(47) (00:00 / 00:05:35)
114 4七銀打 (00:00 / 00:10:00)
115 2六歩打 (00:00 / 00:05:35)
116 3八銀成(47) (00:00 / 00:10:00)
117 同 金(49) (00:00 / 00:05:35)
118 4七銀打 (00:00 / 00:10:00)
119 3九銀打 (00:00 / 00:05:35)
120 3八銀成(47) (00:00 / 00:10:00)
121 同 銀(39) (00:00 / 00:05:35)
122 4七金打 (00:00 / 00:10:00)
123 4九銀打 (00:00 / 00:05:35)
124 3八金(47) (00:00 / 00:10:00)
125 同 銀(49) (00:00 / 00:05:35)
126 4七銀打 (00:00 / 00:10:00)
127 3七金打 (00:00 / 00:05:35)
128 3八銀成(47) (00:00 / 00:10:00)
129 同 金(37) (00:00 / 00:05:35)
130 4七銀打 (00:00 / 00:10:00)
131 3七金打 (00:00 / 00:05:35)
132 3八銀成(47) (00:00 / 00:10:00)
133 同 金(37) (00:00 / 00:05:35)
134 4七金打 (00:00 / 00:10:00)
135 3九銀打 (00:00 / 00:05:35)
136 3八金(47) (00:00 / 00:10:00)
137 同 銀(39) (00:00 / 00:05:35)
138 4七金打 (00:00 / 00:10:00)

変化:58手
58 9八龍(99) (00:00 / 00:07:32)
59 8八飛打 (00:00 / 00:03:54)
60 同 龍(98) (00:00 / 00:07:32)
61 同 金(78) (00:00 / 00:03:54)
62 4五角打 (00:00 / 00:07:32)
63 7三馬(91) (00:00 / 00:03:54)
64 7二金(61) (00:00 / 00:07:32)
65 9五馬(73) (00:00 / 00:03:54)
66 6七角成(45) (00:00 / 00:07:32)
67 5七銀(66) (00:00 / 00:03:54)
68 2四香打 (00:00 / 00:07:32)
69 8一飛打 (00:00 / 00:03:54)
70 2七桂成(35) (00:00 / 00:07:32)
71 同 桂(39) (00:00 / 00:03:54)
72 同 香成(24) (00:00 / 00:07:32)
73 同 玉(28) (00:00 / 00:03:54)
74 3五桂打 (00:00 / 00:07:32)
75 2八玉(27) (00:00 / 00:03:54)
76 4七桂成(35) (00:00 / 00:07:32)
77 6八馬(95) (00:00 / 00:03:54)
78 4九馬(67) (00:00 / 00:07:32)
79 同 銀(38) (00:00 / 00:03:54)

変化:59手
59 6八金(78) (00:00 / 00:03:54)

変化:57手
57 7三馬(91) (00:00 / 00:03:34)
58 7二金(61) (00:00 / 00:07:32)
59 9五馬(73) (00:00 / 00:03:34)
60 2五香打 (00:00 / 00:07:32)
61 7九香打 (00:00 / 00:03:34)
62 1三角打 (00:00 / 00:07:32)
63 4六歩(47) (00:00 / 00:03:34)
64 2七桂成(35) (00:00 / 00:07:32)
65 同 桂(39) (00:00 / 00:03:34)
66 4六角(13) (00:00 / 00:07:32)
67 5一馬(95) (00:00 / 00:03:34)
68 2七香成(25) (00:00 / 00:07:32)
69 同 銀(38) (00:00 / 00:03:34)
70 7九角成(46) (00:00 / 00:07:32)
71 同 金(78) (00:00 / 00:03:34)
72 同 龍(99) (00:00 / 00:07:32)
73 4五桂打 (00:00 / 00:03:34)
74 4九龍(79) (00:00 / 00:07:32)
75 3三桂成(45) (00:00 / 00:03:34)
76 同 桂(21) (00:00 / 00:07:32)

1手詰しか解いたことのない1級の話~恥の多い将棋人生を送ってきました~

ということで、今回は自分の将棋人生を振り返るエッセイですw

実は拙作『おれの義妹がこんなに強いわけがない~妹とはじめる将棋生活~』のPVが10万を超えまして、その記念エッセイとなります。

はっきり言って、こんな将棋人生を送ってはいけないという反面教師にして欲しい自分の将棋半生です。みなさんも笑って読んでみてください。

たぶん、1番の衝撃は、1級時代に3手詰が解けなかったエピソードでしょう(笑) そんな危ない終盤力をもつ自分が、今や詰パラアプリで、20手以上の詰将棋とか解いているので、世の中わからないものです。

