【自作小説】侵略宇宙人/孤島にて

侵略宇宙人(SF、新作)

【本文】
「相変わらず、勉強熱心ですね」
 部下のAは、私に言った。
 
 我々は、マリウス星人。
 移民先の惑星を求める者たちだ。

 故郷を失った我々は、宇宙に散り散りとなり、新しい故郷を探している。
 そして、我々はたどり着いたのだ。

 新しい故郷となるべき惑星に……。

「課長は、ずっとあの惑星のデータを見ていますからね」
 私は笑って答える。

「あの惑星、原住民は《地球》と呼んでいるが、あれは我々の希望なのだ。今回の作戦は、絶対に失敗できないのだ」

「それで、どうやって、あの惑星を奪うのですか? やはり、武力制圧ですか?」
 Aは、若者らしく威勢がいいい。

「あの惑星の原住民をなめないほうがいい。確かに、 宇宙関連の技術はまだ、発展途上だが、軍事技術に関しては優れたものがある。レーダーを無効化する飛行機、恐ろしい威力を持つ核兵器、ネットワークシステムを混乱させる技術。すべてが、宇宙規模でみても、一級品だ。武力衝突したら、われらも大きな損害を出してしまうだろう」

「では、どうやって、あの星を……」
 私はニヤリと笑う。

「わからないのか?」
「はい」

「寝て待てばいいんだよ。そうすれば、やつらは自慢の軍事力で勝手に自滅してくれるよ。じゃあ、俺は二百年くらい昼寝してくるから……」



孤島にて(ミステリーホラー、新作)

