自作小説・詩・ゲーム・書評

いよいよはじまる名人戦を考察する記事※名人戦は延期になりました。

はじめに

この考察記事を書いて、よしアップするぞと意気込んでいたら、残念なお知らせが飛び込んできました。↓

しかし、残念ながら記事は書き終わっていたので、お蔵入りせずに投稿します←

いよいよ、名人戦が始まりますね。
コロナショックの中、関係各位様の尽力には頭が下がります。

緊急事態宣言が発令されるかもしれないので、今後の見通しはどうなるか不安ですが、ファンとしては全力で盛り上げたいので、今回は考察記事を書きました。

対戦カード

豊島竜王・名人

vs

渡辺三冠

考察

ついに、渡辺明三冠が念願の名人初挑戦です。名人戦との相性があまり良くないと言われて、ファンの予想では毎回、挑戦者候補筆頭に挙げられながら、惜しくも挑戦を逃し続けていました。B1陥落もありながら、ついに挑戦となりましたね。

対して、豊島名人は、「無冠の帝王」などと言われながら、レーティングでは好成績をおさめつつも、あと一歩のところでタイトルを逃し続けました。

しかし、ついに大ブレーク。
ここ数年のタイトル獲得量はまさに破竹の勢い。
タイトル挑戦には圧倒的な勝率を誇っています。しかし、防衛にはやや不安があり、失陥が続いているのが気になるところ。

タイトル数・勝率を考えると、まさに頂上決戦の名人戦です。ここで勝利したほうが、まさに時代の顔になる天下分け目の戦いになるはずです。

直近の豊島vs渡辺戦の棋譜を確認しました。

角換わり 5(内腰掛け銀4)
雁木   2
相がかり 2(力戦含む)
矢倉   1

こんな内訳になりました。お互いに熱心な研究家と知られており、やはり角換わり腰掛け銀が中心となっています。

渡辺三冠の得意戦法は、結構変遷がありますが

横歩取り△8五飛車(竜王初戴冠前後)
矢倉(00年代後期)
角換わり(00年代後期~現在まで)

大まかに分けるとこんな感じでしょうか。

対して、豊島名人は、オールラウンダーとして有名です。

ソフト発達以前は、たまに振り飛車(相振りも含む)も指していましたが、現在のソフト全盛期は、ほぼ完全に居飛車にシフトしています。

特に、角換わりの研究量はすさまじく、研究範囲で魅せるノータイム指しはファンも驚愕するほどですよね。

ということで、今回は無難に「角換わり」シリーズになると予想します。

ただ、最近の矢倉の復権もあり、ふたりの直近の採用戦法でも矢倉が高いウェイトを占めています。

これを角換わりの研究の温存のためと考えるか、角換わり腰掛け銀の限界ととらえるかで評価は分かれますが、私は温存説をとりたいと思います。

角換わりがメインとなりつつ、ピンポイントで矢倉が採用される展開になると予想中。

さあ、どうなるか。

非常に楽しみなタイトル戦です。

【将棋観戦記】羽生善治 九段 vs. 稲葉 陽 八段~再評価が進む早繰り銀と華麗に舞う飛車~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第33期竜王戦1組ランキング戦

対局者: 羽生善治 九段 vs. 稲葉 陽 八段

日付:2020.4.3

観戦記

さあ、今回は羽生先生の棋譜紹介です。

この前の竜王戦からですね。

戦型は角換わりです。

角換わりもソフトの影響で、かなり進化し続けています。

その中でも驚くのは、三すくみ関係(腰掛け銀→早繰り銀→棒銀→腰掛け銀)の再評価ですね。

ソフト誕生前は、三すくみが研究によって崩れて、腰掛け銀1強という結論になったのですが、最近はさらに研究が進み、腰掛け銀の王座が陥落。

早繰り銀でも、棒銀でも腰掛け銀相手に意外と戦えることがわかってきました。

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感想(0件)