こんな自分でも、一応有段者になれたので、みんなも頑張ろう笑

① 将棋を始める

まず、どうして将棋をはじめたのか。実は、自分が将棋を始めたのは、大学を卒業して、働き始めてちょっと時間が経ってからなんですよね。チェスはたまにやっていて、将棋で言うところの初段くらいの実力はあったんですが、将棋は駒の動きがかろうじて分かるくらい。

知っているのは、見た目がおもしろい穴熊。大好きな戦い方は、無敵囲いと、今考えてもやばいやつでした(笑)

仕事が終わって、日課の動画サイトを見ていたら、将棋の実況に遊戯王のBGMをつけてみたというネタ動画をたまたま見て、将棋をやってみるかとはじめました。

あの将棋は、伝説の逆転劇があったNHK杯 羽生vs中川。

ひふみんが「うひょー」と実況しながら、「あれれーこれもしかして頓死?」と言っていたのがきっかけでした。あれがなかったら、将棋をしていなかったでしょうw

そのおもしろおじいさん(かなり失礼ですが)、またたくまに数十手先の詰みを解説する姿に、カッコイイなと感動してしまったんですね。

とりあえず、この本を買って、「原始棒銀」の定跡を覚えたのが、私の将棋の第一歩。スマホで見つけた将棋ウォーズをスマホに入れて華々しくネット将棋デビューしたのでした。

そして、「原始棒銀」は強かった。

30級からはじめた私は、棒銀のおかげで1カ月で3級まで昇級したのでした(笑)

居玉の棒銀オンリーだったので、今思うと変態将棋の萌芽がここにあったんですねー(笑)

② 3級から2級へ

勝てるので将棋が楽しい。もっと将棋を勉強しようと私は、1手詰の本を買ってきました。

簡単で、一気に解いてしまったんですね。

よし、これで詰将棋終わり。3手詰はなんだか、難しそうだから後回しにしようと、得意戦法の棒銀を磨きかけようと、次の戦術書を買うんですね。それが、この本。



棒銀の名著ですね。私もわからないなりに頑張って、盤に本の内容を並べました。

ここらへんで、やっと舟囲いやら矢倉の形を覚えます。今考えると難しい内容なんですが、おぼえると意外と勝てるんですよね。棒銀って本当に優秀な戦法で、手筋も結構吸収出来てどんどん強くなっていくのを一番実感した時期です。

なんやかんやで仕事が忙しいなかでも半年くらいで、ウォーズ2級まで昇級したのでした(笑)

③ 棒銀の伸び悩み~奇跡の1級昇級まで

しかし、2級までくるとさすがに棒銀対策をしっかりできるひとが増えてきます。よって、勝てないw

ウォーズの達成率も、ひと桁台で低迷。

特に、角道を止めない振り飛車に大苦戦していたのでした(笑)

3手詰ハンドブックを買ってきて、解こうとしても、やっぱり解けない。

あきらめて、定跡研究に走る自分。

そんな時に、2chで見たのが、この戦法でした。

ええ、まさかの早石田です。

さっそく、勉強に取りかかる自分。

買ってきたのは、『久保の石田流』です。

またまた、分からないなりに頑張って定跡を覚える自分。

そうすると連戦連勝。みんな受け方を知らない。

鈴木流超急戦みたいな指し方で、序盤の研究手順を使って勝率を荒稼ぎしはじめたのです。

そして、将棋をはじめて1年後。

あいかわらず、詰将棋は1手詰しか解けない自分が……

まさかの昇級したのです。

そう、1級に……

こうして、1手詰しか解けない超問題児の1級が誕生したのでした……

そして、長い停滞へ続くのです(笑)

(以下、後日加筆予定)

羽生流袖飛車研究③(KIF)

今日は将棋クエストの大会に出てみました!

羽生流袖飛車が決まりに決まって、1020人参加の大会で70位くらいになれました! この戦法でレート上位の方を2人ほど粉砕し,大会での躍進の原動力となりました。

前の記事で書いたKIFを公開します。研究にご利用ください。

KIF形式棋譜ファイル

Generated by Shogidokoro

手合割:平手
先手:
後手:
手数—-指手———消費時間–
1 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
2 3二金(41) (00:00 / 00:00:00)
3 2五歩(26) (00:00 / 00:00:00)
4 7二飛(82) (00:00 / 00:00:00)
5 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
6 7四歩(73) (00:00 / 00:00:00)
7 2四歩(25) (00:00 / 00:00:00)
8 同 歩(23) (00:00 / 00:00:00)
9 同 飛(28) (00:00 / 00:00:00)
10 2三歩打 (00:00 / 00:00:00)
11 2六飛(24) (00:00 / 00:00:00)
12 7五歩(74) (00:00 / 00:00:00)
13 7八金(69) (00:00 / 00:00:00)
14 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
15 6八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
16 7四飛(72) (00:00 / 00:00:00)
17 5六歩(57) (00:00 / 00:00:00)
18 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
19 5七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
20 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
21 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
22 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
23 6七金(78) (00:00 / 00:00:00)