【本文】
 私たち四人は、今、無人島に閉じ込められている。
 
 サークルの夏合宿。
 不審死した大富豪が所有していた無人島でのキャンプ。
 大学生のバカなノリの三日間になるはずだった。

 でも、それが私たちにとって恐怖の三日間になってしまった。

 最初の日の夜。
 Aは死んでしまった。

 夕食のカレーを作った後、海岸の散歩に彼は行くと言っていた。
 私たちは花火の準備と片付けをしておくねと笑顔で彼を送り出した。

 私は台所で、食器類の片付け。
 Bは、花火の準備。
 Cは、テントの準備をしていた。

 私は、仮の台所で包丁などを洗っていた。
 肉を切ったので、包丁を丁寧に洗う。
 
 そうしていると、 花火の準備をしていたBの悲鳴が聞こえた。
 私たちは急いで、Bのもとにむかった。

 Aは、海岸で腹から血を流して倒れていた。
 Cが、脈をとってみたが、彼は首を横に振るだけだった。
 恋人を失ったBは、泣き崩れていた。

「もしかすると、この島には俺たち以外の人間がいるのかもしれない」
 Cは、真っ青な顔をしてそういう。

 私たちもうなづいた。
 このサークルメンバーに殺人鬼がいるなんて信じたくはなかった。

「今夜は交代で見張りをしながら、寝よう」
 Cの提案に私たちは同意した。

 二時間おきの交代。

 異変が起きたら、みんなを起こす。
 木の枝、ベルトなど、なにか、武器になるものを必死に集めた。

「おい、起きろ」 
 Cが私を起こした。
 どうやら交代の時間らしい。

「変化は?」
「特になし。大変なことになったな」
 Cは責任を感じているようだった。
 この合宿は、彼が計画したことだからだ。

「Cくんのせいじゃないよ」
 私はそう言って慰める。

「ありがとう。そう言ってもらえると、少しは気持ちが軽くなる」
「Cくん。まだ寝ないの?」
「ああ」
 私たちはしばらく雑談をかわした。

「実はさ。俺、おまえのことが好きだったんだ」
「どうして、このタイミングで」
「言えるときに、言っておかないとさ」
 彼の目は潤んでいた。

 私たちは、少しずつ顔を近づける。
 彼の吐息が、私を温めた……。

「武器になるものをここに置いておくね」
 私は彼にそう言った。

 朝起きたとき、C君の姿はなか った。
 私は、Bと一緒に彼を探した。
 そして、太い木に首をつった姿の彼を見つけてしまった。
 私たちは、泣き崩れた。

 二日目の夜まで、私たちは抱き合ってすごした。

 Aは、半狂乱だった。
 私もずっと彼女に抱き着いていたためか、手首が痛かった。

「どうしたの?」
 Aは私に聞いてきた。

「ちょっと、手首をひねっちゃったみたい」
 私はそう答えた。

 しばらくすると、Aは顔色が真っ青になって震え始めた。

「どうしたの?」
 私は心配になって聞く。

「私にわかっちゃったの。誰がみんなを殺したのか」
「本当?」
「うん」
「それで、誰が犯人なの?」
「私は殺される」
 彼女はなにかに取りつかれたかの ように、テントを飛び出した。
 私はあわてて、彼女を追いかけた。

「逃げないと、逃げないと」
 彼女はそう大声で叫んでいた。

「どうしたの? ねぇ、Aってば」
 私は彼女を必死に呼び止める。

「あなたは呪われている」
 崖の端で彼女は私にそう言った。

「どういうこと?」
 私はAに手を伸ばした。
 彼女は、何も言わずに崖から身を投げた。

「あっ」
 崖には、私だけが取り残された。
 風で、私の赤いワンピースがなびいている。

「みんな、いなくなっちゃたな」
 私はそうつぶやく。
 もう、誰も返事をしてくれなかった。

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【自作小説】海を求めた男/ば・く・だ・ん/詐欺師

海を求めた男(ヒューマンドラマ)

【本文】
 わたしは海をみたかった。
 我が故郷は山国である。

 あたり一面の緑と雪化粧。それはとても美しかった。
 わたしは故郷を愛している。

 だが、わたしは海を知ってしまった。
 青々とした美しいさと塩辛い水。ぜひともこれを見てみたい。

 家族は必死でわたしを引き留めた。それでもわたしはあきらめなかった。

 ある夏、ついにわたしは計画を実行した。わずかばかりの食料と水をもっての逃避行だ。
 海というものは東にあるらしい。わたしは東の方向にひたすら歩いた。

 1日、3日、1週間歩いた。
 しかし、山は続いていた。海はいっこうにみえてこない。

 途中、山賊に襲われ、わたしは命からがら逃げた。逃げた。逃げた。
 食料もほとんど無くなり、道中の親切な旅行者に塩漬け肉をわけてもらった。

 そして、わたしは今、山の頂上にいる。
 いったいいくつめの頂上かわからない。

 塩漬け肉をほおばり、水でながしこむ。
 しょっぱい肉と水が体にしみこんでいく。
 生きかえる。
 空を見上げた。雲ひとつない青空だった。

「海はこんなにそばにあったのか」
 わたしは清々しい気分でつぶやいた。



ば・く・だ・ん(ヒューマンドラマ)

【本文】
「火遊びはいけないよ」
 親はいつもぼくにこう言っていた。

 大人は本当に勝手だ。
 こどもに禁止しているのに、自分はライターやガスなど自由に使っている。

 ぼくだって火を使ってみたい。
 ぼくが口答えするといつもこう言う

「大人はいいの。火の使い方わかってるんだから」
 ある日、近所の家が火事になった。天ぷらの油の不始末らしい。
 家はとてもよく燃えていた。
 まるで、爆弾が爆発したみたいだ。

「大人だってちゃんと火をつかえてないじゃん」
 こころのなかでぼくはそうつぶやいた。

 そして、決心したのだ。
 ちゃんと火を使える大人になろうと。



詐欺師(ホラー、新作)