詳しい話はこちらの本の7章・8章をご覧ください。腰掛け銀を避けて、棒銀や早繰り銀を堂々とさせるようになったのは、アマチュアの居飛車党歓喜ですよね(オールラウンダーも含む)。

正直、↑の本は、居飛車を指す方は必須に近い内容になりつつあります。

今回は、羽生先生が先手早繰り銀にしました。

早繰り銀は火力抜群だけど、△5五角などカウンターが怖い。

持久戦になったらどうすればいいのかわからない。

そういう時は、この棋譜を並べましょう。

羽生先生の手順は、かなり示唆に富んでいます。

ちなみに、↑の本だと322~326頁を併用して読めばより理解が深まります。

中盤は、3・4筋の厚みを確保した稲葉先生が、かなり指しやすそうな印象でした。

羽生先生の攻めが意外と押し込まれていて、難しいねじり合いが続いておりました。

ただ、一瞬のスキを見つけて、厚みを切り崩した羽生先生の中盤力はさすがの一言。

一気に攻めを加速して、稲葉先生を受けに回りました。

しかし、さすがは粘りの将棋。

羽生先生の伝家の宝刀ともいえるほどな華麗な攻めを淡々と受けて粘り続ける様子は、とてもおもしろいです。

最後は羽生先生の飛車の華麗な跳躍があり、稲葉先生の粘りを沈めました。

歩を使った縦の攻めから、縦横無尽に動く飛車。

ここら辺はとても勉強になるので、ぜひとも並べてみてください。

まとめ

今回の見どころ

・早繰り銀のさしこなしかた

・厚みを切り崩す羽生先生の攻めの切れ味

・歩を使った攻めと、それに対する稲葉先生の粘り

友だち対局感想戦~二枚落ちvs二歩突っ切り定跡~

はじめに

昨日、twitterのほうで、友だち対局をおこなうこととなり、2枚落ち上手をもって友だち対局をしてきました。

今回は変化しないで、表定跡の方で正々堂々と挑みましたw

やっぱり、定跡どおりにやると必勝形を覆すのが難しいですよね。

個人的にはかなり粘って、終盤に入玉寸前までいけたんですが、飛車の動きをミスって一気に崩れてしまいました(笑)

ということで、棋譜添削も踏まえた感想戦です。

相手の方は3級の方でした。

棋譜

感想戦

二枚落ち定跡の二歩突っ切り定跡ですね。

相手は3級の方ですが、ここまでしっかり定跡どおりに駒組みしてもらえると、自分もお手上げです。

持ち時間は、30分ー30秒でやったので、お互いに時間を使い切り質の高い棋譜になったと思います。

1-41手目まで

一か所だけ手順前後(28-31手目)もありましたが、基本的に定跡手順に従った将棋となりました。自分も一応、駒落ちの専門家を名乗っているので、裏定跡もある程度わかるのですが、ここまで基本をしっかり勉強してくれた方なので、正々堂々と正面から勝負する方針へ。

ここまで、厚みと囲いがしっかり作られると、ほとんど上手の敗勢です。ここから以下に粘って、お互いに質の高い終盤のトレーニングをするかに焦点が移ってきます。

42手目

▲3五銀も定跡手ですが、ここの最善は上手に中央の厚みを作らせない▲5六歩です。ここで、上手に中央の厚みを作らせてしまうと、いろんな粘りや紛れの形を作られやすいので、下手としては損ですね。今回はそのおかげで自分が粘りやすくなりました。

「中央の位は天王山」はもう死語ですが、居飛車党の基本的な概念ではあるので、駒落ち対局の時はしっかり意識すると平手でも手を指しやすいと思います。

中央の厚みを無条件で取られると、持久戦になった時にどうしても手に困りやすくなるので(;’∀’)