変化:23手
23 6七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
24 4二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
25 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
26 6三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
27 4八金(49) (00:00 / 00:00:00)
28 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
29 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)
30 5四銀(63) (00:00 / 00:00:00)
31 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
32 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
33 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
34 7六歩(75) (00:00 / 00:00:00)
35 同 歩(77) (00:00 / 00:00:00)
36 8八角成(22) (00:00 / 00:00:00)
37 同 金(78) (00:00 / 00:00:00)
38 4四角打 (00:00 / 00:00:00)

変化:35手
35 同 銀(67) (00:00 / 00:00:00)
36 6五桂(73) (00:00 / 00:00:00)
37 同 銀(76) (00:00 / 00:00:00)
38 同 銀(54) (00:00 / 00:00:00)

変化:33手
33 4七金(48) (00:00 / 00:00:00)
34 3一玉(41) (00:00 / 00:00:00)
35 9六歩(97) (00:00 / 00:00:00)

変化:20手
20 3五歩(34) (00:00 / 00:00:00)
21 6九玉(59) (00:00 / 00:00:00)
22 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
23 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
24 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)
25 6七銀(68) (00:00 / 00:00:00)
26 1三角(22) (00:00 / 00:00:00)
27 4六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
28 2四飛(74) (00:00 / 00:00:00)
29 同 飛(26) (00:00 / 00:00:00)
30 同 角(13) (00:00 / 00:00:00)

変化:13手
13 7八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
14 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
15 5六歩(57) (00:00 / 00:00:00)
16 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
17 5七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
18 6四歩(63) (00:00 / 00:00:00)
19 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
20 6三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
21 6八玉(59) (00:00 / 00:00:00)
22 7四銀(63) (00:00 / 00:00:00)
23 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
24 8四歩(83) (00:00 / 00:00:00)
25 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
26 8五歩(84) (00:00 / 00:00:00)
27 7九玉(68) (00:00 / 00:00:00)
28 5二金(61) (00:00 / 00:00:00)
29 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
30 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
31 3五歩(36) (00:00 / 00:00:00)
32 同 歩(34) (00:00 / 00:00:00)
33 4六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
34 8二飛(72) (00:00 / 00:00:00)
35 2四歩打 (00:00 / 00:00:00)
36 同 歩(23) (00:00 / 00:00:00)
37 同 飛(26) (00:00 / 00:00:00)
38 8六歩(85) (00:00 / 00:00:00)
39 同 歩(87) (00:00 / 00:00:00)
40 2三歩打 (00:00 / 00:00:00)
41 6四飛(24) (00:00 / 00:00:00)
42 6三金(52) (00:00 / 00:00:00)
43 3四飛(64) (00:00 / 00:00:00)
44 8五歩打 (00:00 / 00:00:00)
45 同 歩(86) (00:00 / 00:00:00)
46 同 銀(74) (00:00 / 00:00:00)
47 8七歩打 (00:00 / 00:00:00)
48 5四歩(53) (00:00 / 00:00:00)
49 6八玉(79) (00:00 / 00:00:00)

変化:22手
22 7四飛(72) (00:00 / 00:00:00)
23 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
24 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
25 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
26 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
27 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
28 同 桂(73) (00:00 / 00:00:00)
29 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
30 同 角(22) (00:00 / 00:00:00)
31 同 金(67) (00:00 / 00:00:00)
32 5七銀打 (00:00 / 00:00:00)
33 6七玉(68) (00:00 / 00:00:00)
34 6六銀成(57) (00:00 / 00:00:00)
35 同 玉(67) (00:00 / 00:00:00)
36 7二金(61) (00:00 / 00:00:00)
37 7九角(88) (00:00 / 00:00:00)
38 3三桂(21) (00:00 / 00:00:00)