【本文】
 僕は人がいい。
 そんな風によく言われる。

 僕の短い人生の中で、何度も裏切られてきた。

 いじめの黒幕が親友だったり、恋人は僕のほかにも恋人がいた。
 彼らは、僕のお金が目的だった。

 だまされるたびに、周囲の人は僕に言うのだ。
「あなたは、優しすぎる」

 でも、それは間違っている。
 僕は、だまされているのではないのだ。
 僕は、彼らをだましているのである。

 すべては、僕の欲求のため……

 彼らが本性を明かしたとき、僕は高揚感に包まれる。
「ああ、これでまたひとり、僕は人を裏切ることができる」

 僕の服は、赤く染まっている。

※小説家になろうにも投稿しています。

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【書評】『人生、惚れてこそ』(クレスト社)

天才たちが見ている地平

(感想)
 さて、今回は趣味の話を少し。はじめににも書いたように、自分は将棋が趣味です。実力は初段程度で、へっぽこなんですがね(笑)

 その趣味に関連して今回紹介するのは、米長邦雄(前将棋連盟会長、故人)と羽生善治(現竜王)の対談集です。『人生、惚れてこそ━知的競争力の秘密━』(米長邦雄 羽生善治共著、クレスト社)。

 羽生善治が七冠を制覇した熱気あふれた年に出版された一冊です。個人的に米長邦雄の著作がかなり好きで何冊か読んで影響を受けております。ぶっ飛んだ方だったのでいろいろ賛否はありますが、生き方や思考がかっこよくて華がありました。二〇一一年、当時最強のコンピュータに挑み敗れた時は大きなニュースにもなりました。彼の根幹にあるのは「勝負に生きるとはどういうことか?」実践的な勝負師の思想です。

 著作にはよく仏教の経典からの引用も多いので、そちら方面にもおそらく相当精通していたのでしょう。実際、この作品にも『法華経』、『維摩経』などから引用したエピソードが紹介されていました。

 いつもながら二つほど好きな文章を紹介します。

  (オウム真理教に対して)
  「結び付けてやるという人間を、絶対視したところが、不幸の始まりでしょう。中間に入って仲立ちをする人だって、お釈迦さまやシバ神や、あるいはキリストから見たら、未熟で愚かな人間の一人なんです。」(22頁)

 真理を求める道は大変苦行が続く行程となります。仲介者による安楽な道を選ぶことへの警報なのでしょう。真理のためには、自ら動き原典に触れていくことが必要になる。そしてもう一つ。

  「学ぶよりも捨てるほうがむずかしい。一生懸命に学んで、どんどん捨てなければ進歩はない」(51頁)

 前回、取り上げた『老子』にも近い発想だと思います。捨てることを恐れないこと。これが変化に対応していく一つの冴えたやり方ではないのでしょうか?

 将棋の棋士というのは大変な競争を勝ち抜いてやっとプロになれる。その競争を勝ち抜いた者たちがさらにつぶし合って、タイトルを争う。その競争の頂点に立ったことがある二人だからこそわかる本質を突いた議論。内容は古いですがとても刺激的です。

【詩】自作解説

いつも投稿している詩の解説です!

なろうでは『幼残香』というタイトルで投稿しています。



 