駒落ち定跡=居飛車の基本的な考えを学ぶ場となっているので、詳しく解説しました。

43-54手目

仕掛けの手順も基本に忠実で、とても理にかなっている攻め方でした。

特に、52手目の▲2六角は、勉強しないと指せない手なので、しっかり勉強していることが分かります。

自分の反省としては、もう少し3一銀を早めにしておくべきだったと思います。

ここは上手の反省点です。

55手目

これは自分の誘い水でした。

次の一手は▲5六飛車で最善手ですが、将来的に手に入るであろう銀を使って飛車をいじめるためにあえて誘導させていただきました。

赤丸の部分に銀や金を置けば飛車の動きを制圧できるので、王の逃走経路も確保しやすくなります。悪手ですが、意外と咎めにくい上に将来的にミスを誘発させやすい一手なので完全な勝負手です。

そうこうしないと、相手の方の勝勢局面なので、逆転が難しくなるのでリスクを取って攻めに行きました。

69手目

私が用意していた勝負手が炸裂しました。

△5五銀(悪手の勝負手)

ここの最善は▲同飛です。

以下、昨日の感想戦で上げた以外の一例としては

▲同 飛△同 金▲5二銀△7二玉▲5三と△同 銀▲同角成

これで綺麗に寄せきってます。飛車を切ると言うのはかなり難しいので、指されたら投了やむなしですね。逆転を狙うための勝負手ですがうまく悪手に誘導できました。

74手目

ここでは、ふたつの手が思いつきます。

①6四銀(昨日の感想戦で提示した手)

②5三と(今日、思いついた手)

どちらもかなり有効な手ですね。

①の場合は確実に馬が作れて寄せ局面へと移行可能で、金取りと馬成りの二つの攻めが非常に受けにくい(堅実な手)

②こちらのほうが若干攻めが早い(※ただし、思いつきにくい)。1手早く馬を作ることができます。

ここの局面では、終盤のスピード感を養うためにおぼえておきたい手ですね。

終盤は駒得よりも早さを意識していくとより勝ちやすくなります。

75手目~

ここら辺は、もう完璧なくらい着実に勝負を決めようとしています。

特に、81手目の4三銀は、見事な詰めろでした。

83手目のこちらの手順に気がつけばさらによかった。

▲8三金です。

安易な王手よりも、包囲網を作った方がより勝ちやすい局面でした。

100手目付近は、こちらがかなり挽回しました。下手やや有利くらいの盤面だったはずです。

111手目の△4七飛車成りが自分の大悪手でした。

一手ミスれば即詰みにできる場面が続いたので、攻めを焦りましたね。

5七桂馬を見逃していました(笑)

みごとに、咎められて終局です。

もう少し粘りを見せられたら良かったのですが、苦しい将棋を耐えまくりました(笑)

いや~強かった。

最後の方は詰ませにくい中段玉もうまくやられてしまいました。

以上、感想戦でした。

今回の記事を深く知りたい方はこちらをどうぞ。

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感想(2件)

【将棋観戦記】藤井聡太 七段 vs. 千田翔太 七段 ~新時代の矢倉と藤井七段圧巻の終盤力~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第33期竜王戦3組ランキング戦

対局者: 藤井聡太 七段 vs. 千田翔太 七段 

日付:2020.4.3

観戦記

いやー、藤井七段強いです。

3組準決勝ですが、千田先生を圧倒しましたね。

今回の戦型は矢倉です。

最近の矢倉事情は、以前の記事でも触れましたが

矢倉5手目問題

▲6六歩→後手の左美濃急戦が怖い。逆に、従来の急戦には比較的に強かった。

▲7七銀→左美濃急戦は怖くないが、昭和~平成期に流行した矢倉中飛車や米長流急戦矢倉、早繰り銀などの従来の急戦が比較的に有効

現在は、後者が主流になりました。

しかし、後手の急戦策が流行っているので、先手なのに受ける展開が増えてしまったことが悩みどころ。

・脇システム

・藤井流早囲い

・土居矢倉

ここらへんが先手の選択肢ですが、これに加えてもうひとつ選択肢があります。

それは、先手からの急戦矢倉です。

後手が主導権を握ってくるのは、正直先手としては避けたい。

ならば、後手番のお株を奪って急戦に持ち込めばいい。主導権を握ってこそ先手だ。

ということで、先手の急戦矢倉が大流行しています。

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毎度のことながら、こちらの本が矢倉を知るためにはいまや必見の書になりつつあります。