変化:24手
24 4一玉(51) (00:00 / 00:00:00)
25 7九玉(68) (00:00 / 00:00:00)
26 7三桂(81) (00:00 / 00:00:00)
27 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
28 4二銀(31) (00:00 / 00:00:00)
29 9六歩(97) (00:00 / 00:00:00)
30 3一玉(41) (00:00 / 00:00:00)
31 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
32 6五歩(64) (00:00 / 00:00:00)
33 同 歩(66) (00:00 / 00:00:00)
34 7六歩(75) (00:00 / 00:00:00)
35 同 歩(77) (00:00 / 00:00:00)
36 8八角成(22) (00:00 / 00:00:00)
37 同 玉(79) (00:00 / 00:00:00)
38 4四角打 (00:00 / 00:00:00)
39 5五角打 (00:00 / 00:00:00)
40 2六角(44) (00:00 / 00:00:00)
41 7五歩(76) (00:00 / 00:00:00)
42 同 飛(74) (00:00 / 00:00:00)
43 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
44 7八飛成(75) (00:00 / 00:00:00)
45 同 金(69) (00:00 / 00:00:00)
46 2八飛打 (00:00 / 00:00:00)

変化:35手
35 6六銀(57) (00:00 / 00:00:00)
36 7七歩成(76) (00:00 / 00:00:00)
37 同 銀(78) (00:00 / 00:00:00)
38 5四銀(63) (00:00 / 00:00:00)

<関連記事>

羽生流袖飛車研究①

羽生流袖飛車研究②

羽生流袖飛車研究②

ということで、昨日の続きの羽生流袖飛車研究いきます。

今回は①の図③の分岐を紹介してから、対策を講じたいと思います。とりあえず、図③の再録です。

図③分岐

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 4-1024x695.jpg です

昨日の将棋は、 △7六歩に対して▲同 歩としたことで、一気に後手優勢となりました。では、 ▲同銀とした場合どうなるかです。

(図③から)▲4六歩△6五歩▲同 歩△7六歩▲同 銀△6五桂▲同 銀△同 銀

結果図B

このようになりました。桂馬と銀の交換が発生して、後手が有利な状況ですね。これでは先手がおもしろくありません。よって、なにか対策が必要です。

浮き飛車対策

それでは基本図から分岐します。

基本図

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 1-1024x703.jpg です

(基本図から)▲4八銀△7四歩▲2四歩△同 歩▲同 飛△2三歩▲2六飛△7五歩▲7八銀

袖飛車の先を銀で受けるのが、自分のおススメ。

図④

(図④から)△3四歩▲5六歩△6二銀▲5七銀△6四歩 ▲6六歩△6三銀▲6八玉△7四飛▲5八金右△7三桂▲6七金

図⑤

浮き飛車に対しては、このように左美濃で受け止めるのが安定します。次は相手の攻撃を受け止める一例です。

(図⑤から)△6五歩▲同 歩△同 桂▲6六銀△同 角▲同 金△5七銀▲6七玉△6六銀成▲同 玉

結果図C

このように受け止めることができました。

陣形こそ崩れていますが、後手の駒損も大きく先手有利かなと見ています。

まとめ

後手は居玉なので、カウンターをもらいやすく不安定です。先手玉も、安定していないので、お互いに激しい変化となる終盤勝負になるはずです。

結果図Cは、袖飛車側が、最善手を尽くした場合の状況なので、なかなかここまでは来ないと思いますが、他の変化は左美濃の堅陣が生きて、先手有利~優勢になるパターンが多いので、後手は不満だと思います。

よって、羽生流袖飛車の浮き飛車に関しては、この左美濃が安定します。

ただ、これは浮き飛車になった場合で、参考図のように袖飛車が元の位置に戻って、棒銀などの攻撃に出てきたときの変化が、現在、考察中です。

参考図


今のところこちらの変化は互角の状況の変化しか探せていないので、今後の研究課題になっています。袖飛車側の守備力が薄いのがネックで、勝ちにくい将棋だとは思われますが、優秀な戦法です。明確な対策がなかなか見つかりません。さすがは、羽生流です。

もう少ししたら自分が作成したKIFデータも投稿するので、みなさんも研究してみてください笑

求む、対策!

<関連記事>

羽生流袖飛車研究③

羽生流袖飛車研究①

ということで、今回は中飛車研究を箸休めして、羽生流袖飛車研究の研究をおこなっていきたいと考えています。

本来は中飛車vs嬉野流の相振り飛車でしたが、変化が膨大でまだまとめが間に合っていないので(笑)

そもそも「羽生流袖飛車」ってなんだというひとも多いと思うので、まずは概要を。

概要

羽生流袖飛車とは、羽生善治が2018年の棋聖戦で用いた作戦です。相がかりのようなオープニングから袖飛車に変える将棋で、火力が抜群です。特に仕掛けの段階で罠が多く貼られているので、今回はそちらの展開を紹介できればと考えております。