1.『幼残香』というタイトルについて

タイトルの『幼残香』というのは、わたしが考えた造語です。
「幼きころの感性を必死に集めて残った香」という意味合いで使っています。

はじめて、詩を書こうと思いついた時、なんとなくこどもごころに戻って書いてみたいと考えました。

しかし、わたしは成人の身。

ほとんど、幼少期の感性を失っています。

だから、思い出して、ひねり出して、なんとか集めたわずかな感性を文字にしております。

「どうか少しでも感性を集められますように」という願いをこめて『幼残香』というタイトルをつけました。

もうひとつのタイトル案として『幼残滓』というものもあったんですが、これはちょっと子供っぽくないので没となっています。

生まれてから、このかた、詩作など一切したことがありませんでした。

なので、完全に初心者の見様見真似になっています。

それでも、がんばって言葉を紡ごうと考えているので、よかったら読んでください。

わかりやすく、読みやすい詩というものをコンセプトに連載していきます。

2.簡単な方針について

前述のように、わかりやすい詩というものをコンセプトにしています。

なので、適宜、自作解説を入れていこうかなと考えております。

読み手の解釈を制限してしまいそうで、怖いんですが、わかりやすさ・意図を補完できたほうがいいのかなと……。

3.自作解説

「おとなって」

自分がこどものころ考えていそうなことをつづってみました。

書いてみると本当に嫌なこどもだったなと実感しております。

大人ってほんとうに偉いのか?が主題です。

次作も同じテーマになっていますが、やはり成長すればするほど、自分の限界というものを突き付けられてしまう。無数の選択肢をもつこどものほうがすごいんじゃないか。限界なんて、ないんじゃないか。

そんなことを考えながら、作りました。

②「難問」

難しいことを考えるひとが、大人のなかでは地位が高い。

じゃあ、この詩の最後の質問に対して、偉い人は答えることができるのか。

それは難しいんじゃないかなと思い書きました。

つくづく、わたしはひねくれております。

偉人が集まって、社会が発展していく。

ただ、社会の発展は、ひとの暴力性まで高めていくような気がします。

偉い人が作った世界は、本当にひとを幸せにしてくれるのか。

わたしは疑問に思ってます。

③「ダンボールの中のきぼう」/「青い空」

これは二作でセットです。

「ダンボールの中のきぼう」は、ダンボールをこどもの将来の比喩としてみました。

おもちゃ、お菓子、ようふく……。

詰まっているものはみんなが喜ぶ希望ばかり。

自分の将来は明るいと確信している幸せな子供たちを描いています。

対になるのが、「青い空」です。

戦禍に巻き込まれたこどもを主人公に描いております。

空≒将来が、青く美しいと信じながらも、現実の刃に傷だらけになっていく。

環境というものが変われば、「ダンボール」のなかにも希望を感じていたこどもでさえもこうなっていく。

②の世界が行き着く先になにがあるのか。

それともリンクしています。

 

ということで、とりあえず解説はここまで。

残りの解説はまた、後日に!

【詩】景色/かわ/あさひ

「景色」

わたしは、窓から外を眺めた。
田舎の景色が広がる。
灯りはほとんどない。
あるのは、暗闇によって姿を消した田んぼと、車のライトだけ。

なにもない世界が、わたしのまえには広がっている。

わたしは、窓から外を眺めた。
田舎の景色が広がる。
灯りは少し増えた。
新しくできたコンビニが、遠くでもわかるくらい光っている。

なにもない世界が、わたしのまえには広がっている。

わたしは、窓から外を眺めた。
闇夜には星々が広がっている。
なにもないからこそ見える灯りだ。
悠久の歴史が、わたしを照らし続けてくれる。

無限の世界が、わたしのまえには広がっている。



「かわ」

わたしは、川を眺めていた。

水は少しずつ流れている。
魚が飛び跳ねた。

わたしは、川を眺めていた。

河川敷には牛がいる。
のっそり、のっそり歩いている。

わたしは、川を眺めていた。

河川敷で、バーベキューをしている。
本物の牛の近くで、バーベキューをしている。

わたしは、川を眺めていた。

川の中に、夕日が生まれた。
キラキラとした光が輝いていた。

わたしは、川を眺めていた。

夕日は、どこかに遊びに行って、まあるい月が笑っている。
虫の合唱を聞きながら、彼女は笑っていた。

さあ、家に帰ろう。



あさひ

朝日を浴びた。

窓から外を見る。
今日は、晴れだ。
庭にできた柿が、輝いている。
黄金の木の実がそこにあった。

朝日を浴びた。

窓から外を見る。
今日は、霧が出ている。
前の川から、立ちこめるもくもく。
光と霧が反射して、幻想郷をつくりだす。

朝日が出ていなかった。

窓から外を見る。
今日は、雨だ。
窓ガラスを、風雨がぱちぱち叩く。
天然のビートをきざむドラムをわたしは見ていた。

朝日を浴びた。

窓から外を見る。
今日は晴れだ。
外は、白化粧で輝いている。
また、冬が来た。

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【創作論】簡単に書ける! ゼロから始める小説・シナリオの書き方