今回は、藤井先生が先手の急戦矢倉を採用しました。

上記の本なら、第5章がテーマになっていますね。

急戦矢倉を見せつつ、じっくり囲い合う展開もあるのですが、今回は速攻で開戦となりました。

ここら辺の駆け引きは注目です。

千田先生はリスクを取って、主導権を握りました。

たぶん、中盤の真ん中までは、千田先生が有利だったと思います。しかし、やはり薄さが気になるところ。どちらも薄いのですが、ミスや終盤力でひっくり返りやすい勝負となっていました。

薄そうに見える藤井先生の防壁が実は、どうしようもないほど厚く、千田先生のわずかな誤算を正確に咎めた形となりました。

藤井先生の終盤の矢倉崩しは手筋になっていますので、ぜひとも並べておぼえてみてください!

まとめ

今回の見どころ

・新時代の矢倉の序盤をめぐる攻防

・藤井先生の絶妙な受け

・終盤の矢倉崩し

【将棋観戦記】西山朋佳 女流三冠 vs. 長谷部浩平 四段~6組ベスト4を賭けた力戦穴熊と強烈な受け潰し~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第33期竜王戦6組ランキング戦

対局者: 西山朋佳 女流三冠 vs. 長谷部浩平 四段

日付:2020.4.1

観戦記

快進撃を続ける西山女流三冠。ついに竜王戦6組のベスト8までたどり着きました。

女流棋士最高記録のベスト4をかけての一局です。

対するは長谷部浩平 四段です。居飛車党(力戦派)で、まだまだデビュー間もないですが、王位戦の挑戦者決定リーグまで進出した若手の有望株。

お互いに力戦が好きそうなイメージがありましたが、やはり大力戦へ。

西山先生が先手中飛車・後手の長谷部先生が一直線穴熊でしたが、西山先生は囲いを省略させて一気に開戦です(;^ω^)

いきなり、暴れてきましたw

長谷部先生は、なんとか局面を抑えて、穴熊に潜る。

西山先生も、一旦は矛を収めて、穴熊へ。

力戦相穴熊になりました。

序盤から積極策に出た西山先生が主導権を握っていきます。

中盤の入り口でリードを奪うと、その後は、終始リードを奪い続けていた印象です。

長谷部先生は、穴熊の特性を生かしたすさまじい粘り。

穴熊の厚みがどんどん増していく様子は圧巻です。

しかし、そこは三段リーグ次点の強豪西山先生。

穴熊の補強によって、数が少なくなった長谷部先生の攻め駒を焦らずにほぼ根絶やしにして攻めを潰しました。

勝負に辛い。だから、強い。

攻め駒がほぼ消滅した長谷部先生の陣形をあとは料理するだけというところで、投了し勝利。みごとベスト4進出です。

これは、西山先生の本戦入りも期待してしまいますね。

凄い力戦勝負でした!おもしろかった。

まとめ

今回の見どころ

・序盤で積極的に暴れる西山先生の腕力

・長谷部先生の穴熊特有の粘り

・焦らずに勝ちにこだわる西山先生の大局観

他の観戦記はこちらです↓

https://dnovel.net/archives/tag/%E8%A6%B3%E6%88%A6

私が激指15を選んだ理由

はじめに

さて、今日は激指先生のお話をしようと思います。
現在、自分のPCとスマホには研究用及びブログ用、対局用にこのソフトたちが入っています。

①振電
②技巧2
③激指15
④激指10
⑤GPS将棋
⑥ぴよ将棋
⑦将皇
⑧ボナンザ

実力は
①振電
②技巧2
③激指15

この3つがとびぬけて強いです。おそらく最強は、振電ですが(笑)