基本図まで

▲2六歩△3二金▲2五歩△7二飛

基本図

相手が飛車先の歩をついた相がかり調の将棋に対して、金で先に受けて、袖飛車へ。これで前例のほとんどない力戦に相手を誘導できました。

図①

(基本図から)▲4八銀△7四歩▲2四歩△同 歩▲同 飛△2三歩▲2六飛△7五歩▲7八金

図①



先手はとりあえず、飛車先の歩を交換します。しかし、普通の相がかりとは違って角道を開くことができません。なので、かなり駒組を制限させられた形になりました。

図②

(図①から)△3四歩▲6八銀△7四飛▲5六歩△7三桂

図②

後手は飛車を浮き飛車にして、攻撃準備。先手は、雁木のような形にして対抗していこうとしています。

図③

(図②から)▲5七銀右△6二銀▲6六歩△6四歩▲6七銀△4二銀▲3六歩△6三銀▲4八金△4一玉▲3七桂△5四銀

図③

これで攻撃の準備が整いました。ここからは一気に攻めます。

結果図A

▲4六歩△6五歩▲同 歩△7六歩▲同 歩△8八角成▲同 金△4四角

△7六歩の後の▲同 歩 が悪手でした。

角を交換されて、飛車金取りとなり後手勝勢です。自然な手がおそろしい罠でした。

結果図A

これが、羽生流袖飛車の理想的な攻め方となっています。火力抜群ですね。

次回は、この理想形への対抗手段を考えていきたいと思います。

<関連記事>

羽生流袖飛車研究③

目次

中飛車研究② ▲中飛車vs△嬉野流(鳥刺しver)

それでは、告知通り▲中飛車vs△嬉野流の定跡研究を紹介します。
今回の記事では、俗に言う鳥刺しに合流する嬉野流を紹介します。次の記事では、相振り飛車への変化を解説していく予定です。

嬉野流?

まずは、基本図に行く前に、嬉野流じゃなくなる変化です。
手を間違えると、5手目でどうにもいかなくなります。

▲5六歩△4二銀▲5八飛△3一角▲5五歩

これで嬉野流にはできなくなりました。
後手としては、ここからは4三銀として、相振りを目指すのが、正着だと思います。それで先手有利くらい。
ただ、これが嬉野流かと聞かれると……

なので、これは今回は考えません。
では基本図へ

▲中飛車vs△嬉野流

▲5六歩△4二銀▲5八飛△5四歩
基本図

これで後手の銀が中央に行けるようになりました。
中飛車が角道を開ける変化になります。

図①

(基本図から)▲7六歩△3一角▲4八玉△5三銀▲3八玉△6四銀


これは自然な変化だと思います。お互いにやりたいことがはっきりしている状況ですね。
どっちの主張が通るでしょうか?

図②


(図①から)▲6八銀△6二銀▲1六歩△1四歩▲6六歩△7四歩▲6五歩
▲6五歩がかなりの強打。銀が引けば、嬉野流失敗です。
居飛車側は、守備を固めることが難しいので振り飛車有利。
中飛車が勝ちやすい変化ですね。

なので、同銀と取るしかない。

図③


(図②から)△同 銀▲6七銀△7五歩▲同 歩△同 角▲5五歩
銀を狙いの筋から移動させて、中飛車の強烈なカウンター▲5五歩
この何気ない一手が強烈な攻撃となります。

結果図


(図③から)△7二飛▲5四歩△5二歩▲5五角△6四角▲同 角△同 歩▲4五角
後手は、嬉野流の狙いから外れた銀をカバーするために袖飛車へ。
しかし、ここから中飛車の強烈な捌きがはつどうされました。
角を捌いた後、▲4五角と打ちこんで中飛車優勢です。
この角がかなり受けにくい。

6三角と防いでも、2三角成。
何もしなくても、5三歩成が飛車取りとなり厳しい。
中飛車優勢ですね。

まとめ

このような流れで、嬉野流からの鳥刺しは中飛車には厳しいと思われます。
5筋に強烈な駒がそろっているので、鳥刺しの成功率はかなり低いです。
なので、基本図から、相振り飛車にする変化がより有効だと思われます。
次回はその変化を紹介します。

関連項目

 

中飛車研究① △中飛車vs▲居飛車力戦 PART1

ということで、最近は中飛車の研究にこっているDです。
ラブコメ『おれの義妹がこんなに強いわけがない ~妹とはじめる将棋生活~』もついに7万PVを超えて大躍進中なので、頑張っていきたいです。

最近、中飛車党になることを決意し、定跡研究に励んでいます。
昨日、Twitterでアンケートを取ったところ、中飛車vs居飛車力戦の記事を読みたいという意見が多かったので、今回、筆をとらせていただきました。

第一弾は、この力戦。
ずばり、▲6五角急戦(自分命名)です。

後手の時の中飛車の時、先手から角交換されて、飛車を振る前に5三角と打たれる時、たまにあるじゃないですか。
あれだと、中飛車にしにくいので、私は、△中飛車の4手目は、5二飛車とすることが多いんです。

そんな時、二段の力戦党のかたとの対局ででましたこの形。
さあ、みなさんどう受けますか?