・小説を書こうと思ったけど、何を書けばいいのかわからない。
・「小説家になろう」や「カクヨム」に投稿してみたいけど、なにをすればわからない。
・そもそも、小説を書こうと思ったけど、一行も書けない。

・宿題で小説やシナリオを書かなくていけないのに全然書けない。

そう悩む人も多いでしょう。わたしもそうでした……。

しかし、そんなわたしも一年半の試行錯誤のはてに無事に、小説家になろうでコンスタントにランキング入りできるくらいには成長することができました。

ということで、今回は小説を書きたいんだけど、どうすればいいのかわからないという人向けの、小説の書き方を考えていきます!

小説をまだ一度も書いたことがない人を対象に書いていきます。

 

 



1.難しく考えすぎない

はい、いきなり根性論です(笑)

でも、これが一番大事。

 

一番最初の作品で、超大作を作ってやる。

小説の歴史を変えてやる。

だれも見たことがない世界を創ってやる。

 

完全に死亡フラグです。

「この戦争が終わったら、結婚するんだ」並みのフラグです。

絶対に挫折しますw

それができる天才なら、そもそもこのサイトにはやってこないはずです。

 

野望は大事です。モチベーションにもつながります。

でも、まだ一作目です。

 

肩の力を抜きましょう。

 

「とりあえず、1000文字以下の超短編で、そこそこ面白ければいいな~」くらいのやる気が大事です。
そうすれば、一作目は完成します。

2.書きたい作品のコンセプトを決めよう!

 

さあ、気持ちもできたので、実際の書き方に入りましょう。

まず、なにをするか?

 

それはコンセプトを決めることです!

どういう作品を作ろうか?

ラストにどんでん返しするSF?

ワクワクする異世界の冒険?

切ない恋愛もの?

楽しいラブコメ?

緊迫したミステリー?

 

一概に小説と言っても、いろんなカテゴリーコンセプトがありますね。

まず、自分はどんなコンセプトで小説を書くのか。

それを決めましょう。

 

ピンと来ないひとは、好きなドラマや小説、アニメなどを思い浮かべてください。

あんな雰囲気の作品を作りたいな~と思うものがひとつはあるはずです。

 

パクってはいけませんが、方向性を決める際に自分の趣向を思い浮かべれば、道は開けます。

 

(例)

ラブコメアニメを見るのが好き→あの後輩キャラかわいかったな~→可愛い後輩とイチャイチャするラブコメを書こう(単純)

3.キャラクターを創ろう!

 

さて、コンセプトも決まったところで、次はキャラクターです。

さきほどの例から考えると、まず後輩キャラは確定です。

そして、ラブコメなので相手となる主人公。

 

これでふたりのキャラクターが登場することは確定しました。

さらに、ふたりの家族や友人と、連鎖的に必要なキャラクターが増えていきます。

 

しかし、ここで注意。

 

まだ初心者のうちに、たくさんのキャラクターを本編にだすのは大変です。

こんがらがって、なにがなんだかわからなくなりますw

だから、まだ最初のうちは、2~3人の登場人物で止めておくほうが無難だと思います。

 

そうしたほうが、より魅力的なキャラクター劇を作れるでしょう。

 

(例)

①後輩

高校1年生。

あざとくて、部活の先輩の主人公をいつもからかっている。

本当は主人公のことが好きで、好意に気がついて欲しいのだけれど、主人公は鈍感でいつも失敗する。

……

 

②主人公

高校2年生。

鈍感ラノベ主人公で、いつも後輩の好意をスルーしてしまう。

……

 

(例)のように、こんなイメージでキャラクターを創りましょう。

設定が多いほど、あとあと楽になります。

 

4.エンディングを考えよう!