練習対局用は
③激指15
④激指10
⑥ぴよ将棋
⑦将皇

ここら辺が難易度調整がしやすくて使いやすいです。

ボナンザやGPS将棋はひとり電王戦をする時くらいしか使いませんw

さて、この数多い将棋ソフトの中で、ひとつだけ選びなさいと言われたら、間違いなく「激指15」を選びます。

なぜなら

1対局以外にもおまけ機能が多い

激指15のおまけ機能は

・大量の3・5手詰将棋
・次の一手
・指導対局モード
・自動生成される詰将棋と次の一手
・実戦詰将棋1000問

これだけで、定価10万円くらいの価値はありますw
なのに、1万円代で買えるのは本当にすごい( ゚Д゚)

対局だけでなく、このおまけモードだけやっても強くなれると思います。

練習対局をしやすい

これも大きな魅力。
自分の実力にあった段位を選べるので、めちゃくちゃ強いフリーソフトよりも使いやすいです。

ぴよ将棋というライバルもいますが、棋力はこちらの方が上で解析も信頼性が強いので、手軽さ・コスト以外は圧勝。

フリーソフトよりも導入が簡単

フリーソフトを導入するのはPCが詳しくないと難しいという意見が多いです。

私は慣れているので、20分くらいで導入できるんですが、たしかに初見は面倒でした。

でも、激指は買って、PCにデータを読み込ませたら使えるので、はるかに簡単ですね。

この手軽さは本当にいい。

人間の定跡が入っている

これが最大の魅力。
ソフト定跡は、難易度が高すぎる手順が多くて、一般のアマでは使いこなせないので、人間が考えた実戦的な定跡が入っているのは本当にありがたいです。

いろんな定跡を並べたところ、かなり最新のものまで含まれているようなので、これは買いですw

将棋レボリューション 激指15

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1手詰しか解いたことがなかった1級が有段者になって、詰将棋が好きになるまでのお話~3手詰チャレンジ編~

はじめに

ということで、今回は久しぶりに自分語りです。

前回のこちらの記事の続編になりますが、独立しているのでここから読んでもOKですw

(あらすじ)

詰将棋が嫌いなとある級位者(=私)は、1手詰しか解けないのに早石田など奇襲戦法を極めて、まさかの1級に昇級してしまいましたとさ。

本編

さて、1級になってしまいましたが、案の定、全然勝てないww

早石田が通用しないのです(笑)

さすがに有段者一歩手前の1級はレベルが高かった。早石田で有利になってももたもたしていると、一気に挽回されて負けまくる。

10連敗以上して、さすがに意識改革の必要性に迫られましたw

これは、さすがに詰将棋をやるしかない。

あきらめて、大の苦手だった3手詰の本(『3手詰ハンドブック』)を買ってきました。

それが全然解けないw

それもそのはず。自分は、3手詰にも関わらず、駒得をひたすら目指すような思考で、駒を捨てるという概念がないのです(笑)

そもそも詰将棋のルールもよく理解しないでやっていましたw

駒が余るのはいけないとか無駄な合い駒はダメとかそういう普通のことがわからなかったんです。

ということでルールを熟読するところからはじめました。こんな問題児が、有段者一歩手前にいること自体危ないですよね。

そして、3手詰ハンドブックは自分にはまだ早いと判断。

ハンドブックよりも簡単だと言われているこちらの本を買って、勉強することにしました。これが本当の意味での自分の詰将棋道のはじまりです。

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3手詰にはまる

上の高橋先生の詰将棋本なんですが、とてもよかったです。

簡単で解説も丁寧で実戦的。

詰将棋が嫌いなのはどうしてか?

それは難しくて解けないから。

なら解けるようにするにはどうすればいいのか?