まずは、基本図までいきます!

基本図まで

▲7六歩△3四歩▲2六歩△5二飛▲2二角成△同 銀▲6五角

5三角を避けたら、別の力戦にもちこまれた基本図です。
この▲6五角受け間違えたら終わりです(笑)

基本図

失敗例

(基本図より)△7二銀▲4三角成△3二金▲3四馬△4二飛▲5六馬△7四角▲5八金右△5六角▲同 歩△6二玉

途中図

△7二銀は一見、美濃囲いを作る余地を残す手に見えますが、これが悪手。
馬が大暴れして、歩を二枚失い、後手の反撃手段がかなり厳しくなります。

ちなみに馬で、飛車を取っても先手有利ですが、乱戦傾向になるので、上記の手順のほうがより先手は得をいかしやすくなるはずです。この受け方では中飛車が面白くはありません。

結果図

対策法

ということで、本命の対策方法はこちら

(基本図より)△3二金▲8三角成△7四角

相手に馬を許して、美濃囲いを放棄しますが、△7四角の反撃でうまくおさえこめます。

図①

(図①より)
▲同 馬△同 歩▲8八銀△8二飛

図②

馬を退治した後、再び居飛車に戻す。
これで、後手がやや有利となります。

この後の指し方としては、後手が角換わり棒銀の要領で前進して、敵陣を上から圧迫していくのがおすすめです。
早繰り銀にしてしまうと、先手が腰掛け銀にできるので、相性の関係で不利となります。
よって、棒銀を目指して、敵の手損をとがめていくのが最善手。
これで後手がやや有利。先手の利点が消えました。

(図②より)
▲4八銀△6二銀▲7八金△4二玉▲5八金△5二金▲4六歩△7三銀▲6六歩△3三銀▲4七銀△8四銀▲6七金右△3一玉▲3六歩△4四歩▲1六歩△1四歩▲3七桂△7五歩▲同 歩△同 銀▲7六歩△6四銀

結果図

番外編

先手が途中で振り飛車にする手もあります。
下画像参照。

ただ、これだと2六歩がネックで、2七の地点に角を打ちこまれる危険性が高く、美濃囲いを採用できなくなるので、かなり勝ちにくいです。美濃を無理やり作ってもちょんまげ美濃になっているのでかなり不安定。さらに、手損も多いので、かなり難しい戦いになるでしょう。

先手が好んで、やる変化ではないと思います。

先手が振り飛車を目指す場合なら、筋違い角のほうが有力だと思います。

まとめ

ということで、居飛車の力戦対策第一弾が終わりました。
中飛車講座のはずが、いつのまにか相居飛車にもどってしまいました汗。

上述の実戦では、図①から無理やり中飛車で戦ったんですが、かなり厳しかったです。
終盤力で逆転する将棋だったので、こちらはあまり紹介できません汗。

振り飛車と言っても、勝ちやすい形に柔軟に対応していくのが実戦的かなと思い紹介させていただきました。
次回は、▲中飛車vs△嬉野流研究を紹介できればと考えておりますm(__)m

関連項目

 