エンディングを決めずに作品を作る方法もあります。

しかし、やはり最初のうちは決めてしまったほうがいいと思います。

その方が、途中で挫折することなく書くことができるはずです。

 

(例)

後輩が告白し、ふたりは幸せなキスをして結ばれる。

 

(例)で言えばこんな感じ。

やっぱり、ラブコメのラストはキスです。

5.コンセプトとキャラクターとエンディングを繋げよう!

 

さあ、ここまできたらもうすぐ完成ですよ。

完成したコンセプトとエンディングをつなげましょう。

 

(例)

コンセプト:可愛い後輩とイチャイチャするラブコメ

エンディング:後輩が告白し、ふたりは幸せなキスをして結ばれる。

主人公は、部活の後輩と仲が良い。

ふたりはいつも話している。

後輩がアプローチをかけようとするものの、いつもスルーされてばかり……。

後輩は勇気を出して、先輩をお祭りデートに誘う……。

(以下略)

紆余曲折のすえ、いくつものデートを体験し、自分の気持ちに気がつくふたり。

後輩が告白し、ふたりは幸せなキスをして結ばれる。

 

コンセプトとキャラが骨格になるので、それに少しずつ肉付けをしていくイメージですね。

 

そして、自分の考えた理想のラストへと突き進んでください。

6.実際に書いてみる。

 

5.で示した内容で、小説の容姿は完成しました。

あとは、体重(=文章量)を増やしていきます。

例の内容で言えば、どこにデートに行くのか?

どんな会話をするのか。

どこで、壁を殴りたくなるような展開にするのか(笑)

 

風景、描写、会話を増やしていくことで小説は完成します。

 

これで、あなたの第一作は完成です。

自分で読んだり、友だちに読んでもらったりして、感想をもらいましょう。

自信がついたら、レッツ投稿タイムです(笑)

 

ちなみに、(例)で示した内容は、わたしがなろうに投稿している『あざとい後輩』という短編のものです(最後に番宣していくスタイル)

 

よかったら読んでみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

【詩】たんぼ/そらが暗くなって/紅葉の道

たんぼ

【本文】
たんぼは、いのちの証明書


雑草みたいな稲をぼくたちは植える

稲がどんどん大きくなる

豊かな黄金色のコメができる

そしてなにもかもいなくなる

そして、新しいいのちをつなげる。

たんぼは、いのちの証明書
たんぼにはいろんないのちが生きている
ぴょんぴょん、あめんぼ
げろげろ、カエル
ぴかぴか、蛍
ちゅんちゅん、スズメ
みんなみんな生きている
みんなが生きた証で、たんぼは豊かになっていく。