足りない基礎力を一度積み上げなおすことが必要。無理をしないで分かるところから、どんどん難しいものにチャレンジしていけばいいのです。

上の本を2週間で3周して、次は挫折したハンドブックにチャレンジ。今度は面白いくらい解けるようになっていました。

短手数の詰将棋のコツみたいなものを掴んだのでしょう。

これも2週間ほどで3周できたので、ピンクの方の3手詰ハンドブックにも手を出して踏破。

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ここら辺から3手詰が楽しくなっています。

さらに、3手詰の中ではやや難しいと言われているこちらの本も一気に読破しました。

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だいたい、2カ月くらいで800問×3周と大量の3手詰を解きまくりました。ここまですると1級での勝率も安定してきて、イイ感じに。

しかし、次のステップ5手詰でまたも挫折を味わうことになるのでした……

次回に続く。

【将棋観戦記】久保利明 九段 vs. 佐藤和俊 七段~振り飛車の裏芸”向かい飛車の攻防”~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第33期竜王戦1組ランキング戦

対局者: 久保利明 九段 vs. 佐藤和俊 七段

日付:2020.3.30

観戦記

さあ、はじまりました。

竜王戦1組準決勝です。

振り飛車党の重鎮同士の対局になりました。

久保先生は言わずもがなの振り飛車党の頂点。

佐藤和俊先生は、朝日杯ベスト4(2回)・NHK杯準優勝・銀河戦ベスト4など隠れた実力者として、定評があります。

著書も名著揃い。

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先手の久保先生がかなり早めに端歩を突きました。

これは、相振り飛車・対抗形どちらにするか打診する意味を持っている手ですね。

端歩を受けたら対抗形・受けなかったら相振り飛車になる可能性が高いです。この序盤構想については、毎回ながらこちらの2冊がとても参考になります。

上の本では226-235頁

下の本では208-216頁をご参照ください。

将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS) [ 上野裕和 ]

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現代相振り本はこの2冊が双璧だと思います。

さて、和俊先生が、居飛車を持つこととなりました。

相振りも居飛車もどちらも持つことができる振り飛車党よりのオールラウンダーですからね。

それに対して、久保先生は、今回はノーマル向かい飛車でした。

ノーマル向かい飛車。『将棋世界1月号』でも特集されていましたね。

基本的に、振り飛車党の裏芸のような戦法です。

ノーマル振り飛車なら居飛車の飛車先の歩の状況で振ることができるので、おぼえておいて損なしですよね。

振りなおす場合は、先手の三間飛車から振りなおすのが一番相性がいいです。銀が邪魔になりにくいので、三間飛車党には特におすすめ。

ノーマル振り飛車の中では、最も居飛車穴熊に強く、急戦が非常に強力。

『羽生の頭脳』文庫本2巻でも、主要変化では以下のように語られています。

(中略)穴熊をあきらめ、左美濃にして急戦に備えたほうがよさそうである。

上述、338ページ

今回も、やや形こそは違うものの、やはり左美濃になりました。羽生の頭脳が現代でも基本定跡になっているのがよくわかりますね。

じっくりとした持久戦になり、お互いの良い部分がぶつかりあう形になりました。

飛車先の歩をめぐる攻防やそこから玉頭戦に移る過程がおもしろいですね。

終始、佐藤和俊先生が優位を保っていた印象です。

それに対して、久保先生の粘りはまた必見ですね。この終盤で特にわからないところがあったので、将棋ソフト上に盤面を作って解析もかけましたが、評価値も浅い読みならば、久保先生が有利に立っている状況で、かなり難解な局面が続いていました。

ここを安定して勝ち切るのは、さすがは佐藤和俊先生!