KIF形式棋譜ファイル

手合割:平手
先手:
後手:
手数—-指手———消費時間–
1 7六歩(77) (00:00 / 00:00:00)
2 3四歩(33) (00:00 / 00:00:00)
3 2六歩(27) (00:00 / 00:00:00)
4 5二飛(82) (00:00 / 00:00:00)
5 2二角成(88) (00:00 / 00:00:00)
6 同 銀(31) (00:00 / 00:00:00)
7 6五角打 (00:00 / 00:00:00)
8 3二金(41) (00:00 / 00:00:00)
9 8三角成(65) (00:00 / 00:00:00)
10 7四角打 (00:00 / 00:00:00)
11 同 馬(83) (00:00 / 00:00:00)
12 同 歩(73) (00:00 / 00:00:00)
13 8八銀(79) (00:00 / 00:00:00)
14 8二飛(52) (00:00 / 00:00:00)
15 4八銀(39) (00:00 / 00:00:00)
16 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
17 7八金(69) (00:00 / 00:00:00)
18 4二玉(51) (00:00 / 00:00:00)
19 5八金(49) (00:00 / 00:00:00)
20 5二金(61) (00:00 / 00:00:00)
21 4六歩(47) (00:00 / 00:00:00)
22 7三銀(62) (00:00 / 00:00:00)
23 6六歩(67) (00:00 / 00:00:00)
24 3三銀(22) (00:00 / 00:00:00)
25 4七銀(48) (00:00 / 00:00:00)
26 8四銀(73) (00:00 / 00:00:00)
27 6七金(58) (00:00 / 00:00:00)
28 3一玉(42) (00:00 / 00:00:00)
29 3六歩(37) (00:00 / 00:00:00)
30 4四歩(43) (00:00 / 00:00:00)
31 1六歩(17) (00:00 / 00:00:00)
32 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)
33 3七桂(29) (00:00 / 00:00:00)
34 7五歩(74) (00:00 / 00:00:00)
35 同 歩(76) (00:00 / 00:00:00)
36 同 銀(84) (00:00 / 00:00:00)
37 7六歩打 (00:00 / 00:00:00)
38 6四銀(75) (00:00 / 00:00:00)

変化:29手
29 6八玉(59) (00:00 / 00:00:00)
30 9四歩(93) (00:00 / 00:00:00)
31 1六歩(17) (00:00 / 00:00:00)
32 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)

変化:29手
29 1六歩(17) (00:00 / 00:00:00)
30 1四歩(13) (00:00 / 00:00:00)
31 3六銀(47) (00:00 / 00:00:00)
32 9四歩(93) (00:00 / 00:00:00)
33 6九玉(59) (00:00 / 00:00:00)

変化:26手
26 6四銀(73) (00:00 / 00:00:00)
27 5六銀(47) (00:00 / 00:00:00)

変化:15手
15 6八飛(28) (00:00 / 00:00:00)
16 6二銀(71) (00:00 / 00:00:00)
17 2八銀(39) (00:00 / 00:00:00)

三間飛車研究② ▲三間飛車vs△棒銀(後編)

さて、前編の速攻棒銀編に続きまして、舟囲いを完成させた後の△棒銀対策です。

とりあえず、基本図までは変わらずにいきますね。

①基本図まで

▲7六歩△3四歩▲7八飛△8四歩▲6六歩△8五歩▲7七角△4二玉▲4八玉△3二玉▲6八銀△6二銀▲3八玉△5二金右▲2八玉△7四歩▲3八銀△5四歩▲6七銀

基本図
基本図

端歩をつき合う場合もあります。

②△棒銀(vs玉頭銀) PART1

(基本図より)△4二銀▲5八金左△5三銀左▲5六銀△7三銀
図①

今回の対策では、▲5六銀がポイントです。
俗に言う「玉頭銀」を目指す形。
舟囲いの急所である王の直上を強襲します。
相手は歩を逃がして対応しますが……

相手は後手なので、攻めが間に合いません。

(基本図より)▲4五銀△3五歩▲3四銀△8四銀▲6七金
図②

薄くなった守りを、美濃囲いから金を引っ張ってきます。これで十分守りきれる体制が完成。
相手は棒銀の銀を捌くことが難しくなりました。

(図②より)△4二金上▲5六歩△6四歩▲9六歩△9四歩▲1六歩△1四歩▲2六歩△6五歩
図③

棒銀が難しくなったので窮余の早仕掛けです。ただ、これは金があがっているので、受けきれます。

(図③より)▲同 歩△7七角成▲同 金△7五歩▲同 歩△同 銀▲6六金△同 銀▲7一飛成
結果図

相手はなんとか棒銀で攻めをつなぎますが、強烈なカウンターの飛車成りで駒損ながらも先手優勢。
玉頭銀もあるので、寄せやすいです。

③△棒銀 PART2

玉頭銀に対して、歩を逃がした展開を見てきました。
後手が歩を逃がさない展開もありますので、説明しますね。
図①にもどります。

図①

(図①より)▲4五銀△8四銀▲3四銀
相手は歩を逃がさずに、棒銀で攻め合う展開を選びました。
図④

(図④より)△7五歩▲6五歩
図⑤

ここで、あえて振り飛車側から角交換です。

(図⑤より)△7七角成▲同 飛△2二角▲7五歩△7七角成▲同 桂△7五銀▲4六角△7三歩▲7四歩
相手は角を打ちこみますが、ここは美濃囲いの固さを生かして、飛車角交換です。
これで先手が大優勢となります。