たんぼは、いのちの証明書
そして、わたしは生きていく。



そらが暗くなって

【本文】
「そらが暗くなって」

そらが暗くなった。

街灯もないこの道をわたしは歩いている。
ビルも、コンビニもないこの道を……

空が暗くなった。

光もないこの道をわたしは知っている
秋風が、少しずつ冷たくなっていく。

天《そら》が暗くなった

風が何度も吹きぬける
秋の夜は、風は自由だ
さえぎるものなどなにもない。

そらが明るくなった。

冷たさとは別のぬくもりがわたしを包んだ。

わたしは、風のようになりたい。
強く自由な風になりたい。



「紅葉の道」

【本文】

わたしは、紅葉の道をすすむ。

少しずつ寒くなってきた。
みんな、厚着をしている。
上を見上げた。
夕焼けのキャンバスには、紅のカーテンが広がっていた。

わたしは、紅葉の道をすすむ。

かなり寒くなってきた。
もうみんなコートを着ている。
地面を見つめた。
地面には、紅のじゅうたんが広がっていた。

そして、冬になる。

わたしは回りを見回した。
そこには、白いお化粧をしたセカイが広がっていた。

わたしは、紅葉のみちをすすんでいく。

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【自作小説】バイバイ/異教徒と聖戦

「バイバイ」

「バイバイ」
 彼女が最後に発した言葉はこれだった。
 もう夢のなかでしか会えないあのひと。

 最後のくちびるの味はもうおぼえていない。
 お互いに若かった。どうして、あんなことになってしまったのか。わからない。

 たぶん、彼女もそう思っているはずだ。
 もう日曜日の夕方。

 窓から見える風景もどんどん暗くなる。
 夕飯の買い物にいかなければいけない。

 ぼくは外に出た。
 歩いていると、彼女と似た背格好のひとを目で追ってしまう。

 こんなところにいるわけがないとわかっているのに。
「大好きだったよ」
 突然、彼女にそんな風に言われた気がした。

 涙があふれそうになる。暗くなっていく街にむかって、叫びたかった。
 のどが痛くなるほど叫びたかった。

「  」

 街灯が自分をあたたかく包んでくれていた。



「異教徒と聖戦」

 今日、ぼくたちの村は、異教徒によって占領された。
 彼らは、自分たちの信仰の聖地を異教徒から取り戻すために、ぼくたちの家に攻めてきた。
 大人たちは、必死に戦ったが……。

 ぼくたちは奴隷となるようだ。
 家にあった財産はすべてもっていかれてしまった。
 村の代表だった村長さんが、敵の兵士たちによって壇上にあげられた。

「処刑前に、言い残したことはないか?」
 敵の兵士は、冷たく言い放つ。

「きみたちは、どうしてわれらの村を占領したのだ」
「それは、われらが神のためだ」

「“神”。それはわたしたちが、信じる神とは違うのか?」
「ああ、違う。おまえらの“神”は偽物の神だ。わたしたちが信じる神こそが、正真正銘の唯一神である」

「そうか。では、おまえたちに、真実を教えてやろう」
「真実?」
「わたしが、真の神だ」
 村長さんは笑っていた。

「異教徒の上、神を語る不届き者め」
 怒りの表情をあらわにした兵士は処刑の準備をはじめた。

「異教徒であるわしらも、お主たちが信じている神によって創られたのではないかな」
 村長さんはなおも口を開く。

「ええい、早くこの者の口を閉じらせろ」
「おまえたちは、いま、“神”を殺すのだ」
 刃が村長さんの首にむかった……。

-数百年後-
「あなたは神を信じますか?」
 駅でそんな宗教勧誘にあった。

(科学全盛の時代に、神とか信じるわけないでしょ)

 おれはスマホをみて、勧誘を無視した。
 おれは哲学者の言葉を思い出す。
「神は死んだ」

※小説家になろうにも投稿しています。
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【お知らせ】『幼残香』がランキング7位になりました!

小説家になろうに投稿中の、自作詩集『幼残香』が日間カテゴリランキング7位になりました(^^)/

いつも読んでいただいてありがとうございますm(__)m

はじめて書いたポエムなんですが、反響が結構あって嬉しいかぎりです!
風邪も治ってきたので、また週末にボチボチ作っていきたいと考えております。



【詩】トリック・オア・トリート

【本文】
トリック・オア・トリート

おじいちゃんにそう言った。
おじいちゃんは、少し苦笑いした。
おれの若いころは、こんな祭りなんて、なかったのにな。
そう言って、お菓子をくれた。
酢昆布だった。

トリック・オア・トリート

おばあちゃんにそう言った。
おばあちゃんは、微笑んだ。
まあ、かわいらしいわ。
そう言って、お菓子をくれた。
ソースせんべいだった。

トリック・オア・トリート

もらったお菓子は、テレビでみるようなものではなかった。
期待していたものとも違った。
でも、

最高のハロウィンだった。

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