まとめ

今回の見どころ

・振り飛車党同士の端歩をめぐる攻防

・飛車先をめぐる攻防と、玉頭戦への変化

・久保先生のねばりと、それでも勝ち切る冷静な終盤力。

【古典棋譜鑑賞会】天野宗歩の石田流~棋聖の脅威のスピード感覚~

はじめに

現代プロの棋譜は、将棋連盟のお願いによって規制されている。

ならば、著作権が完全にきれてパブリックドメインになっている古典棋譜を解説すればいいじゃない。

ラッキーなことに、私は趣味で歴史研究もしているので、古い本を読むのもまあまあ得意。さあ、レッツゴー国立国会図書館。

ということで、今回は国立国会図書館に収録されている『将棋手鑑』からの解説です。

国立国会図書館のデジタルライブラリーから、大量の古典将棋のデータをダウンロードしてきたので、現在は翻訳作業中です。

こちらのプロジェクトもその一環です。

今回は、前述の 『将棋手鑑』 11-12頁の内容の天野宗歩の香車落ちを取り上げようと思います。

天野宗歩は、振り飛車のさばきや終盤力が絶品なので、ぜひとも並べてみてください!

棋譜

解説

今回は、上手が天野宗歩です。この時、若干16歳。

下手が久田弥三郎というひとです。

天野宗歩は、石田流+美濃囲いに組みました。この時期は、美濃囲い黎明期に近いのですが、本当に現代的な駒組ですね。

それに対して、下手は、舟囲いから厚みを持った陣形で石田流のさばきを抑え込もうとしています。

38手目▲5七銀

そして、攻めのスピード感の違いが如実に出ている棋譜でもあります。

例えば、下手のこの一手。

40手目▲1六飛車

この手は香車がいない場所を狙っていますが、やや攻めが遅いです。それに対して宗歩は、中央付近の歩交換の反動をうまく利用して、高美濃を作り、将来的な左銀の攻めを実現させていく。

相手の力をうまく利用して、投げ飛ばす感じですね。振り飛車のこういうカウンターもとても勉強になります。

特に、50手台のさばきの感覚はやばいです。

↓飛車と銀桂の2枚替えで一気に優勢へと持ちこんでいますね。

56手目▲4六金

囲いの固さを考慮すれば、さばきが大成功してます。下手の飛車も正直、いい位置にいるとはお世辞でも言えないですからね。

振り飛車の左辺をうまくさばいた後は、銀を使って舟囲いの弱点である縦の攻めを断行。舟囲いのメリット広さを上から押しつぶして、逃げ場を封鎖し、攻めの形がうまく整わない下手をよそに、横からの攻撃も加えて二方面作戦でサクッと舟囲い潰しです。

93手▲6八金(終局図)

こちらが終局図。一応、一手差になっていますが内容的にはかなりの大差であるように感じました。

終局図以下の詰みの一例は

▲同 角△6九銀▲8八玉 △6八龍▲9七玉△7九角▲8六玉△8五銀▲同 玉△7四金▲7六玉 △6六龍▲同 玉△6五金打ですね。

棋譜データ

手合割:香落ち

△3四歩 ▲7六歩 △3三角 ▲2六歩 △3五歩 ▲2五歩
△3二飛 ▲4八銀 △6二玉 ▲5六歩 △4四歩 ▲6八玉
△4二銀 ▲7八玉 △4三銀 ▲4六歩 △4二角 ▲4七銀
△3四飛 ▲1六歩 △5四歩 ▲1五歩 △7二玉 ▲5八金右
△5二金左 ▲9六歩 △9四歩 ▲2六飛 △8二玉 ▲3六歩
△同 歩 ▲同 銀 △3五歩 ▲4七銀 △7二銀 ▲6八銀
△3三桂 ▲5七銀 △5三角 ▲1六飛 △6四歩 ▲3七桂
△6二角 ▲5五歩 △同 歩 ▲同 角 △6三金 ▲6六角
△5四銀 ▲3六歩 △同 歩 ▲3五歩 △3七歩成 ▲3四歩
△4七と ▲同 金 △2五桂 ▲3三歩成 △6五銀 ▲8八角
△7六銀 ▲1四歩 △5六歩 ▲6六銀 △4五歩 ▲5六金
△2七銀 ▲7七歩 △6五銀 ▲同 銀 △1六銀成 ▲4三と
△3八飛 ▲5八歩 △6五歩 ▲7九角 △5五歩 ▲5七金
△4六歩 ▲3二飛