▲4六角と打ちこんで、最後は▲7四歩。
これで相手は、どうしようもなくなりましたね。
飛車を逃がすしかありませんが、角で陣地をズタズタにされてしまいます。

まとめ

以上、▲三間飛車vs△棒銀の攻防でした。
後手は、最初から三間飛車の場所にいる先手に、一手遅れて急戦はかなり厳しいです。

今回は玉頭銀での対策を紹介しました。
ちなみに相手が、玉頭銀をふさいできても、高美濃やダイヤモンド美濃を作ることで固さを増強できるので、振り飛車ペースです。

桂馬の早仕掛けや3五早仕掛けなど、急戦好きの人用の定跡もありますが、あちらはかなり難解です。専門家以外は使ってこないと思われるので、詳しく知りたい方は『羽生の頭脳』などを読んでもらえればと思います。
急戦=棒銀というひとも多いので、今回は棒銀の定跡を紹介しました。

需要があれば、先手棒銀対策やら右四間飛車対策もありますので、あとで紹介できればと考えております。
ぶっちゃけPV次第ですw
読んでいただいてありがとうございました。
前編はこちら

目次

失われた戦法を求めて➃~大野源一名局紹介~

ついに将棋ラブコメも15万字&5万PV突破です(^^)/
『おれの義妹がこんなに強いわけがない ~妹とはじめる将棋生活~』

さて、今日は、大野源一九段の力戦形「相中飛車」の名局です。
大野源一九段と言えば、「振り飛車」中興の祖として活躍し、大山・升田両名人の兄弟子として活躍しました。
捌きの名手として、久保九段に大きな影響を与えたことでも有名ですね。

そして、「相中飛車」!
この戦型って、アマチュアでは大人気なんですが、プロ間では少ないんですよね。
今回の対局は、みたことがある手順満載なので、とても参考になりました。

1965-09-17 棋聖戦 大野源一 vs. 有吉道夫(外部リンク)

お互いに角交換した後に、5三の位置に角を打ちこみ合う。
後手の最後のお願いを冷静に防ぐ大野の手順は、とてもすごい。手に汗握る一局となっております。

後手が途中まで有利だったんですが、85手~90手あたりで疑問手と悪手が出てしまって逆転しましたね。
86手の同馬が、敗着だったのかなと思います。

ソフトの推奨手は「 △2七馬(17)▲同銀(38)△同飛成(23)▲3八銀打△2一龍(27)▲2七香打△2六歩打▲同香(27)△2五歩打▲同香(26)△同龍(21)▲3六銀(37)△2四龍(25)▲4五銀(36)△2七歩打▲2九歩打△2八歩成(27)▲同歩(29)△2六桂打▲2七銀(38)△3八歩打▲同金(49)△同桂成(26)▲同玉(39)△3七歩打▲同馬(48)△3一香打▲3六歩打△4四歩(43)▲6五桂打△2五桂打▲5五馬(37)」

最後は完全に後手の攻めが切れて、必敗形ですね。

目次

失われた戦法を求めて②~花村元司名局紹介~

昨日も将棋ラブコメのほう更新しました!『おれの義妹がこんなに強いわけがない ~妹とはじめる将棋生活~』

さて、今日の将棋名局シリーズは、花村元司九段の名局を紹介します。
花村元司九段と言えば、真剣師として名をはせた後に、プロ編入試験に合格した異色のプロ。
終盤に絶対的な自信を持っていて、「終盤の入り口で2:8の差なら五分、3:7なら俺の勝ち」という名言が有名です。

A級16期、タイトル挑戦4回、一般棋戦優勝3回の大棋士です。

中飛車を採用した花村の怒涛の力戦模様、ご覧ください!

1966-08-19 棋聖戦 花村元司 vs. 加藤博二(外部リンク)

ここにいた飛車が数手後には……

ここにいますw

この将棋のなにがすごいかというと、飛車の動きです。
縦横無尽に、動きまくって、敵をけん制し、少しずつ逆転の布石を作ります。
そして、後手の56手目がその契機。
7三桂のほうがよかったようですね。

△7三桂(81)▲3六歩打△4二金(41)▲2六歩(27)△2二銀(31)▲5八金(69)△2四歩(23)▲5九角(77)△2三銀(22)▲6九飛(67)△9四歩(93)▲7七桂(89)△2二玉(32)▲6五歩打△同歩(64)▲同桂(77)△同桂(73)▲同飛(69)△6四桂打▲6七銀(56)

序盤が不利になっても、力で逆転する指しまわし。
とても勉強になります。

こういう手は、やはり駒落ち将棋や真剣師時代につちかった剛腕によるものなのでしょうね。
あとは逆転で作ったリードを守って押し切っています。

このような剛腕将棋憧れますね。

目次