その他、天野宗歩関係の記事はこちら

https://dnovel.net/archives/tag/%e5%a4%a9%e9%87%8e%e5%ae%97%e6%ad%a9

【将棋観戦記】里見香奈女流四冠vs西山朋佳女流三冠~頂上決戦に現れた右雁木~

注意書き

将棋連盟の将棋連盟ライブ中継アプリ等(https://www.shogi.or.jp/lp/mr201704/ )を使って観戦を楽しんでいる方向けの将棋観戦記です。

ただし、将棋連盟から「棋譜利用に関するお願い」(https://www.shogi.or.jp/news/2019/09/post_1824.html )という通達も出ているのでこれを遵守して、観戦記を書いていこうと思います。

・棋譜と図面を使用しない

・読者の方が上記のアプリを使用して棋譜並べをする参考になるように、序盤の構想のどこがおもしろいのかや、終盤の注目ポイントを簡潔に述べる

・あくまで、 将棋連盟ライブ中継アプリ等 のバックナンバーで参考になる対局紹介というレベルで抑える。

今回の対局の基本情報

棋戦名:第70回NHK杯将棋トーナメント「出場女流棋士決定戦」

対局者: 里見香奈女流四冠vs西山朋佳女流三冠

日付:2020.3.29

観戦記

今日は楽しみにしていたNHK杯の女流棋士決定戦でした。

里見香奈女流四冠 は言わずもながの、女流棋士の頂点に長く君臨している最強の女性のひとり。タイトル数・連覇記録など常にトップレベルを走っています。元奨励会三段で、女性ではじめて三段リーグに挑戦したことでも有名な振り飛車党です。

対して、 西山朋佳女流三冠 は現役の奨励会三段。前回のリーグでは惜しくも次点になってしまいましたが、はじめての女性プロ棋士になれるかどうか期待されています。振り飛車党で、終盤の「暴れ馬」とも言われるほど豪快な将棋を指す棋風です。

やはり、相振り飛車になりましたね。

先手の西山先生は、三間飛車に振り、後手の里見先生は向かい飛車になりました。

相振り飛車の△5四歩戦法 を見せたうえで、向かい飛車に展開しております。そちらについてはこちらも参照ください。

さらに詳しく知りたい方はこちらの本の155頁をご覧ください。

将棋・序盤完全ガイド 相振り飛車編 (マイナビ将棋BOOKS) [ 上野裕和 ]

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感想(0件)

こっちだと77~88頁です 。

わかる!勝てる!!現代相振り飛車 (マイナビ将棋BOOKS) [ 高崎一生 ]

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感想(0件)

先手は、三間飛車+金無双。後手は、向かい飛車+美濃囲いから、相手の攻撃力を利用し、モリモリと持ち上がって、右の雁木のような形になりました。

ここらへんの盛り上がっていく技術はさすが、里見先生です。

押さえ込まれる前に、角のさばきを断行した西山先生も金無双をうまく利用していてさすが!

後手が厚みを利用して主導権を握って、終盤へ。

しかし、さすがは暴れ馬の異名は伊達ではありませんでした。

際どい手を連発し、怪しい局面へ。

ここら辺の際どい手を指すやり方は、とても勉強になります。そして、里見先生は粘りに粘る。ふたりのいいところが全面にでていていい将棋です。

しかし、さすがの終盤力です。里見先生の粘りをものともせずに、一気に終盤力でねじ伏せる感じの剛腕でした。

まとめ

今回の見どころ

・里見先生の攻撃を利用して盛り上がっていく技術とおさえこみ

・おさえこまれないように、角をさばく間合い

・両者の終盤の剛腕ぶり。

他の観戦記はこちらです↓

https://dnovel.net/archives/tag/%E8%A6%B3%E6%88%A6